「スポーツ行進曲」(スポーツこうしんきょく)は黛敏郎作曲の行進曲である。
「スポーツ行進曲」は1953年、黛敏郎が作曲した管弦楽のための行進曲である。現在では吹奏楽用に編曲されたものが広く演奏される。
日本テレビの開局にともない同局の委嘱によって作曲され、NTVのスポーツ番組のテーマ曲として使用されていた。後に黛は『題名のない音楽会』にて「(曲の権利を日本テレビに)売り払って(著作権使用料を得られず)損をした」というようなことをほのめかしている。ちなみに、その際日本テレビ側から支払われた「買い取り料」は5万円だったと同番組中で示している(曲のラストにフリップで見せた)。
この行進曲は通称「日本テレビスポーツのテーマ」といい、番組オープニングのテロップでは「NTVスポーツのテーマ」と表記されることが多かった。プロレスラー・ジャイアント馬場の「王者の魂」以前の入場曲、もしくは輪島大士のプロレスラー時代の入場曲としても知られる。全日本プロレスにおいてはバトルロイヤル形式の試合時の入場にも使われたことがある。またこのインパクトから他局にも使用される傾向が強い。導入当初はモノラル音声で放送されたが、1981年にステレオ化⇒1984年頃に音源を新規リニューアルして現在はフルステレオ化されている。
1980年代まではプロ野球中継からゴルフ、大学ラグビー、マラソン、そしてプロレス中継まで幅広く使用されたが、1990年代に入るとJ-POPなどの音楽を使用される傾向が増えることになり地上波では使用率が減少している。現在は日テレG+の番組(後述)で聞くことが出来る。また『プロレスクラシック』にも使用され、プロ野球中継に関しては不定期に使われる。
なお、似た名前で古関裕而作曲の「スポーツショー行進曲」という作品があるが、こちらはNHKのスポーツ番組(野球中継)のテーマ曲に使用されている。
この音楽は日本テレビのスポーツ番組に使われたものだが、ジャイアント馬場のBGMで有名になったことから1990年代後半頃から他局のバラエティ番組にも使われる事が多くなった。
※なお1970年代まではこの音楽のイメージはプロレスやジャイアント馬場ではなく、「日本テレビの巨人中継」をイメージさせられるものだった。
ファンファーレが祝典的な雰囲気を醸し出した後、濃密な弦楽合奏が繰り広げられ、さらに、木管が主役となって弦楽を引っ張ったあと、ダル・セーニョでファンファーレの後に戻り、さらに無限リピート可能で、終止形に持って行きたいときに終止感へ転換できるフォルムになっている。
放送のテーマ曲の特性として、時間調整ができるように、番組終了時刻の少なくとも1秒前に音が終わる必要があるので、それを熟知した作品である。
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