型月×リリカルなのはクロスまとめwiki内検索 / 「雷光始動中編A」で検索した結果

検索 :
  • リリカルブラッド
    ...――クーフーリンB 雷光始動中編A-雷光始動中編B-雷光始動中編C-雷光始動中編D 雷光始動後編A-雷光始動後編B 前奏――ライオットレディ-雷光始動完結編A-雷光始動完結編B 第二章 ギルガメッシュ包囲網 ギルガメッシュ包囲網前編 前奏――光明は彼方に……?A-前奏――光明は彼方に……?B ギルガメッシュ包囲網中編 ギルガメッシュ包囲網後編 ギルガメッシュ包囲網完結編A-ギルガメッシュ包囲網完結編B 長編へ
  • 雷光始動中編A
    RIDER,s view ――― 泥に塗れた長髪……チカチカと火花が飛ぶ視界……所々がズキズキと傷む自身の肉体…… それらを呆然と見下ろして―――私はようやく自身に何が起こったのかを理解する。 「ッ――――ッつぅっっっ!!?」 無様に荒くなった吐息。 ゆっくりと大気を吸い、吐いて体を起こそうとし 全身に火箸を入れられたような感覚に身を震わせて再びその場に崩れ落ちる。 …………………そうですか………そういう事ですか…… まったくやってくれますね、と口に出そうとして代わりにゴボっと喉の奥から何かが競り上がってくる。 普段とは比べるべくもない緩慢な動作はダメージの深さ故。 軽く舌打ちが漏れてしまうが当然、相手はこちらのそんな心情に考慮してくれるわけもない。 女騎士が、その上方に抱え挙げた剛剣を携えて唸りを上げて襲い来る。 「でぇあッ...
  • 雷光始動中編C
    RIDER,s view ――― 獲物が罠にかかった、その愉悦を体いっぱいに感じつつ―――私は悠々と木々の枝から地に降り伏す。 「恐れ入ったぜ……俺ごとかよ」 「おや? ランサー。 いたのですか?」 「空気の読めねえ馬鹿女が………舐めた真似をしてくれる!」 心外な。 好きにしろと言ったから好きにさせて貰っただけですが何を怒っているのやら。 しかしながら片方が残って敵の気を引き、片方が囲う。 相手のお株を奪う連携、期せずして見事なコンビプレイと相成りました。 彼の同意を得られるかは甚だ疑問ですが、案外良いコンビなのかも知れませんね、私たちは。 ともあれ、これぞ我が切り札―――― 他者封印・鮮血神殿ブラッドフォート・アンドロメダ。 かつてギリシャ神話において人々を震え上がらせた我が住処にして、現世に蘇る結界型宝具。 耐性の...
  • 雷光始動中編D
    天空に一条の矢が突き刺さり、鏡面のように張り巡らされた紅き結界を突き破る。 瞬く間に無数のヒビを生じさせて壊れゆく偽りのセカイ。 滅びの断末魔の叫びを上げる化生の胃袋、その只中にて――― 「やるじゃねえか……あいつら」 ――――――翳した槍を懐に背負い込むランサー。 暴風のように翻る魔力は宝具発動による魔槍の遠吠え。 あの矢が結界を抜けなかった時はダメ押ししようかと思っていたのだが………その必要も無かったようだ。 「さて………そろそろ行きますか」 元の蒼さを取り戻した大空の元、無様に蹴り飛ばされた身を起こしつつ――― 猛犬は再び戦場へ還る。 ―――――― 悪夢の世界はようやく終わりを告げる。 邪神によって囲われた鮮血の檻はその機能を完全に停止し、世界はまるで何事もなかったかのような平静を取り戻す。 その元、対峙する二人と...
  • 雷光始動中編B
    ??? ――― 「凄いわね…」 フェイトとランサー。 シグナムとライダー。 山道地帯を舞台とした四者が集う戦場、その戦いを遥かな高みから観測するナンバーズ達。 「一回戦に比べて地味、ですわねぇ…」 「いえ、確かに火力では先の戦いに劣りますが繰り出す技の冴えは微塵も劣るものではありません。  特にこの槍の戦士が素晴らしい」 「ランサーのサーヴァント……セッテがそこまで言うなんて、よっぽどね」 「まだ六課陣も本気を出していませんが上手い事ばらけてくれたおかげでしょう。  総当りの様相を呈し、万遍の無いデータが取れます。 あとは双方の全開出力さえ出せれば」 「はいはい……流石はセッテちゃん、マジメでちゅねー♪ 戦闘タイプでないクアットロには影を追う事すら出来ないバトルだ。 むくれる四女である。 「ふふ、腐っている暇は無...
  • 雷光始動前編A
    第97管理外世界 『地球』―――その遥か上空。 青く美しいかの星の、大気圏を隔てた宙空。 それを見下ろす形で待機していた現機動6課の旗艦。巡洋艦クラウディア。 「トレース出来ないって………どういう事ですかっ!?」 そのブリッジ内に、まだ少女といっても良い女性の声が響き渡る。 「反応がないの……」 それを受けて答えたのは、前のに比べれば幾分落ち着きの見て取れる声。 眼鏡をかけた理知的な女性から発せられた言葉だった。 しかし、その彼女もまた口調の裏にある微かな震えを抑えられてはいない。 内心の動揺を隠しきれない様相。目の下には深い隈が刻まれている。 見ればその周囲。 コンソロールに向かうオペレーター諸々がハチの巣を突付いたような大騒ぎになっていた。 騒然と動き回る局員達の表情。何かとてつもない不測の事態が起こった事を容易に想像...
  • 雷光始動後編A
    ――― 誰が一番強いのか? ――― あらゆる次元から人材を募る時空管理局はその都度、優秀な魔導士を数多く排出してきた。 その中にはもはや伝説的な逸話を持つ輩も少なからずいる。 例えばあの三提督のように。 そんな武装隊の面々の間でしばしば話題に上がるのがズバリ、これである。 下世話なランク付けだとは思うが、彼らが腕を頼りに職務を全うする人種である事を考えれば 興味の矛先がそこに向かうのも仕方の無い事かも知れない。 事に最近では、ニアSクラスを出来得る限り集めて結成された八神はやて率いる機動6課。 彼女達は後にも先にも「これ以上はない」と言われるほどのドリームチームと言われ 局全域に近年稀に見るほどの話題を提供する事になったという。 スバル達、新人が口に出して盛り上がっていた話題は、実は局中で口に上がっていた話題でもあったのだ。 そんな中、やはり皆の口から...
  • 雷光始動D
    「! バルディッシュッッ!!!!」 その……安寧を一蹴するかの如くフェイトは自らを叱咤した。 止まらない! 疾走は止まらない! フェイトが絶叫を上げて全域展開のラウンドバリアの指示を飛ばす。 それよりもなお速く眼前、立ち込める雷の硝煙から灰色の煙を突き破るように飛来する紫! 打ち出された雷光の機関銃を身に浴びながら、それでも勢いを微塵も殺さずに間を詰めてきたライダーの姿! (そんな……耐えた!?) 直撃だったはずだ。なのはのような高密度のBJを纏っているならともかく、生身の肉体が耐え切れる衝撃じゃない。 悪くすれば致命傷……良くて全身麻痺。 確実に相手を戦闘不能に陥らせるほどのダメージはあったはずだ。 だが現実に目の前には敵の姿がある。 こちらの魔法を踏み越え、飛び荒び、眼前にしなやかで力強い大腿を晒した騎兵の姿があった。 「う、うっ!!?...
  • 雷光始動完結編A
    SIGNUM,s view ――― ――― …………………何故? ――― 急速に力を失い、弛緩する我が肉体。 自身の胸には突き立った相手の槍。 口にしようとした疑問の言葉が、喉の奥から汚泥のように漏れ出た大量の赤い液体によって遮られる。 確かに至高ではなかったが……最善ではあったはずだ…… あの時、ランサーに反撃の余地などほぼ無かった。 あの場で男に切れるカードなど…… 傷口から漏れ出るように失われていく生命力と共に四肢が機能を停止し―――― ―――――――私は突然の事態に抵抗の余地もなく……まどろむ様にその意識を、、、 ―――――― LANCER,s view ――― 迂闊すぎるぜシグナム……本当に、残念だ。 最後の女剣士の圧倒的攻勢が時限付きのものである事実など知る由もない俺には、これ以外に相手にかけてやる言...
  • 雷光始動前編D
    「! バルディッシュッッ!!!!」 その……安寧を一蹴するかの如くフェイトは自らを叱咤した。 止まらない! 疾走は止まらない! フェイトが絶叫を上げて全域展開のラウンドバリアの指示を飛ばす。 それよりもなお速く眼前、立ち込める雷の硝煙から灰色の煙を突き破るように飛来する紫! 打ち出された雷光の機関銃を身に浴びながら、それでも勢いを微塵も殺さずに間を詰めてきたライダーの姿! (そんな……耐えた!?) 直撃だったはずだ。なのはのような高密度のBJを纏っているならともかく、生身の肉体が耐え切れる衝撃じゃない。 悪くすれば致命傷……良くて全身麻痺。 確実に相手を戦闘不能に陥らせるほどのダメージはあったはずだ。 だが現実に目の前には敵の姿がある。 こちらの魔法を踏み越え、飛び荒び、眼前にしなやかで力強い大腿を晒した騎兵の姿があった。 「う、うっ!!?...
  • 雷光始動前編E
    木の幹に力なく寄りかかり倒れ付すフェイトテスタロッサハラオウン。 その綺麗な顔が、凛々しいインパルスフォームの出で立ちが、今や見る影もないほどに裂かれ打ち抜かれ 半開きになった口からゴボ、と血泡が漏れる。 (ようやく静かになりましたか) 長い狩りの時間がやっと終了した事で騎兵―――ライダーが静かに息を吐く。 勝負はついた……見るまでもなく自分の勝ちだ。 相手はまだ辛うじて意識を残しているようで、その瞳は未だ闘志を失わず騎兵に向かっている。 だが肝心の身体が動かない。 止めを遮る術などありはしまい。 (しかし彼女は一体――?) 勿論、ライダーとて無傷ではない。 苦しい戦いだったのは言うまでもない。 表情を決して表に出す事無く心中で沸いた疑問を思慮する。 ――― 魔術師 ――― 彼女を見てそう疑っていなかった自分であるが、この身...
  • 雷光始動前編B
    「「!!!」」 臨戦態勢を整えていた筈のフェイトとシグナムの心胆が今、氷をブチ込まれたかのような寒気に襲われる。 そう、先ほどまでの軽口によって弛緩した場を吹き飛ばすようなそれが、目の前の相手が紛う事なき敵である事を再認識させる。 それも得体の知れない、未知の脅威を孕んだ強敵だという事を。 ―――空気が軋む―――ほどなくして、ここは戦場になる。 「この襲撃……当然、我らの素性を知っての事だろうが  時空管理局の者に狼藉を働いた罪は決して軽くない。 剣を収めるなら今だぞ?」 「知らねえよ、お前らの事なんざ。 何たってこれから調べるわけだしな」 「戯れた男だ…」 緊張感でギチギチと硬直していく大気が肌を刺し、心臓を、呼吸を圧迫する。 これこそ戦闘が開始される直前の戦場の空気だ。 精神のギアを一気に臨界に持っていく...
  • 雷光始動前編F
    「ごっ…………!?」 アスファルトにぱたた、と鮮血が舞い散り、男の頭が爆発物に被弾したかのように爆ぜた! 蒼い肢体の上半身がズレるように吹き飛び、槍を構えた姿勢が崩れ、後方によろめく! まるで遠方からの狙撃を食らい絶命する瞬間のような光景。 頭部をピンボールのように左後方に弾かれ、その肢体がぐらつき揺れる。 ドクドクと脈打つ傷口から溢れる流血を手に感じ、負った傷にガリリと爪を立てて男は飛びそうになる意識を保つ。 抑えた手から際限なく溢れるように吹き出す血はまるで止まる気配を見せない。 頭蓋―――下手をすれば脳すら傷つけているのではないかという深手だった。 ―――まさか相手にこんな隠し手があったとは…… 蛇腹剣―――今でこそ武装・バリエーションの多様化により、剣と鞭のフォームチェンジによる変幻自在の奇剣は珍しくはない。 だが男の生きた時代では、それはいまだ...
  • 雷光始動前編C
    風を切り裂き地を駆けるライダーに対して、このフェイトもまた6課最速の魔導士だ。 速度で遅れを取る事など無い。 地面に打ち込まれていく雷槍を見事な側転でギリギリ回避していくライダーだったが、脇腹や腿を雷に焼かれて白い皮膚をきつね色に焦がす。 幾度目かの空爆に晒され、弾かれ、ゴロゴロと地面を転がるライダー。 「セット!」 消費した分の猛追の矢を魔力の許す限りに追加する。 矢継ぎ早に行われる魔力行使に彼女の体内のリンカーコアが唸りを上げる。 遠距離、は駄目だ。あのスピードで動く相手には長距離砲は当たらない。 ならばこそ近接、中距離での戦術を五つ、六つ――同時に展開する脳内シミュレーションに用意される魔法は優に10を超えている。 それは「いぶし銀」の技巧を持つ彼女の義兄譲りのマルチタスク。 あのクロノハラオウン直伝の高速思考は幼少からの10年の練成を経て、生まれ持った...
  • 雷光始動後編B
    SIGNUM,s view ――― 「ナイスショットってやつか……さて、これでようやっと二人きりだ」 「………」 優位の要だったこちらの連携を強引に切り裂いてきた敵。 再び奴と、あの真紅の槍との邂逅を果たす。 邪魔者の入らぬ強敵との一騎打ちは武人の華なれど、もはやそんなものに興じている場合ではなかった。 男の傷ついた身は人間ならばとうに致命傷。 到底、戦える身体ではないだろう。 我が全開出力をその身に受け続け、十全には程遠いコンディションである事は明白だが…… 舐めやがって……あんなザマでまさか勝てると思ってんのか? 「アギト……ぬかるな。」 ああ! ぶっ潰す! 目の前の男―――恐らくは己が最強を信じて疑わぬその眼を見据える。 戦場にて背中に下りた死神をも跳ね除ける強さと傲慢さを称えた風貌には、同時に歓喜の色も...
  • 雷光始動完結編B
    ―――――― まるで底の見えぬ渓谷――― 地獄へ通じているのでは、と感じさせる深き岸壁は、林道の山頂から最下層まで無慈悲に落ちゆく奈落に他ならず 二人の騎士を飲み込んだ深き深き谷の底は、躯二つが転がっている事を容易に想像させて余りある。 「…………」 しかして騎士は、そのような無様な死を決して受け入れない。 彼らを死地へと誘うのは奈落ではなく、磨き抜かれた互いの刃のみ。 倒した者と倒された者―――双方の勇姿が今はっきりと影を写している。 倒した者が倒された者の胸から今、深々と突き立った刃―――真紅の魔槍を引き抜いた。 それは持ち主の手にさしたる手応えも与えずスルリと、弛緩しきった相手の体から引き抜かれる。 四肢をダラリと下げた烈火の将の身体が今、死の棘の頸木から解き放たれて、地面にドサリと横たわった。 「詮索の必要も無い、か―...
  • クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日
    クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日 小ネタとして描かれた、とある休日の風景 型月・リリカル両キャラの同クロススレで展開されてきた物語の要素を盛り込んだ 双方キャラの競演 休日―プロローグ 休日―道中編 休日―昼休み編 休日―釣りバトル前編A-休日―釣りバトル前編B 休日―釣りバトル中編A-休日―釣りバトル中編B-休日―釣りバトル中編C 休日―釣りバトル後編A-休日―釣りバトル後編B-休日―釣りバトル後編C-休日―釣りバトル後編D 休日-完結編A-休日-完結編B-休日-完結編C-休日-完結編D 休日-オマケA-休日-オマケB-休日-オマケC
  • 休日―釣りバトル中編A
    てんやわんやの大騒ぎ――というには、それは聊か度が過ぎていただろう。 ともあれ時空管理局の一流魔道士と英霊の心温まるやり取り。 それも一時の落ち着きを見せ―― ――― ぐちゅ、ぐちゅ、――― 今は各々、自身の竿と水面の動きに没頭している最中であった。 ――― ぐちゅ、ぐちゅ ――― そう、ここは釣堀。 釣竿に身を委ね、水と会話し、魚と格闘するアングラー達の戦場。 どのような理由があれど手に持つ竿による戦い以外の競り合いなど些事以外の何ものでもない。 ――― ぐちゅぐちゅ ――― ここに集いし四名。生い立ち性格は違えども志高き戦士である。 各自、その誇りに基づいて今はただ目の前の聖戦に勝利すべし。 ――― ぶちゅッ、! ――― それはそうと……先ほどからスプラッターな音響が辺りに響きまくっているこの音は何事か?...
  • 中編
    中編 リリカルブラッドの作者氏 言峰VSなのは なのはVSミスブルー前編 なのはVSミスブルー中編 なのはVSミスブルー後編 なのはVSミスブルー完結編 2-787氏 1話 2話 3話
  • フェイト&シグナムVSランサー&ライダー中編A
    Flame vs Rider 1 ――― トレーラーが時速100km以上の速度で突っ込んだかのような有様―― その森林の入り口を端的に現すとすればこうなるだろう 木々は為す術も無く薙ぎ倒され、見るからに惨々たる様相を呈している それは大木を掻き分けるように突入したナニか―― いや正確には凄まじい力で無理やり打ち出され、突入させられたナニかが残した跡であり 例えるならばボーリングを大砲で打ち出して、ピンを爆砕したらこうなると言った具合か… そして今回、そのボーリング玉の役割を担わされたモノはどうやら鉄の玉とは似ても似つかない 生物で、人間で、生身で、しかも女性の形をしていた 超絶ストライクで間違いなく10本以上は薙ぎ倒したであろう快挙は彼女にとっては何も喜ばしい事は無い 要はそれだけ盛大に打ち出され……叩きつけられた証明にしかならないのだから 「...
  • 序章・始まりの闘い 白銀の騎士王中編A
    ??? ――― 次元の狭間にて―――― 鈍色の光沢を放ちながら、たゆたい胎動する 此度の神の遊戯の心臓部となるであろう揺り篭。 その内部。計器やモニターがせわしなく動く一室で所狭しと働いている少女たちがいる。 彼女たちはナンバーズ。 無限の欲望が生み出し戦闘機人。 狂気の科学者ジェイルスカリエッティの娘たちである。 しかし12体で対を成すはずの彼女たち姉妹も、No2ドゥーエは先の大戦で戦死。 半数は異なる道を見つけ袂を分かった。 スカリエッティは彼女らに対し共に来るよう強要も強制もしなかった。 創造物でありながら造物主に全てを依存しない彼女たち。 それはまた、彼の愛した「生命の揺らぎ」。その在り様そのものなのである。 結果としてスカリエッティの逃亡に付き従ったのは5体。 No1ウーノ。No3トーレ。No4クアットロ。...
  • 第四話『雷光』
    #1 『そうか、ティアナは持ち直したか、 分かった、話があるから戻ってきてくれるか』 「うん……了解です、八神二佐」 聖王医療院のロビーにて、 公共通信の為かやや格式ばった返答でなのはは通信を切った 自責に駆られてはいけない、ティアナはベストを尽くしたし、 他の皆もベストを尽くした、出来なかったことを悔やむより、 次にやることに全力を尽くすべきだ 「なのはさん」 「あれ、ヴァイス君、 どうしてここに?」 病室のある側から顔を出した男に声をかけられ、なのはは首をひねった 現れたのは地上本部のヘリパイロットであり、精密狙撃ではなのはも一目置く 凄腕のスナイパーであり、元機動六課の戦友でもあるヴァイス・グランセニックだった 「シグネム姐さんの見舞いです、 で、戻るついでになのはさんを拾って来...
  • フェイト一章中編F
    四つの光が弾けて集う 金の稲妻と、紅蓮の炎と 蒼い疾風と、紫紺の怪異 とある事件を追ってこの地に降り立った機動6課ライトニング隊 その隊長と副隊長を突如、襲った怪人たち これに拮抗できる戦力は戦技教導隊のスペシャルフォースを除けば 同6課のスターズ隊のみ、とさえ言われていた そんな二人を圧倒する謎の敵―――サーヴァント 戦いは既に人の常識をゆうに超えて加速を続け どこまでも昇り積めていく四条の光―― 舞い踊る彼らがついに場に交錯する、その瞬間 四つの思考は刹那の刻を駆け巡って場に弾ける ―――――― 稲妻は遥かな高みにおいて紅蓮の光を見下ろしていた 天より降り注ぐ磊落な彼女にとってそれはいつもの光景なれど しかし彼女は今、眼下に友を置き去りにしてきてしまった悔恨に胸を焦がす 今からでは間に合わない 地上最高速を以...
  • 英霊スバル氏
    「英霊スバル~その軌跡~」前編 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ 「英霊スバル~その軌跡~」幕間 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ 「英霊スバル~その軌跡~」本章Ⅰ前編
  • 休日-完結編A
    ――――― ??? <1> 諸兄諸々 日輪の如く輝く栄えある我らがG・C・Vグループに入社いただき有難う御座います さて、当グループにて従事する事になる皆々様江 先ず初めに重々承知していただきたい事 それは貴方がたは馬車馬だという事です 我らがG・C・Vグループは 老若男女、学歴、資格等々で 貴方がたを選りすぐる事はありません 何故ならば我らG・C・Vの繁栄の前では俗世の鮮卑な営みなど有象無象の塵芥 一切の意味を追わないものとし 偉大なる祖国の尖兵となって労働に課す以外の機能を貴方がたに求める事は無いからです 各々は先ずは当事項を重々承知した上で 以下の項を完璧に頭に焼きつけて従事に勤しむ事とします 返事はハイではない、サーイエッサと言えこのブタども <2> 一つ、原...
  • なのぎる (中編)
     ギルさん、という人はその日から翠屋の常連になった――  となのはは思っていたのだが、それは彼の印象というか存在感があまりにも強かったせいで、実際のところは二週間か一週間に一度くらいでしかきていなかったらしい。小学低学年の記憶などというものはいい加減である。  当時はめったに家に帰らなかった父や母であったが、そこのあたりはしっかりと記憶していた。あと、 「ギルさんが来ると、なのはの顔が全然違うから」  とは剣の修行に忙しかった兄の言である。  もっとも、なのはだけではなくて、ギルさんが町にくると近隣の子どもたちみんなの顔が変わっていた。  ギルさんという人は、不思議なほどに子どもたちに好かれていたのだ。  なのぎる (中編) (つまり、なのはちゃんの初恋の人やった、と) (ナノハノハツコイノヒト……ナノハノハツコイ……) (いや、ギルさ...
  • 休日―道中編
    注:  この空間は非情に不安定で移ろい易い泡沫の夢のようなもの。 登場人物の記憶や人格、人間関係など既存の彼ら彼女らには持ち得ないものが生じているかもしれません。 それは多分に同空間に意識を委ねている方々でないとあるいは理解が困難でしょう。 平時は戦いに従事する彼ら彼女らですが此度は過激な振舞いは一切致しません。 心温まるハートフルな行楽風景をどうか見守ってあげて下さい―――― ―――――― 道中――― 三月某日―― 昼下がりの日光が燦々と照りつける中 見晴らしの良い海沿いの二車線道路をメタリックブラックの大きなクルマが軽快に走行する。 セダンにしては車高の低い、しかしクーペにしては大きすぎるその車体。 それは日本のどの既存メーカーの規格とも合わない仕様であった。 対抗車線にて通り過ぎた者が「珍しい...
  • 休日―釣りバトル後編A
    とある早朝――― 「…………」 宛がわれた宿舎の一室。 備え付けられた簡易パソコンのモニターの前で盛大に突っ伏し、悔恨に苛まれている影があった。 その人物。彼女は決して朝に弱いというわけではない。 激務に次ぐ激務をこなすその脳は長年の経験によって気だるい眠気から意図的に覚醒する術を存分に心得ている。 だからこそ今の彼女の様相は決して寝起きのローテンションによるものではなく―― 「何やってるんだろ……私」 その視線の先にある画面上、既に送信済みフォルダに写された 他ならぬ自身の送ったメールによるものである事―――想像に難くなかった。 いや……これをメールと呼んで良いのだろうか? 送信者である高町なのはは朝っぱらから終始、渋い顔でそんな疑問に苛まれ続ける。 ―――『from フェイトちゃん』と銘打たれたそのメール 送信先はいわずもが...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅲ その生涯において救いはなく、ただ絶望の地平だけが広がっていた。故郷は煉獄に焼かれ滅びへの道を突き進み、救えたハズの救いたい人たちは皆逝った。 彼女より強い魔導師など腐るほどいた。彼女より強い兵器など幾らでも在った。彼女より強い種族など沢山いた。 けれど、そのどれもが彼女の拳に否定され、最後の最期まで御伽噺のように美しく、その物語は後世で語られた。 だが、そこに真実など無い。あるのは事実であり、作為であり、プロパガンダ―――そう、人間が夢見る“英雄”という虚像に過ぎない。 それを知るが故に―――英霊《スバル・ナカジマ》は疾駆する。かつて自分を魔導師として育て、失われかけた命を救ってくれた恩人に向けて、力を振るうために。 英霊―――《槍兵》ランサーはぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり、とアスファルトが焼け付くような加速でローラーブーツを疾駆...
  • フェイト一章中編I
    女の目の奥にたゆたう長方形の瞳が――どこまでも怪しく、蠢き光っている 「魔、力を通、せッッッッ!!!!!」 「っっ、、、!!!!」 溺れる者が藁をも掴んで搾り出す、他者への助けを請う声 それほどに喉の奥から必死に掻き出す声とはまさにこれの事 シグナムが、全てが終わってしまう前に戦友に向けて放った怒号 共に意識すら止まりかけたフェイトがハッとして 何がなにやら分からずに全ての機関に魔力を供給 内蔵された防護機能の全てをマックスにして、その場に身を佇ませる 「………………は、、」 そして一呼吸遅れて―― 「か、、はっ……!? 、ぁッ…!?? 、げほっ!?  はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、!?」 気管支が蠕動し、その場に激しく咳き込む魔道士 背中を震わせて涙に咽ぶその肉体 体の急激な異変に耐え切れず――悲鳴を...
  • 休日―釣りバトル前編A
    「……カン。」 部屋に響く落ち着いた声。 それにパタンと牌を倒す気持ちの良い音が続き――― 「嶺上ツモ。 ……頂きます。」 場に大役を叩き付けた本人。 八神はやてがほうっとため息をつく。 ここは第97管理外世界―――地球 即ち彼女の生まれ故郷。 (…………おい) そして所は最近、管理局が頻繁に任務で借り出される日本の某県某市である。 度々会議の議題に上がるこのポイントは未だに現地住民とのいざこざ、 介入時の衝突その他諸々で何かと物議を醸し出している箇所でもある。 俗に言う騒乱の渦という曰くつきの場所である。 魔法技術の普及していないこの辺境の小惑星に何故 このような場所が頻繁に現れるのかは未だに謎だが―― ともあれ今日は局と現地の住人との歩み寄りを、という事で 土地の管理者への挨拶を兼ねた会談の席を設ける事に成功した...
  • 休日―釣りバトル中編C
    「―――、」 「………」 「もはや全てが手遅れ。  あのアーチャーよりあらゆる意味で救いが無いと評されていたがその通りの有様とは―――  贋作を理解出来るは贋作者のみ。ク、、哀れよな…」 「私は贋作じゃない」 廊下にてギルガメッシュとフェイトの対峙は続いていた。 「良い。起源すら持たぬ剥製人形如きがよくぞ我を前にそこまで吼えた。  我が鑑定を遥かに超える道化ぶり―――楽しませてもらったぞ。  故に数々の無礼は不問とする。大儀であった。」 そう言い放ち、一方的に納得したまま 男は踵を返してフェイトの元を去ろうとする。 「…………まだ話は終わってない」 「――――――、ほう?」 だがここで逃がしてなるものか。 本題はこんな下らない話に時を費やす事ではないのだ。 「未だ我を哂わす余興を抱え持っていると言う...
  • フェイト一章中編B
    戦場における騎士同士の組み打ちは単に腕力があれば良いというものではない 膂力で決して劣らぬサーヴァントではあるが こうした近接での制圧術はそれ相応の術技を極めた者特有の機微がある 相手の膂力を封じる体位、死角―― 人間の関節駆動域に沿って相手の身体の自由を奪いつつ、徐々に捻じ伏せていく これが近接の組み打ちというものだ 障壁と、それをぶち抜く出力の鬩ぎ合いが主流となった今のミッド世界では ほとんど見られなくなった戦闘光景 だが彼女――烈火の将シグナムは元・忌わしき魔道書―― ロストロギア・闇の書の守護騎士だった者 数多の世界に転生し、渡り歩き、様々な戦場を体験してきた歴戦の騎士 当然、血みどろの取っ組み合い――組み打ちにて相手を引き倒し、相手の首級を掻っ切る戦場も数多く体験してきた まさに捻じ伏せるような、将の苛烈な攻めもまたこの守護騎士を形成する...
  • 魔導師VS魔術師 氏
    魔導師VS魔術師 前編 魔導師VS魔術師 中編 魔導師VS魔術師 後編 長編へ
  • 魔法使い二人中編
    既に原型を留めていない地形――― フルメタルジャケットで武装した小隊同士の貪欲な、殲滅戦じみた撃ち合い。 犯し合い、滅ぼし合い、食らい合う、この砲弾による削りあいはしかし――― この二人にとっては牽制の鍔迫り合い以上の意味を持たなかった。 先に仕掛けたのは高町なのは。 自らの陣地を捨て、王将に楔を打たんと滑空する。 しかし相手の弾幕をものともせずに蹴散らし、一度は敵を追い詰めたかのように見えたエースの飛翔は――― 相手の「弾幕」を超えた更なる魔弾の「壁」によって自陣に押し戻されれる事となる。 「くっ………」 強襲は失敗。  防壁のおかげで致命傷はないものの、被弾によってペースを乱され 決めにいって決められなかったという精神的な焦りも相まり 状況はなのはに約一秒のフリーズを強要する。 そして――彼女は識る。 現状、自分の置かれている状...
  • 魔法使い二人完結編A
    それは魔法じゃない―――― ラストカードを切る最中、数刻にも満たない対話において  静かながらもきっぱりと紡がれた否定のコトバ。 多分、それがこの戦いの発端にしてキーワード。 流せばよかった。 譲ってしまえば―――ここまでの大事にはならなかったはず。  だけど………… 相手に譲れぬモノ、耐えられぬ嫌悪という物があったのだとしても 彼女とてその小さな体を酷使して救われないダレカを救ってきた。 全力で駆けてきた。 そのために負った傷は誇りとすら思っている。 そんな高町なのはが蒼崎青子の言葉を素直に受け入れられなかったのは――― 魔法――それが自分を変えてくれた力だから。  高町なのはにとって魔法使いであるという事はかけがえのないもので 例え傷ついてでも守らないといけない、本当に重要な事だから。 地上に悠然と立つ相手を見る。 自分が体...
  • フェイト一章中編H
    再び動く戦況に 三つの人影が所狭しと駆け抜ける 相変わらずの凄まじい戦いは一見、先ほどと変わらない様相を呈していた だが、、 「ち、ぃ!」 今、明らかに槍兵の表情に余裕が無くなっている 頭上に落ちる紫電の太刀を寸の見切りで横に流そうとするが その両脇に打ち込まれるフォトンランサー 軸移動を封じられ、まともに受ける羽目になった烈火の将の最強奥義 ギリリ、と歯を食い縛る男―― 両足が膝下まで地面にめり込む その両の足を、これまた執拗に狙うフェイトの魔法射撃 「よいしょっとぉ!!」 全身のバネで埋まった両足を引っこ抜き アスファルトを撒き散らしながら豪快に跳躍するランサー そこに打ち落とされるフェイトの斬戟も、先ほどまでとは明らかに勢いが違う! (気づいたか……やっぱり子供騙しは通用しねえな) ド単純な...
  • なのぎる氏
    なのぎる なのぎる (前編) なのぎる (中編) なのぎる (後編) なのぎる (エピローグ) なのぎる(外伝) なのぎる (外伝1) なのぎる (外伝2) なのぎる (外伝3) なのぎる (外伝4) なのぎる (外伝5) なのぎる (外伝6) なのぎる (外伝7) なのぎる (外伝エピローグ) なのぎる (外伝IF)
  • ギルガメッシュ包囲網完結編A
    Girl of Fate Blade Worker1 ――― 赤い影が疾風のように大地を駆け、双刃が煌く度に光の矢は次々と撃ち落とされていく。 対して上空からそれを猛追する金色の影。 落とされてなお倍する雷弾を赤い外袴の男に放ち続ける。 アーチャーと金髪の少女の戦いは既に始まっており、サーヴァントである男をして苦戦を強いられる少女の技が冴えを見せていた。 「ぬぐっ!?」 魔弾の的を散らすため、動き回ろうとする弓兵に何かが絡みつく。 少女の技量もさる事ながら、弓兵を真に苦しめていたのは所々に設置されていた罠。 その空間に踏み込んだ瞬間、手に足に絡み、肉体を拘束せんとするチェーン型の捕獲魔法であった。 (もう一人いるか……いや、この足音は人間のものではない) どうやらこちらが藪を抜け、平地に出てから仕掛けてきたのも相手...
  • フェイト一章中編E
    (呑まれるなっ!) 敵が来るというのなら望むところ! こちらもフルドライブには時間の縛りがある 故にここでの決戦は願っても無い! ここで敵の気迫に呑まれて硬直したのでは話にならない それこそSランク魔道士の誇りとプライドにかけて、真っ向から倒してのけるだけだ 「バルディッシュ!   敵のMAXスピードに合わせて誤差修正!  マルチタスク二番解放………サンダーフォールッ!!」 Yes sir...ThunderFall set up フェイトとて会話中、ただ呆けているほど間抜けではない 敵の行動に対する備えは十分 デバイスに溜めておいた広域自然干渉魔法を 男のの突進に合わせて抜き放つ 「轟け……サンダーフォールッッ!!!!」 直後、フェイトの周囲に特大の電磁波が巻き起こり 天空に発生した雨雲が雷を招来 ...
  • フェイト一章中編G
    獲物を狙って滑空する紅蓮の鷲が 地上を駆ける疾風の獣と再びの邂逅を見せる その形相は共に猛り狂った肉食獣のそれだ 双方、決して浅くない傷を負っているというのにそんな素振りは微塵も見せない いや――手負いの獣は恐ろしいという格言通りか 牙を剥き出しにして互いの喉笛を食い千切ろうと翻る肉体は見るものの心胆を凍えさせる事だろう その場で二人の戦いを見守るフェイトもまたその一人 明らかに自分とは違う、近接での「犯し合い」に冷たい汗が止まらないが… だが、そこで凍ってしまうような者に烈火の将が剣を預けるわけがない 槍兵が迎え撃つ剣士の脇から、新たに放たれる何かがあった 金色の細い短剣のようなそれが将に先行するかのように飛来し、ランサーの身に降り注ぐ 「―――ぬっ!?」 対して目にも止まらぬ真紅の槍捌き 前方で長物をニ、三閃するだけでそれを難なく...
  • ash氏
    魔法少女リリカルなのはシリーズ×Fate/staynight クロスオーバー Ash/staynight ※注意事項 ○本作品は本編抜き出し型の中編SSです。回想モードみたいな感じ。 ○英霊タカマチナノハ物です。 ○一応最低限のことは説明していますが、不足なのは否めません。自己補完必須です。 ○独自解釈・独自設定及び捏造、多々あります。 ○なのはさんが強いです。黒いです。 ○召喚されたサーヴァントは以下の通り。 セイバー=アルトリア・ペンドラゴン アーチャー=タカマチナノハ キャスター=エミヤシロウ 10日目 Ash-『Prolog1』 Ash-『Prolog2』 Ash-(4).『Ash like snow』 Ash-(5).『Golden starlight1』 Ash-(5).『Golden starlight2』
  • なのはVSミスブルー中編
    既に原型を留めていない地形――― フルメタルジャケットで武装した小隊同士の貪欲な、殲滅戦じみた撃ち合い。 犯し合い、滅ぼし合い、食らい合う、この砲弾による削りあいはしかし――― この二人にとっては牽制の鍔迫り合い以上の意味を持たなかった。 先に仕掛けたのは高町なのは。 自らの陣地を捨て、王将に楔を打たんと滑空する。 しかし相手の弾幕をものともせずに蹴散らし、一度は敵を追い詰めたかのように見えたエースの飛翔は――― 相手の「弾幕」を超えた更なる魔弾の「壁」によって自陣に押し戻されれる事となる。 「くっ………」 強襲は失敗。  防壁のおかげで致命傷はないものの、被弾によってペースを乱され 決めにいって決められなかったという精神的な焦りも相まり 状況はなのはに約一秒のフリーズを強要する。 そして――彼女は識る。 現状、自分の置かれている状...
  • KO-j氏
    エピソード『カレイドスコープ』◆ 第一話『戦場』 第二話『現状』 第三話『妖魔』 第四話『雷光』 第五話『天の杯・1』 第六話『混迷』 第七話『真竜』 第八話『幽騎』 第九話『湖光』 第十話『魔女』 第十一話『薔薇』 第十二話『皇女』 第十三話『天の杯・2』 第十四話『幕間』 第十五話『猛犬』 第十六話『神殿』 第十七話『怪物』 第十八話『魔槍』 第一九話『群体』 第二十話『並行』 第二一話『差異』 第二二話『月下』 第二三話『極光・黒』 第二四話『隼燕月火』 第二五話『騎士』 二十六話『落雷』 『カレイドスコープ』外伝 EX『There is it must be. 』01 EX『There is it must be. 』02 EX『There is it must be. 』03 EX『There is it must be. 』04 EX『There is it mu...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅰ ――新暦80年代……ミッドチルダ <大戦>初期 滅んでしまえばいい、と何処かの戯け者が呟いた。 数日後、世界は馬鹿が呟いた通りに灰燼へ帰した。 誰もが馬鹿な戯れ言だと思っていたこと――のどかな平和が続くという日常はあっけないと云うことを、誰もが忘れていた。 でもそれは、時空管理局の予測を遙かに上回る大軍勢によって覆されて、旧暦に発達した質量兵器の群れが雲霞のように世界を塗り込めて。 スバル・ナカジマの生まれ故郷である、次元世界有数の繁栄を誇ったミッドチルダは、火の中で踊り狂う罪人のように死に絶えた。 大きな、大きながらんどう、朽ち果てた都市の残骸だけが―――残されたモノだった。 絶望しかないように見えた。それでも人は抗う、運命という呪縛に…… ―――身体は鋼で出来ている。 その頃はまだ戦況は...
  • フェイト&シグナムVSランサー&ライダー完結編A
    自在に大空を翔けていたその身体が あらゆる障害をぶち砕く頑強な四肢が 急速に力を失い弛緩する。 今まで楽に振り払う事の出来た重力の楔に容易く捕まり、 大気圏内における法則本来の理に任せて落下する自分と――敵。 信じられない。 いや、その思考が事実を正しく認識する暇もない。 急速にその身体から逃げていく生命力。 自身の胸にはその突き立った結果…… 相手の槍が雄々しく突き込まれている事実のみを残す。 ――― 何故…? ――― 口にしようとした疑問の言葉は、その代わりに喉の奥から 汚泥のようにゴボッと漏れ出た大量の赤い液体によって遮られる。 確かに至高ではなかった。 体力が限界であった事や、ここで決めなくてはならないという焦り タイムリミット、敵の底知れぬ強さも相まって 最後の一撃に十分な確実性、慎重性を求める事は出来なかっただろう。...
  • 「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ
    「英霊スバル~その軌跡~」中編Ⅱ 夢を見ていた。 悲しいくらい純粋で、それゆえに信じていたすべてに裏切られてしまった女。 少女だったときは幾つかの月日が洗い流し、大人となった女性の心はがらんどうだった。 信頼できるものは戦争が壊していった、戦禍が奪っていった、兵士が蹂躙していった。 家族も友も憧れも、かつて共に轡を並べて戦った仲間達も。 心の内に在った理想すら失われていた。 それは如何なる戦場でも生き残り、敗北を知らぬために戦い続け、練兵を続けた先に《起源》を宿した拳ですべてを壊し。 その身に刻んだ武技は無敵―――如何なる敵も生かして還さず、屠る拳は神威すら破砕する。 その者は、幻想へと至る最強無比の種族「竜」すら倒してみせた。 神に救いを求めるだけの、非力な無辜の民草を守るためだけに力を振るい、ついた名前は「疾風の拳士」「竜殺し(ドラ...
  • 強襲 黄金の殲滅者中編
    ??? ――― 「神秘………?」 話を聞いていた7女が首を傾げながら姉に問う。 「分かりません。 論理的に定義できませんか?」 「その定義が出来ない力の事だそうだ。」 脱走に成功した次元犯罪者ジェイルスカリエッティとその娘達。 彼らの向かう先を父から聞かされたナンバーズらは今、各々の思いを話し合っている最中である。 管理外世界におけるちっぽけな一惑星。 異なる次元におけるその惑星で、彼女らの父である科学者はそれを見つけた。 「要は御伽話の類でしょう? そんなもの、どの星にだって……  ミッドチルダにだってありますわ。」 「しかも次元の壁の向こうとはいえ、管理外世界だろう?」 管理局の目の届かない―――否、問題にすらしていない辺境の僻地。 更にその星の中でも一般人にはまるで認知されず、秘匿に秘匿を重ね、深く濃く練り上げられてきたといわれる力。 ...
  • 魔導師VS魔術師 中編
    「レイジングハート! 上を取るよ!」 目の前の魔導師を警戒しながら、アクセルフィンの駆動式を脳内で展開。 この紫の魔導師がどんな相手か分からない以上、最善の手を打っていかないとダメだ。 場所の有利をとるべく一気に上空に飛び上がる、 直前、 『"病風-アエロー-"』 魔導師の聞こえない言葉が、耳を打った。 <Axe―――Protection!> 「レイ―――?」 つい、怪訝な声が漏れた。 レイジングハートが私の指示をキャンセルし、一瞬でプロテクションを展開する。 直後、 ギィィンと、まるで鋼鉄同士が衝突したかのような音が響いた。 「……え?」 「あら、随分硬いわね。言うだけはあるという事かしら」 そういって感心するように微笑する紫の魔導師。 その指先はこちらに向けられていて、地面は何かに切り裂かれたかのように抉られている。 ...
  • フェイト一章中編C
    間奏 2 ――― 「凄いわね…」 フェイトとランサー シグナムとライダー 四者が集う戦場――山道地帯を舞台としたこの戦いを今また、遥かな高みから観測する影がある 「でも一回戦に比べて地味、ですわねぇ…  初めに良い駒を投入し過ぎたんじゃありませんのぉ?」 「いえ……確かに火力では先の戦いに一歩劣りますが  繰り出す技の冴えは微塵も劣るものではありません  特にこの槍の戦士は素晴らしい」 彼女達は戦闘機人 この血みどろの宴を開催した狂気の天才――ジェイルスカリエッティの生み出した半人半機の娘たち そしてここは揺り篭の中枢部にて、此度の催しの主催席 彼女らが今、宿敵・機動6課と駒となるサーヴァントの戦力分析をすべく 数あるモニターにかぶり付きながらの作業をおこなっているのだ 「上手い事ばらけてくれたおかげで総当りの様...
  • @wiki全体から「雷光始動中編A」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索