「にゃーロード」の検索結果
持ち込み品:i言語による物語構造論」 から 次の単語がハイライトされています :


ICG =小説を、その執筆の助けとなる形で定義します
PLAYER =城華一郎、読者のみんな

#結論から記述した方が読みやすいため、本来の順番を無視してまとめを先に持ってきています

まとめ:小説 =主人公がなりたい自分になるまでを描いたもの。なりたい自分に何故なろうとしたのか、読者の共感を呼ぶようにシーンを組み立て、情景描写を駆使し、会話によって意思表示をさせることで成立する。なりたい自分になるまでの運命からの抵抗が激しければ激しいほどそれが達成された時の解放感は強まる。設定はすべて、なりたい自分になろうとする意志の発端を表わしているものであり、なりたい自分になるまでの変化と結末を生み出すためにあり、そしてそれに感動するために必要な抵抗を、登場人物同士で作りあうためにある。

/*/

L:小説={
 L:小説の構成要素およびその用語
 L:キャラクターデザイン

L:小説の構成要素およびその用語={
 f:感動 =何かに触れることで、それがどのような種類であれ、感情が起こり、心が動くこと
 f:比喩 =何かに比べて喩えること。小説技術の根幹であり、物語でさえたったひとつの物事を、感動という重みを持って伝えるための比喩に過ぎない。ひとつ以上伝えたいことがあると思って書いている小説は、ひとつにまとめあげきれていないだけで、しかししばしば作者は伝えたいことをたったひとつにまとめあげる、そのために小説を書くことがある。答えありきではなく、答えを求めてその答えの比喩である本文を書くことこそが、小説を書く意味である

 f:物語 =感動させるために読ませたいシーンの連続からなる、主人公に”なりたい自分とは何か”を気付かせ、しかし”なりたい自分にはそう簡単にならせないぞ”と激しい抵抗を示す一連の運命が完結するまでのひとまとまりの出来事

 f:シーン =主人公ないしその周辺の人々が”なりたい自分”になろうと行動している場面。また、その行動を区切って切り取ることによって読者に感動を与えることを意図されたひとまとまりの出来事


 f:運命 =主人公ないしその周辺の人々が”なりたい自分”になっていく過程のこと。”なりたい自分”は一つの目標に過ぎないので、当初の目標が達成されてもまた新しい目標の生まれていることがしばしばある。運命はなかなか終わらない

 f:なりたい自分 =思い描いてしまった未来像のこと。それが他人からポジティブと取られるようなものであろうと、ネガティブと取られるようなものであろうと、目標としてしまっていることに変わりはない。最初はしばしば曖昧であり、一見矛盾に思える複数の方向性を持ち合わせていたり、具体性がまったくなくて抽象的だったりする。諦めさせようとする堕落の誘惑や、違う未来像を押し付けようとする敵対者を、拒み、否定することで具体性を帯び、どんどん絞り込まれて鮮明になっていく


 f:主人公 =物語の結末で、必ず”なりたい自分”になってみせることで読者に感動を与える存在。たとえシーンに顔を出さずとも、物語全体の比喩しているところの答えに向けた流れの中心に存在感を示している特別な存在

 f:主人公の周辺の人々 =主人公以外の登場人物のこと。本人達にとってすれば、自分達こそが主人公であり、また実際にそれぞれの背負う運命をクローズアップする時、彼らは主人公として扱うことが正しい。どれだけ本来の主人公が背負っている運命と違う流れを示しそうでも、それはその運命からきちんと派生したものであるため、全体の流れに対して破綻を起こさない。これが本編に対する外伝の存在である

 f:敵対者 =主人公が”なりたい自分”になろうとするのを妨げる存在。怠けようとする自分自身は常に敵対者でありうるし、直接的な害意・悪意のあるような、わかりやすい敵対者以外にも、局面的な敵対者はいつでもどこにでも存在しうる

 f:ヒロイン =主人公が”なりたい自分”になりたいと思う、その原因が登場人物の一人であった場合の、原因となる人物に対する呼び名。複数人が動機になって一つの目的を抱いたりすればそのケースと合致するし、目的を一つに絞り込んでいく過程で複数人いたのが減っていくこともある

 f:ヒーロー =主人公の”なりたい自分”が、本人にとってポジティブな方向性を持っている場合の呼び名。社会的にネガティブと受け取られる要素が強く混じっていても、本人がそれをねじ伏せてポジティブに捉えて行動しようとする場合を反社会的なヒーロー、つまりダークヒーローと呼ぶ


 f:情景描写 =登場人物の心情を直接言及せず、しかしそれを想起させる形で比喩的に物事を記述すること

 f:章題 =そのシーンで起こる出来事の予感を与え、暗示する、単語の組み合わせないし短文によって構成されたもの。目次やシーンの冒頭に記載される

 f:予感 =未来に起こるであろう現象をその時点で予め感じること
 f:暗示 =暗に示すこと、明らかには示さないこと
 f:単語 =それだけで一つの意味を成す、言葉の最小単位のこと
 f:短文 =ある規準から照らして短いと判断出来る文章

 f:会話 =言動によって成立する意思の交換
 f:言動 =言葉、行動、ないしそれらに準ずる意思表示
 f:意思 =思っていること、考えていること
 f:意志 =ぶれない方向性を持った考え

L:キャラクターデザイン={
 l:人物の構成要素 =キャラクターデザインの場においては、ここでは「他人=読者」と規定した上で、「他人からどう認識されるか」という視点に基づいて、「t:その人物の全体を捉える際の識別タグ =名称」「t:五感で感じる際の識別タグ =容姿」「t:頭で考える際の識別タグ =経歴」という区分に従ってキャラクターを三つの要素に分割して扱うものとする

 l:容姿という要素について =人は五感でしかリアルタイムに相手を認識することが出来ない。五感に基づいた想像力によって登場人物を認識する仕組みになっている物語も同様である。よって、より読者の想像力を刺激する文章を意識して生み出しやすいように「容姿」をその指標とした

 l:経歴という要素について =人は相手がどういう人物なのか、非リアルタイムで、つまり五感を刺激されずに理解するには、その人について間接的であれ直接的であれ、既に手に入れた情報からしかイメージすることが出来ない。よって、より作者がキャラクターをしっかりと組み立てやすいように「経歴」をその指標とした

 l:名称という要素について =キャラクターは常にその名前によって認識されている。だが多くの名前はそれ単独で奇抜だったり特徴的だったり、覚えやすく該当のキャラクターイメージを喚起しやすいようなものになってはいない。容姿と経歴を一つのイメージへと強固に束ねるためならば、作者は「名前」というキャラクターを把握するための指標を、本名のみならず、愛称であるとか、またその相性が誰からつけられたものだとか、偽名や通称、異名といった「名称」全般を記述することで、読者に向けても自分に向けても補強してよい

L:構想用テンプレート={
 L:シーン
 L:人物

L:シーン={
 l:章題 =
 l:情景描写の伝えるべき感情 =
 l:会話する人物 =
 l:会話で伝える意志の詳細 =

#物語全体については、シーンと同じように組み立てます。このシーンという基本骨格のスケール(規模)を、大きくすればより根幹的な全体的指標に、小さくすればより具体的な記述になるはずです

L:人物={
 l:なりたい自分 =
 l:なりたい自分になれない理由 =
 l:容姿 =
 l:容姿に込めた作者の意志 =
 l:経歴 =
 l:経歴に込めた作者の意志 =
 l:名称 =
 l:名称に込めた作者の意志 =

#設定全体については、人物と同じように組み立てます。人物設定と世界設定は同型反復が可能です。なぜならどちらも物語のための設定だからです、スケールが異なるだけの問題です

#l:人物におけるなりたい自分 =世界における物理法則
#l:人物におけるなりたい自分になれない理由 =世界における物理法則が現実世界とずれた理由
#l:人物における容姿 =世界における現在の様相
#l:人物における経歴 =世界における歴史
#l:人物における名称 =世界における名称

#以上のように置き換えられます

/*/

IWG =これらを理解し意識し駆使することで、小説の執筆の助けになるはずです。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:1970年01月01日 09:00