まだ吸血鬼が起きている時間。
紅魔館の周りでスネークしている影が一つ。
紅魔館の周りでスネークしている影が一つ。
「うふ、うふ、うふふふふ。こうなったらあの妹吸血鬼の寝顔を撮って、
姉に高く売りつけてその金で家を建て直すわ……」
姉に高く売りつけてその金で家を建て直すわ……」
隠れながら、黒歴史チックな笑い声を漏らす文。
半ば自棄になっている文は、吸血鬼が眠る時間になると同時に最速で館に乗り込むつもりでいた。
そんな彼女を、とんとんと肩を叩く人物が一人。
振り向くと、そこには映姫が立っていた。
半ば自棄になっている文は、吸血鬼が眠る時間になると同時に最速で館に乗り込むつもりでいた。
そんな彼女を、とんとんと肩を叩く人物が一人。
振り向くと、そこには映姫が立っていた。
「あれ、何か用ですか閻魔様。写真の撮り方でも聞きに来ましたか?」
「いえ、ファイトの終了を知らせに。私の勝ちですよ」
「……はい?」
「いえ、ファイトの終了を知らせに。私の勝ちですよ」
「……はい?」
ぽかんとする文の前に、映姫は写真を取り出した。ばっちりフランの寝顔が写っている写真を。
「え、ええええええええ? まだあの吸血鬼起きてますよね!?」
「はい。ですから起きている姉のほうに会ってきました」
「いや、意味分かりませんよ! なんでそっちに会って写真を……」
「それが、閻魔には簡単なのよね。浄玻璃の鏡を使えば」
「は?……ああ、なるほど……」
「はい。ですから起きている姉のほうに会ってきました」
「いや、意味分かりませんよ! なんでそっちに会って写真を……」
「それが、閻魔には簡単なのよね。浄玻璃の鏡を使えば」
「は?……ああ、なるほど……」
意味を理解して、文は脱力した。
要するに、映姫はレミリアを訪問して浄玻璃の鏡を使い、今までの彼女の行動を見た。
そしてその中の一つ、フランドールの寝顔を見ている行動を撮った、というわけである。
その証拠に、写真にはレミリアの姿と鏡の枠も写っている。
要するに、映姫はレミリアを訪問して浄玻璃の鏡を使い、今までの彼女の行動を見た。
そしてその中の一つ、フランドールの寝顔を見ている行動を撮った、というわけである。
その証拠に、写真にはレミリアの姿と鏡の枠も写っている。
「……そんなのありですか?」
「ありです。私がルールです」
「ありです。私がルールです」
勝者:四季映姫