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843: 名無しさん :2017/02/09(木) 19:37:10 個人的に伊帝は北米中西部確保からの空中艦隊建造に差別化とロマンを見出だしたい 是非とも19世紀の間に「欧州だ。欧州の灯だ」と言いながらジブラルタル海峡を抜けて各国の度肝を抜いてもらいたい 903: 名無しさん :2017/02/09(木) 21:10:55 >>843 こうですか、わかりません! 「エウローパだ。エウローパの灯だ」 「ぶふっ」  船内の窓辺に寄った人々が口にした台詞に、一人の男が思わず噴出した。 「どうかなされましたかな?」 「いえ、その、なんと言いますか。とにかく驚いてしまって」  噴出した男の斜め前に悠然と佇んでいた、顎鬚を蓄えた壮年の男が振り返る。  それに対し、男はしどろもどろと“イタリア語”で答えた。  そんな男の言葉に顎鬚の男は合点がいったかのように頷く。 「確かに驚くべき光景ではありましょう。しかしながら、この光景は紛う事なき事実です。  我がイタリア帝国空軍、新大陸空中艦隊(フロッタ=アエレアーレ=テッラ=ヌオヴォ)は  一隻も欠けることなく、こうして無事大西洋横断に成功したのです」  イタリア空軍を示す真っ赤な軍服を着こなした顎鬚の男は、自信に満ち溢れた声でそう告げる。  気が付けば、船内の視線がその顎鬚の男へと集中していた。 「これらの戦力は必ずや我が帝国を。そして、友邦たる貴国を守る剣となりましょう」 「それは、頼もしい限りです」  目の前の男に集まる視線を間近で感じながら、男は辛うじてそう口にする。  この顎鬚の男を前にすると、どうしても気後れしてしまう。  偉人が放つ独特の気配、とでも言うのだろうか。  前世の知識を持つ男であったが、だからこそ目の前の顎鬚の男が本来どれだけ偉大な人物であるかを把握していた。  男の知る歴史において、神がイタリアを統一すべく遣わせた、とまで称された顎鬚の男。  この歪みきった歴史の中においては、イタリア帝国空軍新大陸空中艦隊を率いる提督として、この場に立っていた。 「諸君! 今日、我々新大陸空中艦隊は本国空中艦隊に負けずとも劣らぬ技量があることを証明した!  これからも良く励み、イタリア、そしてジャポーネのための剣であり続けよ! イタリア帝国万歳(ヴィヴァ、インペロ=ディタリア)!」 「イタリア帝国万歳(ヴィヴァ、インペロ=ディタリア)!」  雷鳴の如き唱和が船内に、新大陸空中艦隊総旗艦≪テッラ=ヌオヴォ≫を包んでいく。  カリスマの擬人化。その一つの形が、このジュゼッペ=ガリバルディなのであろう。  その様子に男は―――在イタリア帝国オタワ大日本帝国総領事館長は、冷や汗が背中を伝っていくのを感じていた。 (この空中艦隊はあのイタリアの艦隊、なんだよな? そして今は十九世紀、なんだよな?  でも維新は既に起きているし……ああでもガリバルディが居るし……なんだかどんどん自信が無くなってきたぞ)  表面上は平静を取り繕いながら、総領事館長の男は窓の外へと視線を移す。  そして≪テッラ=ヌオヴォ≫から距離を取って飛ぶ、側面に大きくイタリア帝国章を描いた  僚艦たる飛行戦艦が目に入り、即座に視線を下へ落とした。  十九世紀とはとても思えない、技術の奇形的進化の極地。  本日の欧州において、イタリア帝国を“天空の帝国(インペロ=シエロ)”たらしめる源泉。  知る人が見れば、ツェッペリン型飛行船とハイブリッド飛行船を掛け合わせたお化けと興奮しそうなそれは、  混乱の真っ只中にいる総領事館長の男には、いささか以上に刺激が強過ぎた。 (夢なら覚めてくれ)  なお覚めないもよう。 933: 903 :2017/02/09(木) 21:43:37 大陸間連絡手段として飛行船関係だけ奇形進化してしまい他の分野ではまだ十九世紀を感じられる部分が多いです とはいえ既に実用鉄道が敷かれ、船舶も鋼鉄製動力船が多数という感じです

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