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架空戦記系ネタ109_加賀さま_戦後夢幻会ネタSS――ifルート16話」(2019/06/29 (土) 11:58:17) の最新版変更点

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955: 加賀 :2019/06/16(日) 23:03:31 HOST:softbank126094205168.bbtec.net 「やはり彼の死に場所はブーゲンヴィル島上空だったか……」 「それが山本五十六の運命かもしれませんな」 「山本……もとい田中中尉は?」 「多少気落ちしているが……恐らくは大丈夫だろう」 「後任は予定通り古賀さんか……」 「マリアナ沖は盛大にやるぞ」  昭和18年2月、日本軍はガダルカナル島から撤退した。事前に五航戦(隼鷹 飛鷹)によりガダルカナル泊地の掃討により機雷敷設が出来なくなり駆逐艦『巻雲』の喪失が防がれた。このケ号作戦で日本軍は約一万の陸軍将兵の回収に成功する。  また、この頃には漸くトラック基地の燃料も回復してきており戦艦等はその腹を満たす事になる。  昭和18年3月、陸海軍はニューギニア撤退作戦を開始した。海軍も撤退作戦を支援するため南東方面艦隊と第三艦隊は山本長官指揮下の元、い号作戦が発令されガダルカナル、ポートモレスビー、オロ湾、ミルン湾に対して空襲を敢行したのであった。小沢中将の第三艦隊もガダルカナル島泊地を攻撃した事により米側が「再び師団規模のガダルカナル島上陸が有り得る」と認識して防備を強化する程だった。  結局、い号作戦は4月15日まで行われた。戦果として駆逐艦4隻、輸送船7隻、航空機69機を喪失させたが第三艦隊は49機を喪失し再度航空隊の編成を行う事になる。また、陸軍も第七飛行師団を投入しておりニューギニア方面での制空権獲得を目指していた。この第七飛行師団に配備された隼は三型甲であり史実より早期に投入されていた。  というのも倉崎が戦後の就職先を見据えて陸軍の方にも顔を出しており倉崎の指導により隼三型甲が早期に生産投入されたのだ。なお、この三型甲の投入により水メタノール噴射装置付の零戦42型が53型の中継ぎとして採用、史実ではなし得なかった栄最終型に航空関係の憑依者達はコッソリと涙を流すのであった。  そして4月18日、い号作戦を終了した山本長官は前線視察のためブイン基地方面へ航空機でブーゲンヴィル島上空を飛行していたが護衛の零戦が何かを発見した。 「て、敵機だ!?」  護衛の零戦は僅か6機で襲撃に来たのはペロパチことP-38 16機であり勝負は決まっていた。P-38は一瞬の隙を突いて一式陸攻2機を銃撃、2機のうち宇垣参謀長の陸攻は海上に着水するが山本長官機はジャングルの中へ墜落するのであった。捜索隊が長官機を発見するが山本長官の死亡が確認されるのである。 「止めれなかったのか?」 「あぁ、強い希望だったからな……」 「降任は古賀さんか……」  山本長官の国葬は史実通りに行われ古賀大将が21日にGF司令長官に親補された。古賀長官は旗艦『武蔵』で行われた作戦会議にて『Z作戦』計画を発表した。 「マリアナ諸島で米海軍を叩き潰す」 「マーシャル諸島ではなくマリアナ諸島ですか?」 「そうだ。マリアナ諸島で米機動部隊を叩き潰して米国民の戦意を喪失させ……そこで講和とする」  古賀長官の言葉に出席した提督達は目を見開いた。 「猛撃による講和……マリアナで破れたら恐らく次は比島だ。そこでも破れたら……沖縄が決戦となろう」  古賀の言葉に重みはあった。 「陸さんのニューギニア撤退が終われば次はソロモン・マーシャルから撤退だ」 「大規模な撤退ですな……」 「マリアナで迎え撃つためだ」  6月、ソロモンの戦線にとある新鋭航空隊が投入された。それは試作機をも含む戦闘機隊であった。 「ほぅ、あれが紫電か」  ブイン基地にて251空から派遣された坂井飛曹長は新しく配備された新型戦闘機を見ていた。 「どうやら零戦の後継機のようですね」 「42型も悪くはないけどな……やはり速度が頭打ちになるからな」  同じく派遣された西沢飛曹長、太田飛曹長ともそう話していた。 「今のところは発動機に問題があるらしいな」 「確か発動機は繊細な『誉』ですな。何でも栄を18気筒化にしたとか」 「ほぅ、なら紫電は零戦の子どもというわけか」 「違いない」  三人はそう笑いあうのであった。なお、16日から始まったルンガ沖航空戦では残念ながら航続距離が微妙に足りないという事で不参加だったものの、ブイン基地を空襲に来たB-24やF4Uを迎撃し19機を撃墜する戦果を上げるのである。 「トラックを叩けと?」 「ジャップが大人しい今がチャンスだと言う上の命令でな」  ハワイオアフ島の太平洋艦隊司令部にてニミッツ大将とスプルーアンス中将が会談をしていた。 「今年度中までにとの事だ」 「となるとエセックス級5隻で……?」 「まぁそうなるな」 「無茶でしょう。ギルバートやマーシャルを叩いてなら分かりますがいきなりのトラックは……」 「そう、その通りだ。私もキング長官もその方針だ。今はプレジデントを説得中だからね」  ニミッツの言葉を聞いたスプルーアンスは安堵の息を吐いた。 「だがまぁ……今年度中に何らかのアクションを起こすのは確実だ」 「成る程」  ニミッツの言葉にスプルーアンスは頷くのであった。 956: 加賀 :2019/06/16(日) 23:05:39 HOST:softbank126094205168.bbtec.net 出来たので投稿します ・栄(水メタノール噴射装置付)零戦の最終型だよ、やったね ・紫電は当初から低翼だよ、やったね ・山本長官はブーゲンヴィル島上空だよ(多分後世行きだよ、やったね)

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