提督たちの憂鬱 支援SSほか@ まとめウィキ内検索 / 「ネタ[架空戦記版]16_taka_戦後夢幻会ネタSS――「摩耶乗員」」で検索した結果

検索 :
  • 戦後夢幻会
    戦後夢幻会ネタSS――「戦後夢幻会世界の太平洋戦争、後半の年表」 戦後夢幻会(仮称)ネタ 栄光に満ちた敗北(戦後夢幻会前日譚) 戦後夢幻会ネタSS――前史「マリアナ沖の凱歌」 戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」 戦後夢幻会ネタSS――前史「神雷 ~鹿屋1945年4月~」 戦後夢幻会ネタSS――前史「情報戦 1945年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.3「インタビュー 1946年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.5「吉田機関 1950年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.9「戦後のはじまり 1945占守島」 戦後夢幻会ネタSS――その0.920「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」 戦後夢幻会ネタSS――その0.921「密談 1945年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.93「天佑未だ我らの手にあり―第二次日本海海戦概略―」 戦後夢幻会ネタSS――その0.95...
  • ネタ[架空戦記版]16_taka_戦後夢幻会ネタSS――「摩耶乗員」
    476 :taka:2014/11/16(日) 12 16 20 フィリピン マニラ 海軍病院 1945年 2月 「いろいろ、お世話になりました」 軍医の前に居る黒い海軍正装を着こなした士官が頭を丁重に下げた。 「先生の、病院の方々のお陰で、部下たちの多くが生きながらえました  私自身も命を救われております。本当に、感謝の言葉が尽きません」 士官の詰め襟から見える首筋には、僅かな引き攣れができている。 彼が昨年に行われたフィリピン沖決戦に置いて、搭乗していた摩耶から脱出する際に負った傷だ。 摩耶は米軍の猛攻に耐え激戦を連ねたものの、武運つたなく海底へと去っていった。 部下たちの話では、彼は甚大な損害によって傾斜する艦内にギリギリまで残留。 負傷者の救護や連絡が行ききっていない部署への連絡を行い、一人でも多くの部下を救う為奔走した。 その為脱出...
  • ネタ[架空戦記版]4_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――「生き残った者の責務 1957年」
    393 :yukikaze:2014/08/06(水) 18 39 00 空気を読まずに支援SS投下。 林さんの奮闘の理由について。   戦後夢幻会ネタSS――「生き残った者の責務 1957年」 戦後夢幻会世界において、陸軍と海軍の扱いは明暗を分けた。 原則的に政治には介入せず、太平洋戦争時でもアメリカ相手に何度も決戦で勝利を収め続け、沖縄での『偉大なる敗北』と、樺太沖での居留民避難の奮戦から、国民から未だ絶大なる信頼を持たれた海軍に対し、政治的介入をし続けた挙句、遂には日本の領土を日清戦争以前にまで減らした陸軍は、徹底的に断罪されることになり、国民の信頼も地の底に落ちた。 それを示すように、海軍では中央で勤務していた者も比較的すんなり復帰できたのに対し、陸軍では 明確に終戦工作に関わっていた者以外は、中央にいた者の復帰は認められず(その後、一応緩和されたものの、...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」9 饗宴の果てに
    944 :yukikaze:2014/07/22(火) 00 03 39 それではカーテンコールです。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 9 饗宴の果てに フィリピン沖海戦の結果は全世界を驚愕に陥れた。 万全の態勢で攻め寄せたと思われていたアメリカ軍は、日本軍の死力を超えた防戦の前に、大敗を喫したのだ。 戦艦だけでも9隻沈み、大規模な侵攻船団はレイテで壊滅。 死者が陸海軍併せて12万名。重度の負傷者も入れれば15万名近くを1戦で失ったのだ。 今後の戦争スケジュールに影響を及ぼすには十分過ぎる打撃であった。 このアメリカの大敗に各国の反応はさまざまであった。 ドイツのヒトラー総統は歓喜した。 彼は日本海軍の偉大な勝利を讃える演説をすると共に、アメリカの戦争脱落が近い事を高らかに歌い上げドイツの勝利が近づいていると獅子吼した。 この彼...
  • ネタ[架空戦記版]6_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――IF「巨竜の伝説 1991年」
    774 :ひゅうが:2014/08/25(月) 22 01 24 ※ これは本編のIFです。またまだ書いていない未来のお話の断片です。その旨ご留意ください。 戦後夢幻会ネタSS ――IF「巨竜の伝説 1991年」 ――西暦1991(昭和66)年1月22日 ペルシャ湾 「被弾!被弾!」 「ダメージリポート(被害報告)!」 アメリカ海軍第7任務部隊(第7艦隊)指揮官 ジョン・S・マケイン・ジュニア提督は「モンキーシート」と呼ばれる指揮官席で体勢を保ちながら叫んだ。 艦長は各部からの報告をいつも通りの早耳で聞き取って数秒もたたず返事を返してくる。 「右舷に4発、うちエレベーター付近に2発命中! 格納庫と甲板上で誘爆が連続しています!」 「機関部は無事か?」 マケイン提督の頭によぎったのは、この原子力空母「レキシントン」(...
  • ネタ[架空戦記版]4_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――閑話「『彼女』について 20XX年」
    823 :ひゅうが:2014/08/09(土) 22 24 42 戦後夢幻会ネタSS――閑話「『彼女』について 20XX年」 ――「クレムリンの枢機卿(カーディナル・オブ・クレムリン)」。 その名は大戦末期から冷戦期にかけてのインテリジェンスに興味を抱く人々にとって最大の謎であり、また興味をそそられる議題でもあった。 「彼、あるいは彼女はソ連共産党の最上層部の情報をどうにかして得られる立場にあり、そしてその精確性はほとんど上層部そのものではないかという疑いを抱かせるほどである」 これは、アメリカCIA長官として組織の立て直しに尽力していたロバート・マクナマラ氏の言葉である。 そして枢機卿は、どういうわけか日本国の上層部と密接なつながりを持っていた。 アメリカはもとより、英国が誇るMI機関や、西ドイツ、フランス、そして当のソ連自身もその正体を掴もうと...
  • wiki更新ついてQ&A
    提督SSまとめwikiにおける更新のいろは、方法について wiki登録メンバー、wiki更新をしていただけるみなさまへ。わたしwiki主がしていること出来ることの範囲内での ヘルプです。スレッドにて作品投下場所をリンクしています。 よりわかりやすい公式の@wikiご利用ガイドもご利用ください。 Q.許可済み作家さまの投下SSでまだwiki掲載されてない。それらの最新作品は自由に掲載していいの? A.掲載してください。どうぞよろしくお願いします。 Q.wiki未許可作品、もしくはメンバーのみ観覧出来るものは? A.ウィキ主にコメントなりメールしてください、掲載し観覧権限の変更をします。 Q.作品の命名法は? A.先頭から「元スレッド」「作家名」「作品名」です。作品名が存在しない場合は適当にどうぞ、後で作家さまから要請がない限りそのままです。 Q.作...
  • ネタ[架空戦記版]5_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」
    460 :ひゅうが:2014/08/15(金) 00 40 22 戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」 ――西暦1944(昭和19)年7月12日 日本帝国 大磯 「ご免下さい。ご連絡しておりました下村です。」 高くなり始めた日差しを手で遮りつつ門を開けたお手伝いは少し驚いていた。 日本発送電の下村治発電局長が来ると聞いていたのに、スーツ姿の男性の横には純白の第1種軍装を身につけた海軍将校がいたためである。 「こちらは、海軍水雷学校付きの阿部俊雄大佐。私の友人でして、ご連絡した用件につきまして関係のある人物です。」 はぁどうぞ。 そういってお手伝いは主人のもとに走った。 そして案の定、怪訝な不機嫌に迎えられることになった。 それでも迎え入れるあたりはよほど今回の会合が気になっているのだろう、そう思うことにして。 「君が...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史 「神雷 ~鹿屋1945年4月~」
    58 :ひゅうが:2014/09/15(月) 09 30 27 yukikaze様ごめんなさい。先にちょっとネタを… 戦後夢幻会ネタSS――前史 「神雷 ~鹿屋1945年4月~」 ――西暦1945(昭和20)年4月13日 連合航空艦隊 鹿屋基地 「いけるかもしれんなぁ。」 「へぃ。こいつなら、いけるかもしれません。」 野中三郎は、彼を知るものにとっては極めて珍しいことに「普通の」口調で口から言葉を滑り出させた。 夜の帳もとっくに降りており、空は出始めていた雲によって月明かりが隠されている。 沖縄周辺では、(電文傍受によると)先に機動部隊をしこたまに叩きのめしたという低気圧の置き土産ともいえる分厚い雲があたりを覆っているのだという。 彼らにしてみれば「絶好の夜襲日和」である。 「しかし、あの若先生は本当に一緒...
  • ネタ[架空戦記版]4_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――その1.9「文官 1954年」
    636 :ひゅうが:2014/08/08(金) 18 08 40 戦後夢幻会ネタSS――その1.9くらい「文官 1954年」 ――西暦1954(昭和29)年5月 日本国 首都東京 防衛省 「こんな…こんなことが?!」 「青軍(あおぐん)左翼に対し赤軍(あかぐん)の近接航空支援。数は戦闘爆撃機120です。判定――青軍第1機甲師団に対し中程度損害。」 「同、赤軍第1機甲師団、攻勢を発起。音威子府の後方12キロに到達。」 「第1から第3機甲師団の残余勢力を再編。道央方面への攻勢を発起する!」 「北日本海より艦砲射撃が開始されました。赤軍第2艦隊による近接射撃です。」 「阻止部隊はどうした?!」 「すべて対潜哨戒機部隊に駆り出されているか、もしくは攻撃不能。第1艦隊は現在青軍第1艦隊と戦闘中につき対地攻撃不能です。」 ...
  • ネタ[架空戦記版]4_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――「落日の帝国 1945年」
    854 :yukikaze:2014/08/10(日) 01 08 28 両者ともに乙です。 ではこちらは影の薄いイギリスにスポットを当ててみようかと   戦後夢幻会ネタSS――「落日の帝国 1945年」 ロンドンダウニング街にある首相官邸において、当代の宰相であるサー・ウィンストン・チャーチルは、口を逆Vの字に歪ませながら、右手にある報告書を睨んでいた。 元々チャーチルは、朝の定例報告に必ず悪いニュースを入れるよう厳命していた。 その理由は言うまでもないだろう。人間だれしも吉報は喜ぶが凶報は嫌うのである。 仮にも一国の指導者が吉報ばかり聞いては国を誤らせる元になる。 現に、吉報ばかり聞くことに耽溺したちょび髭の伍長の帝国は、今や灰燼に帰し、もうまもなく滅びを迎えることになるのは間違いなかった。 その点で言えば、チャーチルは一国の指導者としては及第点をつけられ...
  • ネタ[架空戦記版]1_名無しさま_ 戦後夢幻会ネタSS――ある海兵隊員の思い出
    552 :名無しさん:2014/07/18(金) 22 06 38 戦後夢幻会ネタ ある海兵隊員の思い出 ――オキナワの話を聞きたいんだったね それがインタビュー最初の会話だった 『地獄に一番近い島』 かつてそう称された島での戦いから数十年 生存者も少なくなったあの戦いの記録を残すべく、我々は今回の取材を行なった ――何から話そうかな そう言ってコーヒー入りのカップを傾けた彼の瞳は、今ではない、ここではない場所を写していた ――そうだなぁ、私の話からにしようか ――当時の私は新米の海兵隊員でね ――恥ずかしながら戦場がどういった場所かよく分かっていない子供だったんだ 彼は苦笑していた ただ、その顔に込められた感情は複雑で、そして大きいものだった ――訓練を終えた私は第6海兵師団に歩兵として配属に...
  • ネタ[架空戦記版]3_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――「破局」
    364 :yukikaze:2014/08/01(金) 00 27 09 何というか投げやりモード的な何かです。 やっぱり沖縄沖海戦かパットン登場の方がテンションあがるなあと 書いていて思いました。   戦後夢幻会ネタSS――「破局」 「パットンの大博打」と呼ばれた仁川逆上陸作戦は成功した。 圧倒的なまでの制空権と制海権の元、日本警察予備隊二個管区隊(他国基準で言えば2個 歩兵師団)による大規模な迂回挟撃作戦は、京城と釜山の補給ラインを完全に遮断し、 釜山に集結し日本本土侵攻をめざしていた北朝鮮軍の命運を立つことになった。 この日本の行動に北朝鮮は口汚く批判の声を上げたが、彼らに出来るのは首都と定めた 京城から脱出し、平壌に籠って、悲鳴のごとくソ連の援軍を求める事だけであった。 作戦発動から1月後の10月下旬には、半島の南半分はほぼ国連軍が制圧し、韓国政府...
  • ネタ[架空戦記版]77_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「1962年10月27日」
    76 :ひゅうが:2016/09/17(土) 15 25 42 戦後夢幻会ネタSS――「1962年10月27日」 「天佑まさに我らの手にあり!全艦突撃せよ!」 やけに男前な司令長官が左手を振り下ろす。 ああ、これは東郷さんのエピソードを引用したのか。 しかしキンケード艦隊が堅実だが凡庸扱いされているのは少しひいきの引き倒しというものだろう。 彼は水陸両用戦の大家だし、ソロモンでは自分達も大いに苦しめられた。 知的な計算とパイロットの心を掴む機微を見せつつも、鬼気迫る勢いでレイテ湾へ突撃を開始したハルゼー提督の演技は新鮮な印象だ。 近年の研究のおかげでレイテ沖の資料がそろいつつあるため極めて公平といっていいだろう。 円谷組の神髄ともいえる臨場感あふれる海上ジオラマ――たしか海に見立てた部分を寒天で描いたのだったか。 その上からみるレイテ湾は迫力満点...
  • ネタ[架空戦記版]58_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「特別飛行指令」
    217 :ひゅうが:2015/11/13(金) 00 16 08 戦後夢幻会ネタSS――「特別飛行指令」 ――――西暦1945(昭和20)年5月7日 館山基地を一群の大編隊が飛び立った。 その機数、実に29機。 先頭に2機の二式大艇を有するこの大編隊の行動に、ハワイの暗号解読斑は戦慄する。 「もしや、これはテニアン飛行場に向けた強襲攻撃か?」 暗号解読斑のロシュフォード大佐からの報告に、太平洋上のアメリカ軍は警戒状態に入った。 すでにスイスやスウェーデンで降伏を前提とした交渉が開始されていたことは知られていたが、それ以上に日本本土においてクーデターと思われる動きが発生していたことも同時に情報部は把握していたのだ。 彼らは、編隊の進行方向と思われるマリアナ諸島北方に哨戒線を張ったものの・・・ 何もとらえることはできなかった。 だが、ウェーク島...
  • ネタ[架空戦記版]4_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――「謀略家達の遊戯 1956年」
    270 :yukikaze:2014/08/05(火) 00 43 24 ならばMonolith兵殿に代り某が投下を。   戦後夢幻会ネタSS――「謀略家達の遊戯 1956年」 ダレス兄弟は憂鬱であった。 一般には『反共の闘士』と目されていた彼ら兄弟であったが、ホワイトハウス内では『使えない兄弟』としての評価が定着しつつあったのである。 そして今日の会合でも又その評価が補強されようとしていた。 「一応質問したいのだがね。君達の敵は一体どこのだれなのかね?」 リチャード・ニクソン副大統領は、皮肉に満ちた顔と声で兄弟に問いかける。 「ヨシダ元総理とアドミラルアベから非公式的にだが抗議が来たぞ。火遊びをするな。  枢機卿の価値がわかっていないのかと。全く同感だ」 その言葉に2人は唇をかむ。 確かに今回の一件はベストについたシミとしてはあま...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」7 煉獄
    612 :yukikaze:2014/07/19(土) 00 25 52 なんかもう止めるべきかねえと思いつつも、一応これについては 責任もって終わらせるのが筋なんだろうねえ。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 7 煉獄 1944年11月1日正午。 この時、未だレイテ湾の奥に遊弋していたアメリカの大船団は、狂乱の渦に巻き込まれていた。 つい先日までは、フィリピンを解放する正義のガンマンとして意気揚々とレイテに揚陸した彼らであったが、実は自分達が海の悪魔であるリヴァイアサンによって蹂躙されるだけの存在でしかなかったことを理解せざるを得なかったからだ。 この時レイテ湾にいたのは、船団の7割近い数の輸送船団に、2個軍団12万人もの陸兵。 その殆どが無防備な姿でその身を曝け出しているのだから、その状況に歓喜するなと言う方が無茶であろう。 これ...
  • ネタ52_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.92「密談 1945年」
    632 :ひゅうが:2014/07/12(土) 20 42 11 戦後夢幻会ネタSS――その0.92「密談 1945年」 ―――1945年 東京 「よう。どうだった?」 「ああ…なんというか。」 「無能だったろう?『俺』は。」 年若い男は、皮肉げに笑うひとまわりほど年上の男性に一瞬反応に困った。 「まぁよくわかる。東条の腰ぎんちゃく、官僚主義者、ああ、おめでたい奴というのもあるな。 まぁ事務屋としてはそれなりなんだろうが、この期に及んで積極的な終戦工作に及び腰なあたりその底は見えたともいえるかもしれないな。」 ハン!と鼻を鳴らした年上の男性は傍らのコップに水を注ぎ、一気に飲み込んだ。 不愉快な事実を水で飲みこむあたり、この男は「彼」なのだと年若い男性はやっと実感し、心底ほっとした。 「貴様の気分はよくわか...
  • ネタ[架空戦記版]15_yukikazeさま_ 戦後夢幻会ネタSS——「誇り未だ失わず」
    478 :yukikaze:2014/11/02(日) 00 32 50 では投下。何というか微妙な出来に・・・ 戦後夢幻会ネタSS――「誇り未だ失わず」 1950年9月。 対馬は塗炭の苦しみにあえいでいた。 6月に始まった半島での争いが瞬く間に拡大したことを、島民たちは対岸の火事であると認識していた。 彼らにしてみれば、数年前に終わった戦争の記憶が生々しかったことから、わざわざ積極的に戦争を起こす連中に好き好んで付き合おうとは思っていなかったし、更にそれが事あるごとに戦勝国であると気取り、自分達の漁業の邪魔ばかりする連中が当事者なのだからそれこそ「馬鹿同士殺し合っていろ」と冷たい評価になるのも無理はなかった。 だがそれも、8月9日の釜山陥落で終わりを告げた。 勇ましい事を言いながら、いの一番に逃げてきた南の大統領がずうずうしくも対馬に居座るだけでなく、勝...
  • ネタ51_ハニワ一号さま_戦後夢幻会ネタSS――前史「伝説の始まり」
    917 :ハニワ一号:2014/07/07(月) 20 42 16 まえがき 夢幻会が史実戦前昭和に転生したルートです。 このSSは好都合主義や火葬戦記的な描写が入っていますがご容赦ください。 918 :ハニワ一号:2014/07/07(月) 20 42 52 戦後夢幻会ネタSS――前史「伝説の始まり」 1941年12月 アメリカ合衆国 (くそっ!忌わしい日本人どもが先手を打つ以上は我が軍の被害が出ることは覚悟していたが、まさかここまで壊滅的な被害が出るとは・・・。) 1941年12月7日(日本時間で12月8日)大日本帝国が米国に宣戦布告して始まった戦争はアメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトにとって人生最悪の日々をもたらし、ルーズベルト大統領の心身に大きな疲弊を与えていく事になった。 (忌わしいことに卑怯なだまし討ちと宣伝...
  • ネタ[架空戦記版]23_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――「Who are you?」
    250 :yukikaze:2015/01/10(土) 23 47 24 久しぶりのSS投下。   戦後夢幻会ネタSS――「Who are you?」 西暦2000年。 この年、日本ではある言葉が流行語として選ばれている。 既に国内外での権威が失墜し、『大統領の席に座っているだけが仕事』とまで揶揄されていたビル・クリントン大統領に対し、沖縄サミットで彼を出迎えた中曽根首相が、彼を出迎える際、にこやかに述べたとされる言葉である。 「Who are you?」 中曽根曰く「僕は英語が下手だからね。『How are you』が上手く伝えられなかったみたいだねえ」と、とぼけた口調でそうのたまっていたが、かつてレーガン大統領とサシで英語で議論した男である。 完璧なまでのクィーンズイングリッシュで発せられた言葉を聞かされたクリントンの顔を見れば、それが白々しいま...
  • ネタ[架空戦記版]16_taka_戦後夢幻会ネタSS――「U-234」
    746 :taka:2014/11/10(月) 12 02 04 終戦直前の印度尼西亜での出来事 1945年 3月 25日 オランダ領 インド沖 ニコバル諸島付近 コバルトブルーの海の真ん中で、数隻の米海軍駆逐艦が盛んに対空射撃を行っていた。 左右に回避運動を取りながら、低空で接近してくる戦闘機からの回避を試みている。 艦尾にまだ大量の爆雷が載せられている事から、対潜戦闘の最中に日本軍機の介入を受けたのだろう。 28mm4連装機銃、40mm連装機銃、38口径5インチ単装砲が一斉に火を吹き防御砲火を浴びせる。 空中と水面に水柱や爆炎を彩りながら、十数機の零戦は突撃の手を緩めない。 2機ほどがインチ砲の直撃を受けて爆散したが、残りは次々と両翼の下にぶら下げていたものを発射した。 それらは何発かは水面に突き刺さり水柱をあげたものの、大半は駆逐艦目掛けて飛...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 1 強かなる良心
    24 :yukikaze:2014/09/15(月) 00 44 05 本当にすいません。沖縄沖海戦SSをまた見直ししてしまいましたので 再々編話を投下します。 何でこう政治的談議に走ってしまうんでしょうかねえ。ウリは。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 1 強かなる良心 アメリカ合衆国にとって、1944年はまさに天国と地獄であった。 既に前年にはイタリアを戦争から脱落させ、太平洋でもマーシャルを陥落させたことによって、中部太平洋における日本軍の一大根拠地であったトラック諸島を戦略的に無価値にしていたのだが、この時期にはアメリカの戦時生産能力がフル回転したことによって生じた圧倒的な物量によって、全面的な攻勢へと打って出たのである。 その勢いはまさに圧倒的であり、1944年6月にはノルマンディーへの上陸に成功し、欧州本土に足を踏み入れることにな...
  • 戦後夢幻会ネタSS――「再起するもの 1952年」
    戦後夢幻会ネタSS――「再起するもの 1952年」 ――西暦1952(昭和27)年3月31日 日本国 首都東京 「ハン。やっぱりマックの差し金だったか」 「そういわずに。閣下が政治家なんてガラじゃないことくらい彼も知っていますよ。 ですが――」 「政治か。『国務省と空軍のミスをおさえて的確な報復を実現した』ウォレス大統領閣下が誰かを後継者に指名するのを拒否しているから共和党の大統領候補の席が椅子取りゲームと化していると。」 公用車の中で、ジョージ・パットン元帥は不機嫌そうな顔をして腕を組んだ。 先ほどまでGHQ本部…いや今は第一生命館本館において日本政府やGHQ職員の人々から渡される花束に笑顔で応対していた姿が嘘のようだった。 すでに本年1月1日のポトマック講和条約発効をもって日本国の占領状態は解除が決まり、接収状態であった各地の建造...
  • 架空戦記系ネタ84_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「出港」
    709: ひゅうが :2017/03/19(日) 16 35 41 ――戦後夢幻会ネタSS 「出港」 「どうなっているんだ!」 アラン・ホッヘンブロッツ大佐は、この日何度目かになる問いを発した。 時刻は午後3時28分 自らが艦長をつとめるこの巨大な原子力空母の前方、CICとは別個に「状況」のモニターを行っているラテン系士官、それらを交互に見直しつつ彼は艦を操っていた。 東京湾 浦賀水道 世界有数の交通量を誇るこの海は、同時に難所としても知られている。 浅瀬が点在する海域はもとより、単純に潮流が速いのだ。 さらには全長300メートルを超える巨体ゆえに、風の影響も無視できない。 油断をすれば、天然の良港である横須賀といえども岸壁に衝突してしまうことすらあり得た。 だが、彼を苛立たせていたのはそうした入港出港時の気象条件などではない。 日本にお...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」4 決戦開始
    4 :yukikaze:2014/07/14(月) 01 06 09 スレ立て乙です。では記念にレイテ沖海戦第四幕を。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 4 決戦開始 ―――我、日本海軍ノ全力出撃ヲ確認セリ この報を潜水艦から聞いた時、アメリカ海軍第三艦隊司令部は色めき立つことになる。 これまでさんざん煮え湯を飲まされてきた連合艦隊が遂に出撃してきたのだ。 今度こそアメリカ海軍が凱歌を上げてみせると思うのは無理もなかったであろう。 もっとも、第3艦隊司令部に不安要素がなかったかと言えば嘘になる。 最大の不安要素は、マリアナ沖海戦から碌に準備期間を置かずに作戦を発動したことにより生じる練度不足であった。 戦艦や巡洋艦等は、マリアナ沖で日本海軍が空母を執拗に狙ったお蔭で、最小限の損害(それでも大型巡洋艦4隻が海の底に転属したが)で済...
  • ネタ[架空戦記版]18_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――「射撃指揮装置」
    4 :ひゅうが:2014/11/21(金) 00 03 26 戦後夢幻会ネタ――「射撃指揮装置」 ――「こいつは大変な代物だぞ…」 西暦1943年2月。 日本本土の一角、呉海軍工廠にやってきた一井伊之助中佐はそう述べたという。 彼の目の前にあったのは、敵国であるアメリカ海軍が保有しているはずの艦船。 そしてそれに取り付けられていたある一群の装置である。 Mk.37射撃指揮装置。 対空砲の照準を決定し、空中を移動する目標に追随してこれの向き、仰角などを調整していくための、いわば「目」である。 この時代、発達著しい航空機に対抗するために、陸海軍を問わずにこの手の装置の開発が盛んであった。 その意味では、この「敵」の装置を手に入れられたことは日本海軍にとってとても意味のある事柄であったのだ。 これを遡ること1か月あまり。 はるか1...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――「戦後夢幻会世界のHoI」
    88 :ひゅうが:2014/09/15(月) 12 49 01 戦後夢幻会ネタ―ー―「戦後夢幻会世界のHoI」 冷戦の足音 第2次世界大戦は多大な犠牲を払って終結した。 しかし極東太平洋では、日本の敗戦後に強引に進駐を開始したソ連により満州の大半が占領されてしまう。しかもスターリンは日本の分割すら主張していた。 ソ連の暴虐に日本人たちは怒り狂い、かつての敵である我々アメリカに全面的な協力を申し入れている。 強力な日本海軍の生き残りや高い錬度の兵士たち、そして極東アジア随一の工業力を持つ日本の復活は合衆国の国益に適うところ大だろう。 だが、極東をおさえつつあるソ連を追認することで連合国の団結を維持することも新世界秩序の建設にとっては有益だ。さてどうするべきか… A:日本人に慈悲を、我らに友軍を。(イベント 「マッカーサー離日」発生) B:ソ連は盟...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.92「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」
    207 :ひゅうが:2014/09/16(火) 01 30 12 戦後夢幻会ネタSS――その0.92「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」 ――「海軍にもう船はないのか。国民を、戦禍から守る術はないのか。」 すべては、この言葉からはじまった。 1945年2月、この言葉は滅びつつある帝国の統帥部に激震を広げた。 もっといえば、その出所が、というべきだろうが。 帝都の文字通り中心から漏れてきたというこの言葉は、陸軍による嘲笑交じりに語られていたという。 この当時、日本帝国海軍はレイテ沖海戦において合衆国が誇る二個軍団6万名余をあの世へ転属させ、その半分程度を中期的にこの大戦から脱落させていた。 ついでとばかりに主力艦となる戦艦や空母を10隻ほど、補助艦艇以下をその倍以上も水底へ送り込んでいたがこの時点ですでにその命運はつきつつあった。...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」6 ブルズ・ラン
    290 :yukikaze:2014/07/17(木) 01 53 14   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 6 ブルズ・ラン 宇垣艦隊がサンベルナルジノ海峡を突破した時、ハルゼー艦隊の行動は低調であった。 もっとも、それはハルゼーが一部で言われるような怠惰であった訳ではない。 正確に表現するならば『身動き取れなかった』と言うべきであろうか。 何故か? 偏にハルゼー艦隊の艦隊の練度の低さにあった。 幾度か言及したが、この時期のアメリカ海軍の熟練乗組員の割合は危機的と言われるほど低いものであった。 真珠湾・ソロモン・マリアナ沖と、戦前並びに戦争後に訓練して一人前になった乗組員は、ことごとくが死傷し、その欠けた穴を新人で埋めるという悪循環を繰り返していた。 第7艦隊の練度が低かったのも、少しでも優秀な乗組員がいたら、支援艦隊よりも正規艦隊に配属することを...
  • ネタ[架空戦記版]12_yukikazeさま_ 戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 7 カーテンコール
    708 :yukikaze:2014/10/12(日) 02 38 46 漸く終了。まあ毒入れていますが。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 7 カーテンコール 1945年4月。日米海軍最後の艦隊決戦は終わりを告げた。 双方の意地と意地とがぶつかり合った大海戦は、当然のことながら両軍に多大な損害を与えることに なり、特にアメリカ海軍上層部を絶句させることになる。 日本側 沈没 <大和><陸奥><金剛><比叡> <瑞鶴><雲龍><天城> <伊吹><利根><最上><三隈><摩耶><那智><衣笠> <能代><矢矧><大淀><球磨> <岸波><浦風><風雲><早波><朝霜><秋霜><長波><浜波><沖波> <天津風><秋雲><初月><若月><霜月><春月><竹><梅> 大破 <筑摩><妙高><青葉> <多摩><北上...
  • ACfa、ACE COMBAT ZERO
    ACfa ネタSS ~企業家たちの憂鬱 ORCA旅団決起前~ ネタSS ~企業家たちの憂鬱 外伝 AF危機~ ネタSS ~日本企業連合を襲う場合~ ネタSS ~粗製リンクスたちの戦い~ by New ◆QTlJyklQpIさま 妄想ネクスト1 妄想ネクスト2-4 某日、PAN-51にて JAF-01A(JAF-01B) BANSHEE by VISPさま ネタ73_弥次郎さま_ACfaネタSS――【嘘予告】【ネタ】日本企業連合が史実世界にログインしたようです【ACfA】 ネタ75_弥次郎さま_ACfaネタSS――大日本企業連合が史実世界にログインしたようです -2- ネタ76_弥次郎さま_ACfaネタSS――大日本企業連合がログインしたようです 幕間『真鍮の乙女の休日』 ネタ77_弥次郎さま_ACfaネタSS――大日本企業連合が史...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1「戦後の終わり 1951年」
    152 :ひゅうが:2014/06/29(日) 00 52 01 ※ 火葬戦記してみました。 戦後夢幻会ネタSS――その1「戦後の終わり 1951年」 「あいつら…ついにやりやがった!」 「ソ連領内への爆撃は我が国への攻撃とみなす、か。それでいて国連軍主力をつとめるアメリカを直接攻撃したわけではない。」 「そして我々への意趣返しか!」 「米国がわが国にかわって報復してもそれは及び腰となる。いや、憎たらしいほどに奴らは弱点をついたな。」 ――ある日の「会合」にて ――1951年1月3日。日本国は再び戦争の悲劇をその肌で感じることとなった。 痛みと共に。 前年から起こりつつあった朝鮮戦争は、日本国の本格的復興の端緒を与えていた。 敗戦国として米軍による占領下にあった日本は、本国というよりはウォレス大統領の穏健的な方針によ...
  • ネタ[架空戦記版]34_弥次郎さま_戦後夢幻会ネタSS――「証言者たちの言葉」
    170 :弥次郎:2015/03/14(土) 13 26 44 戦後夢幻会 証言者たちの言葉 成功への近道はすごく簡単だ、それは日本人が考えもしなかったことを考えて実行すればいい。 日本人が先にやっていたとしって後から絶望しかねないけれどね。 ――――とあるIT企業社長 著書において 最新兵器と聞かされていたが、結局は日本軍のまねだった。 ――――イスラエルとの軍事交流でとある機関銃を評してとある陸軍兵 大艦巨砲主義を航空機運用で終わらせたのは日本軍 大艦巨砲主義を大型艦による防空へと進化させたのも日本軍 大艦巨砲主義を貫き、敵艦を最も多く沈めて最も恩恵を受けたのも日本軍 ――――とある軍事ジョーク 連合艦隊の最大の戦果は、戦略的に敗北しても、自身が滅びることによって国民を守り、国家を存続させたこと...
  • ネタ51_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史 「情報戦 1945年」
    5 :ひゅうが@恢復中:2014/07/03(木) 19 58 07 戦後夢幻会ネタSS――前史 「情報戦 1945年」 ――西暦1945年4月27日 アメリカ合衆国 ホワイトハウス 「なんだねこれは!」 アメリカ合衆国第34代大統領 ヘンリー・A・ウォレスは怒りをこめて報告書をデスクに叩きつけた。 「大統領閣下。私は…」 「ハル『元』長官。私は君が有能な国務官僚であることはよく知っているしそれには感謝している。だが――」 顔を真っ赤にし、涙を浮かべたウォレスは、周囲の男たち――アメリカ海軍長官チェスター・ニミッツ元帥 合衆国艦隊司令長官レイモンド・スプルーアンス元帥など――が止めるのを手で制して叫んだ。 「戦争を望んだ挙句、在米日本資産凍結という『先制攻撃』をしていた、しかもそれがモスクワの奴らの誘導下にあったと聞い...
  • ネタ[架空戦記版]66_takaさま_戦後夢幻会ネタSSーー「アーネンエルベネタ」
    200 :taka:2016/03/08(火) 00 36 19 アーネンエルベネタ とあるドイツの喫茶店にて 「儂の時間も尽きるか。口惜しい事だ」 手にした2000年の新聞を見やりながら、老人は呟く。 体のあちこちにある傷跡が隠れるほどに皺深く、老人は老いていた。 新聞には冷戦が集結した後の軌道が、総決算として掲載されていた。 「可能であれば、我が祖国の敗北を防ぎたかったが……一人ではあまりにも非力だったか」 彼の脳裏に、大戦に勝利した祖国の記憶がある。 大戦に勝利したが、極東の島国に敗北した記憶がある。 彼の国に生涯を通じて苦杯を飲まされ続け、無念を抱いて死を迎えた記憶がある。 彼が……かつての親衛隊の将校であり、戦後、この国の闇で暗躍し続けた政治団体の幹部になれたのはその記憶という黄金があったからだ。 「まあ、私と同じ無...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1.1「三十七時間戦争 1951年 蛇足」
    820 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 16 31 52 戦後夢幻会ネタSS――その1.11「三十七時間戦争 1951年 蛇足」     ――1951(昭和21)年1月5日 極東 日本国首都 東京 「旭川の爆発は、第2管区総監部旭川司令部北方の物資集積所を狙ったものでした。 主力が現在は朝鮮半島の水原に移動しているため、あそこには留守部隊に加えて択捉島の米爆撃航空団向けの物資が集積されていました。 威力と残留放射線濃度からして、爆発は上空500メートルの空中爆発でしょう。」 淡々と報告が響いた。 終戦後に接収を受けた北海道の千歳基地は、米本土からの空輸ルート上にあることから現代でいえば「ハブ空港」的な役割を持っている。 (発足間もない国防空軍は錬成途上であるために西日本を除けばまだ輸送機部隊しか展開しておらず、依然として日本の空...
  • ネタ[架空戦記版]34_taka_戦後夢幻会ネタSS――「月光」
    182 :taka:2015/03/14(土) 14 46 50 月光 それは夜間戦闘機 斜銃という珍しい銃器を使用する事により、大型爆撃機の迎撃に活躍した だが、転生者は考えた……そのままの扱いだけでいいのかと? 海軍の佐官である彼が出した答えとは…… 「ヒャッハー! 魚雷艇は消毒だー!!」 夜間戦闘用の塗装ではなく、洋上迷彩の月光はフィリピン諸島の海面を低く飛んで行く 尾翼に☓マーク付きのサメが6匹描かれた月光はするすると加速しながら襲撃体勢を整える 向かう先には時速70kmという船舶としては最大速の機動力で回避行動をとっている魚雷艇 そこからは自衛用と思しき12.7mmと20mmの機銃弾が飛んでくる だが、何度か米空母艦隊への攻撃を体験しているパイロットからすれば小便弾のようなもの 速度が早く蛇行するように回避行動を取れば照準の正確さもお察し...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 3 崩壊する帝国
    187 :yukikaze:2014/09/16(火) 00 12 49 思ったより早くできた。まあ手直しだからねえ。 第三幕投下いたします。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 3 崩壊する帝国 さて、アメリカ側がキングの個人的欲求により次の作戦案を進めていく中、相手方の大日本帝国はどうであったかというと、輪をかけて酷いものであった。 確かに彼らは未だ有力な水上艦隊を有し、火力や機械化はともかく練度は維持されていた有力な師団も多数抱えていた。 戦前の総力戦研究所が予想していた南方航路の途絶もかろうじて維持されており、そこからもたらされる各種資源は大日本帝国にまだ戦えるだけの力を与えていた。 だが、そんな努力も大日本帝国に突き付けられている現状においては無力であった。 確かに彼らは数多の海戦においてアメリカ海軍に大打撃を与え続けていた。...
  • ネタ[架空戦記版]10_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 5 矢尽き刀折れても
    304 :yukikaze:2014/09/23(火) 22 20 16 何とか第5幕終了。10月までに終了できればいいんだけど。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 5 矢尽き刀折れても イギリスにとって、太平洋戦争とは自らのプライドを徹底的に粉々にされ続けた戦争であった。 開戦初頭、世界で最初に航空機で戦艦を沈められるという不名誉な敗北を与えられ、極東でのイギリスの力の象徴であったシンガポール要塞を短期間で落とされ、インド洋からも叩き出された。 そしてその事実は彼らの権威を失墜させるには十分であった。 日本に占領された植民地だけでなく、大英帝国の根幹ともいうべきインドでも、インド国民軍の扇動により大規模なサポタージュやストが起きるなど、英国の戦時経済に多大な混乱を与えたのだ。 故に大英帝国としては、自らの威信を回復させるためにも、なんとして...
  • ネタ[架空戦記版]18_taka_戦後夢幻会ネタSS――「ヒトラーの最後」
    718 :taka:2014/11/26(水) 09 38 27 「ここ、までか……」 血飛沫と硝煙に満ちた地下壕で、1人の男の命が潰えようとしていた。 「閣下、もはや、これまでです……お先にお待ちして、おります」 ラッテンフーバーではない、最近護衛官になった男が直ぐ横で引き金を引いて自決した。 男が瀕死の重傷を負い、苦しみをこれ以上先延ばしさせない為に自決を許した。 自分の手元を見る。手にした遠隔操作式の爆薬を起爆させるスイッチ。そして……愛用のワルサーPPK。 自決用のアンプルを自室に置き忘れたのは失敗だったなと苦笑いする。 死ぬことは今更恐れない。だが、長々と惨めに苦しみながら死ぬのは流石に嫌だ。 それを、あの東方の蛮族共に見られるのは最高の屈辱だ。 故に、工兵隊の余剰爆薬をかき集めてこの壕の各所に隠蔽したのだ。 勝者の面付きで厚顔無恥...
  • ネタ[架空戦記版]10_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その3.0 「観艦式 1964年」
    201 :ひゅうが:2014/09/23(火) 11 33 22 戦後夢幻会ネタSS――その3.0 「観艦式 1964年」 ――1964(昭和39)年8月1日 相模湾洋上 観閲艦隊旗艦「笠置」 毎年、この時期はきまって相模湾は晴天に恵まれていた。 魔法日というやつだろう。 1年のうち、この日だけは晴れる、あるいは雨となる、といた日は経験則としてよく知られていることが多い。 実際、9月に迫った東京五輪の開会式の日程はそうして決められたのだということだった。 だからこそ、5年ぶりに開催された海軍にとっての一大イベントはこの時期に開催された。 1か月後では、オリンピック警備に人手をとられてしまうし、何よりイベントが食いつぶされてしまう。 さらには、夏のこの日差しの中でこそ艦艇はもっとも美しく見えるという映画好きのある人物の助言もあった。 「左...
  • ネタ[架空戦記版]2_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1.3「ごはんの時間」
    279 :ひゅうが:2014/07/25(金) 17 39 01 戦後夢幻会ネタSS――その1.3「ごはんの時間」 「メシ、プリーズ!」 朝鮮戦争に従軍した米陸海軍将兵にとってこの言葉はもはや合言葉といってもいい。 前半が日本語の「めし」であり、後半が当時の一般的な日本人にもよく知られている英単語であったことはその相手がおもに日本人であったことを示している。 そしてこれを受けた日本人はといえば 「OKガイズ。カモン!」 とブロークンな発音で答えるのが通例だった。 こうした言葉が交わされていたのは、おもに当時の警察予備隊の調理班であった。 そこでは、太平洋戦争では敵味方に分かれていた兵士たちが机を共にしており、よく士官や将帥までもがこれに同道していた。 この奇妙な光景はなぜ出現したのか? それは、警察予備隊時代からの日本側独特の事情と、...
  • ネタ52_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.98「生き残ったものたち 1950年」
    135 :ひゅうが@風邪薬補充完了:2014/07/09(水) 20 06 35 戦後夢幻会ネタSS――その0.98「生き残ったものたち 1950年」 喧騒、そして轟音。 うめき声と、驚愕の叫び。 私はそれらのごった煮の中にいる。これは何だ? 現実感が感じられない。 そうだ確かあのとき―― 「どういうことだ!キンケイドの第7艦隊は何をしている!」 ああ、ウィロビー参謀長だ。 隊内無線にどなっている。 「壊滅した模様です!リー提督の第35任務部隊も!」 「バカな。なぜその報告が届かない!」 「このあたりは地磁気が乱れていて…それに敵味方あわせて数百の艦船と数千の航空機が入り乱れているんです!」 「無線の飽和か!海軍め、マリアナの教訓はどこへ行ったんだ!」 ああ、走っている。 私は走り出している。 そう...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」5 血濡れ破壊神
    66 :yukikaze:2014/07/15(火) 01 29 44 それでは『血塗れの破壊神』の咆哮をお楽しみください。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 5 血塗れの破壊神 『日本海軍水上艦隊接近中』の第一報が入った時、オルテンドルフ提督は、「ハルゼーの馬鹿野郎が」と、思わず口走ったとされている。 もっとも、彼の立場からすれば、そう毒づきたくなるのは無理もなかった。 確かに彼の旗下には、戦艦6、重巡4、軽巡4、駆逐艦29、魚雷艇30隻という大兵力があった。 護衛空母部隊を除けば文字通り第7艦隊最強の戦力であり、世界中を見ても、彼の率いる戦力を超える戦力は数えるしかいないであろう。 問題は、彼の艦隊に接近している艦隊が、その数えるしかない艦隊の一つなのである。 戦艦6、重巡9、軽巡4、駆逐艦22。 額面上はほぼ互角に見えるが、相手には世...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 4 ラストキャンペーン
    421 :yukikaze:2014/09/18(木) 01 28 40 何とか第四幕を書き終わりました。やや短いですがお許しを。 なお、今回の執筆に際しては、ひゅうが氏のご助言によって大きく助けられました。ひゅうが氏に改めてお礼申し上げます。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 4 ラストキャンペーン 1945年4月13日。沖縄は鉄の暴風に襲われることになる。 正規空母10隻。軽空母5隻からなる空母機動艦隊から放たれた猛禽達は、嘉手納にある航空部隊を瞬く間に殲滅すると、重厚な布陣を崩すことなく、翌日には守備の薄い本島中西部に対し、陸軍の第7・第96歩兵師団と第1・第6海兵師団による上陸を開始した。 これ程素早い展開が出来たのは、日本軍がその3日前から開始された硫黄島の上陸作戦から、アメリカ軍の真の狙いはサイパンであると誤認し、索敵がやや疎かであ...
  • ネタ[架空戦記版]32_taka_戦後夢幻会ネタSS――「海軍甲事件」
    103 :taka:2015/02/28(土) 14 41 56 海軍甲事件後のとある二人の感慨 甘味屋の奥座敷、四人も座ればいっぱいになる小さな場所に二人の男が居た ふたりとも海軍の制服を着込み、茶とお椀を前にして話をしている 「お前のいうところの歴史通りという奴だな」 対面に座る男の言葉に、阿部は無言で頷いた。 「残念だが、そうなってしまった。場所が変わろうが、護衛を増やそうが、  あの人が前線視察をしようとすれば、暗号が割れてしまっている事を認めなければこうなる事だった」 「……ああ、そうだな。戦局が思わしくない米軍からすれば、何としても討ち取りたいわけだからな」 傍らに置いてある新聞には、戦地の上空で散った海軍の長官を喪す国葬の写真が載っていた 阿部は憂鬱そうな面持ちだったが、対面の男はもっとひどかった やはり、思うところ...
  • ネタ[架空戦記版]12_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネターー閑話「星は落ちず」
    886 :ひゅうが:2014/10/13(月) 00 18 54 戦後夢幻会ネタ――閑話「星は落ちず」 ――西暦1960(昭和34)年1月2日。 この日、大英帝国情報部は恐慌状態に陥った。 早朝に英国首相ハロルド・マクミランを訪問した日本大使は「本国から閣下宛の文書です。 読了後は焼却されることをお勧めします、とのことです。」と一通の封筒を置いていった。 そして二重になっていたその封筒の内側を目にしたとき、マクミランは賢明にも腹心であり、ある非公式機関の長であったロジャー・ハリス卿を呼び出すにとどめた。 宛名にはこうあった。 「クレムリンの枢機卿」 カーディナル・オブ・クレムリン。 この名が正確であるのか否かはわからない。カーディナルとは赤い色の中でも高貴なそれといわれるそれかもしれない。また自らがクレムリンの中で高い地位にいる...
  • ネタ52_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」2 暗闘
    492 :yukikaze:2014/07/12(土) 01 56 13 何とか完成しましたフィリピン決戦第二幕。今回は日本パートです。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 2 暗闘 アメリカの状況については前回説明した。 では、次に迎えうつ日本側の状況を説明しよう。 マリアナ沖海戦で、戦略的にも戦術的にも勝利した日本は、お祭り騒ぎに近い状況であった。 彼らがはしゃぐのは無理もなく、圧倒的というべきアメリカ空母機動艦隊を壊滅状態に追い込んだのである。 仮にサイパンを抑えられると、そこから先は戦略爆撃の毎日である。 絶体絶命のピンチにおびえていたが故に、その反動は凄まじかった。 もっとも、実戦部隊などでは、喜びどころか諦観すら漂っていた。 500機近い空母艦載機部隊と800機近い基地航空艦隊。航空機も戦闘機こそ零式艦上戦闘機52型...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS―― その0.5「吉田機関 1950年」
    812 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 12 56 13 戦後夢幻会ネタSS―― その0.5「吉田機関 1950年」 「あいつらはバカか?わずか5年前に軍事で国を滅ぼしかけておいて、また同じことをしようとしているんじゃあないか!!」 「まぁまぁ。吉田さん。激昂して暴支膺懲なんて叫びださないだけ大きな進歩ですよ。 それに軍人が本気で懲りている点も。」 そうは言うがね、阿部君。と、日本国内閣総理大臣 吉田茂は顔をしかめながら言った。 「この一次防の計画案を見ると八つ当たりもしたくはなるさ。いくらあの半島が敵の手に落ちたとはいってもこれはやりすぎだよ。」 「戦艦をはじめ旧海軍艦艇はすべて現役復帰、陸軍15個師団ですか? 今はこの3分の1が限界でしょう。復興に加えてパットン閣下への義理で2個管区隊もあそこへ送っているのです...
  • @wiki全体から「ネタ[架空戦記版]16_taka_戦後夢幻会ネタSS――「摩耶乗員」」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索