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【公共事業】無人機の開発 - (2008/12/01 (月) 10:38:26) のソース

*無人機の開発:Bullet -バレット-
#contents

**&font(b){1.序文}
&sizex(3){&font(b,blue){『B-1(バレット・ワン),ファイア! 放たれろ、弾丸号!!』}}

総ての兵器は恐るべき弾丸である。
人が敵を殺すためだけに作り上げた、殺意の化身である。
元来は、たったそれっぽっちの存在に過ぎないのだ。
#right(){-弾丸号戦術書・冒頭より抜粋}



**&font(b){2.解説}

正式名称:Bullet -バレット-
通称:弾丸号

兵器カテゴリ:無人兵器

#mobile(){
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}
#pc(){
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}

#hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00)

ただの兵器に愛称を与えるのは軍隊の古くからのならわしだが、
人型ともなればおのずと思い入れも深くなる。

人が敵を殺すのは、自分(軍隊)が誰かを殺すのは、
無限に続く殺戮の螺旋のためではないと信じるそのために、
彼らは兵器に名前を授ける。

それはまるでもう一度自らの命を名づける行為のようであり、
戦場での己の意思を保つ最後の良心でもある。



**&font(b){3.デザインコンセプト}

総ての戦術は機動から始まり、機動とはつまり、動くことである。
人間がもっとも多く動かし習熟してきたものは自らの肉体であり、また、五体の延長線上となる各種の道具の使いこなし方の発想だ。

そしてその人間が戦場においてもっともシンプルに脅威を感じる対象とは何かを考えた時、機動の遅れ、あるいは寸断を起こす存在が着目され、弾丸号が開発された。

頑強であり、高速であり、自在に動き回り、敵を遮り、貫き、しかしそれだけしか役割を持たない、果たさない。

野太く丸いフレームは、正に弾丸そのままの形を模したものなのである。



**&font(b){4.武装}

なし。

銃持つ事すら出来ない推進器内蔵型の手と、自身が弾体となって敵を撃破する、もしくは宇宙戦における弾体を生み出すために塵へ突撃するというコンセプトの下、全身これ安価なエネルギー材の塊である。

その他に特筆すべき点も、無線誘導と乗っ取り防止の装備内蔵のためにレーダードーム型となって張り出している頭部ぐらいだが、奇しくも装備されたセンサー類の形状によって、首のまったく存在しないシルエットから受ける非人間的な印象とは対照のユーモラスな面構えになっているため、現場ではバレットの名をもじり、「バッタ君」ともあだ名された。

#mobile(){
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#pc(){
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}



**&font(b){5.機能}

手足及び背部に仕込まれた推進器により、弾丸の名とは裏腹に、舞い踊るような見事な機動を見せた。

反面、完璧な運用には熟練を要するため、得てして旧来の人形のような自爆特攻型として使われがちであったが、卓越した機動性を生かした戦術的な局面を構築する事に長け、特にオペレーティングに優れた初心級宇宙空母や宰相府のオペレーターアイドレスとの相性は良かった。

白兵突撃のみという、人型兵器にあるまじき偏った戦術思想で生み出された弾丸号は、人型であるがゆえに運用者が発想しやすい機動によって補われたのだ。



**&font(b){6.『 Like a bullet , 弾丸のように 』}

弾丸の始まりはそうではなかったかもしれないが、弾丸の発達のおおもとは、人が人を殺すためである。それゆえ、無人兵器としての弾丸号の名に、良い心象を持たない者達は多い。

だが、時に人は、ただ純粋に弾丸が起こす現象だけを見て、それを良い意味の表現としても転用してきた。

ひたすらに真っ直ぐで、あらゆる障害を貫徹して物事を達成する存在。

だから弾丸号の運用者は誇りを持ってこう言うのだ。

&font(blue){&bold(){『Like a bullet,弾丸のように、私達は人が人である事を辞めず、挫けず、諦めないそのために、一直線に走ります』}}

と。

#hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00)

総ての兵器は恐るべき弾丸である。
だが、総ての兵器を生み出したのもまた人間である。

ならば人間が人間の可能性を信じるように、
人間は、兵器の可能性だって護れるはずだ。

殺戮という行為を殺すための存在としてだって、使えるはずだ。

何もかもを殺す存在・プレイヤーは、きっとそのためにやって来たのだから。

#right(){-弾丸号戦術書・最後の文章より抜粋}



**&font(b){7.スタッフ}

>イラスト:むつき・萩野・ドラケン
>テキスト:城 華一郎