型月×リリカルなのはクロスまとめwiki内検索 / 「ネコ歩く00」で検索した結果

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  • ネコ歩く00
    目を開けると、見知らぬ場所にいた。 「・・・・・・」 ここは、どこだろう――― 自分のマスターの屋敷でももう一人の主の屋敷とも違う。彼女(わたし)の生んだ雪原の一部とも思ったが―――すぐに否定した。こんな造りは、私(かのじょ)も嫌いだろうから。 「・・・・・・」 周りに目をやる。 白く清潔な道がひたすら続く。どうやら渡り廊下らしい。やはり見覚えが無い。 「・・・・・・」 とりあえず歩くことにする。止まっていてもどうにもならないし、せめてここがどこなのか位は知っておかないと。 同時になぜ自分がこんな所に居るのか原因を探そうとして―――――すぐに思い至った。 「―――――――」 ため息をつく。もしこの場に自分を知る者が今の行動を見れば「珍しいこともあるもんだ」と驚くだろう。それほどに自分は表情を崩すことが無く、それほどにこの状況に心底迷惑...
  • ネコ歩く氏
    ネコ歩く プロローグ ep01 それは不思議な出会いにゃの ep02:名前を呼んで ってもう最終話かよっ!? ep03:いいネコはパンダだけだよ!byロリチャイナ ep04:唸る鉄拳!飛び出すビーム!あえてジェット・邂逅編-ep04:ネコ歩く4-2
  • ネコ歩く02
    ===== 一日目 ====== ひたすらに長い蒼が広がっていた。 雲ひとつない空とはこのことか。遮るものがなく我が物顔で太陽が燦然と輝く。 日差しがやや強いが気温が低くなってきてるこの季節には丁度いい。 まさに絶好の行楽日和。今すぐにでも友人や部下にもまとめて休暇に出して羽を伸ばしたい位だが、仕事柄そうもいってはいられない。 そうやって人々が何の不安も感じずに平和な一日を過ごせるようにするのも自分達の仕事だ。 そんな思いを馳せながら、私八神はやては今日も今日とて雑務に追われるのでした。まる。 ネコ歩く ep02:名前を呼んで ってもう最終話かよっ!?  ◇―――――――――――――――――――――――――――― 「――――はい、そうですか。やはりそんな子は見ていないですか...
  • ネコ歩く04
    その国は、あらゆる意味で異質だった。 何がといわれれば、まずは風景だろう。 血と形容するには鮮烈さが足りないがその空は赤く染まり、 どんな世界の住人であれ異常と思えるものであろう。 次にと問われれば、その成り立ちであろう。 世界の成り立ちを明確に証明できるほど人はいまだ高みには達していない。 だが神という唯一の絶対たる存在が数々の世界を創造したと仮定するのならば、 そこは神の思惑をも超えたところより顕れ、 ついには神すらも手がつけられぬとさじを投げたような場所であった。 最後にと聞かれれば、それは住人だろう。 国とはようは人の集まりだ。 どれほど発展し、巨大な街があろうとも、人がいなければそれは廃墟だ。 人がいて、やがて群れをなし、筆頭となる人物を定めてはじめて国となる。 国に住まう住人、場所の気候、資源、諸々の要素によって国の特色が出...
  • ネコ歩く03
    ◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「………………………」 静かに、自然に瞼が開いた。 時計に目をやる。時間はいつもの起床時間よりだいぶ早い。 にもかかわらず頭の中は非常に冴えていた。最近仕事に打ち込む余りに寝不足がちで、 昨日も深夜頃までパソコンの前で睨み合いを続けてたというのに。 これ程熟睡出来たのは久しぶりだ。 「………………………」 爽快さと煩雑さとが入り混じった頭で忘とするフェイト。 夢を見ていた、気がする。 頬に触れると、僅かに濡れた感触を感じる。どうやら涙を流していたらしい。 夢の内容は、よく憶えていない。その部分だけ持...
  • ネコ歩く01
    「依然、状況に変化無し――――か」 誰に向けたわけでもなく呟いた言葉が、広い廊下に響く。書き終えた書類を眺めながらフェイトは歩いていた。 書類の作成など手馴れたものだが、早々と仕事を終えたことに達成感は感じない。依然、状況に変化無し、と付け加える以外に変化がないからだ。 半年前に起きた、ミッドチルダ地上本部―――否、時空管理局全体を揺るがす大事件。管理局の闇より出でしヒトの欲望の具現――――ジェイル・スカリエッティ。 造られし天才の暴走。否、必然。 少しでも対応が遅れていたら間違いなく時空管理局、ひいては世界の破滅へと向かっていたそれは、その破滅を予期した者、そして抗おうとした者達により決定的な引き金を引く前に止めることが出来た。 周囲はその事件の中心として動いた自分達を破滅から救った「奇跡の部隊」と称するが、 「これ」が最良の結...
  • ネコ歩く04-2
    「―――問答無用って訳ね」 「―――――――――」 だが、拳は届かず、通過点に交差された双銃に阻まれていた。 白昼堂々に犯行に及んだ時点である程度に危険なことは分かっていた。 いつ向かって来ても良いようにクロスミラージュを構えていたのだが、ここまで躊躇なしとは思わなかった。 どうやら想像以上に、このケモノは獰猛らしい。 こうなるともう選択の余地はない。早急にこの猛獣を鎮める必要がある。これ以上他の人間に噛みつかないように。 「それならこっちも力づくで黙らせてもらうわ!」 両手の銃口が、唸りを上げて光を灯す。だがそこから弾が出ることはない。 インファイトに於いて銃は手を塞ぐ枷となりがちだ。 引き金に指をかけ、絞る。それだけの動作で人を殺める銃という兵器だが、 拳が届く程の距離ではその数瞬が致命的な隙となる。 ましてや今は顔が触れるほどのゼロレ...
  • 長編
    長編 Fateはやてルート氏 スバティアin三咲町氏 リリカルブラッドの作者氏 Lyrical Night氏 鎮魂歌氏 調べ屋氏 英霊スバル氏 リリころ氏 KING氏 ash氏 KO-j氏 黒鍵代行者リリカルエレイシア氏 アーチャーの嫁氏 HaRiyante氏 魔法少女の開始氏 ネコ歩く氏 とあるキャスター氏 なのはの聖杯戦争EX氏 EXTRA白い魔導師氏 トップへ
  • 黒鍵代行者リリカルエレイシア00
    全く持って予想していなかった。 プロローグ 目の前には片手に持った銃をこちらの背中に押しつけている男が居る。 どういうわけかは知らないけれど、この男が放った銃弾をシールドで防御した瞬間、リンカーコアが破壊され、自分は地に落ちたのだ。 「お前は何者だ?」 銃を持った男の問いに、自分は何も偽らずに答えた。 「時空管理局所属、リンディ・ハラオウンといいます」 自分の言葉に男は眉をひそめる。 「時空管理局?なんだそれは?それに、さっきお前が使った魔術はなんだ? 見たこともない形式だったが……まぁいい。で、お前は聖杯戦争に参加しているマスターか? ……いや、それは無いか。 すでにマスターは全員調査済みだし、あれほどの魔術行使が出来る人間が今までなりを潜めていた理由がない」 男の言った言葉に眉をひそめて問い返す。 「聖杯戦争?なんですかそ...
  • 第二話『現状』
    #1 「それにしても見事に吹き飛んだモンやねぇ」 改めて現場を視察して八神はやては嘆息した クラナガン西廃棄区画―――其の一端がきれいな更地と化していた ―――まぁ、都市再生計画の予算が浮いたからよしとしとこか そうでも思わなければやってられへんだけやけど ミッドチルダは景観豊かな自然と、活気あふれる都市に混じり いくつもの廃棄された都市が並ぶ世界だ 時空管理局発祥の地と呼べば聞こえはいいが その実いまだ癒されることの無い旧暦の傷跡はそこかしこに多い 「コチラにいらしてたんですか八神二佐」 「ティアナか、 まぁ現場百回言うやつやね」 後ろからの声に振り返ると、 腰まで伸びるオレンジ色の髪の歳若い執務官がこちらへ歩いてくるところだった 「……ヴィータはなんとか勝ったんやけどな、 シグナムは本人重症、レヴァンティン...
  • はやてルート12話
    70 :Fateはやてルート62:2008/06/11(水) 01 31 58 ID 2/s9b31J 士郎に肩を預けながらも鋭く言峰を見据えるはやて。 その表情は出逢った頃の、切嗣に辛くあたっていた姿を思い起こさせた。 「はやて…」 「どうして、私のその名前知っとるか聞いてもええか?」 鷹揚に言峰は答える。 「十年前、冬木市で身よりのいなくなった子等は教会で一時期預かった。 そのリストの中には当初、後見人を亡くし孤独の身となっていた近隣の街の娘もいた。 足に原因不明の病を患っていたその娘はもう一人の子と一緒に衛宮切嗣に引き取られた。 ということが記録に残っている」 神父の答えに失望とともに視線も柔らかくもどる。 「そやったんですか…あ、神父さん、クロノって名前のイギリス人に覚えはありません?」 「私が最近知っているその名前は、黒野智和という日本人くらいだが...
  • はやてルート13話
    741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 06 51 21 ID rfb+krFj はやてルート続きいきます。 742 :Fateはやてルート67:2008/06/20(金) 06 52 44 ID rfb+krFj 円蔵山の長い石段を登り中腹まで至れば、彼の住まいである柳洞寺が見えてくる。 十数年歩きなれたこの道は何も考えずとも自分の寝起きする我が家へと足を進めさせた。 並び立つ西側の建物の一番奥、離れへふと、目を向けると、 兄と慕う男が最近ふらりと連れてきた女性が玄関先に立っており 目を合わせることとなった。 「お帰りなさい。どうだったのかしら、お友達とのわきゃわきゃアハハな時間は?」 「わきゃ?丸1日遊び尽くして、今はすっきり、学園の改革を進める英気を養ったというところです」 「そう?じゃあ私に対する小姑っぷり...
  • 第四話「式、機動六課と接触」
    スバルとティアナは唖然としてその光景を見つめていた。 悪い意味……自分達が間に合わず、民間人を助けられなかったと言う事では無い。 全て終わった後だったのだ。 ガジェットの残骸の中心に立つナイフを持った一人の女性。それが全てを物語っていた。 ティアナは有り得ないと言った表情でそれを見ていた。 本来、ガジェットはその性能から管理局所属の魔導師もてこずる相手なのだ。 それがリンカーコアはあるとしても、デバイスを持たないただの一般人が魔法も無しに倒せる代物では無い。 最初は手に持っているナイフが何かしらの魔力を宿しているかと思ったが、自分のデバイスである「クロスミラージュ」がそれを否定した。 あれは何の変哲も無い唯のナイフだ。 それじゃあ一体どうやって倒したのか……。謎は深まるばかりだ。 「誰だ……そこのオマエ等?」 ティアナが考えに耽っていると、その...
  • 休日―釣りバトル後編C
    ざわざわ――― 周囲から狼狽と焦燥の色を称えた言葉が耳に入ってくる。 (……あ、あぅ、) 頭を抱える教導官。 正規の作戦行動中においても、未だかつてここまでのピンチがあったであろうか? 現戦況をいかにして沈静化しつつ、あの雷池の中で踊り狂う親友を回収しこの場から立ち去るか―― それを限られた時間の中で考えなくてはならない。 「姉ちゃん。」 思慮に耽るなのはの肩を常連さんがポンと叩く。 ビクッと体を振るわせるなのは。 「ぁ………す、すいません。  連れの者がご迷惑をかけて…すぐに対処しますから。」 「いや別に俺たちはいいんだよ。  なかなか面白い勝負だったからな。」 快活な表情でそう言われる。ほんの少し罪の意識が軽くなる魔道士。 「だが………確かにそうした方がいいな。」 だがしかしその後、妙に声を潜め...
  • はやてルート4話
    少女がスカートの裾を持ち優雅な仕草で挨拶をする。 銀の髪と赤い瞳が特徴的なその少女はヴィータよりも少し年長に見えた。 大男とは存在自体が異質なこの少女の出現にはやての足は止まる。 「はやて妹いたのか?」 「いやぁーあれは近所のお姉ちゃんとかそういう意味やと思うなー多分」 大男の威容に顔を強ばらせていたはやてはぎこちない苦笑いで答える。 「違うわはやて、近所のお姉ちゃんなんかに 殺意が沸くほど私は節操なしじゃないもの」 「…そこのでかいのがサーヴァントとかいうやつだな!! はやてのことはあたしがぜってーやらせねーからな!! ガキはガキらしく家で寝てやがれってんだ」 並々ならぬ決意をもってヴィータはデバイスを構える。 ヴィータの言葉に銀髪の少女は口端を釣り上げヴィータを睨み付けた。 「…あなたがサーヴァントもどきね…生意気、 私の知らな...
  • 蛇からのいざない
    「陸上警備隊104部隊で指揮研修中の八神はやて一等陸尉です。臨時部隊の指揮を任されています」 応援部隊を率い事故現場に到着したゲンヤ・ナカジマはまだ若い女性管理局員の出迎えを受けた。 歳の頃は彼の娘とそう変わりがないようであり、一般論で言えばこの大事故の指揮をとるのは難しいように思われたが 娘達を一刻も救いたいゲンヤにとっては見た目などは大して重要ではない。彼女が優秀であるかどうかだけがゲンヤの関心事であると言えた。 その点八神1尉の指揮は事態をよく掌握し、適切に行われていると出迎え後になされた状況報告から覗えたので ゲンヤは指摘事項もなく指揮を引き継いだ。 「お前さんも魔導師かい」 「はい…広域型なので空…から支援を…します」 対処の手際は見事だったが、この少女の表情には覇気がなかった。これほどの大事故なら多少委縮するのも仕方ないことかも...
  • 休日-オマケC
    omake 3 ――― ――― prologue ――休日 ビームと閃光飛び交う苛烈な余暇を過ごす者もいれば何も起こらない他愛の無い一日を送る者もいる。 休日の過ごし方は人によって様々だ。 今回は前者とは打って変わるような、ゆるーい休日を過ごした者のお話である。 ―――――― 降って湧いたような休日というのはその実、消化に困るもの。 普段、休みなどとは無縁の環境にいる者には尚更その傾向が強い。 彼の場合もそう――― 主の命があるまでひたすら待機し、不定期に担ぎ出されて使役される。 そんな生活に長い事、従事していた身の上に対し「今日一日は好きに使って良い」などと 臨時休暇を出されても正直、どうして良いか分からない。 もっとも最近では世間もだいぶサーヴァントに優しい世の中になっているようだ。 暇な...
  • 幕間 1-3 舞台の裏にて~エースの受難 A
    空に身を置き、その雄大な存在を誇示するが雲であり 大地に根ざす生き物は皆、それらを常に見上げる事でしか認識出来ない 唯一それらを見下ろす事が出来るのは 大地が育み、天高くその身を突き立てた広大な山々のみであろう ここはその、大地に無数に根ざす山々の一つ 標高にしてそれほどに高くないものではあったが 頂上ともなれば、地上では決して届かなかった白雲を綿菓子のように掴み払う事も造作もない 当然、それほどの高度だ 地上に比べて気温は遥かに低下し、表面には昼間だというのに雪や霜が舞い降りている そんな銀世界の様相を呈した山岳地帯にて、 「―――この小動物か…?」 「どうやらそのようです」 その清楚な空気に乗って聞こえてきたのは女性の声であった 無機質を思わせる声 内容は確認と返答、ただそれだけ 確認を担う言葉を発したのは、長身...
  • なのぎる (外伝1)
     ◆ ◆ ◆  なのははその時、父と兄と姉の姿もなくなっていることに気づかなかった。  ◆ ◆ ◆  海鳴の夜道を歩くのは、久しぶりだった。  いつもは彼はこの町にきて、適当に遊んでからホテルに入る。  遊ぶというのは釣りだのゲームセンターだのだが、つくづく人のすることはくだらないなと彼は思っている。  そして、そんな人のくだらなさを彼は愛していた。  近頃はそれでも少し飽きてきたが……。  もっとも、それと彼が今、この海岸線沿いの夜道を一人歩いているということには繋がりはない。  愉快なことがあったのである。  あるいは、現世に還ってから、もっとも楽しいことであったのかも知れぬ。 『お友達ができました!』  とるにたらぬ小娘であった。  とるにたらぬと思っていたが、まっすぐに彼を見上げるその眼差しの強さ、そこから窺い知...
  • 2-829
    舞台は閉幕を迎えた。 偽りの四日間は終わりを告げ、それを望まぬ観客(骸)たちは永遠のアンコールを求めてステージ上へあふれ出す。 「ソラへと続く光の階段、それに手を繋いで歩く男女、か……少女マンガの主人公とヒロインみたいだね」 とある高層ビルの屋上。 第五次聖杯戦争において最大のイレギュラーである別次元の住人高町なのはは、遥か上空を行く二人を見て驚嘆の言葉をこぼす。 地上(深山町)に跋扈する残骸たちさえなければさぞかしメルヘンな光景であったことだろう。 町を覆い尽くす赤い灯し。 それは終わりを迎えようとする自身を殺すためだけに存在する自殺回路。 瞬きのうちに街を覆いつくし、阿鼻叫喚の地獄絵図をつくりだしている。 「あなたは続くために終わる事を選ぶんだね」 願いの具現した、この世界。 いくら求めても与えられなかったあらゆるものが、ソラへ歩むたびに遠...
  • Lyrical Night9話
    第9話「ジャハンナムの天使 Ⅱ」  ―― 三日目 PM3 30―― 「やれやれ……人の親切な忠告を無視するなんてね。黙ってれば長生きできたのに」  機動六課隊舎の裏、水色の髪の少女は独りきりで空を仰いだ。  天頂を過ぎた太陽は、次第に西へと傾きかけていた。  空は青く、千切れ雲が幾つか漂っている。  ゆっくりと休息を取るには絶好の天気だろう。 「それにしても、よく出来てるなぁ、この服」  水色の髪の少女――セインは自分が着ている服を摘んだ。  濃いブラウンを基調とした落ち着いた配色で、全体的にシンプルなデザインの制服。  それは、機動六課の制服だった。  細部に多少の差異こそあるが、遠目に見るだけでは本物と判別できない。  これならば、下手な行動を取らない限り、見咎められることはないだろう。  腰に下げたポーチも違和感なく馴染んでいる。  セインは...
  • 3-581
    良く晴れた昼下がり。 綺麗に掃除が行き届いた、衛宮邸の廊下を歩く。 純和風の佇まいは、あまり顔を出さなくなって久しい実家を思い出して、なんとなく落ち着いたりする。 途中、縁側で日干ししている布団の上で寄り添うように熟睡しているヴィータちゃんとイリヤちゃんがいて大変微笑ましかった。 イリヤちゃんがヴィータちゃんを気に入っていて、ヴィータちゃんも満更でもないみたいで、傍目には仲の良い姉妹に見えないことも無い。 でも「きのこが……回るでかいきのこが……」というヴィータちゃんの寝言はいったいなんだったのだろうか? ―――その苦悶の理由を身をもって知る日は近かったのだが、それはまた別のお話である。 これからの予定は無く、ただぼんやりとした時間。 端的に言うと、暇である。 何故だかヴィヴィオがライダーさんに懐いていて、今はヴィヴィオの遊び相手をしてもらっているために...
  • はやてルート5話
    はやては買い物を済まし寒空の行程をゆっくりと家に戻り 玄関を開けた。と我が家を支配する空気に顔をしかめる。 我が家の雰囲気はまさに劣悪。一種の呪いのような黒い恨み節というか食べ物の恨みというか とにかく鬱々とした感情が現在の衛宮家を支配していた。 これほど場を支配するような気配をただ感情の発露だけで行えるのは 英霊と呼ばれる士郎が先刻呼んだ少女くらいだろうか。 どうやら今はとりあえず英霊様のご機嫌を取らなければならないようだ。 自分とヴィータが外出した時、士郎は席を外しそれをザフィーラ、シグナムが追いかけていった。 その後自分とヴィータが買い出しに出たということは家内に残っていたのはシャマルとセイバー… シャマルはセイバーのような人とトラブルを起こすようなことはないはず。 逆に青い男から助けてもらったことを深く感謝していることだろう。 シャマルが...
  • 魔法少女の開始01
    真逆真逆の魔法との出会い。 夢は正夢で助けた小動物は魔法使いで呼ばれた気がしたと思えば本当に呼ばれていて何だか知らんうちに変な杖と 弩派手な衣装を身に纏った私は華麗にワルモノ(よくわかんない黒いの)を退治してジュエル・シードとやらを 封印したのでした―― なんて。 突拍子も無いことを言ってみたり。 いやぁ、全部、事実なんだよね、コレ。 そういう訳で一連の行動を終え、あやうく逮捕されかねないところを逃亡、夜の公園について一息ついた私と小動物。 たまたま空いていたベンチに腰掛けると、小動物はようやく口を開いたのだった。 「――すみません」 開口一番、謝罪。それにしても驚きなのが、小動物がフツーに喋ってること。 声帯とか舌の厚みとかどうなっているの、こいつ? そういった細かーいことは後にするとして。 「――とりあえず、何が何だかわからな...
  • 9-17
    短編かいてみた ―――手に入れることが出来ないからこそ…   ―――それが美しい… 死せる狂王目覚めし時、大いなる厄災と翼を持って秩序の塔、法の船打ち砕かれん、されど召還されし異世界から呼び出されし金色の王、それを従えし少女相応なる力得れば母なる器においてラグナロクが勃発せん                ―――プロフェーティン・シュリフテンに記された一文 ―――それは不思議な光景であった。 ふと手にした金色の破片、村を追い出された道中で拾った宝物…そして私は盗賊に襲われた、アルザスの民それも無防備な少女と知ればそれこそ『鴨が葱を背負ってやって来た』と思われるのも仕方ない… 盗賊に捕まったら、その末路は…考えたくもない、必死に足を動かす、それに伴い心臓の鼓動が早まる、だがそれも気にして至れる状況ではない、ただ走る走る走る走る走る走る...
  • HaRiyante01
    そろそろ冬にさしかかる頃になってきた。既に朝起きれば肌に突き刺すような寒さを感じる。 気温からの攻撃にアヴァロンにも匹敵する究極の宝具・布団を持ってして対抗していた遠坂凜はついにこの心地よい楽園から追放される時が来た事を悟った。 しぶしぶベッドから芋虫のようにもそもそ這い出たのではあるが、未だ脳の活動は半分以上停止していて彼女はどう見ても寝ぼけている。 まぶたは9割以上閉じたままで前など見えているようには見えないが、そこは勝手知ったる衛宮邸。 既にどう歩いたらいいかは体が覚えており、目をつぶっていてもいつもの居間まで迷わず行ける。 冷たい廊下を歩きながら、誰にも見せられないような大あくびを一つ。 次いで、頭をぽふぽふ叩いて櫛代わりに手で髪をすく。 その手を凜はぴたりと止めた。 髪が何となく短くなっているような気がしたからだ。 だが、それも何となくの感覚だ...
  • はやてルート7話
    士郎の朝は早い。なんたって10人近い人間の朝食である。 仕込みの時間は多いに越したことはない。 「士郎、今日は朝食の分だけなのだな」 そんな士郎を後ろから獣化した状態で見上げるのがザフィーラの日課。 「ああ、多分今日は昼も夜も外食になるからな。 ザフィーラの分は別に作っておく」 「すまないな…士郎」 士郎が台所に立つ時のみザフィーラは残飯orドッグフードから解放される… 桜は当然、もう一人も何故か桜同様だった。 「おはよ。士郎、ザフィーラ。ん?仕込みはあらかた終わってもうたか。 じゃ、私はザフィーラにご飯やろかな。ザフィーラご飯やよ~」 居間に顔を出したはやては士郎の仕事具合を確認すると 満面の笑みをザフィーラに向けた。 (…ザフィーラ…) (よいのだ…士郎…主の心遣いは嫌いではない…) ...
  • はやてルート8話
    新都に着いた士郎達の中に藤村大河の姿はなかった。 彼女はバスを途中で降り、士郎達と別れた。 それは彼女が社会人であり、責任ある立場の教師であるため。 休日ではあるが穂群原学園は教師を集め会議を開く… 大河は突然掛かってきた電話に出、切った後、そう、士郎達に説明した。 「じゃあ、私の分まで楽しんできて。あ、柳洞君そんな顔しちゃ、駄ー目。 今日のことは、生徒であるあなたには、関係ないことなのよ。 生徒会長だからって休日は学生らしく遊ばないと、いい大人になれないわ」 その言葉を一成らに向け柔らかな笑顔で告げた藤村大河は、優しくも芯の強い 大人の女性だった。 「藤ねぇ……」 「士郎が沈んじゃみんな楽しめないじゃないの。ほーら、元気だしなさいって。 わくわくざぶーんは逃げないし、いつでもみんなで来れるわ。 お姉ちゃんはシグナムには...
  • 1-3 D
    「そう――」 先ほどの少女に相対した時のそれと違い 今度は明確な怒気を含む声を紡ぐなのはさん 「青子さん」 「ん?」 「…………何か言い訳とか、、ある?」 どこ吹く風といった感でポリポリとこめかみをかいている青子と相対するのは 事と次第によってはという顔で、青白いオーラを放つ管理局の悪魔 今度は、さっきのような生ぬるい雰囲気では断じてない なのはの敵意は、今や明確な怒りとなって目の前の魔法使いに降り注いでいる その気勢は、横で見ているレンが一言も発せず「あわわわ…」と震える程に凄まじいもので そんなものを正面から受けて平然としていられる青子もまた大したものである 場の空気がギチギチと張り詰める感覚に少女が息を呑む中、、 ややもして、ふうと一言溜息をつくブルー そして依然、怒気を発しているなのはに対し あろう事か無...
  • はやてルート10話
    (なんだってはやてを!?) (彼女に取り憑いている闇の書、これは使い方を誤れば星を滅ぼしかねない。 その兆候が現れている、と僕は踏んでいる。 元々こちらの世界のものだ。責任はこちらでとるつもりで―――) (ふざけるな!!) 士郎の憤りは念話のみならず顔にでるほど激しいものだった。 「し、士郎…どうかした?」 「黙ってろ」 心配そうに覗き込む声を士郎は堅い口調で遮る。 (あの本が、はやてが地球を滅ぼすだって!?冗談も休み休みに言えってんだ! そんな条件、飲めないし、いらない。仮にあんたが無理矢理連れて行こうってなら 俺やシグナム達が黙ってない!) 士郎の対応に、念話越しにも相手から溜め息が聞こえるようだった。 (…引き渡して欲しいと言っても彼女に危害を与えるつもりはないんだ。 闇の書の件がこちらの技術...
  • Fate/EXTRA  白い魔導師
    かくて閉幕の鐘は鳴る。  兆しの星、来る。   鐘楼は何処にあるのか?  序章:予選終了  最近、おかしな事ばかり起こっている。  例えば、学校の制服を着てない生徒が何人かいるとか。例えば、担任の藤村先生は毎回同じ場所でコケるとか。  例えば、学校へ向うまでの経緯を全く覚えてないとか。例えば、ここ最近からいつも頭痛がするとか。  例えば……その頭痛のせいか、とうとう視界にノイズが走る様になったとか。 「いや、絶対におかしいって、これ」  その日、いつも通りの通学路で、あたしは立ち止まった。いつも通りの時間、いつも通りの天気、 いつも通りの周りの生徒達のおしゃべり。何もかもが『いつも通り』過ぎる。 「――――ッ」  その『いつも通り』の光景に違和感を覚えた瞬間、頭痛が一際強くなった。 警鐘の様に脳に鳴り響く頭痛に耐...
  • 第二三話『極光・黒』
    #1 「それで、ディードはセンターへっスか」 「あぁ、腕の調整を含めて当分は入院になるとかで、 マリーさんは当分そっちに行くってさ」 外は大変っスねと言いながらソファーにごろりと転がるウェンディ 一人がけのシートに座ってノーヴェはいつもよりほんの少しだけ険しさの増した顔で 窓の外に目を移した 「天気―――悪いな」 曇天の空、窓から見える景色はどこまでも荒れ模様の海ばかり 陸地が見えないのは海上隔離施設なのだから仕方がないが、 それだけに空模様だけで気が滅入る 「ノーヴェ、ウェンディ」 「チンク姉」 「ディエチも、どうしたんスか?」 難しい顔で部屋に入ってきた二人に向き直り、 引っ張ってきたらしいカートもといコンテナに二人で首を傾げる 「固有武装じゃないスか、 施設に持ってきてよかったんスか?」 「マリーさんが特別に許可を取ってくれた...
  • なのは&セイバーVSギルガメッシュエピローグ
    694 :リリカルブラッド:2008/08/03(日) 23 35 31 ID Tr37NxkJ いつも多数の感想ありがとうございます 励みになりますマジで ではエピローグ、投下します 変な所で切ってしまったおかげでいらぬ誤解を与えた部分もあって申し訳ない そこら辺は解決させたつもりです でも「要塞」と「鞍」はやっちゃった感があるのでwikiで修正します ではなのはルート・エンディング  落とします 695 :なのはルート――エピローグ:2008/08/03(日) 23 38 11 ID Tr37NxkJ ――― 身体が、、動かない ――― 朦朧とする意識を取り戻し その肉体に思考の戻った彼女が初めて思った事がそれだった 気だるげながら覚醒している意識 にも関わらず、その肉体のパーツのどれをとっても 彼女の思いのままになる箇所が無い まるで鎖に縛ら...
  • 舞台の裏にてA
    空に身を置き、その雄大な存在を誇示するが雲であり――― 大地に根ざす生き物は皆、それらを常に見上げる事でしか認識出来ない。 唯一それらを見下ろす事が出来るのは、大地が育み、天高くその身を突き立てた広大な山々のみであろう。 ここはその大地に無数に根ざす山々の一つ。 標高にしてそれほどに高くないものではあったが、頂上ともなればやはり地上とは別世界。 決して届かなかった白雲を綿菓子のように掴み払う事も造作もない。 当然、それほどの高度だ。 地上に比べて気温は遥かに低下し、表面には昼間だというのに雪や霜が舞い降りている。 「この小動物か………?」 「どうやらそのようです。」 そんな銀世界の様相を呈した山岳地帯にて、清楚な空気に乗って聞こえてきたのは女性の声。 無機質を思わせる声。内容は確認と返答、ただそれだけ。 先に言葉を発したのは長身...
  • 「宝具、レイジングハート」
    第2話『宝具、レイジングハート』 太陽系第三惑星『地球』、その極東地域に、あらゆる願いを成就する温泉があるという。 7日~3000年の周期的な月日を経て出現する、妙(たえ)なるアーティファクト。 極大の魔力を噴き上げる此の温泉の名を『ヴァルハラ温泉』、霊地冬木に隠されし伝説の湯である。 神代から、星の道先を定めてきた霊泉をめぐる争いは、苛烈を窮めた。 其の呼び名を『聖杯戦争』。 最小にして最大の戦争である。 魂の干戈をもって行われる激しすぎる戦い。 自ら裁可したくせに、温泉管理神はドン引きしていた。 そして言った。 「花札で決めたら?」 これが第97管理外世界の名物『花札戦争』、通称『聖杯戦争』の起源である。 そして、星神の巫女『言峰綺礼』はこう言った。 「奇跡を欲するならば、汝。最強を証明せよ」 ...
  • はやてルート11話
    389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/04(水) 00 19 29 ID vayG1giE はやてルート続き投下させていただきます 390 :Fateはやてルート56:2008/06/04(水) 00 21 14 ID vayG1giE 泰山、その味、まさに閻魔の座所の名にふさわしく地獄を今、この地に再現する。 悪業により報いを受け、鬼に責め続けられるというその苦行を 現世にまで引っ張り出すようなその赤き料理を平然と食す者はとうに人を辞めた者に他ならない。 一行の中で沈まずにこの、灼熱を想わせる物体を啜る人外は2名。 晴れてこの地で偽りの姉妹となった西洋人の容貌をした、女、2人。 「どうかしら?私ここの料理が好きなのよね」 レンゲを手に周囲の空気とは別世界のような無邪気な笑顔を浮かべる 設定年齢現在27歳。 ...
  • はやてルート19話
    夜の帳が降りようとする冬木の街。その中の、ひどく暗き場所、人が住まうには些か 汚濁にまみれた地下に老人は一人笑う。和装を纏い、蠢く異物を眺めながら、カラカラと。 戦いは始まったのだ。待ち望むという程この十年は長くはなかった。むしろ、準備する時間は足りないくらいだった。 けれど、満足できる結果は得られるだろう。あれが成れば、彼は他の古き盟友の助力などいらなくなるのだ。 この度は目移りしそうなくらい、良き獲物が眼前にウロウロている。だが、急ぎはすまい時間はたっぷりとある。 寿命という概念においては誰にも引けはとらぬ身。 ある意味、超越したと言ってもよい。腐ることへの恐怖は拭えないとしても… 時間はたっぷりとある、はずだ… 拘るはただ一点のみ… 家の入り口に人の気配、打った手がいかなる結果となったか、 ねっとりとした風を肌に感じながら老人は報告を待つのだった。 ...
  • キャロ、バーサーカー召喚
     それは偶然なのか、それとも運命なのか。  空に上る太陽の光を木々が受け止め、そして自分たちが根を張る大地へ優しく受け流し、腐葉土を蓄えた大地を照らし出す。  大地は木々より送られた薄明かりを受け、幻想的に、そして静謐な空間を作り出している。  その中を一人の少女が歩いている。  幼い見た目はまだ10歳もいかないか、もしかしたらその半分をようやく過ぎたあたりだろうか。ゆったりとした着物のような民族衣装に、体全体を覆い隠すような形でマントを着ている。マントには、今はかぶっていないが、背中の方にフードであろう頭を覆う形の布が垂れ下がっている。  その足どりは、早くも無く、遅くも無く、しかしその様子は何かに追い立てられ切羽詰っているようにも見える。  その目は、目の前の木々を捉えど、その情報は脳に届かず。  肺は激しく酸素を求めて震えながら、しかしその信号を受けていないかの...
  • 休日-完結編A
    ――――― ??? <1> 諸兄諸々 日輪の如く輝く栄えある我らがG・C・Vグループに入社いただき有難う御座います さて、当グループにて従事する事になる皆々様江 先ず初めに重々承知していただきたい事 それは貴方がたは馬車馬だという事です 我らがG・C・Vグループは 老若男女、学歴、資格等々で 貴方がたを選りすぐる事はありません 何故ならば我らG・C・Vの繁栄の前では俗世の鮮卑な営みなど有象無象の塵芥 一切の意味を追わないものとし 偉大なる祖国の尖兵となって労働に課す以外の機能を貴方がたに求める事は無いからです 各々は先ずは当事項を重々承知した上で 以下の項を完璧に頭に焼きつけて従事に勤しむ事とします 返事はハイではない、サーイエッサと言えこのブタども <2> 一つ、原...
  • Lyrical Night8話
    第8話「ジャハンナムの天使 Ⅰ」  ―― 一日目 AM0 00―― 「突入!」  部隊長・八神はやての号令一下、4人の騎士と魔導師は一気にトップスピードまで加速した。  一切の光源が排された暗闇の中を風切り音が駆け抜ける。 「フォトンランサー……!」  先陣を切る白い外套の魔導師が槍状の魔力弾を放つ。  それは暗闇に閉ざされた地下道を直線的に飛翔し、唐突に弾けた。  消失の瞬間、二色の魔力光が微かに散った。  後を追う騎士が口の端を上げる。 「バリアか。やはり簡単には通してくれないようだな」  フォトンランサーがバリアに阻まれた瞬間は、後方で待機するはやてにも見えていた。 「なのはちゃん、お願い!」 「オッケー!」  はやての位置から遥か後方に、桃色の魔力光が輝く。  部隊の最後方でデバイスを構えるは、エース・オブ・エース高町なのは。  シュー...
  • 聖王一味、地球へいく
    863 :聖王一味、地球へいく:2008/05/27(火) 01 40 47 ID kXOqvVrq なんか書けたのを投下します。 「ジャックされていた次元航行艦、撃沈確認。脱出する機影―――ありません」 その声が艦内に響くとクラウディア艦内は安堵と達成感による歓声に包まれる。 十数隻にも及ぶ時空管理局次元航行艦隊に追い詰められた逃亡者の船は 数度に渡る停船命令を黙殺し、ついには艦隊主砲の一斉射によって宇宙の藻屑と化した。 艦長席でその消え去りゆく艦影を眺めながらクロノ・ハラオウンは嘆息する。 「…終わったのか」 ゆりかごと呼ばれた古代の戦船による絶望的な一撃、そしてその後の軌道上での熾烈な艦隊戦により ミッドは未曾有の惨禍を被り、多くの人間が命を散らした。 その中には彼にとって認めるのが辛い、名も少なからず存在した。 ……それから一年、ゆりかご陥落後、各...
  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日―昼休み編
    ―――――― 注: この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの 登場人物の記憶や人格、人間関係など、そんなあやふやな、様々な世界の影響を常に受け続ける 狭間の世界にて紡がれる出来事である事を 先ずはご了承下さい―――― 平時は戦いに勤しむ彼ら彼女らですが 今日は春の日差しに恵まれたポカポカ日和 その中でまったりと行楽を楽しむ彼らを見てあげて下さい ―――――― 舞台は三月の上旬―― 若者がにわかに活気立つイベントが目白押しのこの時期 春の訪れを祝し、初花粉に悩まされる そんなとある一日だった 多忙を極めた職務から一時解放され 休日を満喫する筈だった時空管理局の魔道士二人 高町なのはとフェイトテスタロッサハラオウン 謎の疲労困憊に陥った友人のために...
  • タイころネタで一個嘘予告ヒロイン総入れ替え
    306 :1/2:2008/06/01(日) 20 13 10 ID EwXC8uS1 サンクスでは書き込みます。  きっかけは、虎聖杯が破壊されて数日後の夜のことだった。 「タイガ、結婚する気あったの?」 「あ、相手なんているわけないでしょー!! 誰のせいだとおもっとんじゃー!!」  イリヤの一言によっていつも通り虎は爆発し、何事もなく沈められた。  その帰り道。偶然あった屋台で、飲んだくれる虎に近寄る怪しげな男。 「なるほど、それは大変だ。これを使ってみるかね?」 「ん~何これ、青くて綺麗…」 「願いのかなう宝石…といったところかな」 「あ~、なんか聖杯みたい。よ~し、士郎のそばにいる女の子は、ぜんぶどっかに飛んでっちゃえ~  ついでに虎聖杯も復活だ~ な~んちゃって」  酔っ払いの一言で再び始まる混沌の世界。 「お、おはよう。士郎、お...
  • 休日―昼休み編
    注: この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの。 登場人物の記憶や人格、人間関係など あやふやな様々な世界の影響を常に受け続ける 狭間の世界にて紡がれる出来事である事を――― 先ずはご了承下さい。 平時は戦いに勤しむ彼ら彼女らですが 今日は春の日差しに恵まれたポカポカ日和。 その中でまったりと行楽を楽しむ彼らを見てあげて下さい。 ―――――― 舞台は三月の上旬―― 若者がにわかに活気立つイベントが目白押しのこの時期。 春の訪れを祝し、初花粉に悩まされる―――そんなとある一日の出来事であった。 多忙を極めた職務から一時解放されて休日を満喫する筈だった時空管理局の魔導士二人。 高町なのはとフェイトテスタロッサハラオウン。 謎の疲労困憊に陥った友人のために力技と裏技を...
  • 慰安旅行―二日目祭B
    「アインス、しっかり! スピードで掻き回すですっ!」 局の本命の1人であるザフィーラの敗北。 そして今、この土俵では6課要する横綱の登場だ。 影すら踏ませずに疾る黒い疾風。  漆黒のイメージと懸け離れた純白のバトルスーツが、彼女のアンバランスな魅力を醸し出す。 此度はルール上、地上での戦いを余儀なくされていた。 しかし無敵の翼を封印され、それでも祝福の風は強かった。 「1度は言ってみたかった台詞を言うわよ!  じじじ、実況が追いつかなーーーーーーーーーーい!!!  闇雑誌(四股名です)! 土俵内に言葉通りの暴風を巻き起こすーー!!」 「お前も私を闇の書と呼ぶのだな……」 「アインス! 余所見しないで! 危ないですぅ!」 そんなリィンフォースの胴を―――ゴォウ!と、丸太のような腕がかすめた! 地に沈むほど...
  • はやてルート14話
    :Fateはやてルート73:2008/06/28(土) 17 10 00 ID Qq0Y1lDX 1992年冬 つまりは7歳の冬、まだ海鳴という場所に一人で住んでいた頃 あの人は一通の手紙をしたためて送ってきた。仕事の件で来日する。君に直接会いたい。と そうしてやって来たのは父の友人というおじさん。 彼は娘だという2人の女の子を連れ私の家へやって来た。 落ち着いていて物腰柔らか、優しげな眼差しが印象的なグレアムさん。 元気いっぱい、私を弄って、倒して、慌てるロッテさん。 途中まで一緒に遊んでいるのにロッテさんが慌てるようなことになる時には 要領よくいなくなっている、物静かで抜け目ない、けど、根は優しいアリアさん。 三人が滞在した時間は数ヶ月と短かい間やったけど確かに私に暖かいもんをくれた。 何故今になって突然とか、何をしにとか疑問に思わなかったわけやないけど。 ...
  • はやてルート16話
    912 :Fateはやてルート89:2008/07/22(火) 22 52 31 ID LbYY7RN9 二年C組、そこは衛宮士郎にとって親しい人間の多いクラスであり 彼にとって過ごしやすいところであった。 「副会長、衛宮はどうしたのだ?」 「それやけど、ちょお体調崩してな。午後からくると思う」 クロスワードを広げつつ柳洞一成は尋ねる。 「ほんとにお前は衛宮、衛宮ってマジで衛宮の尻狙ってるわけ?これだからホモは」 「…廊下に出るか…間桐…」 奥歯を噛み締め暗い表情で立ち上がると、慎二を睨みつける一成。 「はい、はいせっかくクロスワードを柳桐君がもってきてくれたんやから 慎二も得意な名推理見せてや。二人とも座った、座った」 はやてが椅子を叩き、二人を席に誘うと渋々と席につく二人。 「ふん、僕のこの鋭い推理をクロスワードだけで満足させろってのかよ?」 「慎...
  • リリころ・士郎編ダイジェスト
    28 :リリころ・士郎編ダイジェスト:2008/06/23(月) 23 20 02 ID B28U+lIb  酔いどれ虎の一言でヒロインが入れ替わった冬木市。  みなが騒ぎを起こす中、衛宮士郎は事態の収拾を図るために立ち上がる。 「よし、この馬鹿騒ぎを止めるぞ。行こう、セイ…じゃなかった」 「フェイト・T・ハラオウンだよ。よろしく、士郎」  一時の間仮初の主従となる二人、だがその前に、かつての仲間が立ちふさがる。 「アーチャー、お前…」 「……主人の意向、という奴だ。悪く思うな小僧」 「そんなに急がんでもええやん。もう少し楽しもう。私としてはこっちの人ともっとお知り合いになりたいんよ ライダーさんとか、氷室さんとか、リズさんとか…」 「フェイトちゃん。フェイトちゃんはいいよね。主人公の相棒役で。私みたいになんちゃって高校生 でもなければ、年齢詐称する必...
  • ■■■の悪魔から、レイジングハートへ
    293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03 09 43 ID BoQMm6XS 「これは、もう駄目ね」  そんな台詞を、悲壮感のカケラもなく言い放つ。  声はむしろ、明るくさえあった。  すみません、と杖に組み込まれた人工精霊は思う。  自分が彼女をからかい続けなければ、ことあるごとにからかって遊び続けてオモチャにしていなかったら。  彼女だって、もっと最初から自分を使っていただろうと思う。  そうだ。  すべては遅すぎたのだ。  それの力は強大であった。  それの力は奇跡であった。  しかしそれでも足りぬ。    敵は、あまりにも強く恐ろしすぎた。  この世の全ての人の悪性の結露たるアンリ・マユと、その器たる聖杯の少女。    もはや抑止力の直接の介入をもってするしか、倒すことは適うまい。  それでも、思う。  ...
  • 慰安旅行―二日目祭A
    リゾートリリブラとはここら一帯のリゾート施設全般の総称である。 そしてこの三日間、旅館を初めとした温泉街のほぼ全てを、月村・遠野両家が大っぴらに貸し切っていた。 まさにマネー・イズ・パワー。  しかし当然、一般人が皆無というわけではない。 物流などで莫大な物資と資材が動く以上、全てを内々の者で賄う事など出来ないし 大口の顧客ともなれば地元の行商の稼ぎ時でもある。 自慢の産物や土産品を持参して商売に勤しむ者も多い。 今日も今日とて行商人達は客の集まる箇所に群がるように商売に精を出す。 夕刻――― かなり大掛かりな祭が開催されると聞いた彼らが会場である神社に赴いた。 「きゃあああああああああっ!? むぎゅっ!!」 ――― ズドン、ドシャ、ズシャアァァァァ!!!!!! ――― そんな彼らを待ち受けていた光景がコレである...
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