【ビックリマンの世界】 ・宇宙と世界が層で分けられており、ビックリマンの宇宙は並行縦列重層宇宙である。 下図では下に行くほど高位の世界で基本上の世界では下の世界へは不可侵で、 下の世界は上の世界に一方的に干渉可能となっている。 新表層(虹天銀河、聖魔和合界、幻次界、魔凶次元、無限冥王獄(あの世のこと)) ↓ 甲神域(“明確”に新表層の上に位置づく世界。新たな超聖神フェニックスらの住む世界。神の領域) ↓ 源層(旧シリーズの最高位世界、アノドが創造。命は本来絶対不可侵の神の領域) ↓ 深層(バオラムハバを最高神とし、ガヴォードがたどり着いた高位の神の領域) ↓ 彼方(深層及び深層以下の存在では決して届かないレベル) ↓ ?(彼方すら見通す世界。劇中には出てきていないので考察からは除外) 深層~彼方、彼方~?以外の↓の場には【時層空間】という、「命と神の領域の狭間の世界」が存在。 この時層空間には、【時空属性】という例外を除いて基本的に命は立ち入れない。 (集中豪無編にて説明あり)。 また、新表層における魔凶次元のみ、同じ層にある世界でやや高位の次元に存在している。 【甲神域】とはアノド封印後に崩壊した世界をフェニックス達が作り上げたとき、 それを見守る世界としてメカタートルをもとに作り上げた神の領域。 【甲神域】は新表層を作り、支配できるがそれをせずに世界を命に任せて見守っている。 【源層】は甲神域と新表層を新しく造る際に手を貸しており、甲神域の超聖神たち同様 下位の世界を見守っている。アノド封印の際表層が滅んでも滅んでいなかった。 【深層】は深層以下の重層多元世界全てを支配し、下位世界の祈りを受けることで機械的に祈りのままに 奇跡を起こす(パルージア、ガヴォード、フシール、コーラルなどに作中で影響を与えている)。 また深層使徒(実際は彼方の使い)は、深層を含めた下位世界が「神々の計画書」どおりに動いているか、 彼方の視点から見守る役割を果たしている。 また、ダークマターEX、ガヴォードの出身の宇宙(世界)など、 劇中で挙げられていない深層の範囲内にある平行縦列宇宙(世界)も存在する。 【層ごとの強さのレベル簡易表】 彼方 レベル0:彼方、終滅、創造、混沌、命の集まり 深層界レベル1:深層界、バオラムハバ、源層界に降りた深層の神々、アノド、カリユガ、エインゾフォル、カヴォード 源層界レベル2:超聖神としてのアノド、五造大神、ロココ、マリア。源層界は「母宇宙の、さらに母宇宙」にあたる。 甲神域レベル3:現代の超聖神フェニックスら四名など。 現超聖神らやロココマリアは特殊なアイテムなしにはアノドに及ばないため、源層より力が劣る。 新表層レベル4:命のレベル。カミゲノムを封印したスーパーゼウスが存在している。特殊なアイテムによっては レベル3に影響を及ぼせるが、レベル1の存在には完全に無力。 レベル1のカリユガに次元を通して間接的に崩壊された世界すらある。 ※ゼウスはもともと超聖神の子で、表層を納める存在として生まれている。 カミゲノムを封印していなければ本来の力はレベル3の領域にあると思われる。 魔法界レベル5:命のレベルの下位世界。ただの天使(=レベル4)の攻撃で、崩壊してしまった。 【共通用語】 【神&命(+α)】 神:永遠の存在。深層以上の神は基本的に心というものを持たず時間という概念を超越してるため、変化もなく進化もしない。 (集中豪無編において、バオラムハバの語りその他シャーマンカーン、アズールなどに明言されている)。 ロココ、マリア、ゼウス、デビル、フェニックス達などは「カミゲノム」という源層(アノド)由来の 神の遺伝子を保有している。 命:力は弱く有限。しかし心を持ち無限に変化&進化できる可能性を持っている神と比べると下位の存在。 混沌:後述するが、混沌とは神でも命でもなく、時の糸に生じる染みのことである。 【ザイグロイド・アノド】 旧シリーズにおける最高神にして、初代超聖神であり巨魔界神。 ヒト・ガヴォードをモデルに最初の命「両性有具エインゾフォル」を作り上げ、 深層の神々の戦争の終止符を打ったとされる深層クラスの神。 しかしエインゾフォルが神に造反したためにその責任を問われ、深層を追放。 のちに源層となる世界に降り立ち、源層、そして当時の表層、さらには神である五造大神を造り上げた。 「スーパービックリマン」では世界を破壊する神(巨魔界神)として存在し、 現在の超聖神であるフェニックス達によって封印されたとされる。 しかしその影響でアノドの影響下にあった源層以下の世界が全て崩壊してしまった。 ビックリマン世界の起点となる世界を作った神であるが、アノドですら彼方や深層から見れば 無限に存在している。 (例)コミック版のスーパービックリマンには同一人物であるが、 別の源層と表層を含む、それ以下の世界を作り上げた別のアノドが存在する。 【時の糸】 「層造律」という元素で構成されているもの。宇宙を編み上げている元素。 彼方は時の糸を自在に操ることよって、深層及びそれ以下の世界を造り上げている。 概念的なもので基本的に視認はできないが、「アラクレの谷」や深層の名残りのある遺跡など、 新表層でも極一部の場所では形をなしている。これが無数に絡み合い、お互いにその「ゆらぎ」を受けたりする。 時の糸は、命の歩み方によって変えることもできる。 ガヴォードは深層の神バオラムハバから祈りの末に「層造律」を与えられており、 バオラムハバや彼方同様遥か過去に深層以下に幾多の宇宙造り上げ、命の力を 天使の力「理力」と悪魔の力「魔力」へとそれぞれに分け、開拓している(シール裏、バオラム、ジョーカードなどに言われている)。 この場合の「層造律」とはいわゆる「任意全能アイテム」であり、 五造大神(源層)程度の神ならば自在に運命を操り、存在をめちゃくちゃに狂わせて 世界から末梢することも可能(冥王アズール、神の使いであるグリニッジ神官などに言われている)。 【ミューテリオン】 ミューテリオンとは時の糸のはるけき過去と未来の彼方より、現在に宇宙生成の点と線まじわる場。 すべての祈り、すべての願い、すべての神と命の元素がここに流れ、時に遣わされ伝わりゆく場。 全ての層宇宙に命と心生み出さんとする元素体が溶け合って宇宙の誕生を待っている。 幾多の層がここより生まれ出て、無限の層に重なっていった【宇宙が育まれる場所】。 深層の無時バオラムハバの支配する領域でもあるためか、時間そのものがない。 祈りを受け、時の糸の集まりによって誕生した宇宙には時間が与えられ、歴史が刻まれてゆく。 それまで溶け合った宇宙はただ長い無を過ごしていく。 ちなみに混沌(ジョーカード)は宇宙創世時(=深層が出来た頃)にはもう存在していて深層より歴史が古い、 ということが分かっているので、ミューテリオンが生み出す宇宙は深層以下の世界であるらしいことが推測できる。 また、時の糸を構成する「層造律」というものを操れる「ヒト・ガヴォード」は、 このミューテリオンとは無関係に深層以下に宇宙を自在に生み出し、思ったように開拓していた。 【終滅(ネクロノン)】 あまたの時層に長い年月の間積み重なり凝縮された膨大な「悪意と負性質のエネルギー」。 層造律(時の糸、宇宙の元素)を崩壊させ、神と命の因果を無に帰す力。 集中豪無作中ではパルージアの慟哭に共鳴して集まりだし、集中豪無に力を与えた。 その際集まった終滅によりミューテリオンは神殿ごと崩壊している。 要約すると、高位の神々でもどうしようもできない、一種の命のパワーの集まりの暴走。 深層の神にとっては特別に効き目がある毒のようなもの。何故かを出来るだけ分かりやすく説明すると、 まずこの世界の神とは心を持たない永遠の存在である。なぜなら神は時間という概念を超越してる、時間が流れていない存在。 過去の再現映像が現実世界の人物と会話したりする、など神が時間に捕らわれない存在であることははっきり示されている。 (作中でデミアン、フシール、パルージアなど違う時代にいる人物とバオラムハバは会話している) しかし終滅による侵食は時間が無い存在に時間という概念を無理やりに与え、神に心を生じさせる。 それによって時間を超越してる存在であるはずの神が、命と同等の存在まで落とされ永遠が崩れる。 もっとも、そのものが持つパワーも非常に強大で、集中すれば並行縦列重層宇宙世界深層を含めた ビックリマン世界における彼方以下の世界(全ての並行縦列重層宇宙世界)を破壊できると 作中シャーマンカーンなどに言われている。 また時層空間にて多元世界がつぶれないよう結界を張っていたマリアを一撃で結界ごと破壊し致命傷を与え、 深層と時層空間にいた五造大神を消滅寸前まで追い込み、深層最高神であるバオラムハバさえも深層ごと 完全に消滅に追い込んだ。 作中では最大で重層宇宙全域にまで広まり、世界の空を雲のように覆い尽くしていた。 彼方クラスの存在には全く通じず。混沌自体にも影響がない。 ジョーカード(混沌)と、混沌に寄生し不滅の存在となったデビル(カオスデビル)は、 発生した終滅をなぜか自由に使うことができる。 【集中豪無】 ものの本によれば「次元、空間を問わず突発的に出現してはその時層に壊滅的な打撃をあたえ、すぐに消えてしまう怪現象」だとか。 正体はまったく不明だが放っておけば宇宙の溶爆を招くことも。 集中豪無は神と命の境界線であるミューテリオンの海に、終滅の宿ったもの。 慈帝妃パルージアという一人の悪魔が、ミューテリオンにて命から神に転生する際に怒りやら憎しみといった 心を捨てたが(前述の通り神は心を持たないから)、その心にあった迷いがあわゆる悪意の集まりである終滅を呼び寄せた。 深層の神々でさえどうにもできず、命たちに解決を託すことに。 【混沌】 混沌とは時の糸にできる染みである概念的な無秩序。 「命」の「心」の生む情念によって生まれるモノであり、重層多元宇宙(ビックリマンの世界)のどこかに 心あるものの居る限りは尽きることがない。 【ジョーカード】とは混沌の化身であり、それゆえ不滅の存在である。 命でも神でもないが、命や時間という概念を超越していて永遠の存在であるため、どちらかというならば神よりの存在。 立場的にも宇宙創世時代に彼方の使者と盟約を交わして創造を彼方のものが、破壊を混沌が司る、 と取り決めているので命から見ればジョーカードは神と違いの無い存在。 というより、命も神もジョーカードのことを神だと思ってる。神であることを否定してるのはジョーカード本人。 心が喜んでも怒っても悲しんでも何もしなくても時の糸は染みを作り混沌は生まれる。 ジョーカード曰く、「心が感情を発揮し、行動すればするほど混沌は強くなっていく」。 その始まりは古く、少なくとも彼方が深層及び深層以下の世界を作るより以前から存在している。 ※彼方は不明だが、彼方以下の宇宙はすべからく時の糸によって構成されており、 「混沌は時の糸の染みであり、時の糸なしでは存在できない」ため、 そのため最大で考えると彼方ができるより先に存在していたとも考えられる。 【作品名】ビックリマンシリーズ 【ジャンル】シール+アニメ+漫画+web小説 【名前】混沌(ジョーカード) 【属性】本体:時の糸の範囲、化身:時の糸の染み 【大きさ】本体:時の糸の範囲、化身:人並み 【攻撃力】・カオス(混沌)と呼ばれるスライム状の物質を操る事が可能。 島1つ位なら瞬く間に包み込んでしまえる。あらゆる場所からどんどんあふれ出て、 最終的には新表層そのものを消滅させようとしていた(アニメ次界卵編最終話近辺)。 ・また、発生したゲル状の混沌は、あらゆる攻撃を飲み込んで力の糧としてしまう。 (Web小説集中豪無編#40~43近辺)。 少なくとも(※1)レベル2~4程度の攻撃は全く効かず吸収。 混沌の一部であるカオスデビルの取りついたビーストデミアンには、 レベル1相当である深層の力さえも効いた様子はなかった。 ・また理力と魔力を集合させた命の領域の最大攻撃も吸収していた。 【防御力】ビックリマン重層多元宇宙の全ての負のエネルギーを集約したものを食らって 一時的に消滅する程度。 ・源層の神であるシヴァ・マリアの攻撃を食べる様に吸収している(集中豪無編)。 ・彼方クラスの攻撃を手にしている熊手で受け止めたりかわしたり、 概念を切れる武器なども熊手で受け止めたりはじき返したりしている(アニメ、集中豪無編)。 【素早さ】化身・剣の達人3人がかりをあしらえる(最終話)。 また本体の存在のあり方ゆえに、過去現在未来どの時間にも存在できる模様。 (描写で、それより未来で戦った相手に過去で「あの時は~」などの話をしている) ・時間のない存在である冥王アズール。五造大神であるダーツインヴォリア。 深層、時の糸、ガヴォード、集中豪無の力を装備したフルメタルデミアンを相手にして 優勢に戦っている(集中豪無編最終話)。 本体:移動せずとも、時の糸の通じる過去現在未来全ての時間、世界に存在している。 【特殊能力】本体、化身:心あるものがいる限り不老不死。 化身:時の糸の範囲を時間次元を問わず混沌を通じて移動可能(集中無編)。 ・深層の力×4+源層の力+命の力を持ってしても引きはがせず攻撃も通じないビーストデミアンから、 一瞬で無理やりデビルを引きはがして「るつぼ」のある次元まで移動している(集中豪無編)。 ・混沌のようなもので次元に霧のようなものを張り、フェニックスらの行く手を遮った(集中無編)。 ・源層の神であるシヴァ・マリアの結界を素通り(これは時の糸を混沌を通して移動したため)している(集中無編)。 ・混沌を使うことで、複数のジョーカードを作り出しせる(集中無編)。 ・本体も化身も概念的な存在。宇宙=時の糸=混沌の範囲なので本体は言わずもがな、 化身も宇宙空間さえ残っていれば行動できると思われる。 ・終滅:上記している通り。 【長所】防御力 【戦法】寿命勝ち狙い 【備考】深層の神々よりもレベルは高く、誕生も古く、「彼方」と呼ばれる最高位次元の使者に匹敵する「別格」の存在であった。 基本的には道化で、何事も「愉快」であればそれで良い。 永遠に引っ掻き回すだけの存在で、結局ビックリマン世界そのものの主役にはなれない運命にある (※1)【層ごとの強さのレベル簡易表】のレベル参照。 ジョーカード「ほほほーっほっほほほーのほ!」 裸身バンプの背後で、宙空に突如「混沌(カオス)」が染みだしはじめた。じっとりと滲み出した混沌は、一つの姿を結んだ。永遠の魔笑『ジョーカード』、 聖魔和合界に遂に出現。 「わひゃひゃーい! お見事でした、裸身バンプ様サマぁ! 戦使はようやく悪魔ボディに戻りましたぁね!」 「ジョーカード。これでよかったのですか…」 「よいざんす、よいざんす。戦使は、もっともっと命を殺さねばなりまっしぇーん! これ全て、魂壷に棲まうあのお方様のため。うしゃしゃしゃしゃ! おや。泣きの涙でやすね。こんちこれまた、面舵いっぱい2を思ってのことでやすか。どぉーというこっちゃありませんやね。なぁーぜならば!」 「…?」 「命なんて、そんなもんでしょ。じゃ、そゆことで」 ジョーカードの体は再び混沌へと溶け出し、消えていった。 裸身バンプは釈然としないまま、どこかへ飛び去ってしまった。 ポ―カード(ジョーカード)「全ては必然。起こりうるべくして起こりえたことだと、私は認識してございますが」 デミアン「オレ、そんなの全然わかんないよ。フシールは、フシールでなきゃいけないんだ。めかっこいーって言うフシールが、 オレの知ってるフシールだよ。死ぬためだけに活かされてきたなんて、それじゃフシールが生きてきた今までの時間はなんだったんだよ? …でも、おじさんが、その時間こそがフシールを助ける手段だって言ってくれたのはすげー嬉しかったんだ」 ポーカード「もう間もなく会えますよ…」 とか、 デミアン「うーん、やっぱり思い出せないや。でもさ、おじさん…どうしてフシールを助けられるなんて言えるの…? おじさんも神の領域からきたの」 ポーカード「いいえ。神でも命でもありませんよ。私は、私。時の糸のはざまに棲むこと幾星霜…まあ、私のことはさておき。 あなたは、ずいぶんと面白い力をお持ちのようですな」 デミアン「え…戦使の遺伝子…ってこと…?」 ポーカード「まあ、あれも面白いものといえば、いえるかもしれませんが」 デミアン「オレ、戦使の遺伝子なんかいらない」 ポーカード「ほう、未来を拓く開拓者の精神を受け継ぐのは、お嫌ですか」