提督たちの憂鬱 支援SSほか@ まとめウィキ内検索 / 「ネタ[架空戦記版]5_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」」で検索した結果

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    戦後夢幻会ネタSS――「戦後夢幻会世界の太平洋戦争、後半の年表」 戦後夢幻会(仮称)ネタ 栄光に満ちた敗北(戦後夢幻会前日譚) 戦後夢幻会ネタSS――前史「マリアナ沖の凱歌」 戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」 戦後夢幻会ネタSS――前史「神雷 ~鹿屋1945年4月~」 戦後夢幻会ネタSS――前史「情報戦 1945年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.3「インタビュー 1946年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.5「吉田機関 1950年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.9「戦後のはじまり 1945占守島」 戦後夢幻会ネタSS――その0.920「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」 戦後夢幻会ネタSS――その0.921「密談 1945年」 戦後夢幻会ネタSS――その0.93「天佑未だ我らの手にあり―第二次日本海海戦概略―」 戦後夢幻会ネタSS――その0.95...
  • ネタ[架空戦記版]5_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」
    460 :ひゅうが:2014/08/15(金) 00 40 22 戦後夢幻会ネタSS――前史「合流」 ――西暦1944(昭和19)年7月12日 日本帝国 大磯 「ご免下さい。ご連絡しておりました下村です。」 高くなり始めた日差しを手で遮りつつ門を開けたお手伝いは少し驚いていた。 日本発送電の下村治発電局長が来ると聞いていたのに、スーツ姿の男性の横には純白の第1種軍装を身につけた海軍将校がいたためである。 「こちらは、海軍水雷学校付きの阿部俊雄大佐。私の友人でして、ご連絡した用件につきまして関係のある人物です。」 はぁどうぞ。 そういってお手伝いは主人のもとに走った。 そして案の定、怪訝な不機嫌に迎えられることになった。 それでも迎え入れるあたりはよほど今回の会合が気になっているのだろう、そう思うことにして。 「君が...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史 「神雷 ~鹿屋1945年4月~」
    58 :ひゅうが:2014/09/15(月) 09 30 27 yukikaze様ごめんなさい。先にちょっとネタを… 戦後夢幻会ネタSS――前史 「神雷 ~鹿屋1945年4月~」 ――西暦1945(昭和20)年4月13日 連合航空艦隊 鹿屋基地 「いけるかもしれんなぁ。」 「へぃ。こいつなら、いけるかもしれません。」 野中三郎は、彼を知るものにとっては極めて珍しいことに「普通の」口調で口から言葉を滑り出させた。 夜の帳もとっくに降りており、空は出始めていた雲によって月明かりが隠されている。 沖縄周辺では、(電文傍受によると)先に機動部隊をしこたまに叩きのめしたという低気圧の置き土産ともいえる分厚い雲があたりを覆っているのだという。 彼らにしてみれば「絶好の夜襲日和」である。 「しかし、あの若先生は本当に一緒...
  • wiki更新ついてQ&A
    提督SSまとめwikiにおける更新のいろは、方法について wiki登録メンバー、wiki更新をしていただけるみなさまへ。わたしwiki主がしていること出来ることの範囲内での ヘルプです。スレッドにて作品投下場所をリンクしています。 よりわかりやすい公式の@wikiご利用ガイドもご利用ください。 Q.許可済み作家さまの投下SSでまだwiki掲載されてない。それらの最新作品は自由に掲載していいの? A.掲載してください。どうぞよろしくお願いします。 Q.wiki未許可作品、もしくはメンバーのみ観覧出来るものは? A.ウィキ主にコメントなりメールしてください、掲載し観覧権限の変更をします。 Q.作品の命名法は? A.先頭から「元スレッド」「作家名」「作品名」です。作品名が存在しない場合は適当にどうぞ、後で作家さまから要請がない限りそのままです。 Q.作...
  • ネタ[架空戦記版]6_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――IF「巨竜の伝説 1991年」
    774 :ひゅうが:2014/08/25(月) 22 01 24 ※ これは本編のIFです。またまだ書いていない未来のお話の断片です。その旨ご留意ください。 戦後夢幻会ネタSS ――IF「巨竜の伝説 1991年」 ――西暦1991(昭和66)年1月22日 ペルシャ湾 「被弾!被弾!」 「ダメージリポート(被害報告)!」 アメリカ海軍第7任務部隊(第7艦隊)指揮官 ジョン・S・マケイン・ジュニア提督は「モンキーシート」と呼ばれる指揮官席で体勢を保ちながら叫んだ。 艦長は各部からの報告をいつも通りの早耳で聞き取って数秒もたたず返事を返してくる。 「右舷に4発、うちエレベーター付近に2発命中! 格納庫と甲板上で誘爆が連続しています!」 「機関部は無事か?」 マケイン提督の頭によぎったのは、この原子力空母「レキシントン」(...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」9 饗宴の果てに
    944 :yukikaze:2014/07/22(火) 00 03 39 それではカーテンコールです。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 9 饗宴の果てに フィリピン沖海戦の結果は全世界を驚愕に陥れた。 万全の態勢で攻め寄せたと思われていたアメリカ軍は、日本軍の死力を超えた防戦の前に、大敗を喫したのだ。 戦艦だけでも9隻沈み、大規模な侵攻船団はレイテで壊滅。 死者が陸海軍併せて12万名。重度の負傷者も入れれば15万名近くを1戦で失ったのだ。 今後の戦争スケジュールに影響を及ぼすには十分過ぎる打撃であった。 このアメリカの大敗に各国の反応はさまざまであった。 ドイツのヒトラー総統は歓喜した。 彼は日本海軍の偉大な勝利を讃える演説をすると共に、アメリカの戦争脱落が近い事を高らかに歌い上げドイツの勝利が近づいていると獅子吼した。 この彼...
  • 征独世界
    征独世界 架空戦記系ネタ134_ひゅうがさま_――征独日本世界ネタ 「主力空母狂奏曲」その1 架空戦記系ネタ134_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ 「主力空母狂奏曲」その2 架空戦記系ネタ135_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ「征独日本世界におけるボタンの掛け違い」 架空戦記系ネタ135_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ「1947年2月11日(日本時間) ベルリン入城式にて ドワイト・アイゼンハワー」 架空戦記系ネタ136_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ総力戦演説(ネットワーク百科事典 電百より抜粋) 架空戦記系ネタ137_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ「ナチスと人種偏見 1942-」 架空戦記系ネタ137_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ「カレーについてのエトセトラ」 架空戦記系ネタ137_ひゅうがさま_―――征独日本世界ネタ 帝国陸軍 ...
  • ネタ51_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史 「情報戦 1945年」
    5 :ひゅうが@恢復中:2014/07/03(木) 19 58 07 戦後夢幻会ネタSS――前史 「情報戦 1945年」 ――西暦1945年4月27日 アメリカ合衆国 ホワイトハウス 「なんだねこれは!」 アメリカ合衆国第34代大統領 ヘンリー・A・ウォレスは怒りをこめて報告書をデスクに叩きつけた。 「大統領閣下。私は…」 「ハル『元』長官。私は君が有能な国務官僚であることはよく知っているしそれには感謝している。だが――」 顔を真っ赤にし、涙を浮かべたウォレスは、周囲の男たち――アメリカ海軍長官チェスター・ニミッツ元帥 合衆国艦隊司令長官レイモンド・スプルーアンス元帥など――が止めるのを手で制して叫んだ。 「戦争を望んだ挙句、在米日本資産凍結という『先制攻撃』をしていた、しかもそれがモスクワの奴らの誘導下にあったと聞い...
  • ネタ[架空戦記版]58_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「特別飛行指令」
    217 :ひゅうが:2015/11/13(金) 00 16 08 戦後夢幻会ネタSS――「特別飛行指令」 ――――西暦1945(昭和20)年5月7日 館山基地を一群の大編隊が飛び立った。 その機数、実に29機。 先頭に2機の二式大艇を有するこの大編隊の行動に、ハワイの暗号解読斑は戦慄する。 「もしや、これはテニアン飛行場に向けた強襲攻撃か?」 暗号解読斑のロシュフォード大佐からの報告に、太平洋上のアメリカ軍は警戒状態に入った。 すでにスイスやスウェーデンで降伏を前提とした交渉が開始されていたことは知られていたが、それ以上に日本本土においてクーデターと思われる動きが発生していたことも同時に情報部は把握していたのだ。 彼らは、編隊の進行方向と思われるマリアナ諸島北方に哨戒線を張ったものの・・・ 何もとらえることはできなかった。 だが、ウェーク島...
  • ネタ[架空戦記版]4_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――その1.9「文官 1954年」
    636 :ひゅうが:2014/08/08(金) 18 08 40 戦後夢幻会ネタSS――その1.9くらい「文官 1954年」 ――西暦1954(昭和29)年5月 日本国 首都東京 防衛省 「こんな…こんなことが?!」 「青軍(あおぐん)左翼に対し赤軍(あかぐん)の近接航空支援。数は戦闘爆撃機120です。判定――青軍第1機甲師団に対し中程度損害。」 「同、赤軍第1機甲師団、攻勢を発起。音威子府の後方12キロに到達。」 「第1から第3機甲師団の残余勢力を再編。道央方面への攻勢を発起する!」 「北日本海より艦砲射撃が開始されました。赤軍第2艦隊による近接射撃です。」 「阻止部隊はどうした?!」 「すべて対潜哨戒機部隊に駆り出されているか、もしくは攻撃不能。第1艦隊は現在青軍第1艦隊と戦闘中につき対地攻撃不能です。」 ...
  • 海神(リヴァイアサン)の雷
    「海神(リヴァイアサン)の雷」世界 架空戦記系ネタ119_ひゅうがさま_「サンクス・フェデリズム(連省主義)!」 架空戦記系ネタ119_ひゅうがさま_「バブルにはバブルをぶつけて」 架空戦記系ネタ119_ひゅうがさま_「円経済圏」 架空戦記系ネタ119_ひゅうがさま_「合衆国こそ新たなローマ」 架空戦記系ネタ120_ひゅうがさま_「両洋艦隊計画(スターク・カールビンソン案)」「新八八艦隊計画」 架空戦記系ネタ120_ひゅうがさま_「ドイツ人の債務はドイツ人に!」 架空戦記系ネタ122_ひゅうがさま_海神の雷世界SS―――「発動前夜」 架空戦記系ネタ122_ひゅうがさま_海神の雷世界SS―――「発動」 架空戦記系ネタ122_ひゅうがさま_海神の雷世界SS―――「第1次ニューファンドランド沖海戦(栄光)」 架空戦記系ネタ122_ひゅうがさま_海神の雷世界SS間話――「息抜き...
  • ネタ[架空戦記版]4_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――閑話「『彼女』について 20XX年」
    823 :ひゅうが:2014/08/09(土) 22 24 42 戦後夢幻会ネタSS――閑話「『彼女』について 20XX年」 ――「クレムリンの枢機卿(カーディナル・オブ・クレムリン)」。 その名は大戦末期から冷戦期にかけてのインテリジェンスに興味を抱く人々にとって最大の謎であり、また興味をそそられる議題でもあった。 「彼、あるいは彼女はソ連共産党の最上層部の情報をどうにかして得られる立場にあり、そしてその精確性はほとんど上層部そのものではないかという疑いを抱かせるほどである」 これは、アメリカCIA長官として組織の立て直しに尽力していたロバート・マクナマラ氏の言葉である。 そして枢機卿は、どういうわけか日本国の上層部と密接なつながりを持っていた。 アメリカはもとより、英国が誇るMI機関や、西ドイツ、フランス、そして当のソ連自身もその正体を掴もうと...
  • ネタ51_ハニワ一号さま_戦後夢幻会ネタSS――前史「伝説の始まり」
    917 :ハニワ一号:2014/07/07(月) 20 42 16 まえがき 夢幻会が史実戦前昭和に転生したルートです。 このSSは好都合主義や火葬戦記的な描写が入っていますがご容赦ください。 918 :ハニワ一号:2014/07/07(月) 20 42 52 戦後夢幻会ネタSS――前史「伝説の始まり」 1941年12月 アメリカ合衆国 (くそっ!忌わしい日本人どもが先手を打つ以上は我が軍の被害が出ることは覚悟していたが、まさかここまで壊滅的な被害が出るとは・・・。) 1941年12月7日(日本時間で12月8日)大日本帝国が米国に宣戦布告して始まった戦争はアメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトにとって人生最悪の日々をもたらし、ルーズベルト大統領の心身に大きな疲弊を与えていく事になった。 (忌わしいことに卑怯なだまし討ちと宣伝...
  • ネタ52_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.92「密談 1945年」
    632 :ひゅうが:2014/07/12(土) 20 42 11 戦後夢幻会ネタSS――その0.92「密談 1945年」 ―――1945年 東京 「よう。どうだった?」 「ああ…なんというか。」 「無能だったろう?『俺』は。」 年若い男は、皮肉げに笑うひとまわりほど年上の男性に一瞬反応に困った。 「まぁよくわかる。東条の腰ぎんちゃく、官僚主義者、ああ、おめでたい奴というのもあるな。 まぁ事務屋としてはそれなりなんだろうが、この期に及んで積極的な終戦工作に及び腰なあたりその底は見えたともいえるかもしれないな。」 ハン!と鼻を鳴らした年上の男性は傍らのコップに水を注ぎ、一気に飲み込んだ。 不愉快な事実を水で飲みこむあたり、この男は「彼」なのだと年若い男性はやっと実感し、心底ほっとした。 「貴様の気分はよくわか...
  • ネタ[架空戦記版]77_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「1962年10月27日」
    76 :ひゅうが:2016/09/17(土) 15 25 42 戦後夢幻会ネタSS――「1962年10月27日」 「天佑まさに我らの手にあり!全艦突撃せよ!」 やけに男前な司令長官が左手を振り下ろす。 ああ、これは東郷さんのエピソードを引用したのか。 しかしキンケード艦隊が堅実だが凡庸扱いされているのは少しひいきの引き倒しというものだろう。 彼は水陸両用戦の大家だし、ソロモンでは自分達も大いに苦しめられた。 知的な計算とパイロットの心を掴む機微を見せつつも、鬼気迫る勢いでレイテ湾へ突撃を開始したハルゼー提督の演技は新鮮な印象だ。 近年の研究のおかげでレイテ沖の資料がそろいつつあるため極めて公平といっていいだろう。 円谷組の神髄ともいえる臨場感あふれる海上ジオラマ――たしか海に見立てた部分を寒天で描いたのだったか。 その上からみるレイテ湾は迫力満点...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」7 煉獄
    612 :yukikaze:2014/07/19(土) 00 25 52 なんかもう止めるべきかねえと思いつつも、一応これについては 責任もって終わらせるのが筋なんだろうねえ。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 7 煉獄 1944年11月1日正午。 この時、未だレイテ湾の奥に遊弋していたアメリカの大船団は、狂乱の渦に巻き込まれていた。 つい先日までは、フィリピンを解放する正義のガンマンとして意気揚々とレイテに揚陸した彼らであったが、実は自分達が海の悪魔であるリヴァイアサンによって蹂躙されるだけの存在でしかなかったことを理解せざるを得なかったからだ。 この時レイテ湾にいたのは、船団の7割近い数の輸送船団に、2個軍団12万人もの陸兵。 その殆どが無防備な姿でその身を曝け出しているのだから、その状況に歓喜するなと言う方が無茶であろう。 これ...
  • 架空戦記系ネタ84_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――「出港」
    709: ひゅうが :2017/03/19(日) 16 35 41 ――戦後夢幻会ネタSS 「出港」 「どうなっているんだ!」 アラン・ホッヘンブロッツ大佐は、この日何度目かになる問いを発した。 時刻は午後3時28分 自らが艦長をつとめるこの巨大な原子力空母の前方、CICとは別個に「状況」のモニターを行っているラテン系士官、それらを交互に見直しつつ彼は艦を操っていた。 東京湾 浦賀水道 世界有数の交通量を誇るこの海は、同時に難所としても知られている。 浅瀬が点在する海域はもとより、単純に潮流が速いのだ。 さらには全長300メートルを超える巨体ゆえに、風の影響も無視できない。 油断をすれば、天然の良港である横須賀といえども岸壁に衝突してしまうことすらあり得た。 だが、彼を苛立たせていたのはそうした入港出港時の気象条件などではない。 日本にお...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 4 ラストキャンペーン
    421 :yukikaze:2014/09/18(木) 01 28 40 何とか第四幕を書き終わりました。やや短いですがお許しを。 なお、今回の執筆に際しては、ひゅうが氏のご助言によって大きく助けられました。ひゅうが氏に改めてお礼申し上げます。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 4 ラストキャンペーン 1945年4月13日。沖縄は鉄の暴風に襲われることになる。 正規空母10隻。軽空母5隻からなる空母機動艦隊から放たれた猛禽達は、嘉手納にある航空部隊を瞬く間に殲滅すると、重厚な布陣を崩すことなく、翌日には守備の薄い本島中西部に対し、陸軍の第7・第96歩兵師団と第1・第6海兵師団による上陸を開始した。 これ程素早い展開が出来たのは、日本軍がその3日前から開始された硫黄島の上陸作戦から、アメリカ軍の真の狙いはサイパンであると誤認し、索敵がやや疎かであ...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 1 強かなる良心
    24 :yukikaze:2014/09/15(月) 00 44 05 本当にすいません。沖縄沖海戦SSをまた見直ししてしまいましたので 再々編話を投下します。 何でこう政治的談議に走ってしまうんでしょうかねえ。ウリは。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 1 強かなる良心 アメリカ合衆国にとって、1944年はまさに天国と地獄であった。 既に前年にはイタリアを戦争から脱落させ、太平洋でもマーシャルを陥落させたことによって、中部太平洋における日本軍の一大根拠地であったトラック諸島を戦略的に無価値にしていたのだが、この時期にはアメリカの戦時生産能力がフル回転したことによって生じた圧倒的な物量によって、全面的な攻勢へと打って出たのである。 その勢いはまさに圧倒的であり、1944年6月にはノルマンディーへの上陸に成功し、欧州本土に足を踏み入れることにな...
  • 艦これ 神崎島
    ooiさま_「神崎島地図」  ooiさま_「神崎島海底油田分布図」 ネタ71_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――柳田國男 「神崎島考」 ネタ71_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――柳田國男 「神崎島考 その1」 ネタ71_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――柳田國男 「神崎島考 その2」 ネタ71_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「wikiped○a風 神崎島概略」 ネタ71_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「第32回神崎島安全保障会議議事録抄録」 ネタ72_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「接触」 ネタ72_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「接触」その2 ネタ72_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「接触」その3 ネタ72_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――「接触」その4 ネタ73_ひゅうがさま_神崎島ネタSS――幕間「帝国政府の憂鬱」 ネタ73_ひゅう...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1「戦後の終わり 1951年」
    152 :ひゅうが:2014/06/29(日) 00 52 01 ※ 火葬戦記してみました。 戦後夢幻会ネタSS――その1「戦後の終わり 1951年」 「あいつら…ついにやりやがった!」 「ソ連領内への爆撃は我が国への攻撃とみなす、か。それでいて国連軍主力をつとめるアメリカを直接攻撃したわけではない。」 「そして我々への意趣返しか!」 「米国がわが国にかわって報復してもそれは及び腰となる。いや、憎たらしいほどに奴らは弱点をついたな。」 ――ある日の「会合」にて ――1951年1月3日。日本国は再び戦争の悲劇をその肌で感じることとなった。 痛みと共に。 前年から起こりつつあった朝鮮戦争は、日本国の本格的復興の端緒を与えていた。 敗戦国として米軍による占領下にあった日本は、本国というよりはウォレス大統領の穏健的な方針によ...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――「戦後夢幻会世界のHoI」
    88 :ひゅうが:2014/09/15(月) 12 49 01 戦後夢幻会ネタ―ー―「戦後夢幻会世界のHoI」 冷戦の足音 第2次世界大戦は多大な犠牲を払って終結した。 しかし極東太平洋では、日本の敗戦後に強引に進駐を開始したソ連により満州の大半が占領されてしまう。しかもスターリンは日本の分割すら主張していた。 ソ連の暴虐に日本人たちは怒り狂い、かつての敵である我々アメリカに全面的な協力を申し入れている。 強力な日本海軍の生き残りや高い錬度の兵士たち、そして極東アジア随一の工業力を持つ日本の復活は合衆国の国益に適うところ大だろう。 だが、極東をおさえつつあるソ連を追認することで連合国の団結を維持することも新世界秩序の建設にとっては有益だ。さてどうするべきか… A:日本人に慈悲を、我らに友軍を。(イベント 「マッカーサー離日」発生) B:ソ連は盟...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「マリアナ沖の凱歌」
    908 :ひゅうが@恢復中:2014/07/03(木) 04 24 43   戦後夢幻会ネタSS――前史「マリアナ沖の凱歌」 0、あ号作戦準備 ――西暦1944年6月1日、アメリカ海軍のマリアナ諸島攻略作戦は初手から躓くことになる。 前年の1943年を、ソロモン海で受けた打撃からの回復に費やしたアメリカ海軍がこの地に投入した兵力は空母12 戦艦7およびその他艦艇200以上(支援艦艇含む)。 まさに連合艦隊の倍というにふさわしい。 だが、それを迎え撃つ側であった日本海軍も負けてはいない。 最新鋭の正規空母「大鳳」を筆頭にして航空母艦9、戦艦6、その他艦艇150隻あまり。 のちのレイテ沖海戦を除けば、史上最大ともいえる鉄量が投入された大海戦といえる。 この戦いは、当初から日本側にとっては目標が明快な戦いであった。 即ち、敵空母機動部隊の殲滅。 マ...
  • ネタ[架空戦記版]4_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――戦後夢幻会ネタSS――「生き残った者の責務 1957年」
    393 :yukikaze:2014/08/06(水) 18 39 00 空気を読まずに支援SS投下。 林さんの奮闘の理由について。   戦後夢幻会ネタSS――「生き残った者の責務 1957年」 戦後夢幻会世界において、陸軍と海軍の扱いは明暗を分けた。 原則的に政治には介入せず、太平洋戦争時でもアメリカ相手に何度も決戦で勝利を収め続け、沖縄での『偉大なる敗北』と、樺太沖での居留民避難の奮戦から、国民から未だ絶大なる信頼を持たれた海軍に対し、政治的介入をし続けた挙句、遂には日本の領土を日清戦争以前にまで減らした陸軍は、徹底的に断罪されることになり、国民の信頼も地の底に落ちた。 それを示すように、海軍では中央で勤務していた者も比較的すんなり復帰できたのに対し、陸軍では 明確に終戦工作に関わっていた者以外は、中央にいた者の復帰は認められず(その後、一応緩和されたものの、...
  • ネタ52_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」2 暗闘
    492 :yukikaze:2014/07/12(土) 01 56 13 何とか完成しましたフィリピン決戦第二幕。今回は日本パートです。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 2 暗闘 アメリカの状況については前回説明した。 では、次に迎えうつ日本側の状況を説明しよう。 マリアナ沖海戦で、戦略的にも戦術的にも勝利した日本は、お祭り騒ぎに近い状況であった。 彼らがはしゃぐのは無理もなく、圧倒的というべきアメリカ空母機動艦隊を壊滅状態に追い込んだのである。 仮にサイパンを抑えられると、そこから先は戦略爆撃の毎日である。 絶体絶命のピンチにおびえていたが故に、その反動は凄まじかった。 もっとも、実戦部隊などでは、喜びどころか諦観すら漂っていた。 500機近い空母艦載機部隊と800機近い基地航空艦隊。航空機も戦闘機こそ零式艦上戦闘機52型...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」6 ブルズ・ラン
    290 :yukikaze:2014/07/17(木) 01 53 14   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 6 ブルズ・ラン 宇垣艦隊がサンベルナルジノ海峡を突破した時、ハルゼー艦隊の行動は低調であった。 もっとも、それはハルゼーが一部で言われるような怠惰であった訳ではない。 正確に表現するならば『身動き取れなかった』と言うべきであろうか。 何故か? 偏にハルゼー艦隊の艦隊の練度の低さにあった。 幾度か言及したが、この時期のアメリカ海軍の熟練乗組員の割合は危機的と言われるほど低いものであった。 真珠湾・ソロモン・マリアナ沖と、戦前並びに戦争後に訓練して一人前になった乗組員は、ことごとくが死傷し、その欠けた穴を新人で埋めるという悪循環を繰り返していた。 第7艦隊の練度が低かったのも、少しでも優秀な乗組員がいたら、支援艦隊よりも正規艦隊に配属することを...
  • ネタ[架空戦記版]9_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.92「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」
    207 :ひゅうが:2014/09/16(火) 01 30 12 戦後夢幻会ネタSS――その0.92「船有問答異聞 ~1945年3月 東京~」 ――「海軍にもう船はないのか。国民を、戦禍から守る術はないのか。」 すべては、この言葉からはじまった。 1945年2月、この言葉は滅びつつある帝国の統帥部に激震を広げた。 もっといえば、その出所が、というべきだろうが。 帝都の文字通り中心から漏れてきたというこの言葉は、陸軍による嘲笑交じりに語られていたという。 この当時、日本帝国海軍はレイテ沖海戦において合衆国が誇る二個軍団6万名余をあの世へ転属させ、その半分程度を中期的にこの大戦から脱落させていた。 ついでとばかりに主力艦となる戦艦や空母を10隻ほど、補助艦艇以下をその倍以上も水底へ送り込んでいたがこの時点ですでにその命運はつきつつあった。...
  • ネタ[架空戦記版]2_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1.3「ごはんの時間」
    279 :ひゅうが:2014/07/25(金) 17 39 01 戦後夢幻会ネタSS――その1.3「ごはんの時間」 「メシ、プリーズ!」 朝鮮戦争に従軍した米陸海軍将兵にとってこの言葉はもはや合言葉といってもいい。 前半が日本語の「めし」であり、後半が当時の一般的な日本人にもよく知られている英単語であったことはその相手がおもに日本人であったことを示している。 そしてこれを受けた日本人はといえば 「OKガイズ。カモン!」 とブロークンな発音で答えるのが通例だった。 こうした言葉が交わされていたのは、おもに当時の警察予備隊の調理班であった。 そこでは、太平洋戦争では敵味方に分かれていた兵士たちが机を共にしており、よく士官や将帥までもがこれに同道していた。 この奇妙な光景はなぜ出現したのか? それは、警察予備隊時代からの日本側独特の事情と、...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1.1「三十七時間戦争 1951年 蛇足」
    820 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 16 31 52 戦後夢幻会ネタSS――その1.11「三十七時間戦争 1951年 蛇足」     ――1951(昭和21)年1月5日 極東 日本国首都 東京 「旭川の爆発は、第2管区総監部旭川司令部北方の物資集積所を狙ったものでした。 主力が現在は朝鮮半島の水原に移動しているため、あそこには留守部隊に加えて択捉島の米爆撃航空団向けの物資が集積されていました。 威力と残留放射線濃度からして、爆発は上空500メートルの空中爆発でしょう。」 淡々と報告が響いた。 終戦後に接収を受けた北海道の千歳基地は、米本土からの空輸ルート上にあることから現代でいえば「ハブ空港」的な役割を持っている。 (発足間もない国防空軍は錬成途上であるために西日本を除けばまだ輸送機部隊しか展開しておらず、依然として日本の空...
  • ネタ52_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その0.98「生き残ったものたち 1950年」
    135 :ひゅうが@風邪薬補充完了:2014/07/09(水) 20 06 35 戦後夢幻会ネタSS――その0.98「生き残ったものたち 1950年」 喧騒、そして轟音。 うめき声と、驚愕の叫び。 私はそれらのごった煮の中にいる。これは何だ? 現実感が感じられない。 そうだ確かあのとき―― 「どういうことだ!キンケイドの第7艦隊は何をしている!」 ああ、ウィロビー参謀長だ。 隊内無線にどなっている。 「壊滅した模様です!リー提督の第35任務部隊も!」 「バカな。なぜその報告が届かない!」 「このあたりは地磁気が乱れていて…それに敵味方あわせて数百の艦船と数千の航空機が入り乱れているんです!」 「無線の飽和か!海軍め、マリアナの教訓はどこへ行ったんだ!」 ああ、走っている。 私は走り出している。 そう...
  • ネタ50_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS―― その0.5「吉田機関 1950年」
    812 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 12 56 13 戦後夢幻会ネタSS―― その0.5「吉田機関 1950年」 「あいつらはバカか?わずか5年前に軍事で国を滅ぼしかけておいて、また同じことをしようとしているんじゃあないか!!」 「まぁまぁ。吉田さん。激昂して暴支膺懲なんて叫びださないだけ大きな進歩ですよ。 それに軍人が本気で懲りている点も。」 そうは言うがね、阿部君。と、日本国内閣総理大臣 吉田茂は顔をしかめながら言った。 「この一次防の計画案を見ると八つ当たりもしたくはなるさ。いくらあの半島が敵の手に落ちたとはいってもこれはやりすぎだよ。」 「戦艦をはじめ旧海軍艦艇はすべて現役復帰、陸軍15個師団ですか? 今はこの3分の1が限界でしょう。復興に加えてパットン閣下への義理で2個管区隊もあそこへ送っているのです...
  • ネタ[架空戦記版]12_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネターー閑話「星は落ちず」
    886 :ひゅうが:2014/10/13(月) 00 18 54 戦後夢幻会ネタ――閑話「星は落ちず」 ――西暦1960(昭和34)年1月2日。 この日、大英帝国情報部は恐慌状態に陥った。 早朝に英国首相ハロルド・マクミランを訪問した日本大使は「本国から閣下宛の文書です。 読了後は焼却されることをお勧めします、とのことです。」と一通の封筒を置いていった。 そして二重になっていたその封筒の内側を目にしたとき、マクミランは賢明にも腹心であり、ある非公式機関の長であったロジャー・ハリス卿を呼び出すにとどめた。 宛名にはこうあった。 「クレムリンの枢機卿」 カーディナル・オブ・クレムリン。 この名が正確であるのか否かはわからない。カーディナルとは赤い色の中でも高貴なそれといわれるそれかもしれない。また自らがクレムリンの中で高い地位にいる...
  • ネタ[架空戦記版]37_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――【嘘予告ネタ】
    193 :ひゅうが:2015/04/02(木) 23 08 44 【嘘予告ネタ】 西暦1944年初頭―― アドリア海を1機の水上機が駆けていた。 「バチカンへの密使とはな。俗っぽい世の中になったもんだ。」 「セルビア正教会としても、ユーゴの動向は関心事なのさ。」 「チトーはラディッシュか…よく言うぜ。同乗させるのは美人の設計技師と決めてたんだが。」 「ぼやくなよマルコ。」 「わかってるさフェラーリン。」 「気を付けてください!これ、テスト機なんですから!」 「わかってるさ日本人。こいつは最速の水上機なんだろう? 引き換えにスイスへそのかばんを運んでやるんだ。我慢しな。」 彼らが駆るは、『最速の水上機』紫雲。 日本とイタリア、その終戦のカギを乗せて、飛行艇時代の残照はイタリア本土へひた走る―― ...
  • ネタ[架空戦記版]5_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その2.1「想定状況『暴風』」
    674 :ひゅうが:2014/08/16(土) 23 25 16 戦後夢幻会ネタSS――その2.1「想定状況『暴風』」 ――「1962年9月1日。 ソヴィエト社会主義共和国連邦(以下ソ連)は、ドイツ民主共和国(以下東ドイツ)との間で単独平和条約を締結。 占領状態の解消を宣言すると同時に、ドイツ連邦共和国(以下西ドイツ)を自称する分離独立勢力とその後ろ盾への対処を称して両国間の安全保障条約を締結。 同時に、ポツダム合意に基づき、西ベルリンという喉元に突き刺さった刺を抜くべく軍事的圧力をかけはじめた。 占領状態の解消により分割占領されていたベルリンは統一されるという合意条件を確固たるものとするためである。 これは、キューバにおいて発生した反バチスタ政権派の蜂起を社会主義革命に転化するという目標が失敗に終わったソ連指導者の権威回復を目指す瀬戸際外交であった。 ...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」4 決戦開始
    4 :yukikaze:2014/07/14(月) 01 06 09 スレ立て乙です。では記念にレイテ沖海戦第四幕を。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 4 決戦開始 ―――我、日本海軍ノ全力出撃ヲ確認セリ この報を潜水艦から聞いた時、アメリカ海軍第三艦隊司令部は色めき立つことになる。 これまでさんざん煮え湯を飲まされてきた連合艦隊が遂に出撃してきたのだ。 今度こそアメリカ海軍が凱歌を上げてみせると思うのは無理もなかったであろう。 もっとも、第3艦隊司令部に不安要素がなかったかと言えば嘘になる。 最大の不安要素は、マリアナ沖海戦から碌に準備期間を置かずに作戦を発動したことにより生じる練度不足であった。 戦艦や巡洋艦等は、マリアナ沖で日本海軍が空母を執拗に狙ったお蔭で、最小限の損害(それでも大型巡洋艦4隻が海の底に転属したが)で済...
  • ネタ[架空戦記版]18_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――「射撃指揮装置」
    4 :ひゅうが:2014/11/21(金) 00 03 26 戦後夢幻会ネタ――「射撃指揮装置」 ――「こいつは大変な代物だぞ…」 西暦1943年2月。 日本本土の一角、呉海軍工廠にやってきた一井伊之助中佐はそう述べたという。 彼の目の前にあったのは、敵国であるアメリカ海軍が保有しているはずの艦船。 そしてそれに取り付けられていたある一群の装置である。 Mk.37射撃指揮装置。 対空砲の照準を決定し、空中を移動する目標に追随してこれの向き、仰角などを調整していくための、いわば「目」である。 この時代、発達著しい航空機に対抗するために、陸海軍を問わずにこの手の装置の開発が盛んであった。 その意味では、この「敵」の装置を手に入れられたことは日本海軍にとってとても意味のある事柄であったのだ。 これを遡ること1か月あまり。 はるか1...
  • ネタ[架空戦記版]9_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 3 崩壊する帝国
    187 :yukikaze:2014/09/16(火) 00 12 49 思ったより早くできた。まあ手直しだからねえ。 第三幕投下いたします。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 3 崩壊する帝国 さて、アメリカ側がキングの個人的欲求により次の作戦案を進めていく中、相手方の大日本帝国はどうであったかというと、輪をかけて酷いものであった。 確かに彼らは未だ有力な水上艦隊を有し、火力や機械化はともかく練度は維持されていた有力な師団も多数抱えていた。 戦前の総力戦研究所が予想していた南方航路の途絶もかろうじて維持されており、そこからもたらされる各種資源は大日本帝国にまだ戦えるだけの力を与えていた。 だが、そんな努力も大日本帝国に突き付けられている現状においては無力であった。 確かに彼らは数多の海戦においてアメリカ海軍に大打撃を与え続けていた。...
  • ネタ[架空戦記版]10_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その3.0 「観艦式 1964年」
    201 :ひゅうが:2014/09/23(火) 11 33 22 戦後夢幻会ネタSS――その3.0 「観艦式 1964年」 ――1964(昭和39)年8月1日 相模湾洋上 観閲艦隊旗艦「笠置」 毎年、この時期はきまって相模湾は晴天に恵まれていた。 魔法日というやつだろう。 1年のうち、この日だけは晴れる、あるいは雨となる、といた日は経験則としてよく知られていることが多い。 実際、9月に迫った東京五輪の開会式の日程はそうして決められたのだということだった。 だからこそ、5年ぶりに開催された海軍にとっての一大イベントはこの時期に開催された。 1か月後では、オリンピック警備に人手をとられてしまうし、何よりイベントが食いつぶされてしまう。 さらには、夏のこの日差しの中でこそ艦艇はもっとも美しく見えるという映画好きのある人物の助言もあった。 「左...
  • ネタ[架空戦記版]10_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 5 矢尽き刀折れても
    304 :yukikaze:2014/09/23(火) 22 20 16 何とか第5幕終了。10月までに終了できればいいんだけど。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 5 矢尽き刀折れても イギリスにとって、太平洋戦争とは自らのプライドを徹底的に粉々にされ続けた戦争であった。 開戦初頭、世界で最初に航空機で戦艦を沈められるという不名誉な敗北を与えられ、極東でのイギリスの力の象徴であったシンガポール要塞を短期間で落とされ、インド洋からも叩き出された。 そしてその事実は彼らの権威を失墜させるには十分であった。 日本に占領された植民地だけでなく、大英帝国の根幹ともいうべきインドでも、インド国民軍の扇動により大規模なサポタージュやストが起きるなど、英国の戦時経済に多大な混乱を与えたのだ。 故に大英帝国としては、自らの威信を回復させるためにも、なんとして...
  • ひゅうがさま
    ひゅうがさま ある造船技術者の憂鬱 On the Beach1943〜パンジャンドラムに愛をこめて On the Beach1943 その2〜救国兵器1号 その名は・・・ 英国面より愛をこめて ロケットの夏の男たち〜1944年 北海道 ネタSS ゴジラ誕生秘話 レッド・シールド 西暦1943年8月 ニューブリテン島 西暦1894年 日本 理化学研究所 ネタSS「器は崩れず」 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜1 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜2 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜3 「友邦」 ネタSS――南極の奇跡〜スコット隊〜 東北航空小史1 東北航空小史2〜「富嶽」ノースロップ案 東北航空小史3〜萱場「かつをどり」飛翔〜 銀座狂騒曲 ...
  • ネタ52_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」3 ハルゼー台風
    696 :yukikaze:2014/07/13(日) 01 07 53   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 3 ハルゼー台風 1944年10月26日。フィリピンは季節外れの暴風雨に襲われることになった。 正規空母7隻、軽空母5隻、護衛空母25隻から繰り出される航空戦力は、警戒態勢をとっていた第四航空軍を嘲笑うように猛烈なまでの爆撃を仕掛け、彼らの戦力を一瞬のうちに半減してしまった。 第四航空軍司令官である富永中将は、アメリカ空母機動艦隊の攻撃から損耗を避けるべく、戦力の分散を図っていたのだが、マリアナの南雲とは違い、部隊間の連携について二重三重のラインを構築することを怠り、結果的に各個撃破されることになった。 そしてこの事態に焦った富永は、幕僚の反対意見を押し切って全力での反撃を命ずるのだが、前日の爆撃による基地運営能力の低下や、部隊間進撃の調整失敗など...
  • ネタ51_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その1.1「37時間戦争」
    683 :ひゅうが@恢復中:2014/07/06(日) 08 04 42  戦後夢幻会ネタSS――その1.1「三十七時間戦争」 ――1951年1月2日(東部時間)午後11時30分 「何だと?!」 ヘンリー・A・ウォレス大統領は家族の団欒を邪魔された不機嫌さを吹き飛ばされ、顔面を硬直させた。 「間違いないのか?」 「はい大統領閣下(ミスタープレジデント)。トウキョウのパットン元帥からも間違いないとの報告が入っています。 現地ホッカイドウの大学に放射線の専門家がおりましたので急きょチトセから偵察機を飛ばしました。 また、ジャップ…失礼日本政府も地震研究所からの報告でこれを確認しています。」 国防総省から駆り出された連絡士官を横に侍らせ、ハリー・S・トルーマン副大統領はわずかに顔をしかめつつタイプされた文章を大統領に手渡した。 ...
  • ネタ[架空戦記版]12_yukikazeさま_ 戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 7 カーテンコール
    708 :yukikaze:2014/10/12(日) 02 38 46 漸く終了。まあ毒入れていますが。   戦後夢幻会ネタSS――前史「栄光ある敗北」 7 カーテンコール 1945年4月。日米海軍最後の艦隊決戦は終わりを告げた。 双方の意地と意地とがぶつかり合った大海戦は、当然のことながら両軍に多大な損害を与えることに なり、特にアメリカ海軍上層部を絶句させることになる。 日本側 沈没 <大和><陸奥><金剛><比叡> <瑞鶴><雲龍><天城> <伊吹><利根><最上><三隈><摩耶><那智><衣笠> <能代><矢矧><大淀><球磨> <岸波><浦風><風雲><早波><朝霜><秋霜><長波><浜波><沖波> <天津風><秋雲><初月><若月><霜月><春月><竹><梅> 大破 <筑摩><妙高><青葉> <多摩><北上...
  • ネタ51_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」1 敗戦の混乱
    799 :yukikaze:2014/07/07(月) 00 37 58 ひゅうが氏のマリアナ沖海戦に触発されて、自分はレイテ沖海戦を投下。 なお、今回の投下は前フリで且つ次の投下が一週間後だったら御の字ですが。 ちなみに、若干ひゅうが氏の設定とは相違しておりますのでご容赦のほどを。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 1 敗戦の混乱 1944年6月に行われたマリアナ沖海戦で、アメリカ海軍は予想外の大敗北を喫することになった。 絶対の自信を持って送り込まれた空母機動艦隊は、12隻全ての空母が撃沈破されるという大損害を受けたのに対し日本側の空母の損失はゼロ。 2年前に行われたミッドウェー海戦の攻守を逆転したような結末であった。 まあマリアナに展開していた第一航空艦隊を指揮していたのが、ミッドウェーで屈辱を舐めさせ、ソロモンで復讐を果たした南雲忠一...
  • ネタ[架空戦記版]5_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――その2.11「想定状況『北海の勇者』概説」
    936 :ひゅうが:2014/08/18(月) 16 33 10 戦後夢幻会ネタSS――その2.11「想定状況『北海の勇者』概説」 ――西暦1957(昭和32)年12月8日 アメリカ合衆国 「さて、諸君。私が諸君に見せたいのはいわゆる『電撃戦』になる。」 阿部俊雄大将がさらりといった言葉は、周囲の失望まじりのため息で報いられた。 先日の林大将で忘れかけていたが、この阿部提督は海軍軍人なのだ。 だからしょうがないといった風である。 だが、その中にいる顔を青く染めた士官たちや、真剣な表情をしている将帥たちを見て「これは少し違うぞ」という風に思い直す者も多い。 図上演習の結果は知らされていても、経過は前回のそれと違って極秘にされているらしい。 ご苦労なことだと阿部は思った。 「とはいってもただの電撃戦ではないのは当然だろう。」 ...
  • ネタ[架空戦記版]12_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ——閑話「星は落ちず」
    886 :ひゅうが:2014/10/13(月) 00 18 54 戦後夢幻会ネタ——閑話「星は落ちず」 ——西暦1960(昭和34)年1月2日。 この日、大英帝国情報部は恐慌状態に陥った。 早朝に英国首相ハロルド・マクミランを訪問した日本大使は「本国から閣下宛の文書です。 読了後は焼却されることをお勧めします、とのことです。」と一通の封筒を置いていった。 そして二重になっていたその封筒の内側を目にしたとき、マクミランは賢明にも腹心であり、ある非公式機関の長であったロジャー・ハリス卿を呼び出すにとどめた。 宛名にはこうあった。 「クレムリンの枢機卿」 カーディナル・オブ・クレムリン。 この名が正確であるのか否かはわからない。カーディナルとは赤い色の中でも高貴なそれといわれるそれかもしれない。また自らがクレムリンの中で高い地位にいる...
  • 架空戦記系ネタ85_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――閑話「決断する自由」
    554: ひゅうが :2017/04/02(日) 01 14 44  戦後夢幻会ネタSS――閑話「決断する自由」(修正版) 「承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的にあなたは『他者の人生』を生きることになります」 スティーブ・ジョブス ――東部時間 10月16日 夜半 兄が自宅へ帰ってきたとき、私はいつものように料理を用意して迎えた。 彼の妻は、人格としてはともかく、家庭内での才能というべきものとしては文字通り壊滅的だったからだ。 もちろん母親としては彼女は申し分ない、とは思う。 この時代の上流階級の夫婦というのは婚姻関係の維持というものがある種の職業のようなものであり、それ以外の部分において個人の自由というものが厳格に確立されている。 要するに、自らの感情に従って夫や妻以外の男女に心を寄せるのは普通のことであ...
  • ネタ[架空戦記版]1_yukikazeさま_戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」5 血濡れ破壊神
    66 :yukikaze:2014/07/15(火) 01 29 44 それでは『血塗れの破壊神』の咆哮をお楽しみください。   戦後夢幻会ネタSS――前史「彼らは来た」 5 血塗れの破壊神 『日本海軍水上艦隊接近中』の第一報が入った時、オルテンドルフ提督は、「ハルゼーの馬鹿野郎が」と、思わず口走ったとされている。 もっとも、彼の立場からすれば、そう毒づきたくなるのは無理もなかった。 確かに彼の旗下には、戦艦6、重巡4、軽巡4、駆逐艦29、魚雷艇30隻という大兵力があった。 護衛空母部隊を除けば文字通り第7艦隊最強の戦力であり、世界中を見ても、彼の率いる戦力を超える戦力は数えるしかいないであろう。 問題は、彼の艦隊に接近している艦隊が、その数えるしかない艦隊の一つなのである。 戦艦6、重巡9、軽巡4、駆逐艦22。 額面上はほぼ互角に見えるが、相手には世...
  • 架空戦記系ネタ88_ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタSS――エピローグ
    32: ひゅうが :2017/05/28(日) 00 09 22 とりあえず、戦後夢幻会世界におけるEND的な悪ふざけが完成しました。投下いたします。 33: ひゅうが :2017/05/28(日) 00 10 19 エピローグ ――西暦2047年某日 「来たか…」 「質量観測系に反応。太陽系中央座標系観測所(ピーピング・トム)も確認しました。」 うん。と、男は頷く。 永遠の夜の閉ざされた世界にあって、この場所は若干「ふわふわ」するものの、光に満ちあふれている。 「本当に突然現れるんですね…」 「神の善意か、それとも底意地の悪い異星人の悪戯か…いずれにせよろくでもないだろうな。 その向こうからやってくるものを含めて。」 「環境保護を旗印にした異星人。考えついたときはしめたものだと思いましたが。」 「ウソつ...
  • ネタ[架空戦記版]24_名無し、ひゅうがさま_戦後夢幻会ネタ――アーネンエルベ
    444 :名無しさん:2015/01/17(土) 23 23 44 1990年、分断の象徴であったベルリンの壁が市民によって打ち壊された翌年 ついに東西ドイツは統合を間近に控え、統一ドイツとしての道を歩み始めようとしていた しかしそんな時期、連邦憲法擁護庁(BfV)と国家保安省(MfSまたはシュタージ)の両者において 閲覧可能者が限定されていたとある情報の一群が綺麗さっぱりと削除されていた事実を知る者はほとんど居ない 『総統命令53号は無事に完遂されました』 国家が分断されてなお、かつて総統の命令を忠実に守り続けていた総統の遺児(ヒトラーユーゲント)達を除いて 445 :名無しさん:2015/01/17(土) 23 28 11 そうか、ヒトラーユーゲント達は書類操作すればお互いの軍の中枢に入れるのか 年代的にも都合が良いし 446 :ひゅ...
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