*■普及種の説明 似ているもの同士の比較 【凡例】 ★…外見の特徴 ◆…性質や育て方などの解説 ◎…流通に関して ☆…補足 Tillandsia ionantha イオナンタ ★小型 だいたい球形か卵型の範囲に葉が伸びる 大きく成長する種類もある ★短めで太い針状の反った葉が多数つく パイナップルの頭にやや似てる 葉はよじれない 程々のトリコーム ◆普及種中の普及種、栽培品の代表種 強健とされるが蒸れたり腐ったりがないわけではないので管理はそれなりに 植えなくても可 ◎基本的にチランジアを売っているところには大体あるといってよい ☆スカポーサ(コルビー)、フエゴ、ドルイド、ハンドグレネード、マキシマ、コーンヘッド、バンハイニンギイ、アルボマルジナータ、ピーナツなど 多数の変種、近縁種、交配種なども Tillandsia x kolbii コルビー コルビィ コルビイ Tillandsia ionantha var.scaposa スカポーサ ★小型 イオナンタが鉤爪状に1方向に曲がったような容姿が多い(まっすぐに育っているものも) ◆暑さや蒸れに弱いかも ◎100均でも割と普通にある ☆スカポーサはイオナンタの変種扱いでコルビーは自然交配種扱い ---- Tillandsia pseudobaileyi プセウドベイレイ シュードベイレイ ★細長いが肉厚のしなやかな葉に赤紫の縦じま 細長い壷状基部 タンクはあまりなし? 緩くよじれるがブッチほどではない 薄いトリコーム 細長い容姿 20センチぐらいにはなる ◆耐力は普通 水は要るほう 植え可 ◎ダイソーで「チランジア」の袋に希にある シルクにも確かあった ベイレイとして売られるケースも Tillandsia baileyi ベイレイ ★似るが緑白色 基部があまり膨らまない? シュードベイレイより小さめ ◎あまり出回らない(かといって高騰するほどでもない) ---- Tillandsia fuchsii var. fuchsii フックシー フックシィ フックシイ ★小型 いわゆるウニ状 球形の範囲に葉が伸びる ★葉の基部は肉付きがあるが葉先は細長く伸びる 胴部は松かさ状に見える 葉の数は多数 あまりよじれない 粉状のトリコームが程ほどに グラシリスよりもやや濃い感じの緑かも Tillandsia fuchsii forma gracillis フックシー・グラシリス ★小さい胴部から糸状の細長い葉先がひょろひょろ伸びる感じ 色も黄緑め 葉先部の長さは胴部の2倍以上~数倍に達する ◎ダイソーの奴は多分これ 数もかなり多め ◎シルクにあった「アルゲンテア」はこれかも ☆フックシーの一品種 Tillandsia argentea アルゲンテア ★見た目はほとんどフックシーと同じ ★花弁の先が外向きにくるくる巻く らしい 詳しくはテンプレのサイトの画像とかで 葉先部の長さは胴部の2倍前後 ◆寒さに注意 ◎ほとんど流通してないような アルゲンティナではない 「アルゲンテア」名でよく売られてるチランジア ◆繊細な姿とは裏腹にイオナンタ並の強健さがある 水が溜まりにくく乾きやすいためか水やり回数は多めでも可 植えなくても可だが何かに固定したほうが葉が痛まないかも 鑑賞目的なら汚れないよう注意 ◎ガテマラ産のはアルゲンテアと書いてあっても全部フックシー(それも多分グラシリス)とのこと ◎結構大きいものも出回っている Tillandsia filifolia フィリフォリア フィリフォーリア ★胴部(葉の基部)が赤褐色~暗紫褐色に染まる 小さいジュンセアか茶筅のような感じ ★葉先部は毛のように細い 弾力がありまっすぐ目に伸びる やや黄味を帯びる トリコーム薄め ★フックシーなどとは花が違う ◆水を好む ◎最近ダイソーなどの100円チラにまぎれているような ---- Tillandsia butzii ブッツィー ブッチー ブッツイ ★小型~中型 特徴的なまだら模様のある壷状の胴部の先から 細長い筒状の葉先がらせん状にねじれながら長く伸びる 葉の数は数枚~十数枚程度 トリコームはごく僅か ◆やや高山性 夏や残暑の蒸し暑さに弱いが冬は元気 丈夫なほうで乾燥にも耐えるが水は好き 植え可 ◎普及種 極端に小さい株まで出回ってるが(butzii var. minorかも?) Tillandsia bulbosa ブルボーサ ★小型 強烈な外見 薄緑色で球根状の胴部から 筒状でつやのある濃緑の細い葉先がよじれつつ伸びる 胴部の葉の縁に縁取り 葉の数は十数枚前後 トリコームは薄め 開花期に色づく ◆気難しい感じ 蒸れに弱いし乾燥も苦手 直射日光も危険 植え推奨 水苔などで ◎普及種 ダイソーとかでたまに開花株を売ってる ☆大きく育つ種類もある ☆これらのチランジア胴部は葉の基部が匙状の形で重なり合って中空になっている アリ植物となる種もある ◆葉先の筒状部分は水分が十分にあると開いてくる ---- ◎おまけ 「オアクサカーナ」「オアハカーナ」名のものはほとんどがベリッキアーナ Tillandsia velickiana