国家と都市


【機械帝国】グローエンガート
(近世~近代西洋、大型機械)
この世界最大の領地と人口を誇る、機械文明の中心地です。
ほとんどの家庭に水道や光熱が行き渡っており、街は夜でも灯りに照らされています。
国境には「熱量」による障壁が張り巡らされ、モンスターや妖魔・精霊の侵入を防いでいます。
あらゆる文化・経済の中心である首都「ランスタウト」をはじめ、東西の交易の窓口である「モールガイン」「フュルドゥック」、南方の防衛都市「トラーシュリヒ」、北方の工業地帯「オプトポールス」など、複数の都市を擁しています。


【地下都市】トゥグツァ
(魔界、地下迷宮、混沌)
帝国から遥か南方の地下に建築されている、妖魔たちの都。
複雑に入り組んだ巨大な洞窟内では、妖魔たちの住居や人間の「飼育施設」、および魔力供給施設など様々な建築物が細い通路で繋がっています。外から見れば大きな空洞ですが、実際の広さはその数百倍もあり、氷漬けの鍾乳洞や溶岩の煮えたぎる場所もあるとか。
その危険さゆえに、かつて反旗を翻した人間たちも、この都を滅ぼすまでには至りませんでした。
現在、妖魔たちは自らトゥグツァの外に出ることはありませんが、侵入する者があれば生きて帰れる保証はないと言われています。


【魔法都市】ルフォリア
(異界、巨大建築、自然)
魔法文明を受け継ぐ精霊たちの都で、帝国からは北の方角に位置します。
「忘却の樹海」と呼ばれる大森林の最奥にあり、更にその姿は魔法によって秘匿されているため、普通の人間は目視することができません。
トゥグツァと違い地上に開かれた都ですが、その大きさはトゥグツァに勝るとも劣らず、高山から湿地まで幅広い地域に、それぞれの環境を好む精霊が暮らしています。
都の中心地には帝国のものをも凌ぐ巨大な建築物が並び、特に精霊の長の住居にある書庫は、読み終えるのに千年かかると言われるほどの蔵書を抱えています。


【交易都市】ロウハン
(近世~近代東洋、東西折衷、レトロ)
帝国の東に位置している都。遠い昔、精霊が荒野の中に開いたが、人間に譲って立ち去ったという言い伝えが残されています。
もともと、帝国とは異なる生活様式を持っていましたが、帝国の文化を積極的に受け入れたことにより、両方の特徴が融合した独自の発展を遂げています。まだ都心のごく一部ですが、帝国と同様の生活水準となっている地域もあるようです。
統治の中枢である「青龍宮」を町のシンボルとしています。


【古代国家】ミサラギ
(古代、和風)
ロウハンから更に東の海上に位置する小さな国家で、今も精霊が人間の上に立ち、統治を行なっています。
外部の人間が国に立ち入ることを嫌っているため、この国の内情を知る者は少数です。ロウハンにだけは貿易のために人が訪れることもありますが、それを目撃するだけでも幸運とさえ言われています。
機械文明との接触を徹底的に断っていますが、一方でルフォリアの精霊たちと関わりを持っているために、帝国からは危険視され、ロウハンがその監視の役目を負っています。


【享楽都市】カシュニヤード
(古代、中東)
帝国の西方、砂漠地帯に位置する都市群で、その代表である都の名前をとってカシュニヤードと呼ばれています。
この都市群は、多くの富を獲得した人間によって築かれ、統治されている点に特徴があります。
都の王たちはとかく、最新の「機械」や精霊の生き残りなど珍しいものの収集に余念がなく、中には帝国を超えてロウハンにまで隊商を向かわせる人間もいるようです。

(表向きは)精霊の支配を脱していますが、かといって機械文明を積極的に取り入れているわけではなく、あくまでも都の王個人が集めているだけに過ぎません。
帝国に対しては友好を示していますが、完全に服従しているわけではないため、注意を向けられています。
最終更新:2020年01月03日 02:23