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ネタ[架空戦記版]36_yukikazeさま_大日本帝国海軍 大和型戦艦 - (2015/04/19 (日) 09:43:53) のソース

393 :yukikaze:2015/03/28(土) 22:54:01
また引っ越しでネット環境一時中断かよ・・・
溜息つきつつ降臨させましょう。最大にして最強のあの艦を・・・

大和型戦艦

全長:272m
全幅:42.6m
基準排水量:69,400トン
満載排水量:80,892トン
機関出力:16万5,000馬力
最大出力:26.5ノット
45口径46cm砲:3連装3基
60口径15.5cm砲:3連装2基
40口径12.7cm砲:連装12基
25mm機銃:3連装36基 単装20基
対空噴進砲:28連装8基
舷側装甲:主装甲帯400mm(20度傾斜+25mm被帽破砕装甲)
甲板装甲:装甲甲版190mm(最厚230mm)
砲塔装甲:前循660mm、天蓋270mm 側面250mm
司令塔-500mm
航続距離:16ノットで7,200海里(実際には11,000海里)

(解説)
日本海軍が建造した最大にして最強、そして最後の大戦艦である。
その赫々たる戦果は、敵であるアメリカ海軍をして『巨龍』『血塗られた破壊神』と
恐怖の対象とされており、日本海軍の大艦巨砲主義の精華といえる存在である。

大和型戦艦は艦艇数で勝る米英を質で凌ぐため、第三次海軍軍備補充計画の際に
建艦技術の粋を集めて建造された戦艦である。
元々、日本海軍の戦艦は旧型の更新艦となるはずであった八八艦隊の加賀型戦艦や紀伊型戦艦などが
造られなかったせいで、条約締結の直前にギリギリで完成させた長門型戦艦の2隻をのぞけば、軒並み
艦齢が20年を越える旧式艦ばかりで、いくら近代化改装を行っても最新鋭のポスト条約型戦艦に対抗
するには限界があった。
故に日本海軍にとって、旧式戦艦群のリニューアルは必要であるとされていたのだが、しかしながら
国力等で考えるならば、英米との間の艦艇数を同数にするのは不可能でしかなく、結果的に、
「量の不足を卓越せる質で補うより道なし」という発想に至ることになる。

この時点で「無条約時代になれば、英米との数の差はますます広がるだろJK」という声が大勢を
占めれなかったことこそが、日本海軍という組織が既に『艦隊決戦』という手段に捉われてしまい
冷静な判断能力を失っていたと言われる所以ではあるが、しかしながら『艦隊決戦への勝利』
という命題に答えるが故に、同戦艦に与えられた能力は、破格と言ってよかった。

主砲は空前絶後というべき45口径46センチ砲を3連装3基としている。
日本海軍としては戦艦主砲としては初の3連装砲であり、更には固定装填式にしたことにより
初期故障が頻発することになるが、昭和19年以降はそういった不具合は全く起こらず、
信頼性を獲得している。
同砲は、世界最大の艦砲でもあるが、同時に同砲が活躍できたのは九六式徹甲弾の影響もある。
従来の九一式徹甲弾は、水中弾効果を重視しすぎたあまり、被帽の取り付け強度が弱く、
斜撃時の弾殻破損問題が生じていた。
更に言えば、演習において、水中弾効果が発揮できた状況がまるで見受けられず、日本海軍に
おいて大問題へと発展していった。
これに対し、被帽取り付け強度、被帽と弾殻頂部の硬度を改善し、多重作動式信管とすることで
確実に砲弾を炸裂させ、至近弾ですら破片によって相手艦にダメージを与えようとしたのが、
九六式徹甲弾であり(砲弾内部構造を見直して弾殻も含めた構造改善を行った改1は、太平洋戦争
開戦後に配備)、この砲弾によって、アメリカ海軍艦艇は大被害を受けることになる。
副砲については、当初4基にする予定であったが、後述する防御の問題から、左右両舷の2基が
除外され、その代わりに高角砲が当初計画の6基から倍の12基となっている。
また、機銃に関しては戦争の激化から順次増やされているが、それら全てが最低でも簡易シールドを
施されており、また、三式高射射撃指揮装置の搭載によって、統一された射撃指揮が可能になった事から
アメリカ軍程ではないけれども濃密で有効な対空火力を発揮することに成功している。 

394 :yukikaze:2015/03/28(土) 22:54:36
大和型を評価するのに重要なのは防御である。
対46センチ用垂直・水平防御もさることながら、更に本級では、砲弾によるスプリンター被害や、
主装甲において、25mmの装甲が補助装甲として設置してある。(取り付け方法は、主装甲と補助装甲の間が
空間になっているか、イタリア艦みたいに木材が挟まっているかの違いがあるが)
そして、舷側装甲と支持接合部の間に、クッション用・防振用ゴム材を挟み込み、敵弾の威力低減を図り、
水雷防御については、潜水艦用低圧ポンプ・ブロアーを転用する事によって、注排水能力を格段に強化し、
更に船殻縦貫強度部材の追加や、通路天井・舷側部側壁に装甲板を張り増ししたことで、戦闘時の移動も
容易になっている。
これらの間接防御能力の徹底的なまでの強化が、あの不死身ぶりを発揮した訳だが、これ以外にも
溶接使用による強度の確保や、多重液層防御を組み込む事での水雷防御の拡充。
副砲群も夕張に準じた防御構造をとることでの誘爆阻止(ただし左右両舷の副砲は、防御構造の強化に
必要なスペースを取ることができないことが判明したことから、副砲群を撤去している)等、
考えられる限りの防御を施している。

機関については当初考えられていたディーゼル機関搭載は早々に取り止められたものの、高馬力機関開発に
難航されることが予測されていた事から、新型駆逐艦として計画されていた陽炎型駆逐艦の主機をツイン
エンジンとして搭載している。
機関の余力を確保する為に、敢えて本来の合計馬力の8割程度の馬力にまで定格を落としているが、これは
余剰馬力を発電能力に回している事も影響を及ぼしている。
航続距離については、機械設計者の首脳陣が余裕を持たせてしまっていたため、当初計画よりもはるかに
長大な航続距離を持つことになったという状況になっている。

こうして完成した大和型は、日本海軍の期待に答えるかのように大活躍をすることになる。
大和と武蔵を併せて、アメリカの戦艦を10隻近く沈めているのだから、日本海軍ですら想定していなかった
戦果を叩き出し、今なお文句なしに『最強戦艦』の称号を得ている。
もっとも、これら両艦の隔絶した戦果を以てしても日本海軍は敗北した訳で、戦略的劣勢は、戦術的勝利の
積み重ねではどうにもならないということを証明している。

両艦の戦績及び末の妹である信濃の活躍については、別の機会に譲ろうと思う。