「神奈子! 一体何をしてるのさ!」 散歩から帰ってきた洩矢諏訪子が見たものは、泣きながら早苗に馬乗りになって殴り続ける神奈子の姿であった。 「ごめんなさい、早苗、ごめんなさい」 「やめろ神奈子! 何があったって言うんだ!」 ごめんなさいごめんなさい言いながら早苗を殴り続ける神奈子を引きはがしながら、諏訪子は周囲の状況を確認する。 何かヒントになるようなものが落ちているかも知れない。 そう思ったからであるが、生憎と一目でこれが原因であると判断できるようなものは落ちてはいなかった。 「早苗が、早苗がぁ……」 「神奈子……?」 泣きじゃくりながら神奈子がぽつぽつと話し始める。 三時のおやつにとスキマ妖怪からこんにゃくゼリーをもらってきた。 一緒に食べようと提案するが、早苗はとんでもないと突っぱねる。 神奈子様にそんな危険なものを食べさせるわけにはいかない、のどに詰まったらどうするんですか、と。 幻想郷には掃除機なんて便利なものはないんですよ! と力説する早苗にそんなのどに詰まらせるほど年じゃないと説得をした。 しかし、早苗はそんなこと言ってるうちが一番危ない。詰まってからでは遅いと言うばかり。 ついには、こんなものこうしてやると言って一気にそのすべてを開封してまとめて自身の口へと放り込んでしまった。 あっという間に真っ青な表情を浮かべ、脂汗を流し始める早苗。 早苗はそんな状態のなか自分に向かって、どうだそれみたことか! と言わんばかりの表情で親指を立て、そのまま倒れ込んでしまった。 「そうか、このこんにゃくゼリーの残骸はそう言う……」 「ぇぐっ……、だから、吐き出させないといけないって思って、だから……」 そう、真っ赤に泣きはらして解説する神奈子に、諏訪子になんと声をかけていいのか分からなかった。 冷静さを失いながらも、何とか早苗を助けようと必死だったのだろう。その気持ちは諏訪子にも痛いほど分かった。 しかし、何よりも、自らの愛しい巫女のために、これだけは言わねばならないと思った。 「神奈子、そういうときは足首を掴んで逆さ吊りにして揺するんじゃないのかな」 え? と驚いたような表情を見せる神奈子。 諏訪子はそんな神奈子に優しく微笑むと、早苗の方へと向き直り、その足首に手をかけた。 だが、身長が足りなかった。 ---- - なんてシュールなんだ・・・ -- 名無しさん (2009-08-20 19:10:07) - これはひどい打ちミスww -- 名無しさん (2009-08-20 22:37:57) - わらったww -- 名無しさん (2009-08-25 00:22:23) - これはヒドいww -- 名無しさん (2009-09-15 21:26:22) - 殴られ損wwww -- 名無しさん (2009-09-16 20:56:24) - で、早苗さんは助かったのだろうか・・・ -- 名無しさん (2009-09-17 07:47:41) - なんだこれwwwワロタ -- 名無しさん (2009-10-14 11:55:08) - >>諏訪子はそんな諏訪子に優しく微笑むと、 &br()どういうことなの···? -- 名無しさん (2009-10-14 18:45:54) - きっと諏訪子は一番目の諏訪子と二番目ね諏訪子と二人いたのだろう。 -- 名無しさん (2009-10-14 23:12:56) - これはいいオチww -- 名無しさん (2009-10-16 07:09:17) - 流石早苗さん・・・神奈子様を身を挺して助けるとは &br()それも常識に捕らわれないやり方で! -- 名無しさん (2009-10-23 16:26:23) - >>2009-10-14 18:45:54 &br()一応勝手ながら訂正してきましたよー -- 名無しさん (2009-12-03 14:47:42) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)