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732 名前が無い程度の能力 [sage] 2012/10/16(火) 01:45:04 ID:xybCbs7.0

アリスと喧嘩した魔理沙ちゃん、謝りに訪れても取り付く島もないアリスに、
そんな陰湿な奴だとは思わなかった! と仲直りをあきらめ、パチェや霊夢とつるむようになるが、
パチュリーの魔法を目にするたび、霊夢と昼食をとるたび、アリスと過ごした記憶が思い出してしまう
永夜異変の頃はよかったな、二人で真夜中に異変解決しにいって、
私たち二人の弾幕は、他のどのコンビよりも息があってた
アリスの魔法と私の魔法、協力してあの霊夢をピチュらせたときは、誇らしさに二人笑いあったものだ
どんなに急にアリスの家を訪ねても、寝ているところに上がりこんだって、
邪魔するぜ!と挨拶すると、アリスは嫌な顔もせず、今度は何のようなのと早々支度を始めるのだ
私たちは仲が良かった、親友だと思ってた
それが、どうしてこうなっちゃったのかな
胸をしめつけられるような気持ちで、悶々と夜をすごし、朝を迎えた魔理沙は決意を固めて家を出る
謝ろう、何度でも謝ろう、アリスに許してもらえるまで、
私の後悔の気持ちがわかってもらえるまで、言葉を尽くそう

アリスの冷淡な対応に意気地を萎えさせながらも、必至で頭を下げる魔理沙
思っていた以上のアリスの怒りの深さに、今の自分自身の情けなさに涙をためながらも
仲直りをしてほしいと言葉を紡ぐ
アリスが固い表情を緩め、ふ、と息をつく
もしかして、という期待に魔理沙は両手を握り合わせる

「いいわよ、許してあげる」

顔をパッと明るくする魔理沙

「ただし、条件つきね」

「魔理沙に、私の人形になってもらうわ」

「私と一緒にこの家で暮らして、私の言う事は絶対に聞くの」

「私に服を着せてもらって、髪を整えてもらうの、体も私に洗ってもらうのよ」

「そして、夜は人形棚でお行儀よくしていてもらうわ」

できる? と問いかけるアリス
その代わり、とっても優しくしてあげる、喧嘩なんか絶対しない仲良しになるのよ
私のお人形になってくれたら、前よりもずっとずっと可愛がってあげる
&nowiki(){・・・・・・人形になれないのなら、仲直りの話しはなし。私たちは赤の他人ね}
笑顔のまま、凍りつく魔理沙に、アリスは囁くようにいった。

後日、文文。新聞の1面に、仲むつまじい二人の姿があった。
新たな異変発生も即日解決! 詠唱組み健在!


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