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161 :ひゅうが:2015/05/25(月) 23:29:50 ネタ「仮称海軍四式戦車」(微改訂) ――97式ファミリーの最終発展型となった試製三式戦車は、強力な火力と機動力を両立し、アメリカ軍のM1重戦車(日本側呼称。米軍はこれをM26重戦車としていた)に対し防衛戦だけでなく逆襲戦でも優位に立てる本格的な戦車となるはずだった。 だが、現場において不満が現れつつも量産されていた97式改二戦車(制式化年から一式とも呼ばれる)とは打って変わってその車体の基本設計の古さと溶接車体、さらには強力なトルクを狙って導入されたディーゼルエレキトリック方式の駆動系は、ドイツのポルシェティーガ―同様にトラブルを頻発。 肝心の機動力に加え、狭いスペースに詰め込まれた自動装填装置と低い車高という組み合わせは、明らかな失敗作として評価されることになってしまった。 さらには開発中に97式改二の性能向上型(丙型)が量産へとこぎつけたために、すでに完成していた増加試作車両と先行量産車30両あまりは余剰となりスクラップとなる――はずだった。 だが、これに目を付けたのが、海軍であった。 すでに島嶼戦において戦う陸戦隊用に陸軍製の戦車を導入していた日本海軍は、その性能向上型であり島嶼部の基地防衛用の火力支援車を欲していた。 ガダルカナル島の戦訓にあるように、水陸両用部隊の攻撃から基地設備を守るには、砲だけではなく戦車も必要であると彼らは考えていた。 もともと試製三式戦車をこの目的用に陸海統合装備として選定していた海軍は、97式改二の割り当てを受けるだけではなく、さらなる火力強化型の配備を待つ間の「繋ぎ」として三式の車体の廃品利用を申し出たのだ。 陸軍においても、官僚的ながらも「これまで費用をかけて開発した車体をそのままにするのは惜しい」というもったいない精神あらため貧乏性を発揮したことからこの話は受けられた。 また、のちの傑作とうたわれる五式戦車の開発にあたって問題となっていた自動装填装置や海軍の魚雷艇用高性能エンジンを改良した新型エンジンのテストベット 的な役割も期待され、改造は海軍主導ながらも五式戦車の設計班も協力するという奇妙な展開となった。 163 :ひゅうが:2015/05/25(月) 23:37:12 その結果、「仮称海軍四式戦車」は誕生することになる。 主砲は、海軍がもてあまし始めていた「九八式八糎高角砲」。 阿賀野型用に製造されながらも性能がきわめて微妙と評価され、また阿賀野型軽巡洋艦の量産が4隻で打ち切られたことから余剰予備砲身を転用した。 もともと背丈の低いものであった車体を車高を思い切り上げて戦闘室を装備し、その分だけ機関部を大型化するというのちの五式戦車に通じる方法でスペースを確保。 さらには機動力については「装甲がちょっと厚い対戦車自走砲」的な運用をするために限定的とし、その分だけ装甲を増厚している。 ある意味では、本命と思われた五式戦車のコンセプトを先取りしている。 だが、その車体規模からすると強力すぎる主砲に加え、増厚した装甲から肝心の機動力が「不足」とされた97式改二の初期型相当となってしまい、その強力な火力から対艦戦闘も可能ではあるものの「これは装甲なんてない方がよかった」とさえいわれる程度の機動力しか持っていない。 そのため、改造3号車からは「とりあえず機銃掃射でも戦闘力を失わない程度の鉄板」で車体後部を覆っただけの「屋根付きオープンカー」型の装甲へと変更された。 当然ながら、車体後部に砲撃が命中したりすれば即座に戦闘力を失う。 ゆえに、戦闘の際には徹底した伏撃か、装甲を削ったがゆえのそれなりの機動力で後退防御を行うことになる。 さらには97式戦車を引き継いだバースト射撃能力を有しており、一撃必殺により敵の戦車を打ち取ることのみを考えていることがみてとれた。 特に、南方の希少資源を用いて制式化した自己鍛造弾のはしりである「特KR弾」やモンロー効果弾を用いれば、列強諸国のたいていの戦車を撃ち取れるばかりか駆逐艦程度なら相手取ることも「可能」である(その後どうなるかは保証しません)。 もともと海軍の高角砲である強力な主砲の威力は折り紙つきで、固定砲塔ながら正面のみはかろうじて通常の戦車に対抗できる装甲を有するなど、後継とされたはずの97式をさらに過激にしたようなものである。 ただしのちの五式戦車のように重戦車レベルにまで大型化していない重量から配置においてもかなりの融通が利いた。 かようにピーキーな戦車…というか対戦車自走砲であるものの、海軍守備隊のある意味では切り札として32両が改造。 硫黄島から撤収した海軍部隊を主力として編成された小笠原諸島の母島守備隊や、横須賀鎮守府所属陸戦隊用として配備が行われた。 一部が五月事件(5・5事件とも)の際に、呼応しようとした一部少壮将校を制圧するために東京や厚木基地に展開し実戦を経験した、また少数の先行生産型が沖縄戦に投入されたともいわれる。
161 :ひゅうが:2015/05/25(月) 23:29:50 ネタ「仮称海軍四式戦車」(微改訂) ――97式ファミリーの最終発展型となった試製三式戦車は、強力な火力と機動力を両立し、アメリカ軍のM1重戦車(日本側呼称。米軍はこれをM26重戦車としていた)に対し防衛戦だけでなく逆襲戦でも優位に立てる本格的な戦車となるはずだった。 だが、現場において不満が現れつつも量産されていた97式改二戦車(制式化年から一式とも呼ばれる)とは打って変わってその車体の基本設計の古さと溶接車体、さらには強力なトルクを狙って導入されたディーゼルエレキトリック方式の駆動系は、ドイツのポルシェティーガ―同様にトラブルを頻発。 肝心の機動力に加え、狭いスペースに詰め込まれた自動装填装置と低い車高という組み合わせは、明らかな失敗作として評価されることになってしまった。 さらには開発中に97式改二の性能向上型(丙型)が量産へとこぎつけたために、すでに完成していた増加試作車両と先行量産車30両あまりは余剰となりスクラップとなる――はずだった。 だが、これに目を付けたのが、海軍であった。 すでに島嶼戦において戦う陸戦隊用に陸軍製の戦車を導入していた日本海軍は、その性能向上型であり島嶼部の基地防衛用の火力支援車を欲していた。 ガダルカナル島の戦訓にあるように、水陸両用部隊の攻撃から基地設備を守るには、砲だけではなく戦車も必要であると彼らは考えていた。 もともと試製三式戦車をこの目的用に陸海統合装備として選定していた海軍は、97式改二の割り当てを受けるだけではなく、さらなる火力強化型の配備を待つ間の「繋ぎ」として三式の車体の廃品利用を申し出たのだ。 陸軍においても、官僚的ながらも「これまで費用をかけて開発した車体をそのままにするのは惜しい」というもったいない精神あらため貧乏性を発揮したことからこの話は受けられた。 また、のちの傑作とうたわれる五式戦車の開発にあたって問題となっていた自動装填装置や海軍の魚雷艇用高性能エンジンを改良した新型エンジンのテストベット 的な役割も期待され、改造は海軍主導ながらも五式戦車の設計班も協力するという奇妙な展開となった。 163 :ひゅうが:2015/05/25(月) 23:37:12 その結果、「仮称海軍四式戦車」は誕生することになる。 主砲は、海軍がもてあまし始めていた「九八式八糎高角砲」。 阿賀野型用に製造されながらも性能がきわめて微妙と評価され、また阿賀野型軽巡洋艦の量産が4隻で打ち切られたことから余剰予備砲身を転用した。 もともと背丈の低いものであった車体を車高を思い切り上げて戦闘室を装備し、その分だけ機関部を大型化するというのちの五式戦車に通じる方法でスペースを確保。 さらには機動力については「装甲がちょっと厚い対戦車自走砲」的な運用をするために限定的とし、その分だけ装甲を増厚している。 ある意味では、本命と思われた五式戦車のコンセプトを先取りしている。 だが、その車体規模からすると強力すぎる主砲に加え、増厚した装甲から肝心の機動力が「不足」とされた97式改二の初期型相当となってしまい、その強力な火力から対艦戦闘も可能ではあるものの「これは装甲なんてない方がよかった」とさえいわれる程度の機動力しか持っていない。 そのため、改造3号車からは「とりあえず機銃掃射でも戦闘力を失わない程度の鉄板」で車体後部を覆っただけの「屋根付きオープンカー」型の装甲へと変更された。 当然ながら、車体後部に砲撃が命中したりすれば即座に戦闘力を失う。 ゆえに、戦闘の際には徹底した伏撃か、装甲を削ったがゆえのそれなりの機動力で後退防御を行うことになる。 さらには97式戦車を引き継いだバースト射撃能力を有しており、一撃必殺により敵の戦車を打ち取ることのみを考えていることがみてとれた。 特に、南方の希少資源を用いて制式化した自己鍛造弾のはしりである「特KR弾」やモンロー効果弾を用いれば、列強諸国のたいていの戦車を撃ち取れるばかりか駆逐艦程度なら相手取ることも「可能」である(その後どうなるかは保証しません)。 もともと海軍の高角砲である強力な主砲の威力は折り紙つきで、固定砲塔ながら正面のみはかろうじて通常の戦車に対抗できる装甲を有するなど、後継とされたはずの97式をさらに過激にしたようなものである。 ただしのちの五式戦車のように重戦車レベルにまで大型化していない重量から配置においてもかなりの融通が利いた。 かようにピーキーな戦車…というか対戦車自走砲であるものの、海軍守備隊のある意味では切り札として32両が改造。 硫黄島から撤収した海軍部隊を主力として編成された小笠原諸島の母島守備隊や、横須賀鎮守府所属陸戦隊用として配備が行われた。 一部が五月事件(5・5事件とも)の際に、呼応しようとした一部少壮将校を制圧するために東京や厚木基地に展開し実戦を経験した、また少数の先行生産型が沖縄戦に投入されたともいわれる。 442 :ひゅうが@あつは夏い:2015/05/29(金) 01:10:47 装甲付き多目的自走砲から、駆逐戦車兼自走砲へ進化…あまりかわってないかw ちなみにこんな極端なのが生まれてしまったのは、こんな流れにのっとったものと妄想してます。 97式改「装甲も厚くしたけどもうそろそろ新型戦車に対抗しないと。」 試製三式「そこで私の出番。装甲は十分、しかも機動力もハイブリット式のおかげで故障なしにスムーズ! 主砲は強力な10センチ戦車砲(長)!」 【よせばいいのにポルシェ面を日本の工業力で真似した結果】 試製三式「かんじんのハイブリッドが発熱異常。機動力皆無!低姿勢すぎたところに人間工学的に無理な戦車砲と故障しすぎな半自動装填装置搭載したんで装填速度遅すぎ!」 97式改二「そこで私が登場…でも機動力はやっぱり低いけど、撃てないよりましです。」 五式「そこで、機動力については妥協し、強力な主砲によって伏撃とアウトレンジを狙った私が必要になりました。大型化は甘受します。」 仮称海軍戦車(仮)「五式のために、自動装填装置やステレオ測距儀の試験を三式の車体を用いて実施しました。やっぱり機動力は皆無ですけど…」 【戦後】 中華民国陸軍「うちもソ連の支援を受けている連中対策のために重戦車か駆逐戦車が欲しい。」 米陸軍「うちでも不足してるからなぁ…あ、そうだ。日本軍のはどうだい?」 民国陸軍「ま、しょうがないね。お?でもこいつ、使えるかも。」 米陸軍「うちのエンジンに換装すれば、あらゆる東側戦車を撃破できるよ!」 米政府「てめぇ援助8割も着服しやがって! おまけになんだ海軍艦艇まで要求って!支援はナシだナシ!!」 民国陸軍「とばっちりひどい…」 米陸軍「そういうわけだから、日本の再軍備用に使うね。」 警察予備隊「おおお!97式戦車殿ばかりかその後継まで!」 【結論】――この世界の中華民国陸軍は泣いていい。渡さないけど。

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