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ギ58_ぽちさま_慕情 - (2017/04/02 (日) 20:06:21) の編集履歴(バックアップ)


慕情

「うはははははははー!」
なにやら妙にテンション高い少女が拳で天を貫け!とばかりに盛り上がっていた

「彼が帰る場所を守るために自爆したわたし波佐間翔子、なぜかこの世界に転生しております!
おかげで健康体!ゆえにおにく食べ放題!
なんかどっかでかの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意して戦ったような記憶があるけど気のせいです!」

などと盛り上がる彼女の肩を背後から叩く人影があった
何事か、と振り向いた彼女が見たものは
「真矢!そして・・・・・あなたは?」
「わたしはカノン 色々あってあなたの義理の妹よ そして」
「ああ、なんとなくわかる あなたたちも一騎君を・・・・・」
「わたしたちがどの時点から転生して来たのかは聞いてはいけないわ」

そこから先に言葉は要らない
分かり合った三人は某「三つの心がひとつになれば一つの正義は百万パワー」な感じでスクラムを組む

「一騎くんはこちらに転生してるのを確認済みよ」
「まだ記憶取り戻してないみたい」
「別な意味でおにく食べ放題!」


ここはとあるハンバーガーショップ
「真奥店長!」
「店長・・・・・良い響きだ 何事かね千穂くん」
「面接のバイトが来ました」
「バゼットと申します 特技は人を殴ることです」
「でてけ」

などと和やかな店内でテーブルに突っ伏している男があり
二、三人の男が周囲でコーヒー飲んだりテリヤキチキン食ったりしていた

「おいシゲ まともな理由ないのは承知してるが一応聞いてやる なぜあんなことをした」
「・・・・・・・・・・・」
「お前が『訓練校に挨拶に行きたい』などと言うので貴重な休みつぶして付き合ってやったら
猿渡教官見かけるやひょっとこの仮面被って殴りかかるとは何事だ」
「・・・・・・・・・・・」
「しかも完璧な奇襲にもかかわらず見事に返り討ち まあ教官の必殺技コンボである
『ハートブレイカー』からの『ソウルブレイカー』にかなうとはカケラも思ってなかったが」
「・・・・・・・・友達甲斐なさ過ぎるぞお前ら」
「なら言ってみろ 理由を」
「あの時の俺は後藤一繁でも嶋田一繁でもない、謎の男ひょっとこ仮面なんや・・・・」
「そっちじゃない」
「・・・・・・・・・・・・許せなかったんや」
「?」
「猿渡のダンナ、嫁さんいるだろ 金髪のものすげーないすばでぃ」
「ミラさんか」
「射撃担当の藤村教官・・・・・静流さんもダンナのものだっていうしぃ」
「アレは静流教官がミラさんと二人がかりで、らしいが」
「なのにダンナったら他にも女囲っとったんや!しかもじょしこうせいを!ものごっそないすばでぃの!
さらにはじょしちうがくせい(こっちはツルペタ)」
「だからなんだ」
「そらおまえらはいいよな!
なんか妙に周りに美人の多い日野 秋晴!欧州帰りで一緒に連れ帰った美少女全部手をつけた平賀才人!」
「「馬鹿!!」」
「・・・・・・・・・・・す、すまん」
「気にしてねーよ」
そういいながらコーヒーを啜る彼はあの日を思い出す

ブリタニア軍の侵攻で焦土と化したトリステインを
逸れて行方不明になった幼馴染を探しているうちに出会った男たちを

「やあ少年、さがしものかぁ?」
「ひょっとしてコレかい?『サイト助けて』と泣きながら最後までナイトくん待っていたようですがねぇ」
そいつが蹴り上げてきたピンク色のボールを思わず手に取る

              • ボールがこちらを見返してきた
幼馴染の少女と同じ桃色掛かったブロンドの「ボ-ル」が、もはや何も映さない鳶色の瞳が

「ひゃーはははははっはぁ  少年、キミの名は?」
「ヒラガ・・・・・・・・・サイトぉ」
「よろしいサイトくん。我らはここで侵攻を停止してあげます キミが僕たちを殺しに来る日を待ってますよぉ
僕の名はアーチボルト・グリムス」
「俺はアリー・アル・サーシェスってんだぜ坊主」

殺してやる・・・・・・殺してやる・・・・・・・カナラズコロシテヤルァ!


我に返ると、友人がコントを続けていた
自分に気を使ってくれたのだろう

「まあむこうはキムタカワールドだしナイスバディなのは当然だろ」
「ギアスがベースなんだから俺だってないすばでぃにモテモテのウハウハでもおかしくないやろがぁ!
まあいい 俺だって恋の一つや二つ」
「なんだあるのか」
「アレは幼き夏の日
公園で見かけたあの美少女・・・・・もぢもぢと恥じらい一言も発しなかった可憐な少女
名前も住所もわからず、二度と見かけることもなかった
「分かってるのはそばにいた子犬のような少女が『タカク』と呼んでいた事くらい」
「ならその『子犬のような少女』を探せばよいだろーが」
「あの少女のことばかりでその少女のことなんざまったく覚えてない
もう一人そばにいたような気がするんだが」

「だがしかし!俺は新しい恋に生きる!先日街で素ン晴らしい美少女を見かけたのだ!
彼女こそわが伴侶足るべき存在」
「また名前も何もわからんのだろ」
「そうはならないようにと写メった」
「犯罪だぞ まあ見せてみろ」
「うむ、これだ彼女だ となりのリボンに「『お姉さま』と呼ばれてたから姉妹かもしれん」
「この制服は聖應女学院だな」
「知っているのかライディーン、じゃなくて秋晴」
ttps://www.youtube.com/watch?v=r23gU7JzGNc
「誰がムー帝国のスーパーロボットだ   ただ、『お姉さま』となるとなぁ
たしかあっこには奇怪な風習があってな
生徒の人気投票で一番取ったのが『エルダーシスター』っつって尊敬の対象になるそうな そういや先日、かってない規模で支持集めた『エルダーシスター』がいたらしいな」
「女子高の事情に詳しい男ってキモッ」
「お姉さまとやらの情報がいらんならそう言え お前の恋はここまでだ 冒険を打ち切ろう」
「ギャー  夕日にドクロを映されるー」


「ああ、ありがとサンキュ え?今夜サービスしろ、だと?その話は後でな ピッ
と、いふ訳で今現在のエルダーシスターの情報入ったぞ」
「秋晴さまありがとうごぜいやす 一繁の武将忠誠度は100になった」
「・・・・・・・・・・話し続けるぞ
「彼女の名は宮小路 瑞穂 学問は天下一品で武術の腕も優れており二、三人の誘拐犯を叩きのめしたそうだ」
「流石はわが魂のスウィートハート、ステキ過ぎる
宮小路家といえば十分な名門 嶋田の家の嫁として十分だぁ・・・・・・・」

(なんか嫌な予感するなァ)
(え?笑えるゴタの予感だろ?)



あとがき
はいここまでです

ぽちオリジナル設定ではトリステインは欧州の小国
宝石やらレアメタルの産出と交通の要地という条件が重なり隣国リクセントともども
周辺の小国連合の投手みたいなポジションでした

そして才人くんは親の都合でトリステインに行き、皇女さまやその遊び相手やらメイドさんやらと
幼馴染になった、という設定

この先反ブリタニア連合からも欧州奪還の拠点として戦乱の中心となってしまいます
詳しい地図とか求めないでぷりーず