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大陸104_トゥ!ヘァ!さま_大陸SEEDネタ アナザーストーリー その11 宇宙再び - (2023/11/05 (日) 15:52:17) のソース

590: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:43:09
大陸seed アナザーストーリー その11 宇宙再び

CE71年 7月8日

宇宙へ打ち上げられてきた友軍を回収するためにザフトは多数の艦隊を地球の軌道上へと派遣していた。
しかしプラント本拠地であるL5から地球に直行したザフト艦隊は多くの回収用輸送艦を連れていたため、艦隊そのものの行軍速度が遅かった。
そのためエターナル級とナスカ級で組んだ先行艦隊を分離させた。まずは味方の上がってくる宙域周辺の確保を行うためであった。
艦隊へ搭載されている部隊もフリーダムやジャスティスの強化タイプにゲイツやシグーの改修型などの最新鋭機と精鋭で固めており、ザフト側の本気度がわかる編成である。
このように宇宙に上がったばかりで碌な自衛戦力もないザフト地上軍を連合が狙ってくるだろうとの予想から出来る限りの戦力を惜しみなく投入した。
地上から撤退してきた友軍は人材不足のプラントとしては喉から手が出るほど欲しい人手であり、ここで連合にいい様にされては今後の戦況に大きく響くという現実もあった。
艦隊の人員も命からがら逃げてきて味方を救うのだと意気軒昂であった。

対して連合側の目的はザフト側の予想と違っていた。
L3やL4など各地の拠点から出撃した連合艦隊の目的は宇宙に上がってきたザフト地上軍を囮にザフト宇宙軍の戦力を減らすことであった。
連合からすれば既に地上の殆どは奪還済みであり、国力差的にも時間は味方。脱出してきたザフト地上軍の人員を合わせても国力、人材、戦力とすべてにおいてプラントを圧倒できるのが現状。
特にそこまで焦る必要もないため、それなら貴重なザフトの艦艇や戦力をこの機会に出来るだけ減らしてやろうという魂胆である。

既に地上の同盟国を失ったザフトは以前のように資源を手に入れる大規模ルートが存在しないため艦隊の再建という点において限界があり、更に向かい入れた地上からの脱出要員も養わねばならないため食糧事情を始めとしたプラントの国力を圧迫させる。
無論違法商人や宇宙海賊、違法ジャンク屋などを通して裏ルートからの物資購入はできるがとてもでもないが、それでプラントの人口全てとザフト全軍を十分に養うには足りない。
つまりは現状のプラントは以前から備蓄していた物資を食いつぶしながら生き長らえている状況。余裕をもって行うのならば精々があと大規模会戦数回程度の余力しか存在しないであろうというのが連合側の大まかな予測であった。
持って年内。早くて10月前には命運を絶たれるであろうことは明確な予想である。

無論プラント上層部も残りの余力のことは重く受け止めており、逆転のための切り札としてジェネシスの建造を進めている。
更にミラージュコロイドで隠蔽しているとはいえ細心の注意を払い本命のジェネシス。予備兼デコイのジェネシスαの改修。質量弾兼デコイの完全ダミーの合計三つの建造を同時並行に進行。
これは原作よりも国力が大幅に上がっているためと今まで南米とアフリカから打ち上げられてきた資源があってこその力業であった。
だが地上の同盟国全てが脱落した現状ではこれ以上の資源獲得は望めず、更に連合からの圧迫もあり、その建造は中々進まず完成は早くて9月末、遅ければ10月頃までずれ込むとの予想が建てられていた。
しかし現状の人材だけではこれ以上の連合への抵抗が厳しいのも事実。これではジェネシス建造のための時間稼ぎすら怪しいのが現状。
そのためプラント議会は戦線の縮小兼戦力集中のため地上軍の早期撤退を決意したわけである。そして今回の地上からの脱出してきた人員を回収するという作戦はこれからの戦いのための人員確保という意味で非常に重要なものであった。

こうして両者の思惑が絡みながら7月8日には地球軌道上にて第二次低軌道会戦が勃発した。

591: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:43:42
71年 7月8日 地球軌道上

エターナル級三隻ナスカ級六隻からなるザフト先遣艦隊は地球衛星軌道上に到着。本艦隊が来る前に地上軍の護衛と周辺地域の確保とポッドの回収を開始。
連合側はデブリに模した偵察部隊からザフト艦隊の到着の情報を受信。近場にて待機していた連合艦隊から可変機を中心とした強襲部隊を発進させた。

突然の襲撃にザフト側も一瞬混乱したが、瞬時に部隊を立て直しこれを迎撃。連合部隊側は予想以上に早い立て直しに驚くが練度の高い部隊と見ると正面からはまともにやり合わず機体の機動性を活かヒットアンドアウェイ戦法を仕掛けた。
打ち上げポッドを守りながら戦うザフト部隊はこれに苦戦。特に大洋のギャプラン、大西洋のイージス、レイダーは特に火力と機動力を高いレベルで両立させているためザフト部隊や打ち上げられてきたポッドなどに被害が続出した。

ところ変わってザフトの本隊では別の連合部隊の襲撃にさらされていた。もとより救援のための艦隊を潰すことを目的としていた連合はこちらへ大規模な部隊を派遣しており、両者による激戦が繰り広げられていた。
元より回収用の輸送艦を多数引き連れているため脚が遅く、機動性で後れをとっていたザフト本艦隊はこれ以上輸送艦の被害が広がらないうちに護衛部隊を残し輸送部隊と戦闘部隊へと分離。
戦闘部隊が連合艦隊を足止めしている間に輸送部隊を軌道上へ行かせる算段であった。
どちらの部隊にとってもかなり危険な行動だがそれほど当時のプラントは人材を欲していたのである。

連合側はこの動きに対して駆逐艦を中心として部隊を切り離し追撃隊を出そうとしたが乱戦覚悟で突撃してきたザフト戦闘部隊によりこの試みは頓挫してしまう。
ザフト側のMS隊が足の速い船を中心に狙ってきたのもあるが、死に物狂いで向かってきた敵への対処に手間取ったというのが大きい。

またこの他にも多くの宙域で同様の戦いが勃発していた。

対して輸送部隊に関してはある意味でこの戦いの最大の功労者であり、被害者とも言えるだろう。
味方が足止めしている間に辛うじて離脱し、回収ポイントに向かったはいいが、そこでも戦闘の真っ最中であり彼らは戦火きらめく中で味方ポッドの回収にあたることとなった。
無論それを見逃す連合部隊でもなく、強襲部隊は戦場にやってきた輸送艦を挙って狙い始めた。
ザフト先遣艦隊も護衛の部隊と共に迎撃にあたるが、次から次へと交代の部隊が来る連合と違いザフト部隊は連戦により徐々に疲労が蓄積していった。
それでも護衛部隊や先遣艦隊の奮闘もあり輸送部隊の損耗率は一割以下に抑えられているのは驚愕と言えよう。代わりに彼等護衛部隊は既にこの段階で戦力の3割以上を失うことになる。

結果だけで言えばザフトの輸送部隊は地球から打ち上げられてきた脱出ポッドの多くを回収した。
輸送部隊は先遣艦隊を始めとした戦闘部隊がどうにか敵を抑えている間に戦場からの離脱に成功。艦艇の被害も2割以下に抑えることに成功するなどこの点では大戦果と言える。
救出できた人員数にしても数だけ言えば今回の戦いで失った数の倍以上を手に入れたことになる。
しかし、その代償として先遣艦隊はエターナル級一隻を含む五隻が撃沈。護衛艦隊も半数以上を失い文字通り半壊。

592: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:44:20
連合艦隊を足止めしていた本艦隊の戦闘部隊も4割ほど戦力を失うなどすぐさま動かせる実働戦力としては余りにも手痛い被害を受けることとなった。
幾ら連携を取りながらコーディネイターとしての身体能力を最大限活かしたとしても既に連合との差はほとんどなく、それどころか母数の差から兵の経験的質も負けてきている。
動力の差からも既に兵器の質の面では明確な差が開いている。
そのため今回のように無理に正面から戦いを挑んでしまった場合は一方的に不利な状況に陥りやすいのが現状であった。
むしろその点を考えれば地上戦線の面子や今回の戦いはよく戦えた方だと考えられる。

このように大きな被害を被ってしまったため地上から脱出してきた人員の再訓練も合わせると収支はトントンといったところだが、失った兵器の数々を考えればマイナスと言えるであろう。
額面通りに受け取るのならば輸送部隊を逃がすために今回派遣した戦闘部隊は先遣隊含め壊滅したのである。

しかし人材という最もプラントが欲していた物を手に入れることには成功し、更に地上での実戦経験が豊富な帰還員は宇宙に慣れる再訓練を行った後では頼もしい味方となりザフトが戦い続ける原動力の一つとなっていく。


反して連合側ではザフト本艦隊と交戦した連合艦隊の被害は2割ほど。これはザフトが艦隊ごと突撃してきたことと、駆逐艦を始めとする足の速い艦艇が集中攻撃されたことに起因する。
乱戦状態では効果的な艦隊防衛など行えず、単艦ごとの防衛になってしまったためである。
先に待ち伏せしていた地球軌道上の強襲部隊にしても被害が部隊の2割程など無視できない被害を受けた。
これに関しては敵の先遣艦隊が精鋭揃いだったこと、自由・正義の強化タイプを始めとした各種大火力を有する強力なMSを揃えていたためである。
またMS・MA隊にしても執拗に艦艇へ攻撃してくるザフトMSへの対処が先となり多くの輸送艦を逃す羽目となってしまった。

ただザフト艦隊へ与えた損害比で言えば当初の目的であるザフトの戦力を漸減するということは十分達成できたと言える。
しかし予想以上の被害が出ていることもあり、地上が一段落して安心していた各国は再度気を引き締めることとなる。

なお今回の戦いでは各種可変形機の他に大洋の投入したZガンダムが特に戦果を挙げたことを記しておく。
三機編隊のZガンダム隊は人型とウェイブライダー形態を使い分けながらも縦横無尽に戦場を駆け回り、多数のザフト艦艇やMSを食い破った。
また大西洋連邦のスレッグ・スレーチャー少佐率いる可変形機隊も活躍。少佐自身が駆るレイダーはザフトのGタイプを落とすなどの戦果を挙げた。

この戦い以降ザフトは大きな行動を起こさなくなっていくが、逆に連合側はすぐさま戦力を整え、各地で暴れる通商破壊部隊に対して本腰を入れて排除を開始した。
これは地上が一段落したため戦力の比重を宇宙へ寄せることが可能になったためである。
被害から立ち直り、再建するため時間が必要なプラント。地上の残存敵対勢力掃討と宇宙への戦力移動、ザフト通商破壊部隊の殲滅など複数の行動を並行して起こせる連合諸国。この両者の間には既に目に見えるほど余力の差が開いていた。

593: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:44:54
・設定諸々

・プラント
ただ今超が付くほどの劣勢の真っ最中。既に連合との国力差は埋めがたく、通常戦力では太刀打ちできなくなってきている。

今回の戦いでも多くの犠牲を払いながら地上から脱出してきた人員を回収した。失った戦力を考えればやらない方がマシだったのではないと後世で度々言われるようになるが見捨てた場合、全軍の士気がどん底まで落ちるのは確実であり、元々自分達(評議会)が戻ってこいと言った手前見捨てることは端から考えられなかった。

今回の戦いでようやく再建してきた戦力のうち3割近くを失う嵌めとなったが単純な人員数という意味では地上から回収した数を合わせて幾分上回る程度である。

現在のザフトの戦力では質の面でも量の面でも太刀打ちできないとし、5月頃より三つの新規プロジェクトを進めている。
一つ目は既存の機体の改良を進めるR計画ことプロジェクト・リライト。
二つ目は現状の機体に代わる新たな量産機を開発するセカンドステージプロジェクト。
最後の三つ目に超高性能な機体とエースパイロットの組み合わせによる戦果の増大と戦線突破を狙うグランドオーダープロジェクト。

以上の三つを主軸に兵器開発及び軍備再建が進められていく予定である。
無論既に既存の貯蓄を崩しながら戦っているため、そこまでの余裕は少ない。言ってしまえば絞りに絞った雑巾を更に絞るような真似ではある。
その余波は評議員及びザフト上層部、プラントの兵器開発局員などの労働時間倍増、休息時間削減、栄養ドリンク消費量激増などの尊い犠牲によって成り立っている。
ある意味新人類を称するコーディネイターの(身体的な意味での)面目躍如であろうか。

またこれら三つのプロジェクトと別途に戦略兵器ジェネシスの建造を進める創世計画なるプロジェクトも進んでいる。
しかし戦線の悪化に伴い正面戦力の再建も同時に進めなければいけない現状では完成が予定通りに行くか不安視されている。



・プロジェクト・リライト(プロジェクトR)
ザフトの戦力強化計画の一つ。既存のMS、艦艇などを中心に出来るだけ改修を施し戦力の底上げを図る目的がある。
戦争後期のシグーやゲイツの改修機や地上用のMSを用いたキメラシリーズなどはこの計画から生まれた。



・セカンドステージプロジェクト
次世代の主力量産機を開発するためのプロジェクト。
予想以上に連合側の進歩が速いため(特に大洋)に新たな主力機の開発を行う必要が出てきたことから生まれた計画。
現在では核動力を用いたハイローミックスのハイにあたる高級量産機であるザクシリーズとバッテリー動力を用いたローにあたる量産機(名称未定)の二つの開発を進めている。

なおローに当たる機体はジン、シグーなどの開戦初期を支えたMSを開発したハイライン設計局とゲイツの開発を担当したマイウス・ミリタリー・インダストリー社が共同で開発を進めている。

594: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:45:32
・グランドオーダープロジェクト(GOプロジェクト)
プラント及びザフトは自軍のMSの性能と開発能力に絶対の自信を持っていた。
何せ実戦用MSを開発して初めて投入したのは自分らであり、アドバンテージとしては十分すぎる物を持っていると考えていたからである。
しかし蓋を開けてみれば連合側…特に大洋連合は自分たちが未だ実用化していない核融合炉を戦前から実用化しており、更に自軍のMSを超える性能の機体を次々と繰り出してくる。
そしてそれに触発され、援助された他の連合諸国においても大戦中盤からは強力なMSを送り出してきており、既に大洋以外の連合諸国のMSですら自軍のMSの性能を超え始めている。

何より最も強い自信をもって送り出したフリーダムとジャスティスですら5月頃には性能不足という陳情が上がってきており、6月までには「他はともかく大洋連合の高級MSと戦うには性能不足」という意見が現場の大多数を占めた現実は彼らの自信を粉々に粉砕した。
そんな自信を木っ端微塵に砕かれた彼等の危機感から発足されたのがこのグランドオーダー(偉大なる指名)計画である。

それはプラントの…ザフトの開発するMSこそが地球圏最強ということを改めて示す計画。
子供染みた考えではあるが技術者とは得てして子供染みたプライドを持つ生き物である。
無論そんな子供染みた考えでは予算は貰えないため連合の高級MSに負けない性能を持った超高性能機とエースの組み合わせによる戦術単位の打開という一見まともそうな提案を行い予算を勝ち取った。
プラント議会もザフト上層部もMSの性能で太刀打ちできないという現状を憂いていたからである。

彼らはまずフリーダムとジャスティスの強化に着手。その後は自由と正義の後継機。連合から奪ったGシリーズのデータを基にした新型機などを次々と開発していった。
開発順にギリシア文字のαから始まりペーパープランの試作機を含め終戦までにはΣまでの機体を設計・開発した。彼等のチームが発足されたのは5月頃であり、終戦の10月末頃までの約半年間という短い時間を考えれば驚異的な開発速度である。
それだけ彼らの狂気的な執念というものが凄まじいという証拠であった。



・創世計画
地上戦線が停滞し、電撃戦による地球諸国各個撃破戦略が破綻したために代わりに建てられた計画。
本来は戦前より外宇宙探索の為の宇宙船加速装置として建造されていた施設を戦略兵器として改造。プロトタイプを実戦使用できるまで改造した試作機としてのジェネシスα。本命ジェネシス、予備のジェネシス二号機、更に保険としてのジェネシス三号機の計四つを主軸に連合の艦隊と主要な宇宙要塞や月面基地だけを狙い撃ちにし、和平交渉をもぎ取る計画であった。
しかし予想以上に早い段階で地上戦線は抑えきれず撤退。宇宙においても減らしても減らしても補充されてくる連合の戦力の前にザフトは疲弊。
そのため戦前から貯めていた資源と地上戦線が持ちこたえていた頃に地上同盟国からもたらされ溜め込んでいた資材や資源を切り崩しながらも戦い続けている現状。
疲弊したプラントでは本来の予定でのジェネシス建造はできず、結局はジェネシスαの改修と一号機の建造で手一杯。
本来二号機となるはずのものは枠組みと外郭だけらしく作られたダミーとされ、三号機に至っては建造すら着手されず予算は軍備再建と一号機建造に回された。

現在プラントの最後の頼みの綱がこのジェネシスであり、戦略としては頃合いを見てわざと連合の戦力をL5宙域まで引き込み、ボアズとヤキンドゥーエ要塞を用いて足止めをしている間に敵艦隊を焼き払うという作戦であった。

なお三機とも現状ではミラージュコロイドにより隠蔽されており、工事に使われている建材の輸送についても最大限の注意が支払われ様々な形でバラバラに輸送されている。
ジェネシス一号機は順調に行けば72年9月末までに完成する予定とされているが、戦線の悪化に伴い軍備の再建が優先されている状況のため、下手をすると10月までずれ込む可能性も指摘されている。

595: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:46:05
・ベースマテリアル
NJCを作る際に欠かせない希少鉱物。本来はレーザー収束などに使われていた鉱物であり、アナザー世界では戦前から特定の狭い範囲だったが工業鉱物として使われていた。

戦前はL5宙域で開発されていた宇宙船加速装置(ジェネシスの前身)の建造に使用するため大西洋連邦と新ソビエト連邦から大量にプラントへ運び込まれていた。
また戦前からNJとそれを無力化するNJCの開発を秘密裏に行っていたプラントはダミー企業や違法ジャンク屋などを通して秘密裏に加速装置開発とは別途のベースマテリアルを溜め込んでいた。
戦時中においてもクーデターにより親プラント政権と化したアフリカ共同体の鉱山から多数のベースマテリアルをプラント本国へ輸送している。

そのため原作と違いジェネシスを三機建造しようと考えられるほどの量をプラントは保有している。

大型ではあったがNJCそのもの開発は戦前からある程度仕上げられており、戦時中ではアフリカや南米などの親ザフト諸国の地域においてNJC搭載の原子炉を地上において稼働させ、同盟国のNJによるエネルギー不足を解消していた。
地上においての運用では最重要機密に指定されていたが連合が核融合炉を普及し始めると機密レベルも下がっていった。

現在ではMSに搭載可能なほどの小型化に成功しており、フリーダムやジャスティスなどを始めとした高級機を中心に搭載されている。

現在では連合においてもNJCの存在を確認しており、地上で手に入れた大型の実物も存在しているがミノフスキー核融合炉が普及した連合諸国ではプラントの使用技術解析以上の価値を見出されなかった。

アナザー世界の主な産出地は大西洋連邦、新ソビエト連邦、北アフリカ、火星など。

596: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:46:48
・機体

○ザフト

α(アルファ)フリーダム
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン 腰部レールガン シールド

フリーダムの強化タイプ。グランドオーダープロジェクトの一環として開発された核動力MS。
CE72年の4月初めと原作よりも一月ほど早くフリーダムを送り出したザフトであったが、進化を続ける連合のMS…特に大洋のモビルスーツの前では性能の陳腐化が著しく早かった。
そのため自由の性能不足に悩んだザフトが機体の強化を行ったのが本機である。

機体バランスブレイカー兼エネルギー食い虫であった背部のバラエーナを外し、スラスターの増大と能動性空力弾性翼(背中の羽)を増やし、高い機動性と運動性及び安定性の両立を実現。

火力は下がったが機動性の向上とOSの改良による追従性の改善により総合的には旧フリーダムよりも高い性能を得ている。

また既存の量産機とのパーツ共有率を増やしながらも武装数の削減を行ったため生産性や整備性をも向上しており、現場としてはありがたい仕様変更となった。

ロールアウトしたのが6月初め頃だったがそこまで複雑な工程を得ずに旧来のフリーダムを改修するだけで済んだ本機は瞬く間に普及していった。

本来はあくまでフリーダムの後継機が出るまでの繋ぎであったが既にエースを中心にフリーダムがある程度生産されていたため改修された後に終戦まで使われる続けた機体も少なくない。



・β(ベータ)ジャスティス
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン 背部ビーム砲 シールド

ジャスティスの強化タイプ。グランドオーダープロジェクトの一環として開発された機体の一つ。

こちらもフリーダム同様性能不足が指摘され始めたので戦力の底上げとして強化された。

地上戦線の終結から飛行能力を与える必要がなくなったため切り離し自立稼働可能であったファストゥムは固定式となり分離機能が失われた。
またその際にそのままでは幅が広すぎ被弾率が上がるとの懸念から安定翼を始めとした各部分が切り詰められ小型化された。

ジャスティスの本体そのものには多数のスラスターが追加され、接近戦における運動性と小回りの改善がなされた。またOS面においてもフリーダム同様改善が図られ追従性や操縦性が上がった。

また性能を底上げしながらも量産機とのパーツ共有率も増加させたため生産性と整備性が改善されている。

フリーダム同様既に配備されたジャスティスが順次改修され本機となっていった。
こちらもあくまで後継機が出てくるまでの繋ぎであったが、結局のところ終戦まで使われ続けた機体の一つである。

597: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:47:23
・正式量産仕様ゲイツ
武装:ビームライフル ビームサーベル シールド 腰部レールガン 頭部バルカン 各種オプション

ゲイツの正式量産仕様。先行生産型の武装が使い難いという陳情からシールドのビームクローと腰部のアレスターは廃止され、代わりにシールドにマウントされたビームサーベルと、腰部にはレールガンが装備された。

また先行生産型から得られた各種実戦データをフィードバックした結果カタログスペック以上の性能を発揮できるようになっている。

基本的な武装はビームライフルとビームサーベルであるが重突撃銃や無反動砲、特化重粒子砲から派生していったビームバズーカなど既存の武装も使いまわせる。

カタログスペック的にはストライクダガーやジム以上であったが動力炉の違いから単純な出力やパワーでは負ける。
4月末頃から配備が始まったが如何せん連合側のMSの性能も飛躍的に上がっていったため、時間が過ぎるとともに相対的に性能不足になっていった。



・ゲイツ・ハイマニューバ
武装:ビームライフル ビームサーベル シールド 頭部バルカン 各種オプション

ゲイツの正式量産仕様を基に高機動化させた機体。
デッドウェイト化を嫌って腰部のレールガンは撤去され、代わりに追加のスラスターが装備された。

操縦難易度は上がったがその分機体の性能は向上している。
しかし、機動性はともかく火力では加速度的に進歩する連合MSに追いつけなくなっていった。



・フルアーマーゲイツ
武装:ビームライフル ビームサーベル ミサイルポッド 腰部レールガン 背部ビームキャノン 脚部ミサイルポッド ガトリングシールド 頭部バルカン

ゲイツのフルアーマープラン。重装型ゲイツとも言う。ジンやシグーなどのフルアーマープランをゲイツ用に手直しした機体。
既に戦場では敵味方問わずビーム兵器が普及しているため増加装甲は最低限にブースターやスラスターの追加や火力の増強が成された。

高機動型同様扱い難い機体ではあるが、使いこなせれば通常のゲイツと比べ三倍以上の火力を扱えるため腕に覚えのあるパイロットからは好まれた機体の一つ。



・ゲイツ改
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン シールド 各種ストライカーユニット

プロジェクト・リライトにより開発された量産機であり、セカンドステージプロジェクトの試作機という側面も持つ。

連合から奪ったGシリーズの内の一機であるストライクからデータを得たストライカーパックを装備できるように改修した機体。
基本的なエールパックの他に火力重視のランチャーパックに近接重視のソードパック、フルアーマー化した重装パックなど幾つかのストライカーユニットの中から装備を選ぶ形となる。

ストライカーパックを装備するにあたって癖のない機体が必要だったため腰部のレールガンは取り除かれた。
代わりにレールガンなどの火力はランチャーパックや重装パックなどに割り当てられた。

5月頃には各種ストライカーパック共々配備され始めており、使い勝手の良さから高い評価を受けた。

各種パックはMS本体とは別途のバッテリーを内臓しており、これにより稼働時間の延長と武装強化による燃費の悪化を解決した。
エールパックは追加のスラスターやブースターによる機動性と運動性の強化。
ランチャーパックはアグニクラスのビーム砲の他にミサイルポッドとガトリング。
ソードパックは大型の対艦刀にハンドアンカーシールドと牽制用のマシンガン。
重装パックは多数のミサイルポッドにガトリング、レールガンなど実弾中心。
電子戦パックは専用レドームの他は自衛用のビームライフル程度であり、電子戦装備中心。

598: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:47:57
・Δ(デルタ)フリーダム
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン シールド 腰部レールガン 肩部ビーム砲 胸部ビーム砲

GO(グランドオーダー)プロジェクトの一環として開発されたフリーダムの後継機。

フリーダムに課せられた超火力による単機での多数の敵の殲滅をそのまま昇華させた機体。
高い機動性をそのままに各種火器の強化と新たな武装の増設を行った。

火力と機動力の両立を目指したためピーキーな機体。改良型OSのため操縦難易度はある程度抑えられているが乗り手を選ぶ機体なのは変わらない。
その火力は正しく扱えれば一機でMS一個大隊分にも及ぶと言われているが、フルバーストの際には味方機による援護が必須である。

7月中頃にロールアウトされ配備されていったが、戦線の悪化から中々数が揃わず全てのαフリーダムを代替えするには至らなかった。



・γ(ガンマ)ジャスティス
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン シールド 背部ビーム砲 背部ビームガトリング 脚部ビームブレイド

こちらもGOプロジェクトの一環として開発されたジャスティスの後継機。

ファストゥムを基にした背部のブースターユニットには上部のビーム砲の他、下部にビームガトリングが設置されており攻撃する際には機体の脇下を通る形で銃身が展開される。

脚部には肘から爪先にかけて展開されるビームブレイドを装備。近接戦時における格闘能力を向上さえた。
なおこの武装は使う機会が余り訪れないため使用例が少ない武装としても有名である。

フリーダムの護衛兼中・近距離戦闘MSとして開発された本機は多数のエース達の手に渡り高い戦果を叩きだした。



・プロヴィデンス(プラン・ε⦅イプシロン⦆)
武装:腕部嵌め越し式複合兵装防盾システム 予備ビームサーベル 頭部バルカン 背部ビームガトリング 腰部隠し腕

GOプロジェクトにて誕生した機体の一つ。
原作におけるプロヴィデンスガンダム…を元のプランの通り格闘戦機としてそのまま設計した機体。そのためドラグーンは装備していない。

腕部嵌め越し式の複合兵装防盾システムはシールドとしての機能と固定式の高出力ビームサーベル、両脇に射撃用のビームガンを搭載した複合兵装。
これを片腕ずつ嵌めて武装している。なおパージ可能。

また背部の大型スラスターには近接防御と火力底上げのため両肩の上にせり出す形でのビームガトリングが装備されており、中・近距離では高い火力と弾幕を誇る。
また腰の部分に当たる部位にビームサーベルが固定された隠し腕を二対装備しており、組み付いて接近戦を行う際には不意を打てる武装となっている。

予備のビームサーベルは両足の肘の部分に内臓。いざという時はここから出射し取り出せる。
またフリーダムやジャスティスとパーツを共有しており、意外にも整備性は悪くない。

原作と違いドラグーンシステムを搭載していないため純粋な近距離格闘機として生まれた本機であるが、その性能はΔフリーダムやγジャスティスに何ら劣るものでもなく機体性能においてはザフトの機体の中でも上位に位置する。
しかし両機以上にピーキーすぎるコンセプトで開発された本機は量産されることなく試作の一機のみで終わった。
ボアズ、ヤキンドゥーエ戦では戦力不足から引っ張り出されその性能を活かし高い戦果を挙げた。

599: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:48:39
・リジェネレイト(プラン・ζ⦅ゼータ⦆)
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン 脚部ビームサーベル シールド スキュラ高出力ビーム砲(巡航形態自のみ)

ザフトの開発した可変試作機。この世界ではGOプロジェクト産MSの一つ。
人型パーツの方は連合から奪取したイージスのデータを基に開発された。

原作と同じくパイロットの登場するバックパック式のコア・ユニットとそれを合体する人型パーツから成り立つ合体可変系機。人型パーツとの合体以降は巡航形態への変形機能を持つ。
バックパックのように見えるコアユニットは脱出機能を有しており、機体が破壊されてもまた別の素体さえあれば再度合体し行動が可能となる。

イージスのデータを基にしただけあり、巡航形態への変形が可能であり、この形態の時でのみデータから再現したスキュラを撃つことができる。

本機はコアユニットの機能に注目しがちだが、単純な可変系強襲機としても優秀であり、巡航形態時における単純加速能力と機動性はザフトでも指折りの性能を誇る。

コアユニットはストライカーパックと同じ規格になっており、ゲイツ改やテスタメントなどのストライカーパックが装備できる機体との接続も可能。

予備と合わせ二機のコアユニットと数機の人型素体が開発された。



・テスタメント(プラン・η⦅イータ⦆)
武装:ビームライフル ビームサーベル 頭部バルカン シールド 各種ストライカーパック

連合から奪取したストライクのデータを基にザフトが開発したストライカーパック対応機。この世界ではGOプロジェクト産MSの一つ。

ストライクの機能をザフトの技術で再現した機体であり、各種ストライカーパックによる多用途性が自慢。
様々な状況に合わせ装備を変えられるため多様な任務に就くことができる。

自由や正義と同じく幾分量産されており、こちらはエース用機というよりも指揮官機としての側面が強い。

対応ストライカーパックはゲイツ改との共用品の他に
・アグニクラスのビーム砲二門と艦載式に劣らない出力のレールガン二門を持つ高火力パック。
・プロヴィデンスの複合兵装防盾の高出力ビームサーベルを基に開発された大型高出力ビームサーベル二基と中・近距離射撃用のビームガトリング二門備えた近距離戦闘パック。
・バックパックのスラスターの他、ブースターやプロペラントタンクを増設した高機動パック。
などが開発されている。



・ミーティア改
武装:大型ビーム砲 対艦ミサイル 高出力ビーム 大型ビームソード

自由と正義専用であったミーティアをゲイツ改やテスタメントなどのストライカーパック機能採用MSでも扱えるようにした代物。
火力や性能はそのままに、その巨体の中には艦船用のバッテリーも追加されておりバッテリー式であるゲイツ改が使用してもある程度戦えるようになっている。

戦争の後半では広域殲滅機兼高速強襲対艦攻撃装備として多数量産、配備された。

600: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:49:48
・シグー・ハイマニューバ2型
武装:ビームライフル ビームサーベル 各種既存兵器 シールド

プロジェクトR(リライト)により改修を受けたシグーの高機動タイプ。
バックパック部分に追加バッテリーの搭載とエネルギー配列の見直しによりビーム兵器を運用できるようになった機体。
更に機動性も前のハイマニューバタイプと比べ3割増しになっているなど全体的な性能の向上が図られた。

高機動タイプだが元々が古い機体のため馴染安く、整備性も良いため多くのパイロットから親しまれた機体。



・ジン・カノーネⅡ
武装:ビームキャノン ビームライフル ビームサーベル シールド 各種既存兵器

砲撃機であったジン・カノーネの強化版。プロジェクトR製品の一つ。

ジンを基に火力を強化した砲撃戦仕様のカノーネであったが、戦争が進むにつれ役不足が否めなくなってきた。
そのため全体的な機能の見直しと強化による再設計を行ったのが本機となる。

肩部のビームキャノンは威力と射程が強化され、二門に増量。命中率を補うためにセンサー類も新型へ一新された。
また背部のバックパックへは本体内蔵のものとは別途にビームキャノン専用のバッテリーが搭載されており、これによってビームキャノンを多用してもエネルギー残量に余裕が出来るようになった。
またシグー同様エネルギー配列の見直しとビーム兵器の燃費改善によりビーム兵器の使用が可能となりゲイツと同型とビームライフルとビームサーベルが運用できる。



・ザク量産試作機
武装:ビームトマホーク 背部大口径レールガン ビームライフル シールド

ザフトの開発したNJC搭載核動力炉を用いた量産機の試作型。
ゲイツに代わる新しい主力量産機。そのハイを担う次世代機の一つ。
NJCの搭載の他にPS装甲の採用やストライカーパックシステムの導入など奪ったGシリーズを解析し手に入れた技術を惜しみなく投入している。

カタログスペック上では大西洋の前期Gシリーズと同等という高い性能を誇る。
またゲイツ改やテスタメントなどが使用するストライカーパックをそのまま流用可能。ミーティア改の装備すらできる機体である。

量産試作機だが50機ほどが生産され、実戦に投入された。

601: トゥ!ヘァ! :2017/03/07(火) 21:51:23
投下終了

文章と展開がワンパターン化しやすいのでそこをどうにか変えたい…難しい…

今回は軽く地球軌道上の戦いとその結末をば。
あとはザフトの諸々の新型というテコ入れと内情の説明。
このままだと10月まで持たないためのテコ入れなのだ…

プラントの保有するベースマテリアルは原作と比べ物にならないほど増えています。
戦前から密輸した分。戦時中に輸入した分。使わなかったジェネシス二号、三号の分と結構多め。
なので自由や正義を代表とするGシリーズもそれなりに作れますし、核動力の量産機なども計画出来る程度には豊富。
これは核動力の量産機を大量に出すためのテコ入れみたいなもんです。
せめてそれくらいしないと10月まで持たなそうだったので…自分で書いておきながら変な話ですけどねw

増えた核動力機やガンダムタイプも地上からの人員の多くを回収できたので基本ベテランと言える彼らが乗り回します。そのための高級機!

とは言え、それで連合MSに勝てるかといえばうちのとこも核融合炉だからね…機体の純粋な性能を上げてようやくトントンといったところ。高級機では目に見えて出力差が出てくる。大洋製相手にすると尚更。

ベースマテリアル自体の産出地も増加。まあ融合炉が普及しているおかげで連合側は余り使わないという。

因みに凄くザフトは頑張っているがこれから連合側も更に新型を出してくるゾ。
具体的にはWのガンダムズとかXのガンダムズとかZやZZやストライクE(核融合炉)やetcetc…
彼らの苦難は続く…

ようやくちらっと出てきたZガンダム。出すまで長かった…
乗ってるのは笹原君を隊長に二機の僚機には仰木(おおぎ)と小林(こばやし)。
こちらの元ネタはfate/zeroに出てきたイーグル乗りの二人。こちらの世界では非転生者&非NTながら航空隊出身の凄腕としてZドライバーに選ばれるだけの腕前を持っています。

ギャプラン隊はヤザンさんが指揮取ってます。きっと悪役顔しながら好き勝手暴れまわっていたでしょう。

今回ちらっと話に上がってきたスレッグ少佐はガンダム00のドラマCDで登場したグラハムの師匠。
勤続30年。総飛行時間8000越えの生きる伝説。まだ未熟だったとはいえ腕の良かったグラハム相手に46戦無敗の人。
こっちの世界では娘さんがグラハムと結婚しているのでコンペに出る理由もなく普通に軍人しています。まだフラッグ出てないしね。
ハムはきっとカタギリやアズにゃんあたりが色々仕組んで気づけば結婚していたとかになったのだと思いますw

プロヴィデンスが格闘機になったのでクルーゼは別の機体に乗ります。一応オリジナル機になる予定。

ジェネシス建造に関しては大洋を始め連合各国も薄々何か作っていると諜報部から連絡を受けていますが、ダミー含めて三機あるのでどれが本命か調べている最中。
大洋的にはダミー含めて全部力業で壊そうと作戦練っています。

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