型月×リリカルなのはクロスまとめwiki内検索 / 「休日―道中編」で検索した結果

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  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日
    ... 休日―プロローグ 休日―道中編 休日―昼休み編 休日―釣りバトル前編A-休日―釣りバトル前編B 休日―釣りバトル中編A-休日―釣りバトル中編B-休日―釣りバトル中編C 休日―釣りバトル後編A-休日―釣りバトル後編B-休日―釣りバトル後編C-休日―釣りバトル後編D 休日-完結編A-休日-完結編B-休日-完結編C-休日-完結編D 休日-オマケA-休日-オマケB-休日-オマケC
  • 休日―道中編
    注:  この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの。 登場人物の記憶や人格、人間関係など既存の彼ら彼女らには持ち得ないものが生じているかもしれません。 それは多分に同空間に意識を委ねている方々でないとあるいは理解が困難でしょう。 平時は戦いに従事する彼ら彼女らですが此度は過激な振舞いは一切致しません。 心温まるハートフルな行楽風景をどうか見守ってあげて下さい―――― ―――――― 道中――― 三月某日―― 昼下がりの日光が燦々と照りつける中 見晴らしの良い海沿いの二車線道路をメタリックブラックの大きなクルマが軽快に走行する。 セダンにしては車高の低い、しかしクーペにしては大きすぎるその車体。 それは日本のどの既存メーカーの規格とも合わない仕様であった。 対抗車線にて通り過ぎた者が「珍しい...
  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日―道中編
    注:  この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの 登場人物の記憶や人格、人間関係など、既存の彼ら彼女らには持ち得ないものが生じているかもしれません それは多分に同空間に意識を委ねている方々でないとあるいは理解が困難でしょう 平時は戦いに従事する彼ら彼女らですが此度は過激な振舞いは一切致しません 心温まるハートフルな行楽風景をどうか見守ってあげて下さい―――― ―――――― 道中――― 三月某日―― 昼下がりの日光が燦々と照りつける中 見晴らしの良い海沿いの二車線道路を メタリックブラックの大きなクルマが軽快に走行する セダンにしては車高の低い、しかしクーペにしては大きすぎる車体 それは日本のどの既存メーカーの規格とも合わない仕様であり 対抗車線にて通り過ぎた者が「珍しい車種だな...
  • 休日―釣りバトル中編A
    てんやわんやの大騒ぎ――というには、それは聊か度が過ぎていただろう。 ともあれ時空管理局の一流魔道士と英霊の心温まるやり取り。 それも一時の落ち着きを見せ―― ――― ぐちゅ、ぐちゅ、――― 今は各々、自身の竿と水面の動きに没頭している最中であった。 ――― ぐちゅ、ぐちゅ ――― そう、ここは釣堀。 釣竿に身を委ね、水と会話し、魚と格闘するアングラー達の戦場。 どのような理由があれど手に持つ竿による戦い以外の競り合いなど些事以外の何ものでもない。 ――― ぐちゅぐちゅ ――― ここに集いし四名。生い立ち性格は違えども志高き戦士である。 各自、その誇りに基づいて今はただ目の前の聖戦に勝利すべし。 ――― ぶちゅッ、! ――― それはそうと……先ほどからスプラッターな音響が辺りに響きまくっているこの音は何事か?...
  • 休日―昼休み編
    注: この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの。 登場人物の記憶や人格、人間関係など あやふやな様々な世界の影響を常に受け続ける 狭間の世界にて紡がれる出来事である事を――― 先ずはご了承下さい。 平時は戦いに勤しむ彼ら彼女らですが 今日は春の日差しに恵まれたポカポカ日和。 その中でまったりと行楽を楽しむ彼らを見てあげて下さい。 ―――――― 舞台は三月の上旬―― 若者がにわかに活気立つイベントが目白押しのこの時期。 春の訪れを祝し、初花粉に悩まされる―――そんなとある一日の出来事であった。 多忙を極めた職務から一時解放されて休日を満喫する筈だった時空管理局の魔導士二人。 高町なのはとフェイトテスタロッサハラオウン。 謎の疲労困憊に陥った友人のために力技と裏技を...
  • 休日―プロローグ
    注:  この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの。 登場人物の記憶や人格、人間関係など何一つ確かなものはありません。 そして明日には消え去ってしまうであろう そんな休日の一日の出来事である事をまずはご了承下さい―――― ―――プロローグ 「ハッ! どうした端女!!? また偉く大人しいではないか!?  我を前に散々に吼え千切ったあの気勢はどこぞへと忘れてきたのか!?」 バチバチと、バチバチと――― 男達と魔道士の女性との間に火花が散っては消える。 「ふむ――確かに……我らに勝負を挑むには聊か足りんな。  空の英雄の異名も水中までは届かぬと言う事か。」 「…………」 魔導士は終始無言 。 男達の挑発に対し安っぽく言い返したりはしない。 だが……その脇で彼女の様子を見...
  • 休日―釣りバトル中編C
    「―――、」 「………」 「もはや全てが手遅れ。  あのアーチャーよりあらゆる意味で救いが無いと評されていたがその通りの有様とは―――  贋作を理解出来るは贋作者のみ。ク、、哀れよな…」 「私は贋作じゃない」 廊下にてギルガメッシュとフェイトの対峙は続いていた。 「良い。起源すら持たぬ剥製人形如きがよくぞ我を前にそこまで吼えた。  我が鑑定を遥かに超える道化ぶり―――楽しませてもらったぞ。  故に数々の無礼は不問とする。大儀であった。」 そう言い放ち、一方的に納得したまま 男は踵を返してフェイトの元を去ろうとする。 「…………まだ話は終わってない」 「――――――、ほう?」 だがここで逃がしてなるものか。 本題はこんな下らない話に時を費やす事ではないのだ。 「未だ我を哂わす余興を抱え持っていると言う...
  • 休日―釣りバトル中編B
    金の櫛で優雅に髪を撫で付けながら、金の後光を背景に 前方からのっしのしと闊歩してくる金色の影。 それは紛う事なき――― ――― ヤツだった ――― 金、金、金、金、煩わし過ぎる。 埋蔵金と共に仏像のカッコで埋まっていても納得してしまう出で立ちだ。 正月に見た紅白歌合戦で、こんな背景演出で歌っていた人がいたっけ…と思案に暮れる執務官。 だが今はそんな事はどうでもいい。 サーヴァントとの遭遇はいつだって突然だ。 だが、まさかこんな―― こんなエチケットなところであの黄金のサーヴァントと出くわすとは…! 「――――、」 「あ、ッ………」 ビク、と肩を震わせるフェイト。 全く予期せぬタイミングで、至近距離に相対するには―― ―― それは桁違いすぎる威圧感 ―― フェイトとてサーヴァントとの交戦経験はある。 彼女自身、...
  • 休日―釣りバトル前編A
    「……カン。」 部屋に響く落ち着いた声。 それにパタンと牌を倒す気持ちの良い音が続き――― 「嶺上ツモ。 ……頂きます。」 場に大役を叩き付けた本人。 八神はやてがほうっとため息をつく。 ここは第97管理外世界―――地球 即ち彼女の生まれ故郷。 (…………おい) そして所は最近、管理局が頻繁に任務で借り出される日本の某県某市である。 度々会議の議題に上がるこのポイントは未だに現地住民とのいざこざ、 介入時の衝突その他諸々で何かと物議を醸し出している箇所でもある。 俗に言う騒乱の渦という曰くつきの場所である。 魔法技術の普及していないこの辺境の小惑星に何故 このような場所が頻繁に現れるのかは未だに謎だが―― ともあれ今日は局と現地の住人との歩み寄りを、という事で 土地の管理者への挨拶を兼ねた会談の席を設ける事に成功した...
  • 休日―釣りバトル後編A
    とある早朝――― 「…………」 宛がわれた宿舎の一室。 備え付けられた簡易パソコンのモニターの前で盛大に突っ伏し、悔恨に苛まれている影があった。 その人物。彼女は決して朝に弱いというわけではない。 激務に次ぐ激務をこなすその脳は長年の経験によって気だるい眠気から意図的に覚醒する術を存分に心得ている。 だからこそ今の彼女の様相は決して寝起きのローテンションによるものではなく―― 「何やってるんだろ……私」 その視線の先にある画面上、既に送信済みフォルダに写された 他ならぬ自身の送ったメールによるものである事―――想像に難くなかった。 いや……これをメールと呼んで良いのだろうか? 送信者である高町なのはは朝っぱらから終始、渋い顔でそんな疑問に苛まれ続ける。 ―――『from フェイトちゃん』と銘打たれたそのメール 送信先はいわずもが...
  • 休日―釣りバトル前編B
    彼の金一色の装備から放つ後光。 それが相変わらず眩しくて正視し難かったので今まで見逃していたのか――― ――― 極彩? ――― その金色の中に微かな「違い」を感じ なのははあらためて目を凝らしてまじまじと男を見返す。 いくら生まれながらの色物野郎であっても――― ――― 極彩のオーラは無いだろう……? ――― 戦隊モノのエフェクトじゃあるまいし。 (……あ、) 明らかにそれはおかしい。違和感バリバリだ。 ここに至りまるで見えなかった英雄王の爆釣の秘密―― その糸口を必死で模索するようになのはが傍と目を向ける。 眼前の王様は相変わらずほとんど微動だにせず―― 最小の動きで針に餌を付け、獲物を釣り上げている。 ちょうど今――その自身の釣竿の針に………餌をくくり付けている… 「………ねえ」 「うん?」 「……...
  • 休日―釣りバトル後編D
    「その通りだ……我に歯向かう愚行の意がようやく理解出来たか。」 沈黙を破り、何を今更といった風体で言葉を返すギルガメッシュ。 「常より示しているであろう?この世全ては我のもの。我が庭だと。  我と相対するという事は世界と相対するに同義―――  いかに雑種が足掻こうが矮小な力が常世に穿てるものなど在りはしないのだ。」 「じゃあ今度は場所を北極か南極に移して戦わない…?」   対して精一杯の虚勢を張り上げて王と相対するなのは。 「………貴方に負けたくなくて色々と調べたんだよ。  確か貴方は生前、地続きだった世界=メソポタミアを統一したけれど  あの時代ではまだヒトは極点にまで手を伸ばしていない筈……  なら戦場をそこにすれば、少なくとも貴方の地の利は消えるよね…?」 「浅知恵も甚だしい。その無知こそ死に至る罪だと言うのだ。  その絶海...
  • 休日―釣りバトル後編C
    ざわざわ――― 周囲から狼狽と焦燥の色を称えた言葉が耳に入ってくる。 (……あ、あぅ、) 頭を抱える教導官。 正規の作戦行動中においても、未だかつてここまでのピンチがあったであろうか? 現戦況をいかにして沈静化しつつ、あの雷池の中で踊り狂う親友を回収しこの場から立ち去るか―― それを限られた時間の中で考えなくてはならない。 「姉ちゃん。」 思慮に耽るなのはの肩を常連さんがポンと叩く。 ビクッと体を振るわせるなのは。 「ぁ………す、すいません。  連れの者がご迷惑をかけて…すぐに対処しますから。」 「いや別に俺たちはいいんだよ。  なかなか面白い勝負だったからな。」 快活な表情でそう言われる。ほんの少し罪の意識が軽くなる魔道士。 「だが………確かにそうした方がいいな。」 だがしかしその後、妙に声を潜め...
  • 休日―釣りバトル後編B
    ああ―――そうか それはこの自分が、誰よりもこの自分が―― 彼女の白い翼に魅入られていたからに他ならない。 改めて言うまでも無い。 かつて闇に沈みかけていたこの身を強引に引っ張り上げてくれた 再び空の、世界の青さを感じさせてくれたのはこの翼だ。 あの一生懸命、戦う姿を、困難に立ち向かう姿を 強い相手に真っ向から立ち向かっていく瞳を―― 一番初めに見たのが他ならぬ自分だった。 一番長く見てきたのが他ならぬ自分だった。 こうして飛ぶなのはに助けられ―― こういうなのはと共に歩む事を決め―― こういうなのはのカッコ良さにずっと触れてきた―― ―――止められる筈がないのだ 自分はこの不屈のエース・高町なのはに完全にイカれてしまっているのだから。 ―――――やる事を思い出した 初めから危険な道だって分かっていたし、覚...
  • 中編
    中編 リリカルブラッドの作者氏 言峰VSなのは なのはVSミスブルー前編 なのはVSミスブルー中編 なのはVSミスブルー後編 なのはVSミスブルー完結編 2-787氏 1話 2話 3話
  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日―プロローグ
    注:  この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの 登場人物の記憶や人格、人間関係など、何一つ確かなものはありません そして明日には消え去ってしまうであろう そんな休日の一日の出来事である事を、先ずはご了承下さい―――― ―――プロローグ 「ハッ! どうした端女!!? また偉く大人しいではないか!?  我を前に散々に吼え千切ったあの気勢はどこぞへと忘れてきたのか!?」 バチバチと、バチバチと――― 男達と魔道士の女性との間に火花が散っては消える――― 「ふむ――確かに……我らに勝負を挑むには聊か足りんな  空の英雄の異名も水中までは届かぬと言う事か」 「…………」 魔道士は終始、無言 男達の挑発に対し安っぽく言い返したりはしない だが……その脇で彼女の様...
  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日―昼休み編
    ―――――― 注: この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの 登場人物の記憶や人格、人間関係など、そんなあやふやな、様々な世界の影響を常に受け続ける 狭間の世界にて紡がれる出来事である事を 先ずはご了承下さい―――― 平時は戦いに勤しむ彼ら彼女らですが 今日は春の日差しに恵まれたポカポカ日和 その中でまったりと行楽を楽しむ彼らを見てあげて下さい ―――――― 舞台は三月の上旬―― 若者がにわかに活気立つイベントが目白押しのこの時期 春の訪れを祝し、初花粉に悩まされる そんなとある一日だった 多忙を極めた職務から一時解放され 休日を満喫する筈だった時空管理局の魔道士二人 高町なのはとフェイトテスタロッサハラオウン 謎の疲労困憊に陥った友人のために...
  • 休日-オマケC
    omake 3 ――― ――― prologue ――休日 ビームと閃光飛び交う苛烈な余暇を過ごす者もいれば何も起こらない他愛の無い一日を送る者もいる。 休日の過ごし方は人によって様々だ。 今回は前者とは打って変わるような、ゆるーい休日を過ごした者のお話である。 ―――――― 降って湧いたような休日というのはその実、消化に困るもの。 普段、休みなどとは無縁の環境にいる者には尚更その傾向が強い。 彼の場合もそう――― 主の命があるまでひたすら待機し、不定期に担ぎ出されて使役される。 そんな生活に長い事、従事していた身の上に対し「今日一日は好きに使って良い」などと 臨時休暇を出されても正直、どうして良いか分からない。 もっとも最近では世間もだいぶサーヴァントに優しい世の中になっているようだ。 暇な...
  • リリカルブラッド
    リリカルブラッド こちらは型月キャラとリリカルなのはキャラの仮想VSを題材としたSSです なのはルート ――― 第一章 魔法使い二人 魔法使い二人前編 魔法使い二人中編 魔法使い二人後編-盤外――NANOHA シークレットアンビション 魔法使い二人完結編A-魔法使い二人完結編B 第二章 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王前編A-序章・始まりの闘い 白銀の騎士王前編B 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王中編A-序章・始まりの闘い 白銀の騎士王中編B 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王後編-盤外――ライオンハート 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王完結編 最終章 強襲 黄金の殲滅者 前奏――破滅の足跡 強襲 黄金の殲滅者前編 強襲 黄金の殲滅者中編 強襲 黄金の殲滅者後編 強襲 黄金の殲滅者完結編 ルートエンディング  ...
  • 英霊スバル氏
    「英霊スバル~その軌跡~」前編 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ 「英霊スバル~その軌跡~」幕間 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ 「英霊スバル~その軌跡~」本章Ⅰ前編
  • なのぎる (中編)
     ギルさん、という人はその日から翠屋の常連になった――  となのはは思っていたのだが、それは彼の印象というか存在感があまりにも強かったせいで、実際のところは二週間か一週間に一度くらいでしかきていなかったらしい。小学低学年の記憶などというものはいい加減である。  当時はめったに家に帰らなかった父や母であったが、そこのあたりはしっかりと記憶していた。あと、 「ギルさんが来ると、なのはの顔が全然違うから」  とは剣の修行に忙しかった兄の言である。  もっとも、なのはだけではなくて、ギルさんが町にくると近隣の子どもたちみんなの顔が変わっていた。  ギルさんという人は、不思議なほどに子どもたちに好かれていたのだ。  なのぎる (中編) (つまり、なのはちゃんの初恋の人やった、と) (ナノハノハツコイノヒト……ナノハノハツコイ……) (いや、ギルさ...
  • 休日-完結編D
    その戦いの目撃者はかく語りき―― ―― あれは神様と女神様の夫婦喧嘩だったべさ、と ―― 決して歴史に残ることのない、神話に記された戦いに匹敵する規模の とある一夜の総力殲滅雷撃釣り合戦。 現世に降臨した偉大なる王様と、遠いどこかの空で無骨な箒を手に飛ぶ魔法少女。 田舎の団地裏にひっそりと立った釣堀場にて彼と彼女はまるで磁石で引き寄せあったかのように出会い 互いに一歩も引かず譲らず、真っ向からぶつかりあい、貪欲に貪るように戦った。 打ち鳴らされる神話の道具と不思議な魔法の鬩ぎ合いの末に――全ての戦場は二人によって瞬く間に制覇された。 数少ない目撃者は幸せだったのかも知れない―― この世に人知の及ばぬ「怪異」は数あれど これほどまでに人の胸を打つ、美しく楽しい不思議は滅多にお目にかかれないだろうから。 リリカル...
  • 魔導師VS魔術師 氏
    魔導師VS魔術師 前編 魔導師VS魔術師 中編 魔導師VS魔術師 後編 長編へ
  • 休日-オマケA
    omake 1 ――― 「――――時に端女。一つ言っておく事がある」 「……何? あと端女じゃないよ。」 時間は少し巻き戻り――― 二人の釣王が肩を並べて、無人の野でやりたい放題していた時の これはとある一シーン。 「娘に毎日、キャラメルミルクを飲ませているそうだな?」 「……ヴィヴィオに聞いたんだ。……それがどうしたの?」 不意にかけられる男の言に、些かつっけんどんに答える魔導士である。 普段の彼女より当社比数%ほど不躾な返事は、彼女が完全に怒ってらっしゃる事の証明だ。 肩は怒りで競り上がっていてまるで外敵を威嚇する猫のよう。 ―― 9回裏だと思ったから全力出したのに実は1回表でした(笑) ―― こんな事を言われればどんな温厚な人でも怒るだろう。 スポーツマンシップもへったくれもない。 今...
  • なのぎる氏
    なのぎる なのぎる (前編) なのぎる (中編) なのぎる (後編) なのぎる (エピローグ) なのぎる(外伝) なのぎる (外伝1) なのぎる (外伝2) なのぎる (外伝3) なのぎる (外伝4) なのぎる (外伝5) なのぎる (外伝6) なのぎる (外伝7) なのぎる (外伝エピローグ) なのぎる (外伝IF)
  • フェイト一章中編I
    女の目の奥にたゆたう長方形の瞳が――どこまでも怪しく、蠢き光っている 「魔、力を通、せッッッッ!!!!!」 「っっ、、、!!!!」 溺れる者が藁をも掴んで搾り出す、他者への助けを請う声 それほどに喉の奥から必死に掻き出す声とはまさにこれの事 シグナムが、全てが終わってしまう前に戦友に向けて放った怒号 共に意識すら止まりかけたフェイトがハッとして 何がなにやら分からずに全ての機関に魔力を供給 内蔵された防護機能の全てをマックスにして、その場に身を佇ませる 「………………は、、」 そして一呼吸遅れて―― 「か、、はっ……!? 、ぁッ…!?? 、げほっ!?  はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、!?」 気管支が蠕動し、その場に激しく咳き込む魔道士 背中を震わせて涙に咽ぶその肉体 体の急激な異変に耐え切れず――悲鳴を...
  • ash氏
    魔法少女リリカルなのはシリーズ×Fate/staynight クロスオーバー Ash/staynight ※注意事項 ○本作品は本編抜き出し型の中編SSです。回想モードみたいな感じ。 ○英霊タカマチナノハ物です。 ○一応最低限のことは説明していますが、不足なのは否めません。自己補完必須です。 ○独自解釈・独自設定及び捏造、多々あります。 ○なのはさんが強いです。黒いです。 ○召喚されたサーヴァントは以下の通り。 セイバー=アルトリア・ペンドラゴン アーチャー=タカマチナノハ キャスター=エミヤシロウ 10日目 Ash-『Prolog1』 Ash-『Prolog2』 Ash-(4).『Ash like snow』 Ash-(5).『Golden starlight1』 Ash-(5).『Golden starlight2』
  • 雷光始動中編A
    RIDER,s view ――― 泥に塗れた長髪……チカチカと火花が飛ぶ視界……所々がズキズキと傷む自身の肉体…… それらを呆然と見下ろして―――私はようやく自身に何が起こったのかを理解する。 「ッ――――ッつぅっっっ!!?」 無様に荒くなった吐息。 ゆっくりと大気を吸い、吐いて体を起こそうとし 全身に火箸を入れられたような感覚に身を震わせて再びその場に崩れ落ちる。 …………………そうですか………そういう事ですか…… まったくやってくれますね、と口に出そうとして代わりにゴボっと喉の奥から何かが競り上がってくる。 普段とは比べるべくもない緩慢な動作はダメージの深さ故。 軽く舌打ちが漏れてしまうが当然、相手はこちらのそんな心情に考慮してくれるわけもない。 女騎士が、その上方に抱え挙げた剛剣を携えて唸りを上げて襲い来る。 「でぇあッ...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ その生涯において救いはなく、ただ絶望の地平だけが広がっていた。故郷は煉獄に焼かれ滅びへの道を突き進み、救えたハズの救いたい人たちは皆逝った。 彼女より強い魔導師など腐るほどいた。彼女より強い兵器など幾らでも在った。彼女より強い種族など沢山いた。 けれど、そのどれもが彼女の拳に否定され、最後の最期まで御伽噺のように美しく、その物語は後世で語られた。 だが、そこに真実など無い。あるのは事実であり、作為であり、プロパガンダ―――そう、人間が夢見る“英雄”という虚像に過ぎない。 それを知るが故に―――英霊《スバル・ナカジマ》は疾駆する。かつて自分を魔導師として育て、失われかけた命を救ってくれた恩人に向けて、力を振るうために。 英霊―――《槍兵》ランサーはぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり、とアスファルトが焼け付くような加速でローラーブーツを疾駆...
  • 休日-完結編C
    眼前に広がる滝――いや、それを果たして滝と言ってもよいものか? 明らかに人ならざる超常の現象によって作られたそれは虚空へと続く滝。 その深さは計り知れず、地獄の底へ繋がっていると錯覚させるほどの堀に生じた裂け目である。 そんな水面に生じた断層が、かの賢人モーゼが渡り終えた後の十戒の海のようにゆっくりと閉じていく。 それを見据えて……いや、実際には見据える余裕もなかったのだが――― 「、  、  、 ………ふ……」 彼女、高町なのははその場でゆっくりと息を吐き まるで長距離マラソンを走り終えたランナーのようにガクリと膝をつく。 master! Are you all right? 「大丈夫、と……言いたいところだけど…」 デバイスに精一杯の強がりを言うが余裕が無いのは明らかだ。 自分の呼吸の音が感じ取れない。息を...
  • 休日-完結編B
    吹き荒れる風が彼女の精悍な顔を叩き続ける。 その度に栗色の髪が後ろに靡き彼女の頬を激しく撫で付ける。 台風のような突風があらゆるものを吹き飛ばそうと猛威を振るい そこはさながら紅い風で構築された洗濯機の内だった。 そんな普通ならば目も開けていられないような紅蓮の嵐に晒されながら 彼女の――エースオブエースの瞳は一点の曇りも無く見開かれ その双眸がただ「ソレ」だけをつぶさに、迅速に捉え続ける。 負けるつもりで此処へ来たわけではない。 たとえ差は歴然だとしても―― 普通にやっていたのでは覆せない差を理解していたとしても それでも勝つために決戦の地に足を踏み入れたのだ。 そして敵がヒラの勝負ではなく「こういう」戦いを仕掛けてきた以上 これは高町なのはにとって有利に働く展開に他ならない。 何故ならヒラの釣り勝負では所詮、彼と彼女の立場は素...
  • 雷光始動中編D
    天空に一条の矢が突き刺さり、鏡面のように張り巡らされた紅き結界を突き破る。 瞬く間に無数のヒビを生じさせて壊れゆく偽りのセカイ。 滅びの断末魔の叫びを上げる化生の胃袋、その只中にて――― 「やるじゃねえか……あいつら」 ――――――翳した槍を懐に背負い込むランサー。 暴風のように翻る魔力は宝具発動による魔槍の遠吠え。 あの矢が結界を抜けなかった時はダメ押ししようかと思っていたのだが………その必要も無かったようだ。 「さて………そろそろ行きますか」 元の蒼さを取り戻した大空の元、無様に蹴り飛ばされた身を起こしつつ――― 猛犬は再び戦場へ還る。 ―――――― 悪夢の世界はようやく終わりを告げる。 邪神によって囲われた鮮血の檻はその機能を完全に停止し、世界はまるで何事もなかったかのような平静を取り戻す。 その元、対峙する二人と...
  • 雷光始動中編B
    ??? ――― 「凄いわね…」 フェイトとランサー。 シグナムとライダー。 山道地帯を舞台とした四者が集う戦場、その戦いを遥かな高みから観測するナンバーズ達。 「一回戦に比べて地味、ですわねぇ…」 「いえ、確かに火力では先の戦いに劣りますが繰り出す技の冴えは微塵も劣るものではありません。  特にこの槍の戦士が素晴らしい」 「ランサーのサーヴァント……セッテがそこまで言うなんて、よっぽどね」 「まだ六課陣も本気を出していませんが上手い事ばらけてくれたおかげでしょう。  総当りの様相を呈し、万遍の無いデータが取れます。 あとは双方の全開出力さえ出せれば」 「はいはい……流石はセッテちゃん、マジメでちゅねー♪ 戦闘タイプでないクアットロには影を追う事すら出来ないバトルだ。 むくれる四女である。 「ふふ、腐っている暇は無...
  • 雷光始動中編C
    RIDER,s view ――― 獲物が罠にかかった、その愉悦を体いっぱいに感じつつ―――私は悠々と木々の枝から地に降り伏す。 「恐れ入ったぜ……俺ごとかよ」 「おや? ランサー。 いたのですか?」 「空気の読めねえ馬鹿女が………舐めた真似をしてくれる!」 心外な。 好きにしろと言ったから好きにさせて貰っただけですが何を怒っているのやら。 しかしながら片方が残って敵の気を引き、片方が囲う。 相手のお株を奪う連携、期せずして見事なコンビプレイと相成りました。 彼の同意を得られるかは甚だ疑問ですが、案外良いコンビなのかも知れませんね、私たちは。 ともあれ、これぞ我が切り札―――― 他者封印・鮮血神殿ブラッドフォート・アンドロメダ。 かつてギリシャ神話において人々を震え上がらせた我が住処にして、現世に蘇る結界型宝具。 耐性の...
  • 休日-完結編A
    ――――― ??? <1> 諸兄諸々 日輪の如く輝く栄えある我らがG・C・Vグループに入社いただき有難う御座います さて、当グループにて従事する事になる皆々様江 先ず初めに重々承知していただきたい事 それは貴方がたは馬車馬だという事です 我らがG・C・Vグループは 老若男女、学歴、資格等々で 貴方がたを選りすぐる事はありません 何故ならば我らG・C・Vの繁栄の前では俗世の鮮卑な営みなど有象無象の塵芥 一切の意味を追わないものとし 偉大なる祖国の尖兵となって労働に課す以外の機能を貴方がたに求める事は無いからです 各々は先ずは当事項を重々承知した上で 以下の項を完璧に頭に焼きつけて従事に勤しむ事とします 返事はハイではない、サーイエッサと言えこのブタども <2> 一つ、原...
  • 休日-オマケB
    人知れず行われた―――最強の狙撃手同士の黄金のカード。 この戦いを期せずして垣間見る幸運に恵まれた彼女――遠坂凛は後にこう語る。 ―――世紀の大凡戦 ―――泥試合の見本 、と 戦技無双と称される魔導士と弓の英霊の死力を尽くした戦い。 それをこう評されては流石に立つ瀬がないのだが――― 「二人ともカッカしてて相手の攻撃、避ける気すらなかったでしょ……?  バカに巨大な刃物を持たせて斬り合せたらこうなりましたって典型的な例よね。」 後日、心労で削られ続けた内心を隠すための冷ややかな視線を双方に向けて、こう言い放ち 肩を怒らせ部屋の襖をピシャン!と閉めて行ってしまった彼女の姿を前にして 高町なのはは「たはは…」と乾いた苦笑を漏らし、アーチャーはノーコメントを貫くのみだったという。 「ほら何て言ったっけ? 昔ハリウッ...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ ――新暦80年代……ミッドチルダ <大戦>初期 滅んでしまえばいい、と何処かの戯け者が呟いた。 数日後、世界は馬鹿が呟いた通りに灰燼へ帰した。 誰もが馬鹿な戯れ言だと思っていたこと――のどかな平和が続くという日常はあっけないと云うことを、誰もが忘れていた。 でもそれは、時空管理局の予測を遙かに上回る大軍勢によって覆されて、旧暦に発達した質量兵器の群れが雲霞のように世界を塗り込めて。 スバル・ナカジマの生まれ故郷である、次元世界有数の繁栄を誇ったミッドチルダは、火の中で踊り狂う罪人のように死に絶えた。 大きな、大きながらんどう、朽ち果てた都市の残骸だけが―――残されたモノだった。 絶望しかないように見えた。それでも人は抗う、運命という呪縛に…… ―――身体は鋼で出来ている。 その頃はまだ戦況は...
  • 魔法使い二人中編
    既に原型を留めていない地形――― フルメタルジャケットで武装した小隊同士の貪欲な、殲滅戦じみた撃ち合い。 犯し合い、滅ぼし合い、食らい合う、この砲弾による削りあいはしかし――― この二人にとっては牽制の鍔迫り合い以上の意味を持たなかった。 先に仕掛けたのは高町なのは。 自らの陣地を捨て、王将に楔を打たんと滑空する。 しかし相手の弾幕をものともせずに蹴散らし、一度は敵を追い詰めたかのように見えたエースの飛翔は――― 相手の「弾幕」を超えた更なる魔弾の「壁」によって自陣に押し戻されれる事となる。 「くっ………」 強襲は失敗。  防壁のおかげで致命傷はないものの、被弾によってペースを乱され 決めにいって決められなかったという精神的な焦りも相まり 状況はなのはに約一秒のフリーズを強要する。 そして――彼女は識る。 現状、自分の置かれている状...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ 夢を見ていた。 悲しいくらい純粋で、それゆえに信じていたすべてに裏切られてしまった女。 少女だったときは幾つかの月日が洗い流し、大人となった女性の心はがらんどうだった。 信頼できるものは戦争が壊していった、戦禍が奪っていった、兵士が蹂躙していった。 家族も友も憧れも、かつて共に轡を並べて戦った仲間達も。 心の内に在った理想すら失われていた。 それは如何なる戦場でも生き残り、敗北を知らぬために戦い続け、練兵を続けた先に《起源》を宿した拳ですべてを壊し。 その身に刻んだ武技は無敵―――如何なる敵も生かして還さず、屠る拳は神威すら破砕する。 その者は、幻想へと至る最強無比の種族「竜」すら倒してみせた。 神に救いを求めるだけの、非力な無辜の民草を守るためだけに力を振るい、ついた名前は「疾風の拳士」「竜殺し(ドラ...
  • 強襲 黄金の殲滅者中編
    ??? ――― 「神秘………?」 話を聞いていた7女が首を傾げながら姉に問う。 「分かりません。 論理的に定義できませんか?」 「その定義が出来ない力の事だそうだ。」 脱走に成功した次元犯罪者ジェイルスカリエッティとその娘達。 彼らの向かう先を父から聞かされたナンバーズらは今、各々の思いを話し合っている最中である。 管理外世界におけるちっぽけな一惑星。 異なる次元におけるその惑星で、彼女らの父である科学者はそれを見つけた。 「要は御伽話の類でしょう? そんなもの、どの星にだって……  ミッドチルダにだってありますわ。」 「しかも次元の壁の向こうとはいえ、管理外世界だろう?」 管理局の目の届かない―――否、問題にすらしていない辺境の僻地。 更にその星の中でも一般人にはまるで認知されず、秘匿に秘匿を重ね、深く濃く練り上げられてきたといわれる力。 ...
  • 魔導師VS魔術師 中編
    「レイジングハート! 上を取るよ!」 目の前の魔導師を警戒しながら、アクセルフィンの駆動式を脳内で展開。 この紫の魔導師がどんな相手か分からない以上、最善の手を打っていかないとダメだ。 場所の有利をとるべく一気に上空に飛び上がる、 直前、 『"病風-アエロー-"』 魔導師の聞こえない言葉が、耳を打った。 <Axe―――Protection!> 「レイ―――?」 つい、怪訝な声が漏れた。 レイジングハートが私の指示をキャンセルし、一瞬でプロテクションを展開する。 直後、 ギィィンと、まるで鋼鉄同士が衝突したかのような音が響いた。 「……え?」 「あら、随分硬いわね。言うだけはあるという事かしら」 そういって感心するように微笑する紫の魔導師。 その指先はこちらに向けられていて、地面は何かに切り裂かれたかのように抉られている。 ...
  • フェイト一章中編G
    獲物を狙って滑空する紅蓮の鷲が 地上を駆ける疾風の獣と再びの邂逅を見せる その形相は共に猛り狂った肉食獣のそれだ 双方、決して浅くない傷を負っているというのにそんな素振りは微塵も見せない いや――手負いの獣は恐ろしいという格言通りか 牙を剥き出しにして互いの喉笛を食い千切ろうと翻る肉体は見るものの心胆を凍えさせる事だろう その場で二人の戦いを見守るフェイトもまたその一人 明らかに自分とは違う、近接での「犯し合い」に冷たい汗が止まらないが… だが、そこで凍ってしまうような者に烈火の将が剣を預けるわけがない 槍兵が迎え撃つ剣士の脇から、新たに放たれる何かがあった 金色の細い短剣のようなそれが将に先行するかのように飛来し、ランサーの身に降り注ぐ 「―――ぬっ!?」 対して目にも止まらぬ真紅の槍捌き 前方で長物をニ、三閃するだけでそれを難なく...
  • フェイト一章中編H
    再び動く戦況に 三つの人影が所狭しと駆け抜ける 相変わらずの凄まじい戦いは一見、先ほどと変わらない様相を呈していた だが、、 「ち、ぃ!」 今、明らかに槍兵の表情に余裕が無くなっている 頭上に落ちる紫電の太刀を寸の見切りで横に流そうとするが その両脇に打ち込まれるフォトンランサー 軸移動を封じられ、まともに受ける羽目になった烈火の将の最強奥義 ギリリ、と歯を食い縛る男―― 両足が膝下まで地面にめり込む その両の足を、これまた執拗に狙うフェイトの魔法射撃 「よいしょっとぉ!!」 全身のバネで埋まった両足を引っこ抜き アスファルトを撒き散らしながら豪快に跳躍するランサー そこに打ち落とされるフェイトの斬戟も、先ほどまでとは明らかに勢いが違う! (気づいたか……やっぱり子供騙しは通用しねえな) ド単純な...
  • フェイト一章中編E
    (呑まれるなっ!) 敵が来るというのなら望むところ! こちらもフルドライブには時間の縛りがある 故にここでの決戦は願っても無い! ここで敵の気迫に呑まれて硬直したのでは話にならない それこそSランク魔道士の誇りとプライドにかけて、真っ向から倒してのけるだけだ 「バルディッシュ!   敵のMAXスピードに合わせて誤差修正!  マルチタスク二番解放………サンダーフォールッ!!」 Yes sir...ThunderFall set up フェイトとて会話中、ただ呆けているほど間抜けではない 敵の行動に対する備えは十分 デバイスに溜めておいた広域自然干渉魔法を 男のの突進に合わせて抜き放つ 「轟け……サンダーフォールッッ!!!!」 直後、フェイトの周囲に特大の電磁波が巻き起こり 天空に発生した雨雲が雷を招来 ...
  • フェイト一章中編C
    間奏 2 ――― 「凄いわね…」 フェイトとランサー シグナムとライダー 四者が集う戦場――山道地帯を舞台としたこの戦いを今また、遥かな高みから観測する影がある 「でも一回戦に比べて地味、ですわねぇ…  初めに良い駒を投入し過ぎたんじゃありませんのぉ?」 「いえ……確かに火力では先の戦いに一歩劣りますが  繰り出す技の冴えは微塵も劣るものではありません  特にこの槍の戦士は素晴らしい」 彼女達は戦闘機人 この血みどろの宴を開催した狂気の天才――ジェイルスカリエッティの生み出した半人半機の娘たち そしてここは揺り篭の中枢部にて、此度の催しの主催席 彼女らが今、宿敵・機動6課と駒となるサーヴァントの戦力分析をすべく 数あるモニターにかぶり付きながらの作業をおこなっているのだ 「上手い事ばらけてくれたおかげで総当りの様...
  • なのはvsセイバー中編
    ??? ――― 次元の狭間にて―――― 鈍色の光沢を放ちながら、たゆたい胎動する 此度の神の遊戯の心臓部となるであろう揺り篭。 その内部。計器やモニターがせわしなく動く一室で所狭しと働いている少女たちがいる。 彼女たちはナンバーズ。 無限の欲望が生み出し戦闘機人。 狂気の科学者ジェイルスカリエッティの娘たちである。 しかし12体で対を成すはずの彼女たち姉妹も、No2ドゥーエは先の大戦で戦死。 半数は異なる道を見つけ袂を分かった。 スカリエッティは彼女らに対し共に来るよう強要も強制もしなかった。 創造物でありながら造物主に全てを依存しない彼女たち。 それはまた、彼の愛した「生命の揺らぎ」。その在り様そのものなのである。 結果としてスカリエッティの逃亡に付き従ったのは5体。 No1ウーノ。No3トーレ。No4クアットロ。No5チンク。No7セッテ。 あくまでも...
  • フェイト一章中編J
    追う――追う―― ライダーのサーヴァントの誇りにかけて必ず捕まえて―― 「く、――ッ、!?」 ブシュン、と鎖骨の辺りが裂けて血飛沫が飛ぶ またも一方的に打ち込まれたアクスの柄に顔を歪ませて後ろによろめくライダー だが、、その時 がつん、――と 自身のつま先に感触があった 当たったのか――? (……いや―――浅い) これだけの近接戦だ 振り回していればいつかは相手に当たる事もあるだろう だが、その感触はクリーンヒットには程遠い 何とか当てはしただけだ 何せ体勢が体勢である 力の入った蹴りなど望むべくも無く、あの相手の装甲を打ち抜けるはずが無い こちらは新たな深手を負わされ、対してこちらはつま先で掠らせた程度 お話にならない――こんなに悔しい事は無い (おのれ――おのれ――おの、、、、...
  • フェイト一章中編D
    鬼をも食らうかの如き咆哮の元に打ち出された修羅の一撃が 紫紺の肉体を断ち切ろうと振り下ろされたのと―― もはや誇りも奢りも捨て去った捕食者が 無様に形振り構わず身を捩じらせて剣から逃れようと飛び退ったのは―― ―――ほぼ同時 ゴゥオッ!!という、溶鉱炉から漏れ出る炎の如き轟音を伴って放たれたその一振りは、 「ッッッッく、ぅ――」 本当に紙一重の差だった 張り巡らされた銀鎖の蜘蛛の巣から落下していく影は一体、 その紫色の髪がどちらのものかなど言うまでもなく しかして、ライダーの半身はどうやらまだ真っ二つになってはいない 彼女の身体の、胸元から右大腿にかけての火傷を伴った裂傷が かの一撃の残滓の跡を如実にあらわすのみであったのだ ――― やはり騎士は油断ならない ――― またも九死に一生を得た 敵が...
  • フェイト一章中編F
    四つの光が弾けて集う 金の稲妻と、紅蓮の炎と 蒼い疾風と、紫紺の怪異 とある事件を追ってこの地に降り立った機動6課ライトニング隊 その隊長と副隊長を突如、襲った怪人たち これに拮抗できる戦力は戦技教導隊のスペシャルフォースを除けば 同6課のスターズ隊のみ、とさえ言われていた そんな二人を圧倒する謎の敵―――サーヴァント 戦いは既に人の常識をゆうに超えて加速を続け どこまでも昇り積めていく四条の光―― 舞い踊る彼らがついに場に交錯する、その瞬間 四つの思考は刹那の刻を駆け巡って場に弾ける ―――――― 稲妻は遥かな高みにおいて紅蓮の光を見下ろしていた 天より降り注ぐ磊落な彼女にとってそれはいつもの光景なれど しかし彼女は今、眼下に友を置き去りにしてきてしまった悔恨に胸を焦がす 今からでは間に合わない 地上最高速を以...
  • フェイト一章中編L
    「やはり―――なーんか違うんだよなぁ  なあ、ライダー……一旦、落ち着く気はねえか?」 長物を横に振るい、ライダーを吹き飛ばして間合いを取る男が意外な提案を突きつける 後方にたたらを踏んでバランスを崩すライダー すかさず身構えるが―― 男は頭をぼりぼりと掻きながら、今一釈然としない様子 「何がしたのですか貴方は?」 「それが分かれば苦労しねえんだよ」 「発言が莫迦丸出しですよ…?  頭のネジでも飛びましたか」 「取りあえずな、今したい事はある  お前なんぞと組んで敵と戦えなんて抜かしやがった阿呆を  頭のネジが飛ぶまで殴ってやりてえ」 「その時は私にも殴る場所を残しておいてくれませんか?」 まったく何の因果でいけ好かない奴と組んで戦わねばならないのか 一糸乱れぬコンビプレイを見せる強力な敵に対して ...
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