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新編・文族院 - (2009/10/07 (水) 12:15:38) の編集履歴(バックアップ)


新編・文族院

序文


書きたいものだけが書けるもの。
だから何を書くには何が必要か、なんてことは、文族院では教えません。
本当にほしいものは、あなただけが知っているはず。

あなたがほしいものは、なんですか?
文族院は、あなたに気付き方のヒントを教えます。
早くあなたの想いの結果を読ませてください。

初級編:おおいに真似よう!


読んだようにしか書けません。
喋ったように書いたり、聞いたように書いたりすることもありますが、
どちらにしろ、それは相手ありきの話です。

同じようなものを書きたい!
と、思うのが、きっと一番のモチベーションのはず。

何と同じようなものを?

それはあなたにしかわからない。
それが何かも、どう心に響いたかも、あなただけが知っている。

同じ「ような」もの。
まったく同じものがいつまでもずっとほしいなら、あなたは書こうと思わない。

ちょっとした気軽な変化をつけるだけでいい。
最初から書きたいものがわかってて、書きたかったように書ききる人も、
いません。

書いてみること、その楽しさが、
次から次へと書きたいものを増やし、書きたかったものを教えてくれます。

書いた結果をおおいに面白がってください。
面白いことだけを書こうとせずに、書くことを面白がってみてください。
真似ようとしたものと似てなくても、あなたとあなたの作品は素敵です。

なぜならあなたは、あなたの思う「素敵」に向けて、
「作品」という一歩一歩を踏み出しているところなんですから!

中級編:オリジナリティ


よく、作品の展開やキャラクターにオリジナリティを! と、
思い悩む人がいます。

その悩みは正しくもあり、また、間違ってもいます。

オリジナリティとは、唯一性のことであり、
展開のオリジナリティとは、「誰が」「誰に」「何をしたか」であって、
キャラクターのオリジナリティとは、「何をしたか」の、積み重ねです。

「いつ、どこで」も、「どんな理由で」も、「どのように」も、
関係ありません。

「いつ、どこで」
すべて作中です。

「どんな理由で」
私たちが周りの人に対してそうであるように、キャラクターが何をしたか、
の積み重ねから推測するしかありません。

「どのように」
実際にキャラクターが行動しているシーンを覗くか、誰かの口から説明
される以外に知る方法はありません。

設定することと書くことは違います。

設定することは血の通わない神の作業で、
書くことは人間となって生きることです。

作者とは、
人間のままでは到底出来ないような酷い仕打ちや、偶然の操作が出来ます。
だから、ただ決めるだけの設定は、神になっている間にしたことなのです。

でも、キャラクターは人間です。
神となって上から眺めれば三人称で、一体化すれば一人称で、どちらにしろ、
同じ人間に共感してもらうためには、人間として生きている必要があります。

だから、「誰が」「誰に」「何をしたか」が大事なのであって、
一人の人間が生きた結果や、ましてや大勢の人間が生きた結果の物語に、
オリジナリティがあったかどうかなんて、関係ないわけです。

あなたはあなたです。
人生にオリジナリティがないね、なんて、
誰にも言わせていいものではありません。

まず、「誰が」「誰に」「何をしたか」だけで物語を描くことを覚えて、
それから読者や自分を一層面白がらせる斬新さを追い求めましょう。





悲しい時に笑って、怒った時に泣く方が、

作品の種類:自分が書いたものはなんだろう?


  • SSとは
会話を主としてキャラクターの動く様子を楽しむ
  • 物語とは
キャラクターの人生を抜き出して、出来事に始めと終わりを見つける
  • 小説とは
物語を通して問いかける



SS⊂物語⊂小説
(SSも物語だし、小説になりうる)
(小説は物語を材料にして、その上に行間を生み出す)

作品の種類:その1.SS

SSという単語は、オリジナルのキャラクター、物語、世界観から、
読者が想像力を働かせて「もしもこうだったら」と、自分なりの解釈を働かせて
作者になって書いた文章のことを指します。

Short Story(短編),あるいはSide Story(外伝)
の略語ですが、SSとは、要するに「どれだけ原作に矛盾しても構わない遊び」
であり、オリジナルの唯一性から解放された、気軽な筆遊びのことです。