■グローエンガート
●強大な力を持つ「機械帝国」
グローエンガートは、この世界で最大の領地と人口を誇る、機械文明の中心地です。
都市の中心部ではほぼ全ての家庭に水道・光熱が行き渡っており、街は夜でも充分な灯りに照らされています。
領地の境界には「熱量」による障壁が張り巡らされているため、それを弱点としている精霊・妖魔は、地上から帝国の領地に侵入することができません。
●高層のひしめく都会、農地の広がる田園地帯まで
その領地の広大さ故に、一言に「帝国」と言っても様々な地域があります。
あらゆる文化・経済の中心である首都「ランスタウト」、
東西の交易の窓口である「モールガイン」「トラーシュリヒ」、
南方の防衛都市「フュルドゥック」、北方の工業地帯「オプトポールス」などが主要な都市となっています。
特に、帝国の中枢たる「曙光城砦」は、帝国軍と行政府のすべてを擁する巨大な建築物であり、帝国の力の象徴と仰がれています。
人口が比較的少ない所では、それぞれ南方の東部と西部に位置する農業地帯「エストバール」「ウィンスバール」などがあります。
●病と身中の虫
莫大な富を有し、「人間」という種族を超え世界の支配者たろうとする帝国ですが、不穏な動きも少なくありません。
国内では、主に都と郊外の間に広がる貧民街において、国や裕福な人間へ負の感情を抱く者も多くいます。
また帝国以外の国の中には、精霊や妖魔と以前の関係を続けようとするところもあるため、それらの国々はもちろん、帝国と友好的ではありません。
更に、表面上は帝国に従っている国であっても、自分たちの領地や民を奪われることを是とはしていないため、独立を守ろうとしているか、帝国を打倒しようとする動きがあればそこに味方しようと考えている者もいます。
最終更新:2020年08月11日 21:40