執事ノート内検索 / 「梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」33」で検索した結果

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  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」
    ...51 終章 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」  2010/8/27 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282838373 梓「一緒にギターを弾きましょう! ○○先輩!」  2010/8/31 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283182981 戻る 名前 コメント ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」18
    ――20分後 澪「ここの親指を当てる場所が……」 ○○「もう少し爪の部分で触れた方が……そうです、そのまま人差し指で弦を」 ギュラーン 澪「出た!」 ○○「後は反復練習ですぐに使いこなせますよ」 澪「できるもんなんだ……」 ○○「教えてすぐに理解しちゃうなんて、すごいですね、澪さんは」 澪「い、いや、○○さんの教え方が上手だから!」 梓「……」じーっ キュイーン 唯「おお! はーもみっくす、できたよ! あずにゃん!」 梓(澪先輩、もう恥ずかしがったりしてない……) 唯「あずにゃーん」 梓(それどころかギターのテクニックを教えあって、仲良くなってる) 唯「あずにゃーん?」 梓(○○先輩もいつの間にか澪先輩のこと下の名前で読んでるし...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」9
    ――夜 部室 梓「こんばんは、○○先輩! 今日もよろしくお願いします!」ペコリ ○○「はい、よろしく」ペコリ さわ子「ふふふ、仲良くなってきたわね」 ○○「中野さんは本当に良い練習相手ですからね。ありがたいことです」 梓「は、はい! 私も有意義です!」 さわ子「ふふふ。じゃあ、今日は2人で練習しておいてくれる? 私、まだ仕事が残ってるのよ」 ○○「分かりました」 さわ子「気をつけなさいよ」ボソッ ○○「はい、分かってます」ボソッ 梓「どうかしました?」 さわ子「ううん。じゃ、お2人ともごゆっくり~」 ガチャン ○○「じゃ、始めようか」 梓「はい!」 ――練習中 ジャンジャンジャカジャン♪ ○○「ゴホッ、ふぅ、こんな所か...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」22
    ――唯の家 唯「ただいまー。ういー、帰ったよー」 憂「おかえりー、お姉ちゃん、待ってたよー」 澪「どうも、憂ちゃん。お邪魔するね」 律「お邪魔しまーす」 憂「どうぞどうぞー……あれ? そちらの方は?」 ○○「どうも。えーと他校の者でして、けいおん部の皆さんと一緒に練習させていただいてます、○○と言います」ペコリ 憂「ど、どうも。平沢唯の妹の憂です」ペコリ 憂「お、お姉ちゃん、いつの間に男の人が?」 唯「あれ? 話さなかったっけー?」 憂「聞いてないよー」 唯「そうだっけ? まあ、とにかくみんな上がってー」 ○○「お邪魔します」 梓「お邪魔するね、憂」 憂「うん。あ、荷物はそちらにどうぞー」 ――リビング 唯「おー、料理がいっぱい...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」28
    ――大部屋 梓「……」ズーン 澪「なあ、梓、元気出しなよ。大丈夫、○○さんは見てないって言ってたじゃないか」 梓「見られたに決まってるじゃないですか……もう駄目です。お嫁にいけません」 澪「何言ってるんだ。好きな人がいるんだろ? その人のお嫁にいきたいと思うぐらいじゃなきゃ」 梓「……私なんかじゃ」ボソッ 澪「梓?」 梓「……私、自信がないんです」 梓「私はこの通り、見た目もちっこいし、身体は平坦で、しかも口うるさいし……」 梓「到底男の人が好きになるような女の子じゃありません」 梓「水着になりたくなかったのは、恥ずかしさももちろんありましたが……」 梓「こんな貧相な身体を先輩の前に出したくなかったんです」 澪「梓……」 梓「告白も同じです。告白のことが頭によぎ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」31
    ○○「……」 梓「……」 ひゅうう 梓「……」 梓(先輩何を考えてるのかな)チラ 梓「あっ」 ○○「あっ」 梓(め、目が合った) 梓「えっと」 ○○「えー、あのさ、梓ちゃん」 梓「は、はい?」 ○○「俺さ、梓ちゃんと出会えてよかったよ」 梓「はあ。いきなりどうしたんですか?」 ○○「なんだか言いたくなったんだ」 ○○「夜の学校で初めて会った時は、こんなことになるなんて思いもしなかった」 ○○「あの時、あそこに来てくれくちゃ、俺は何も変われなかったと思う」」 ○○「だから、会えてよかった」 梓「そんな……大げさですよ」 ○○「大げさなんかじゃないよ」 ○○「出会えて変わったからこそ……俺は色々と覚悟できる...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」39
    8章 ――8月17日 ――梓の携帯 from 唯センパイ 件名 今日は練習! 1時に部室に集合! 皆で練習だよ! もちろん○○君も連れてきてね! to 唯センパイ 件名 それって 大丈夫なんですか? 他の生徒や先生方にばれたら…… from 唯センパイ 件名 気にしない! さわちゃんには許可取ってるし、だいじょうぶい! to 唯センパイ 件名 分かりました では、○○先輩にも声をかけておきます ――正午 梓の部屋 梓「えーと、ギターも持ったし、楽譜もある。うん、忘れ物はなし、っと」 梓「○○先輩は12時半に駅に着くから……そろそろ出ないと」 パタパタパタ 梓「おかあさーん、私、学校に行ってくるねー」...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」33
    ――30分後 じゃじゃん、じゃん! 律「……あー、うん」 澪「……」 紬「ええと」 梓「……」 ○○「ふうふう、はぁ、はぁ」 唯「なんだか変な感じな演奏だったね」 律「そだな」 澪「ちょっとな」 ○○「ごめん、俺が途中でバテテ遅れ気味になったから」 梓「違います。私が走りすぎたから……すみません」 紬「ま、まあ、ちょっと合わなかっただけだから、2人共気にしないで」 唯「もう1度Bパートだけいこっか?」 梓「ですね」 ○○「あ、ええと」 澪「おいおい、○○さんが1度休憩取らなきゃだろ」 梓「あ……」 ○○「みんな、ごめん。5分ぐらいでいいから」 ――2時間後 ピカンピカン 唯「あ、...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」26
    ――夏休みが始まり ――月日はどんどん過ぎていく ――7月23日 ――梓の携帯 to ○○先輩 件名 夏休み 夏休みが始まりましたが、先輩はどうお過ごしですか? 私は家でトンちゃんのお世話をして過ごしています。水の中にいるトンちゃんが涼しそうで羨ましいです。 けいおん部の練習は週2、3回の予定になっています。最近は皆さん、真面目に練習に打ち込むようになってくれたので嬉しいです。 連日暑い日が続いていますが、体調に気をつけてください。 ――7月24日 from ○○先輩 件名 虹 こんにちは。こっちではさっきまで夕立だったんだけど、そっちも雨は降ったかな。 雨上がりに見えた虹が綺麗だったので写真を送ってみたけど、届いた? 今日はギターを弾けなかったけれど、良い1...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」3
    ――校門前 澪「まったく、もう絶対にこんなことしないからな」 律「つーかもうできないだろ。さわちゃんに見つかったのにまたやったら、反省文どころじゃ済まないぞ」 紬「けど楽しかった。いい思い出になったわ」 唯「探検ごっこは楽しいね!」 梓「……」 梓(さわ子先生、昨日も学校にいたって言ってたけど、職員室には誰もいなかったはず) 梓(だったら見回りをしてた? ううん、それは守衛さんがやる仕事のはずだし……) 梓(そもそも今日だって、どうしてさわ子先生、部室に来たんだろ) 梓(3階には他に部屋がない。だったら部室に用があった? どうして?) 律「どうした、梓? さっきから考え事か?」 梓「あ、いえ……」 梓(どこか……どこかおかしい気がする) 梓(そうだ。今日は職...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」16
    ――放課後 校門前 律「よっしゃ、じゃあスタジオに行くかー」 澪「外で練習なんて久しぶりだな」 唯「ギー太~、お出かけだよ~」 紬「私のキーボードもお出かけ~」 律「……なんか私だけ仲間外れだ!」 梓「ドラムは重いですし、仕方ないですよ。スタジオで借りないと」 スタスタスタ 律「○○ってのは何時ごろ来るんだ?」 梓「5時には着くって言ってました」 澪「じゃあ私たちは先にスタジオに入っておくか」 唯「で、その人が入ってきたら、『わー、びっくり!』だね!」 律「『かわいい子ばっかりで驚いたー』とかな!」 紬「男の人ってよく食べるみたいだけど、お菓子これだけで足りるかしら?」 梓「あ、着きましたよ」 ――貸しスタジオ 店員「では、こ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」51
    ――フォレスト・ローン・セメタリー トコトコ 梓「……」 トコトコ 梓「……」 トコトコ 梓「広いなあ」 トコトコ 梓「……こんな綺麗な場所が墓地だなんて、ちょっと信じられないなあ」 私は墓標に刻まれた名前をしっかりと読みながら、道を歩いていく。 日本のお墓と違って、こちらは石版に名前が彫られただけの質素なお墓だった。 ただ、ものによっては家みたいに大きなお墓……いや、もはや家そのものが建てられている(大抵有名人のお墓で、一般の人は入ることができないが)。 広く美しい草原に建てられているので、墓地につきものな薄暗いイメージもまったくない。 青い空と相まって、まるで観光名所のような美しい場所だった。 ここなら澪先輩でも肝試しできそうだ。 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」24
    ――事情説明後 友「なるほど。お前、どこで練習してるかと思ったら、こんなかわいい子たちの中で……」ぷるぷる ○○「ん?」 友「うらやましい! うらやましい!」ドン! ○○「……はぁ」 友「ねえ! 俺もキーボードやってるんだけど、良かったら一緒に」 梓(キーボード?) ○○「さーて、そろそろ移動しよう。友はここでお別れだな」 友「ひでえ! 俺の恋活を邪魔しないでくれよう!」 唯「れんかつ?」 梓「恋愛活動の略じゃないでしょうか……初めて聞きましたけど」 梓(それにしても、キーボードやってる友達って、どこかで聞いたような) 律「ごめんな。今日は○○1人に用があるんだ。一緒に練習とかはまたの機会に」 澪「た、助けてもらってありがとうございました……」 紬「ま...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」36
    ――ファーストフード店 ○○「せっかく仲良くなれて、一緒に演奏もしてくれるようになったのに、こんなことになってごめん」 ○○「せめてライブだけは必ず成功させられるよう、頑張るから」 澪「……梓にはいつこのことを?」 ○○「合宿の1日目の夜に」 澪「一緒の部屋になった時か……」 澪「……」 澪(それから、2人はあんなことに……) 澪「……」 澪(やっぱり駄目だ、このままじゃ) 澪(2人がこのまま離れ離れになるなんて、絶対に駄目だ) 澪「○○さん」 ○○「うん?」 澪「○○さんは」キッ 澪「梓のことを気にかけ過ぎてるんだ」 ――カラオケボックス 梓「……ん、んぅ」 友「あ、起きた?」 梓「あれ、私……」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」37
    ――ファーストフード店 ○○「梓ちゃんのことを気にかけてるって、そりゃあ、そうだけど……」 澪「梓も○○さんも、お互いがお互いを」 澪「心配しすぎてる」 ○○「……どういうこと?」 澪「……最近、○○さんと梓は疎遠になってる。いや、というよりも、一定の距離感を無理やり保とうとしてる」 澪「友達としての距離感をね」 ○○「……」 澪「違う?」 ○○「いや……」 澪「さっき私は梓に会ってきて、話を聞いてきた」 ○○「……」 澪「梓が何を言ったのかは、私の口からは言えないけど……」 澪「ただ1つ言えるのは、梓は○○さんの決意を邪魔したくないから、ギター友達として振舞って、○○さんを見送ろうとしてる」 ○○「……」 澪「……そして、○○さん、あなたも...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」42
    ――8月20日 貸しスタジオ じゃじゃん、じゃじゃん、じゃーん! ○○「はぁはぁ……」 律「……おい」 唯「やった、やったよ!」 澪「……ああ!」 紬「うん!」 梓「○○先輩!」 ○○「うん……はぁ、はぁ……1曲、弾き切った」 律「こんだけ激しい曲を最後まで弾くとはなあ……○○も成長したもんだ」 紬「うん。このままステージにでても文句のないクオリティだったわ」 梓「先輩……」 ○○「梓ちゃん、どうだったかな?」 梓「最高……でした」ポロ 梓「おめでとうございます。ぐすっ」ポロポロ ○○「な、泣かないで」 梓「すみません、嬉しくて……」ゴシゴシ ○○「ありがとう。ここまでやっていけたのは梓ちゃんのおかげだよ」 梓「...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」14
    4章 ――2週間後 6月上旬 ――水曜日 昼休み 教室 純「あー、じめじめするー」 憂「もう梅雨に入ったらしいから、雨ばっかり降るね」 梓「こういう日って髪の毛がじめじめするから嫌だなあ」 純「あんたはまだいいでしょ、さらっさらの黒髪ストレートなんだから。私なんか……はぁ」 憂「私もこの時期の朝は鏡の前で格闘だよー」 梓「私だって似たようなものだって。お風呂上りなんて湿気のせいで髪の毛が乾きにくいし」 純「そうだ、梓、今週の土曜日、あんたの家に行ってもいい?」 梓「え? どうしたまた」 純「んー、なんとなく。遊びたいなあ、と」 梓「思いつきにもほどがあるでしょ……今週は駄目。用事があるから」 純「あー、そっか、梓はかれ、っおっと」 梓「カレー?」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」10
    3章 ――5月下旬 木曜夜 学校 ジャカジャンジャカ♪ ジャン! ○○「ふう……どう、かな」 梓「はい! すっごい良い感じでした!」 さわ子「この1カ月でえらく上手くなったものねえ」 ○○「そっか、あれから1カ月か」 梓「私が先輩の身体のことを知ってから、ですね」 ○○「なんだかんだ言って、もう何度もここ使ってるね」 さわ子「相変わらず幽霊の噂は消えないけどね。あー、頭が痛いわー」 ○○「す、すみません」 梓「大丈夫ですよ! ここ最近は『幽霊はさわ子先生なのでは?』っていう噂もありますから」 さわ子「へ?」 さわ子「ど、どういうこと?」 梓「さわ子先生が度々学校に残ってるのをどこかの生徒が知って、噂したんじゃないでしょうか」 ○○...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」8
    ――セッション中 ジャンジャカジャンジャ♪ 梓(あ、すごい。今、ぴったりと音が合った) 梓(教えた歪みが全部修正されてる) 梓(……こんなに気持ちよくセッションできてるの初めてだ) ジャンジャk♪ 梓(! しまった! 音が走っちゃった!) 梓(しゅ、修正しないと……! 駄目だ! 1度崩れるとそのまま……!) ジャンカジャカ♪ 梓(あ) 梓(先輩、リズム変えた……いや、私に合わせたんだ) ○○「……」ニコッ 梓(引っ張られる……先輩に引っ張られて、自然と音が直ってく) 梓(……すごいなあ) 梓(このままずっと弾けたら、いいな) ――1時間後 ジャンジャカジャン♪ さわ子「はーい、そろそろ帰るわよー」 梓「え? ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」2
    ――翌日 放課後 けいおん部部室 律「幽霊を見た~?」 梓「はい! いえ、正確には幽霊じゃありません! 不審人物です!」 紬「それって、昨日忘れ物を取りに行った時に?」 梓「はい。あ、それを見たせいで結局スコアは取りに行けませんでしたが……」 唯「あはは、あずにゃんおっちょこちょいだねー」 律「いやいや、今はそういう話じゃないだろ」 澪「何も聞こえない何も聞こえない」ガクブル 紬「それで、どんな幽霊さんだったの?」 梓「いえ、幽霊ではなく不審人物です。だって、足はちゃんとありましたから」 律「幽霊だからって足がないって決め付けるのはどうかと思うぜ」 唯「だよねー。Qちゃんも足あるもんねー」 紬「外見は?」 梓「白いYシャツと紺色のGパンで、肌はすごく白くて髪は黒...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」1
    1章 ――4月 けいおん部部室 律「いやー、今日も練習したなー」 唯「熱血だったね!」 澪「どこがだ。最後の30分にちょこっとパート別に練習してただけだろ」 梓「そうです! 今日もずっとティータイムばっかりで……もっとやる気を出してほしいです!」 唯「あずにゃん厳し~。ほらほら、怒るとほっぺた落ちちゃうよー」 梓「むにゃ! ほっぺたつままないで下さい!」 唯「やーらかーいなー」むにむに 紬「眼福だわー」 紬「梓ちゃんは2年生に進級して、やる気満々ね~」 澪「いつ後輩ができてもいいように心構えしてるんだろうな。真面目なんだよ、梓は」 律「まあ、ぜんっぜん入部希望者出てこないけどなー」 梓「はぁ……」ガックシ 唯「おやあ? あずにゃん、落ち込んでるー」...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」13
    ――梓達から少し離れた音楽ショップ 律「おーい、澪ー。そろそろ帰ろうぜー」 澪「もうちょっとー!」 律「ったく、レフティフェアやってる店にわざわざ来るとか、澪も物好きなやつ……」 律「……ふぅ、先に出とこ」 ウィーン 律「うお、もうこんなに暗いのか」 律「早く帰りてー……つーか腹減った。何か買うか」キョロキョロ 律「うん?」 律「あれって、梓じゃないか?」 ――駅改札前 ○○「じゃあ、ここで」 梓「はい、お疲れ様でした」 ○○「今度会う時はチョコレートケーキ持ってくるから」 梓「それはとても楽しみです!」パァア ○○「ははは、中野さんはほんとに甘いもの好きなんだ」 梓「い、いいじゃないですか……好きなものは好きなんです」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」11
    ――帰り道 律「じゃ、また来週なー」 澪「気をつけて帰るんだぞ」 唯「あずにゃんばいばーい」 紬「またね~」 梓「さようならです!」 トコトコトコ 梓(今日は唯先輩、ちゃんと練習してくれたな……珍しい) 梓(いつもこれぐらいやってくれたらいいのに) 梓(……熱血なけいおん部も、それはそれでなにか違和感があるけど) 梓(はあ、私もけいおん部に毒されてるのかなあ) 梓(そりゃあ、1年間ここにいたらそうなるよね) トコトコ 梓(けど、ああいう場所も嫌いじゃない) 梓(練習はもちろんしてほしいけど……なんだろ、皆で集まって楽しむことも大切なんだと思う) 梓(演奏技術だけが大事なんじゃない。皆で弾くことも大事) 梓(楽しく弾くことが大事) ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」7
    ――放課後 部室 律「っしゃー! 勝ったー!」 唯「あうー、私のケーキがー」 澪「お前のじゃなくて、余ったケーキだろ」 紬「りっちゃん、じゃんけん強いのねえ」 梓「……はぁ」 律「ん? どした梓? そんなにケーキが食べたかったのか?」 梓「いえ……」 紬「今日の梓ちゃんはちょっとアンニュイね」 唯「あんにゅい? それっておいしいの?」 澪「違う。憂鬱って意味だよ」 梓「いえ……なんだか私、恵まれてるなあ、っと思っただけです」 唯「恵まれてるー?」 律「それって紅茶とかケーキのことか?」 梓「それもありますが……ギターが弾けて、先輩たちがいて……こういう日常が過ごせるのはすごいことなんだな、と」 律「なんだなんだ? 今になって私らの尊さが分かっ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」19
    5章 ――1ヵ月後 7月中旬 水曜日 ――夜 梓の自室 梓(……)ごろごろ 梓(……)ごろごろ ぴた 梓(明後日が、けいおん部のみんなと○○先輩が一緒に練習できる日かあ) 梓(1週間に1度、金曜日に合同練習をする。うん、これぐらいがちょうどいい) 梓(良かった、本当に。良かった。○○先輩が一緒に練習できるようになって) 梓(……)ごろごろ 梓(暇だし、ちょっと○○先輩にメールを送ってみようかな) to ○○先輩 件名 夜遅くすみません あさっての合同練習日ですが、何か練習したい曲とかありませんか? よければスコアを用意しておきます。 梓(送信、っと) 梓(……)ごろごろ 梓(……)ごろごろ ぴた 梓(返信が来ない……) ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」15
    ――数十分後 律「なるほど、な」 澪「……」 唯「すごい人だねー。努力家なんだねー」 紬「ええ、素直に驚いてしまうわ」 梓「……はい。あの人はいつも音楽を楽しむために頑張ってます」 澪「……」ポロポロ 律「うわっ! 澪、何泣いてんだよ!」 澪「だ、だって……練習がしたいのにできないなんて、自分がそうだったら、って考えたらすごく悲しくて」ポロポロ 律「ったく、よしよし、泣くな泣くな」ナデナデ 澪「うぅー」 紬「だけど、どうして家でも学校でも練習できないのかしらね」 梓「さ、さあ、その理由は……聞いていません」 梓(やっぱり話せなかった……先輩の身体のこと) 梓(話していいかどうかなんて、私の独断じゃ決められない) 梓(○○先輩は身体のことを知...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」27
    ――月日はどんどん過ぎていき ――私たちの夏は形作られていく ――練習とティータイムと勉強と、少しのお出かけと ――梓の携帯 ――8月2日 to ○○先輩 件名 昨日の 昨日見た映画で使われていたBGMの作曲者って分かりますか? 先輩はパンフレットを買っていたので、そこに載っていると思うのですが。 ――8月4日 from 律センパイ 件名 緊急! 今すぐ近くの神社まで出てこーい。夏祭りに行くぞ。 あ、○○も呼んでいいからな。梓が責任を持って面倒見ること! ――8月5日 from ○○先輩 件名 ヨーヨー 昨日の夏祭りは楽しかったね。久々にカキ氷を食べて頭が痛くなったよ。 ところで、昨日の金魚すくいで取った水風船のヨーヨーだけど、...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」29
    ――さらに1時間後 律「腹減ったー!」 澪「もう夜か」 紬「そろそろご飯にしましょう」 唯「舌がひりひりして食べられないよー」 ○○「何か柔らかいものでも作ろうか?」 唯「じゃあ、ましゅまろ!」 梓「ましゅまろをここで作れというのですか、唯先輩は」 律「じゃあ、私はプリンで」 ○○「あ、プリンは作れる。しかもけっこう得意。材料さえあれば作るよ」 梓「え!?」 梓(私も食べてみたい!) 律「いいねえ、じゃあ、今度絶対に作ってもらうからな! 絶対だぞ!」 ――別荘の庭 律「ではみなさんご一緒に!」 全員「いただきます!」 じゅーじゅー 澪「外で焼肉パーティっていうのもいいもんだな」 唯「うー、私は柔らかいのしか食...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」25
    6章 ――7月後半 体育館 終業式 校長「高校生としての節度を持って――」クドクド 梓(眠い……) 梓(校長先生のお話ってどうしてこんなに長いんだろう) 梓(「羽目を外しすぎないように遊びなさい!」の一言で済むのに) 梓(はぁ……昨日は夜遅くまで練習してたから余計に眠い) 梓「ふわぁ……」 「ねえねえ、聞いた? 噂の中野さんなんだけど」ヒソヒソ 「えー、ほんとー? あの音楽フェスに彼氏さんも?」ヒソヒソ 「そうそう、出るらしいよ。あー、私1度見てみたいなあ」ヒソヒソ 「恋人同士が同じステージに立つなんて、なんか素敵~」ヒソヒソ 梓(なんだか今日はヒソヒソ話をしてる人が多いなあ) 梓(まあ、校長先生のお話はつまらないし、仕方ないか) 梓(……また見...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」21
    ――30分後 唯「ぎゅいぎゅいーん!」 ○○「おー」 梓「う、ウインドミル奏法」 唯「どうどう? すごい?」 ○○「すごいね。これはできないや」 唯「やった! じゃあ私の勝ちだね!」 ○○「うん、そうだね」 梓「いったいどういう勝負だったんですか……」 唯「じゃあ次にこれ! ぎゅういーん!」 ○○「逆ウインドミル奏法!?」 梓(○○先輩、楽しそう……) 梓(そりゃそうだよね。みんなで練習できるのは楽しいから) 梓(私が手助けしなくても、先輩はやっていける。距離は縮まった) 梓(敬語で話すことも少なくなってきたのが、その証拠) 梓(もう私は必要ないかも) 梓(……って何考えてるんだろ、私。バカだなあ) 梓(今は練習練習!) ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」32
    7章 ――8月12日 ――駅前 純「梓、遅いね」 憂「さっき家を出たってメールが来たから、そろそろじゃないかな」 タタタタ 梓「ごめーん! 遅くなっちゃった!」 純「あー、きたきた……って、誰?」 憂「誰?」 梓「ひどい! ちょっと日焼けしただけなのに!」ガーン ――喫茶店 純「へえ、今年もけいおん部で合宿したんだ」 憂「楽しかったんだってね。今年は男の人もいたからいつもと違った感じがしたって、お姉ちゃんが言ってたよ」 純「男の人!?」 梓「ん、まあね。今年は練習もたくさんできたし、有意義だったかな」 純「ちょっと待って。男の人って、どういうこと?」 梓「あ、それは」 憂「純ちゃーん、ちょっとこっちに」 こ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」47
    ――30分前 澪「……」ガクブル 紬「……」 ○○「……」 唯「塩キャラメルって癖になるねー」 梓「唯先輩……」 唯「どったの? なんだかみんな、暗いねえ」 律「お前のお気楽さが羨ましい」 ○○「あと少しで出番か……」 澪「お客さんがいっぱいだなんて、怖い……」ガクブル 紬「こんな大舞台は経験ないものね」 律「はあ……」 律「私はそれよりもだな」 澪「律?」 律「この『放課後ティータイム+1』がずっと続けばいいのに、と思っちまうよ」 ○○「……」 梓「……」 律「……なあ、○○」 ○○「はい」 律「このライブが終わって9月になったら、やっぱりアメリカに行くんだよな?」 ○○「……はい」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」41
    和「じゃあ、私はまだ生徒会の仕事があるから、そろそろ」 唯「夏休みも生徒会の仕事ってあるんだ」 和「まあね。主に文化祭や、9月中旬の体験入学の準備よ」 律「おつかれー」 澪「マネージャーみたいなこともやらせちゃって、悪いな」 和「いいえ、いいのよ。楽しいし。それと、えーと……○○さん?」 ○○「あ、はい」 和「どんな事情があってこの子たちと演奏することになったのかは知らないけれど」 和「頑張って。応援しているので」 ○○「……ありがとうございます!」 和「じゃ、またね」 ガチャン 律「っしゃー、練習すっかー」 唯「よーし、私は英語の練習だー!」 紬「○○さん、この辺りの音を増やしてみようかと思うのだけど」 ○○「えーと、それをやると律さんの...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」35
    ――繁華街 ダダダダダ ダダダ ダダ……タタタ……テクテク 梓「はぁ、はぁ……」 梓(わ、私、なんであんなことを言っちゃったんだろ) 梓(○○先輩のことで頭の中が一杯になって、それで、澪先輩の質問にも答えなきゃと思って……) 梓「はぁ、はぁ」 梓(私……駄目な子だなあ) 梓(何してるんだろ) 梓(バカだよ、私) ふらふら 梓(この辺りって夕方ぐらいからすごく人が増える……居酒屋とかが多いからかな) 梓(変な店も多くって……ああ、そういえばこの辺りにはあまり近づくなって、学校で言われたっけ) 梓(駅はどっちだろう。無茶苦茶に走ってきたからよくわかんない) 梓(……なんでもいいや) 梓(なんだかもう、家に帰る気力もない……) ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」23
    ――月曜日 昼休み 教室 梓「……」ぽー 純「でさー、やっぱり臭くってさ」 憂「あはは、面白い人だねー」 梓「……」ぽー 純「あれ? 梓ー? 梓ー?」ぷに 梓「ひゃ! な、なに!?」 純「なにって……またぼーっとしてたよ」 憂「梓ちゃん、今日は変だよ? 授業中もずっと窓の外見つめてて」 梓「うん……ちょっとね」ぽー 純「やっぱり変だよね、梓」ヒソヒソ 憂「うん。悩んでるというより、呆けてる」ヒソヒソ 純「やっぱり彼氏関係だと見た」ヒソヒソ 憂「あ、彼氏と言えば、先週の金曜に、それっぽい人がね」ヒソヒソ 梓(○○先輩……何してるのかな)ぽー 梓(授業受けてるのかな。体育だったら見学かな)ぽーっ 梓(メールしたいなあ……しようかなあ)...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」6
    ――さわ子の車の中 さわ子「シートベルトは締めた?」 ○○「はい」 梓「はい」 さわ子「じゃ、出発ね。まずは梓ちゃんの家に行きましょう」 ブロロロー ○○「……」 梓「……」 梓(さわ子先生に無理やり後ろの席に座らされたけど……○○さんも後ろだなんて) 梓(距離が近い……) 梓(それに話ができないなあ。何を話せばいいんだろ) 梓(練習中は話せるんだけど……) ○○「あの、中野さん」 梓「は、はい!」 ○○「今日はありがとう。手助けしてくれたんだよね」 梓「い、いえ。そんな……」 ○○「最近は他に練習する場所が確保できなくって、困ってたんだ。あそこを使わせてもらって、本当にありがたい」 梓「……普段はスタジオを借りてるんで...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」34
    ――8月15日 ――梓の携帯 from 唯センパイ 件名 集合! 今から駅前に集合! to 唯センパイ 件名 まさか 本当に遊びに行くつもりなんですか? 勉強はいいんですか? from 唯センパイ 件名 息抜き! 勉強ばっかじゃ疲れるよ~。というわけで、プールに行くよ! to 唯センパイ 件名 まったく しょうがない人ですね、先輩は。 今から行きます。 ――昼 プール 梓「で、澪先輩たちも来てるというわけですか」 律「あははは」 澪「まあ、息抜きだな、うん」 紬「あれがウォータースライダー? へぇー、乗ってみたいわー」 唯「みんな、誘ったらすぐ来てくれたよ?」 梓「……まあ、いいですけど。みん...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」17
    唯「ねえねえ、○○君」 ○○「あ、はい。なんですか、平沢さん」 唯「そんな『平沢さん』なんて呼び方しなくていいよう。変な言葉遣いもしなくていいから。身体がかゆくなっちゃう」 ○○「あー……うん、分かった。何て呼べばいいかな?」 唯「唯でいいよー」 ○○「じゃあ唯さんで」 梓(! 唯先輩、打ち解けてるの早い!) 澪(どうしてあんなに男の人に近づけるんだろ……) 唯「でね、私はー? 私のギターの感想は何かないの?」 ○○「もちろん。平沢さんは」 唯「ゆ、い!」 ○○「ああ、唯さんは」 ○○「もちろん演奏も上手だったけど……それ以上に、楽しさっていうが伝わってきたかな」 ○○「もっと聞きたい、一緒に弾きたいって思わせる力があると思う」 唯「えへへー」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」12
    梓「すごく有名な曲じゃないですか。ロックンロールの元祖みたいなものですよ」 ○○「だね」 梓「これが思い出の曲なんですか?」 ○○「まあね」 ○○「音楽をするきっかけになったライブで、出演アーティストがこれをカヴァーしててね」 ○○「他の曲と比べて、この曲が1番印象に残った」 ○○「で、チャック・ベリーのオリジナルを聴いてますます好きになって」 ○○「この歌詞の中にさ、『鈴を鳴らすようにギターを弾く』っていうフレーズがあって」 ○○「それがなんだか大好きなんだ」 ○○「いつかはあのアーティストみたいに、この曲を舞台で気持ちよく弾けたらいいなと思ってる」 ○○「やっぱり、音楽って楽しく弾けるのが大事だから」 梓「……できますよ、きっと」 ○○「ん、だから練習しなきゃだね」 ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」50
    ――タクシー車内 運転手『へい、まずはどこに行く?』 梓『えーと、この住所のホテルに」 運転手『ふむふむ。はいよ』 ブロロロロ 梓「……」 運転手『お客さん、日本人かい? えらく若く見えるけど』 梓『あ、日本人です。18歳で』 運転手『へえ。気をつけなよ。女の子のひとり旅は何かと危険だからね』 梓『ありがとうございます』 梓(アメリカか……) 梓(すごく活気に溢れてる街だ、ロスって) 梓(ロサンゼルス空港も芸術的な形をしてたし) 梓(移民がいっぱいいる都市なんだっけ) 梓(日本人もたくさんいるって) 梓(……なんでも受け入れる街っていう感じがする) 梓(先輩はすごいところにいるんだなあ) 思えば、高校3年はけいおん部...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」49
    終章 ――1年半後 3月 飛行機内 梓「すぅすぅ」 梓「すぅすぅ」 梓「……はっ」パチクリ 梓「……ん」 梓「んー」ノビーッ 梓「ふぅ」 梓「寝てた、かな」 梓「……」 梓「うーん」 梓「なんだか、すごく懐かしくて長い夢を見ていた気がする」 梓(あんまり覚えてないけど……多分、1年半前のあのライブの夢かな) 梓「ふわ……」ゴシゴシ 梓「うぅ、この時間に寝ると時差ボケがひどくなるらしいんだけどなあ」 梓「今は……日本時間で午前3時か。そりゃ眠くなるよ」 CA「お客様、コーヒーをお淹れしましょうか?」 梓「あ、はい。お願いします」 コポコポ CA「砂糖とミルクはどうされますか?」 梓「1つずつ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」46
    9章 ――8月30日  チュンチュン ムクリ 梓「……朝か」 梓「今日がついにライブの日」 梓「……」 梓「準備しないと」 ――梓の携帯 to ○○先輩 件名 おはようございます 先輩はきちんと眠れたでしょうか? 私は絶好調……だと思います。 昨日の晩は色々と考え込んでしまいましたが、今はもう考えないことにしました。 自分の気持ちを全部、ライブに向けようと思います。 成功させましょう。そして楽しみましょう、先輩。 from ○○先輩 件名 おはよう 体調は万全。身体の調子もいいよ。今日以上に身体が充実してる日はそうそうないと思う。 俺も梓ちゃんと同じく、終わった後のことは考えないことにした。 自分の技術とハートを全部出し切...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」5
    律「よーし、梓も戻ってきたし、帰るか」 唯「帰りに肉まん買って帰りたいなー」 澪「春になっても肉まんって売ってるのか?」 紬「わあ、私はピザまんっていうのを食べてみたい」 梓「あ、あの!」 律「どした?」 梓「私、さわ子先生とのお話がまだ済んでなくて、今から職員室に行かなくちゃいけないんです」 澪「お話って……もうすぐ下校時間だぞ?」 梓「先生がついてるからそれは気にしなくていいらしいです」 唯「あずにゃん、叱られてるのー?」 梓「違いますよ。その……音楽活動に関するお話みたいなものです」 澪「だったら私たちにも関係あるんじゃないのか?」 梓「い、いえ。これは私個人の話ですので」 律「ふーん、音楽活動ねえ。CDデビューでもするのか?」 唯「すごいねあず...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」40
    ――5分後 律「制服に着替えた所で、さっそく練習開始だ!」 唯「おーっ!」 紬「おー」 澪「おー」 ○○「危なかった……階段下に生徒らしき人がちょくちょく通ってたよ。見られてなきゃいいけど」 梓「ま、まあ、ここまで昇ってくる人は少ないですし、大丈夫ですよ。ここにいる限り、他の生徒にはばれません」 ガチャ 和「みんないるわね? 今日来てくれて助かったわ。次の合同フェスのバックステージパスが届いたのだけど、なんだか1枚多くて……って」 唯「の、和ちゃん?」 律「やばっ!」 和「……」じーっ ○○「!」びくっ 和「ねえ、その人、誰?」 律「け、見学者だ! けいおん部の活動を見たいって!」 和「……だけど、その人明らかに男なんじゃ」 澪「...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」20
    ――翌日 昼休み 教室 純「今日はメロンパン買ってみた」 憂「純ちゃん、チョコパンじゃないんだ」 純「たまにはね。あっ、梓、このジュース飲む? フルーツジュース」 梓「んー……じゃ、貰う」 純「どぞどぞ」 梓「……」ちゅー 純「ねえ、梓。今日は昨日とうってかわって元気ないじゃん。何かお悩みかい?」 梓「にゃひゃみ?」ちゅー ちゅぽん 純「人間関係で悩んでる、とかさ」 梓「人間関係……」 憂「じゅ、純ちゃん! そんな直接聞いちゃ……」ヒソヒソ 純「だって気になるじゃん! 友達の私たちにも隠す恋なんて、辛いに決まってるしさ」ヒソヒソ 梓「2人とも、どうかした?」 純「なんでもないなんでもない!」 憂「うん、気にしないで? それで、どうかな、梓ちゃ...
  • NL
    ...んマジかわいい」 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」 律「思い出のヘアバンド」 さわ子「結婚……かぁ」 律「よし、これで澪は丸裸だ!」 唯「ムギちゃんのはつこい」 唯「おじさんだれ?」 澪「涙のキッス」 律「明日から合宿なんだ」 澪「ずっと、あなたが好きだった。」 戻る
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」30
    ――寝室 梓「と、閉じ込められてしまった……」 ○○「どうしたものか……ベッドは1つか。ダブルベッドだから広いっちゃ広いけど」 梓(これぐらいなら2人でも余裕の広さかな) ○○「んー……俺はソファで寝ようか」 梓「だ、駄目です! そんな所で寝ても疲れは取れませんし、悪くすれば身体のどこかを痛めるかもです!」 ○○「いやいや、一晩ぐらいなら大丈夫だって。えーと、薄い掛け布団の1つでもあれば……どこかにないかな」 梓「先輩!」ぎゅっ ○○「っと、どうかした?」 梓「あ……えと」 梓(勢いで先輩の服の裾を掴んでしまった) 梓(どうしよう) ○○「梓ちゃん?」 梓「……」 梓「2人共ベッドの両端で寝れば、十分距離が開きます」 梓「私は寝相も悪くない...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」43
    唯「和ちゃん!」 スタッフ「な、何か?」 和「そちらがお持ちの部員リストなのですが、もしかしたら1ヶ月以上前のものなのでは?」 スタッフ「確かにそうですが……」 和「では、少し情報が古くなってますね。これが昨日付けの部員リストです。××高校の軽音楽部の欄をご覧ください」 スタッフ「……あ、これは!」 律「どれどれ?」ひょい 律「おっ、○○の名前があるじゃん」 ○○「え?」 スタッフ「そんな、何時入部したんですか!? 1ヶ月前までは……」 和「それはともかく、これで参加条件を満たしているのではないでしょうか」 スタッフ「……確かに。しかし、改めて××高校の軽音楽部顧問や部長に確認を取ってみます」 和「その必要はないはずですが」 スタッフ「いえ、一応確認のためです。...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」38
    ――道路 がちゃがちゃ たったったったっ ○○「はぁ、はぁ」 ガクッ ○○「はぁ、はぁ……落ち着け、は、走るのは、駄目だ」 ○○「荷物もあるんだし」 ○○「倒れたら、はぁはぁ……元も子も、ない」 ○○「歩いて……急いで歩こう」 たったったっ ○○「はぁ、はぁ」 prrrrr ○○「で、電話?」 ピッ 友『ぴんぽんぱんぽーん、この番号は○○さん専用の恋愛相談窓口です』 ○○「はぁはぁ……友か?」 友『ここで相談員から1つアドバイス!』 ○○「おい」 友『聞け、好きな女泣かせる大馬鹿野郎』 ○○「……」 友『あのな』 友『1度信じたんならとことんまで信じてみろよ』 友『それ...
  • 梓「また、一緒にギターを弾いて下さい! ○○先輩!」48
    ――ステージ上 進行係「次は『放課後ティータイム+1』さんの演奏です! 準備をしますのでちょっと待ってね!」 キャー! 待ってましたー! 楽しみにしてたよー! ――ステージ裏 唯「な、なんだか私たち、大人気?」 律「主に女の子の声が多いな」 澪「……は、恥ずかしい」 紬「どうしてなのかしら?」 梓「……」 ○○「梓ちゃん、緊張してる?」 梓「はい。先輩は?」 ○○「緊張よりも怖いかな。失敗したらどうしようって」 梓「……大丈夫ですよ。先輩なら失敗しません」 ○○「いや、大丈夫じゃない。だからさ」 ○○「指1本、また貸してくれないかな?」 梓「……どうぞ」スッ ○○「ありがと」ギュッ 梓「……」 ...
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