レンジャー連邦王宮図書室 @wiki内検索 / 「ご依頼SS番外編:傭兵の幸せな休日」で検索した結果

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  • ご依頼SS番外編:傭兵の幸せな休日
    ...原の一日:扇りんく様ご依頼SS番外編:傭兵の幸せな休日~ /*/ -The undersigned:Joker as a Clown:城 華一郎
  • 城華一郎(星野十郎)
    ...青森さんといっしょ ご依頼SS番外編:傭兵の幸せな休日 小笠原の勉強会:前夜 二人が来る前に レンジャー連邦の日々・横山の場合 ~お見合いは互いの未来を共に見合うためのものですよ、の巻/あるいはこんな、あるべき未来~ 結婚式の思い出:高原と、高原アララのお祝いの席で 小笠原の夜 レンジャー連邦の日々・谷口竜馬の場合 小笠原と宇宙の騎士 祭囃子:前編 祭囃子:中編 祭囃子:後編 二人の時間 秘宝館SS:『それでも心に吹く風は』 秘宝館SS:『りんくのいない日々』 秘宝館SS:『魔術師の望むもの』 秘宝館SS:『カイエ』 秘宝館SS:『夢幻桜華』 秘宝館SS:『言葉のいらないその時を』 秘宝館SS:『帰り道』 スペシャルSS:『いってらっしゃいませ』 秘宝館SS:『華』 秘宝館SS:『黄昏の歯車』 秘宝館SS:『星の瞳、太陽の羽根』 秘宝館SS:『精霊達の祝福』 秘宝館SS:『南洋の午後...
  • ご依頼SS本編:青森さんといっしょ
    やわらかな雲と、笑い声。 あふれる日差しに揺れる緑。走り抜ける影。 窓際に並ぶ小物のシルエット。せっせと手を動かしては、時折額をぬぐう割烹着姿。 ちぃ? と、小首を傾げる、ネコリスの尻尾……。 波打ち際の光があんまりにまぶしすぎて、彼女たちは、 その、光の海に手をかざした。 /*/ 『……………………』 まあるく唇に微笑みがこぼれる。 傍らにいる男性は、ぶしょうひげの似合う顔をした、黒髪黒目の純日本人だった。肩幅は広く、うっすらと線の浮いた体つきは、自分1人や2人くらいどーんとぶつかっても受け止めそうなたくましさで、肌を日光にさらしている。 いい海で、とても、ここが昔戦場になっていたとは思えない。はやる気持ちもそのままに、ついでにぐいと、早くも腰を落ち着け始めていた男性の腕をひっぱった。しっかりした手ご...
  • 小笠原の勉強会:前夜
    ふぁら、ふら… 音もなく足跡が、刻まれてはその上をまたすぐに雪が覆い尽くし、幾度繰り返しても、変わらない。 ただ注がれて日溜まりがかりそめの姿を取ったみたいに、光の糸がすべてをゆるやかに編みこみながら染みこむように落ちていた。重さもなく、冷たさも、そして暖かさも感じさせないその雪は、なぜだろう、どこか悲しくなるやさしい感じを、その中に抱かれているものたちへと覚えさせた。それでいて、なぜ悲しくなるかを気付く事ができない、自分でも遠い、感情のとばりの向こう側。それこそがこの雪のやさしさで、それこそがこの雪の無慈悲さだと、気付くものは、ひとにぎり。 無数の細い光、そのすべてはとても目に捉えられぬほど繊細に折り重なっていて、 青い空も、肌を押すような熱気も変わらないまま、やさしさが世界を染めていた。 悲しみを慈しむこと知らぬ雪化粧が心を染めて鎮めていく。 ...
  • 夕ごはん
    かんぱーい! 幸せおまけ前提:「もんじゃも世界を救う」 もんじゃってね、皆でわいわい、楽しいよ! 皆で食べると楽しいし、悲しいことがあっても大丈夫。 悲しさをもんじゃに混ぜてくるっと丸めて焼いちゃおう。 皆でおいしく食べちゃうぞ!さあ、皆でもんじゃしよう! 蝶子さーん!(抱きつき)  普段はお家で愛情たっぷりの手料理が多いレンジャー連邦ですが、今日はちょっと特別で大もんじゃ祭りです。  メイド服に着替えて、みんなの分のメイド服を用意して準備ー! レンジャー連邦はいつだってお祭りです!  ★一方その頃…(空馬さんのもんじゃの前のワンシーン。的な)  ★一方その頃…(ビッテンフェ猫さんの大もんじゃ祭り01)  ★一方その頃…(冴木悠さんの大もんじゃ祭り裏側)  ★一方その頃…(ビッテンフェ猫さんの大もんじゃ祭り02「にゃーおん!」) 夕ごはん  【...
  • 秘宝館SS:『りんくのいない日々』
    恭兵は、もう随分長いことのんびりしていた。 「あんまり長いことここにいると、太っちまいそうだな」 なあ、と手持ち無沙汰に、テーブルの上で丸まってる雉トラのヒゲをいじる。 遊んでもらったと思ったのか、きょうへい2はてしてし前足を繰り出して恭兵の指をキャッチ、かじりつく。恭兵、もう片方の手で尻尾をつつく。ぴょこんと機敏にきょうへい2はそちらへ向き直った。 そうして楽しそうに猫とじゃれあいながら、ふと、いつでも心に浮かべている相手の顔が、むすぅっと膨れていることに気がついて、今更ながら手を止める。 「りんくがいなくて寂しいよ」 お前もそうか?と、きょうへい2に聞く。 にゃあ、と雉トラは一声鳴いて、頭をこすりつけ、餌をねだるだけだった。 /*/ 秘宝館SS:『りんくのいない日々』 /*/ 宰相府の秘書官保養地は、いつ夜襲を...
  • レンジャー連邦の日々・横山の場合
    洗い物をしながら横山は、軒先から伝わる熱い気配の源を時折眺めていた。裏通りの安い宿は砂避けのために台所の窓ガラスのような使用頻度の低い場所ははめこみにしてあり、手元をぼんやりと照らす灯りだけでは、砂漠の街の夜更けに人影を充分に確かめることは出来ない。だが、そこにいるのが誰なのか、横山には確かめるまでもなくよくわかっていた。 相変わらず、休む事を知らない。 しかもその鍛錬には私欲がない。 私欲がないから自分に対する甘えもなく、ただ客観的に積み重ねる。それを、延々と繰り返している。 強くなるわけだ。 道場で毎日最後まで顔を突き合わせていた頃に比べても、もう全然私じゃ敵わない。 かちゃかちゃかちゃ、きゅう。 ぽた、 ぽた、 ぽた、 …… 静かにコップや皿を布巾で拭う。その表面に鈍く照り返しが映りこむのを、どこ...
  • レンジャー連邦の日々・谷口竜馬の場合
    地を吹き払う、ほどの拳足の風が、砂塵を巻き起こしていた。 びょうびょうと裏路地に吹き込むビル風にも似た強力なそれを、轟と拳が砲弾ほどにも太く突き破った。地を、震、と踏みしめる。そこに裂帛の気合いはない。ただ、動きの型を確認しているだけだ。 街中で大剣を振り回すわけにもいかず、さりとてそれではどこで振り回せるのかというと、言ってしまえばなんだが所詮小さな島国であるところのレンジャー連邦に、そんな剣呑の許される場所はなかった。国民に開放されたスポーツセンターはおろか軍の訓練施設だって彼の本気のトレーニングに耐えうるような設備は用意してないだろう。 日に焼けた肌。風俗に従い剥き出しにされたへそのある、野太いほどの胴。薄い衣は彼の逞しい肉体の稜線を覆うには到底役者が不足しており、まるきり分厚い壁が、そこに立っているような存在感が、見た目の大きさだけでも発揮されていた。 谷...
  • 秘宝館SS:『言葉のいらないその時を』
    細い頬がにっこりと膨らんだ。 その年頃の少女だけが浮かべることの許された、光の弾けるような丸い頬笑み。 人差し指で婦人の抱く赤ん坊をあやしながら彼女は言った。 「大変でしたね。大丈夫でしたか?」 「えぇ、こちらはなんとか」 初々しい、ある時を経た婦人だけが浮かべることの出来る、幸せに満ちた微笑み。 その笑顔に奥へと案内されながら、後藤亜細亜は、自分の選択が間違ってはいなかったことを確信した。 /*/ 前日の夜のことだ。 「何をやってるんだ、亜細亜」 PCの前で顔を覆いながらきゃーきゃー言っている彼女を見て、吹雪は言った。 ひょいと後ろからモニターを覗き、むうと唸る。 「小笠原のログには、発禁だけじゃなくR-15指定もあったがいいか知れんな」 「ええっ」 「冗談だ」 いつものパターンなら、いつ奥さんが後ろから目を光...
  • おやつ
    恋バナ 浅葱空の恋バナ:「元気になったヤガミを蹴る。」 ねちこいのでまだ覚えています。あの事を。 マイルないから見果てぬ夢ですが。夢はあってもいいじゃない。いつかかなうかもしれないし。 いろんな愛の形があるのです。ここが私の愛の最終形態。  「お疲れー!みんなーおやつだよー」  「おやつーおやつー」  「おやつちょうだい、浅葱ー!」  「ええい、群れるなちみっこども、みんなの分あるからおてて洗ってらっしゃーい」  「はーい!」  「浅葱さーん、おやつしましょう~♪」  サクさんとむつきさん、彩貴さんがおやつ持参で来てくれた。  「あ、サクさんだー」  「むつきさーんもーお久しぶりです」  「彩貴さーん、おやつ一緒しようよー」  わらわらと三人に群がる子供たち。みんな丁寧語だ。   ちみっこども、なぜ私とみんなへの態度が違うのだ・・・。  まぁ、それは...
  • EV143発表ログ
    2009年5月12日に一番手で突貫してきました。 皆様、本当にありがとうございましたっ!! 読みやすいように多少入れ替えました。 また発表時は「浅葱空@レン連」という名前でしたが、長いので「浅葱空」に変えています。 では、どうぞー。 /*/ 浅葱空 > はい。ではレンジャー連邦のしあわせ発表を始めます。(ぺこり) 芝村 > /*/ (5/12-22 54 53) 浅葱空 > まずは、こちらをご覧ください。http //www25.atwiki.jp/tosyoshitsu/pages/454.html 浅葱空 > こちらが発表基本ページです。こちらでまず幸せ大前提:「今日も元気だごはんが美味い」を掲げさせていただくとともに自己紹介です! 浅葱空 > 遅ればせながら私はレンジャー連邦の浅葱空です。よろしくお願いします。 浅葱空 ...
  • 昼ごはん
    自由だけど、働きっぷりはまじめです。 幸せ小前提:「だいすきー!」 だいすきはすてきだ。大好きが多いとごはんが美味しい。ごはんが美味しいと(以下略)  蝶子さんとチョーコさんがお仕事に行くのを行ってらっしゃーいとお見送り。  私は孤児院に行く。  基本的にみんな好きな事を好きなようにやっている。  たぶん、  「各州(国民)は各々の州法(愛)に従ってその正義と勇気とを行使して下さい」  という蝶子さんの言葉が根付いているんだなー。  ちょーこさーああああん、素敵ーーーきゃあああああ。  もじもじ悶えます。  え、めったにしませんよこんなこと。  「あ。またやってるー」  「浅葱さん元気だねぇ」  「今日も平和だねー」  孤児院の子供たちがいつの間にか出てきて  「あ、浅葱がまた悶えてるーレンレンジャーキーッック!!」  「げふ、い、だだなんばす...
  • 未提出品
    ※なにか機会があれば提出予定の作品です。現在イラスト7本、SS63本、合計70本。 ※イベント61 国民の休日に提出しました。 ●ドランジ歓迎祭関連(計6本)(by青海正輝、楠瀬藍、双樹真、浅葱空/各作品の文責は文中にあります) ※ドランジ歓迎祭りの様子を描いた物語。一部、城華一郎の連邦ファンタジーと設定リンクあり。 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編の舞台裏 ドランジ歓迎祭り:続・悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:続々・悪乗り編 歓迎祭りの傍らで。盛り上がりも何もない1コマ ドランジさん歓迎祭の片隅で ●連邦冒険録(アレンさんシリーズ)(by双樹真)(計5本) ※メガネの冒険家・アレン(もともとは脇役)の物語。 ex:特産・砂漠のバラ(絵) 0:砂漠のバラ・光の薔薇伝記 1:連邦冒険録~いちのいち~ 2:連邦冒険録~いちのに~ 3:集積書類・...
  • 秘宝館SS:『ある1枚のメッセージカード』
     嬉しいなあ、嬉しいなあ。  とりどりのブーケと、その傍らに添えてある個性豊かな沢山のメッセージカードが、控え室代わりに使っている部屋のテーブルに、並んで幸せの色を形作っている。  挙式に当たっては、自ら親子ともなぞらえてくれた藩王からの言祝ぎも既に戴いた。  テーブルの上には、今でも楽しみに眺めるだけの目的で開かれている、ドレスデザインの数々が載った手製のカタログブック。式が無事に終わったなら、この中からお色直しで着るものを選ぶことも出来るかも知れない。  奥羽りんくはずっとにこにこしていた。  ちょっと贅沢かな、と、薄いリップの乗った唇が穏やかにたわむ。  バージンロードを歩き出せば、もう、微笑むだけではいられない。  だからこそ、今だけは。  思って、首を横に振る。 (ううん、これからずーっと!)  幸せ...
  • 秘宝館SS:『魔術師の望むもの』
    あまりの状況に落ち着いていない神経が原因だったのだろう。 慌てて緩く上空を旋回したが、一帯には動くものの気配もその人影以外のものも何もない。 安心すると共に、羽ばたき、まっすぐに彼へと落ちていく。 無意識に力強いストロークを刻んだ。少しでも早く、その思いが風を翼で圧し、鼻先で、より濃く分厚くなった空気を掻き分ける。 その先で横たわっている長い黒髪の美丈夫に、見知ったものを見る、親しみの色が僅かに浮かんだ。 どこまでも優しい微笑み。 しかしその頬は、記憶の中にあるものより、やや、削げていた。 微笑みが、変わらず優しいために、なおさら目についた。 「カイエ、人にお戻り」 その微笑みの前、以外では決して出さぬと誓った己の真名を口にする。 「良い腕です」 バルクは、目の前でウミネコから人に変わった女性を見て、そう言いながら微笑んだ。 /*/ ...
  • 秘宝館SS:『黄昏の歯車』
    黄昏に焼けた空を、歯車色に夕日が廻る。 その下をくるくると、青いドレスを纏った女と青い舞踏服を纏った男が歩いていた。 心に青い、情報の衣を纏って舞踏をステップする、一組の男女。 限りなく機械的なシステムの中を、限りなく人間的な歯車で廻し、くるくると歩く。 女の名は綿鍋ミサ、男の名は矢上総一郎と言った。 鐘の音が夕焼けを渡る。 空一杯をまるで押し包むように、2階建ての校舎の何処から響いてくるのだろう、金属の厚い大音声。 解放されたとばかりにピロティから吐き出される大量の生徒。 その人込みの中に、ミサは居た。 レンズの細い、活発に見えるフレームの眼鏡と、それにも増して活発そうな大きなどんぐりまなこ。健康的に焼けた肌と金髪は、南国の色を示している。涼しげな水色を要点として配してデザインされたプリーツスカートの制服は、いまやうっすらと茜色に輝いていて、眩し...
  • シリーズものSS
    ●四都物語(by青海正輝) 四都物語 ~はじめに~ 四都物語 其の一 西の都 「大地への挑戦状」 四都物語 其の二 東の都 「移動オアシス」 ●城華一郎の連邦ファンタジー(by城華一郎) ※レンジャー連邦の設定を使ったフィクションのフィクションな物語。 1:『 I_Dress 』 2:文族の思った文族のこと 3:ドランジ歓迎祭り:前奏にかえて 4:ドランジ歓迎祭り:いよいよ開催 5:ドランジ歓迎祭り:テストフライト 6:お祭りの傍らで:にゃんこふぇすてぃぼー 7:~レンジャー訓練記 あるいはこんな日常~ 8:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) 9:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) 10:私書:手紙としての物語 11:短編:たまには夢の話を 12:にゃんこ・りたーんず 13:ジョニ子受難編 14:絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 15:ドランジ...
  • 警護側提出文・小奴
    登録データ 0600151:小奴@レンジャー連邦 根源力:104600 着用アイドレス:西国人+猫妖精+サイボーグ+ハッカー+秘書官 補正:器用+1(風風勲章)幸運+7(吏族ダンパ+5/ノワール従軍勲章+1/ルージュ従軍勲章+1) (※評価値は使わないとのことですが、エントリー時に提出してしまったので一応提示) 作戦など 事前準備として。  ・侵入のしづらい奥の間を会場としてセッティング。   攻撃やIDの移動で破壊するのが躊躇われる美しい庭があると更に良い(時間稼ぎ・足止め・攻撃回避効果)  ・ミロさんとは同国なので、事前にたっぷりと時間をとって避難経路などを多パターンで打ち合わせる。  ・事前に妨害側侵攻状況を把握し、警備側にオペレートする(ハッカーらしさアピール/無意味)。 基本方針  ・なにがなんでもミロさんとバルクさんの安全第一。一緒にいれば会...
  • 未分類SS
    ジャンル未分類SS群 ●楠瀬藍 豊口ミロ、レンジャー連邦に立つ バレンタインの一幕(内輪向け) ●双樹真 闇の中とある文族の思案 レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り1~胎動~ バレンタイン特別SS~アクション風味~ レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り2~覚醒~ ●ビッテンフェ猫 戈か!盾か! 自己満足型小説 『愛』とは?
  • 『しずく』
    武は、舞か。 否。 ぺたりと情人に寄り添うように、身と、掌を相手に添わせて地を踏みしめる。 ぴたり数十キロ分の成人男子の体重が、踏みしめた脚力と、踏みしめられた硬い畳の藺草を抜いて、地の奥底までに貫いた。がつんと強烈な反発が足裏から即座にタイムラグほぼ0で跳ね返り、突き上がる衝撃力が体の中でうねる力と絡み合い、龍の顎の如く、ぱっくりと掌に体重に数倍する力を蓄えた。 ぽ。 と、その莫大なパワーが、ほんの一瞬、掌サイズから、相手の体の肋骨に、するりと手渡される。 無論、すぐに添わせた体は離れていった。 正確には、相手がくず折れたのだ。タイムラグも何もない。糸がぱつんと切れる、そんなようなものだ。相手の意思などそこにはない。認めない。くずれ落ちろ、そう、命じたようなもの。屈従を隷従を地を這い蹲る屈服を、命じたような、ものなのだ。 立...
  • ★一方その頃…(フェ猫さんの大もんじゃ祭り)
    大もんじゃ祭り【萌え死に編】 フ「悠殿!大変でござる、政庁から緊急召集でござる。」 悠「おおよ!おいらのとこにも連絡がきたぜよ!」 フ「我らのような役立たずにまで召集とは・・・ただ事ではござらんな。」 悠「・・・!?役立たずに俺を含んだな?」 こうして二人は政庁の大食堂に向かったのである。 フ「なんかいい臭いがするでござるなぁ~。」 悠「う~ん、昼飯には少々早い様な・・・。」 浅「ちょっと~二人共~速く~速く~。」 フ「やや、浅葱殿、どうしたでござるか?」 浅「大もんじゃ祭りよ!」 悠「大もんじゃ祭り?」 浅「最近、藩国が全体的に元気が無いじゃない~、だから皆においしいもんじゃ焼きを食べてもらって、少しでも元気になってもらおうと、【大もんじゃ祭り】を開いたのよ~。」 蝶「藩国公認の祭りよ...
  • ドランジ歓迎祭
    ドランジさんいらっしゃい祭り関連SS ドランジ歓迎祭り:前奏にかえて ドランジ歓迎祭り:いよいよ開催 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編の舞台裏 ドランジ歓迎祭り:続・悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:続々・悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:テストフライト 歓迎祭りの傍らで。盛り上がりも何もない1コマ ドランジさん歓迎祭の片隅で ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) ドランジ歓迎祭り:アフター ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) 短編:おかえりなさいの裏側で。 龍の庵に響く声
  • 【EV143】“今日も元気だごはんが美味い”
    幸せ大前提:「今日も元気だごはんが美味い」 ごはんはおいしい。ごはんが美味しいと全てが美味く回る。 「なんでご飯があると幸せなの?」 「ごはんが美味しいと嬉しい。お腹一杯だと満たされる。余裕がでる。  余裕が出ると優しくなれる。  優しくされると、優しくできると嬉しい。  嬉しいと笑顔が増える。笑顔が増えると頑張ろうって思える。  頑張れると悲しい事も乗り越える力になる。  悲しいを乗り越えるとこが出来ると笑顔が増える。  笑顔で食べるとごはんが美味しい!愛だ!蝶子さーーん!」 「なげーよ!!!」  ごはんが美味しいってうれしいんだ。 自己紹介 浅葱空(PL:にゃーしゅ) 国民番号:06-00156-01 魂の故郷:東京都 性別:女 愛を奉じる藩王をこよなく愛する。 のんびりのうっかり屋。 痩せたいと思うけど食べる...
  • すぺしゃるイベント:お見合い希望者一覧
    - t ☆最終更新:2007/07/21/21:04☆ すぺしゃるイベント第1段階 突然ですが、お見合いです にて、黒オーマさんとのお見合い希望を出された方々のエントリー内容をまとめたページです。 ※リクエストにお答えして、性別表記を追加しました! ※エントリー人数がかなり多く、携帯からは見づらい&機種によっては全部見れない&ピンポイントで「この人のが見たい!」という時にスクロールがめんどくさい、ということでお見合い希望者リスト・携帯向けを設置しました。30名くらいずつに分割してまとめてありますので、どうぞご利用下さい。携帯からの修正依頼もこちらへどうぞ。 ※参加賞についての簡単なQ&Aを作りました。お見合い参加賞についてをご覧下さい。 ※「お見合いイベントってどうすれば参加できるの??」という方は、田鍋 とよたろう@鍋の国さん作のお見合い準備ガイドラインを参考になさっ...
  • 新編・文族院
    新編・文族院 序文 書きたいものだけが書けるもの。 だから何を書くには何が必要か、なんてことは、文族院では教えません。 本当にほしいものは、あなただけが知っているはず。 あなたがほしいものは、なんですか? 文族院は、あなただけが知る「素敵」の道への、扉の在り処を教えます。 早くあなたの想いの結果を読ませてください。 初級編:おおいに真似よう! 読んだようにしか書けません。 喋ったように書いたり、聞いたように書いたりすることもありますが、 どちらにしろ、それは相手ありきの話です。 同じようなものを書きたい! と、思うのが、きっと一番のモチベーションのはず。 何と同じようなものを? それはあなたにしかわからない。 それが何かも、どう心に響いたかも、あなただけが知っている。 同じ「ような」もの。 まったく同じものがいつまでも...
  • 儀式歌唱アイドレス 緊急ログ支援ページ
    儀式歌唱アイドレス きこえますか?この声が、少しでも誰かの希望になるようにと願うこの歌 最後に笑っていられるように この歌は純粋な気持ちより生まれ出る 貴方を想い、歌を力を今、届ける。この声を、貴方の元へ! 悲しみを悲しみで終わらせないために、歌を、祈りを 夜明けを呼びましょう 思いが届くのなら 今高らかに歌い上げましょう 正義の心はここに すべての思い、願いをかなえるために…努力し続ける… 銀の剣は持っていない。光る手もない。だが闇を払おうという意思は想いはこの胸にある。だから唄うのだ想いを込めて。 すべての思いを、願いを、夢を、かなえるために 誰かを想う唄は決して途切れない。人の心に尽きることなどないのだから 想いよ、届け。唄に乗せて どれだけ渇望しても得られない真の愛を諦めきれないバカ者達よ それでも唄おう 「それがどうした」と どれだけ遠くても どれだけ時が...
  • おやすみなさーい!
    おやすみ、よい夢を。  大もんじゃ祭りも終わり、お片づけも終了。  やっぱり大騒ぎで、片付けも大変で身体はくたくた。  にゃふにゃふが用意しておいてくれたお風呂にさっそく入る。  いつもはシャワーだけど、今日はお風呂にお湯をはって、足をマッサージ。  じわわ~~~。  「くぅうう、しみるぅ~」  お湯の温かさが体全体に染み渡り、心地よい疲れが広がって、そして消化されていく。  皆が真に自由に一生懸命仕事して、笑いあって。  幸せを語り合って。  皆と一緒にいられるのがこんなにも嬉しい。  嬉しいから、一緒に食べるご飯が美味しくて。  なんてなんて幸せなんだろう。  嬉しいな。  ほこほこ湯気ダコになりながらお風呂から上がると、人型になったにゃふにゃふが髪を乾かしてくれた。  「にゃふにゃふー」  「ん?」  「ありが...
  • コメントログ
    てすと -- (蝶子@レンジャー連邦) 2007-07-14 04 33 00 曲直瀬の文章・イラストは本人です。それにきみこの応援SSがつきました。以上、ご報告します。 -- (曲直瀬りま@FVB) 2007-07-15 23 23 16 >曲直瀬りま@FVBさん  反映いたしました。お知らせいただき、どうもありがとうございました! -- (蝶子@レンジャー連邦) 2007-07-16 00 12 18 すみません、投稿したあとで、真夕さんからアピール文をいただいたので追加しました。お手数おかけして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。 -- (深山ゆみ@ジェントル) 2007-07-16 21 39 24 >深山ゆみ@ジェントルさん 反映いたしました。お知らせいただき、どうもありがとうございました! -- (蝶子@レンジャー連邦) 2007...
  • 悲しい涙は最悪の調味料(四)
    (四) 街の明かりが遠くに見える。豪邸とは言えないが新築のちょっとした高級住宅。そこの台所でシチューをグツグツ煮込む主婦。時計をチラチラと気にしている様だ。 「(ちょっと遅いわねー。大丈夫かしら?何があったのかしら?心配だわ)」 この家が建っている場所は言わばニュータウン的な場所である。これから住宅街となる予定なのだ。まだまだ土地代も安かったので新築のの家を建てるのに選んだのだ。ネックと言えば街まで少し遠い事。 もう一度時計を見る。 「(新しくここに住み始めてからこんなに遅くなる事はなかったわ。あの人は出張でいないし。なんだか不安になってきた)」 この心配と不安は取り越し苦労となる。すぐに玄関から元気な声が聞こえてくる。 「ただいまー!!」 「(ホッ)お帰りなさーい。 どうしたの?何か嬉しそうだけど?」 「えへへー。お母さん、私ね、お...
  • ★一方その頃…(空馬さんのもんじゃの前のワンシーン。的な)
    「レンジャー連邦は一妻多夫制ではありません、冗談です(笑)」 レンジャー連邦の会議室の扉が勢い良く開かれる。 「いたっ!ビッテンフェ猫ー!なんであんたから贈られてくるプレゼントはいつも爆発するんだー!?その度に3時間はその場で気絶してしまうんだぞ!」 「なんの事だかさっぱりでござるな~」 「問答無用だ!成敗ー!成敗ー!」 「まぁ待つでござる。ここはこのリンゴでも食べながら話し合おうではござらんか」 「むっ、リンゴ?頂きます(^o^)………∑(゜ロ゜)ハッ!ノシ~●」 ちゅどーん!赤く塗られた爆弾は景気良く弾け飛んだ。 「やっぱりだー!危ないところだったー!」 「学習能力はあるようでござるな~」 「うがー!もう許さん!」 その時、会議室の扉がまた開かれる。 「空馬さんダメ!そんなの悲しいだけだよ!」 入ってきたのは浅葱空。すかさ...
  • 秘宝館SS:『カイエ』
    空に鳥が見えた。 変わった飛び方をしている。緊張しながら飛んでいて、まるで辺りを警戒しているようだ。 鳥が、まっすぐ降りてきて、何という種類か分かるところまで近づいた時、笑った。 上手に飛ぶようになりましたね。カイエ。 /*/ 致命の一撃を繰り出さざるを得なかった。 胴を痛みという名の衝撃が貫通する。次いで、機能的欠損。 バロに比べて私は華奢だからなと苦笑する。 もっと強ければ。 傷のことではなく、そう思った。 傷は魔法でふさげる。しかし、失われた体重までは戻らない。 水分を山のように採り、たらふくの炭水化物で即効性のエネルギーを補給すると、体が動くようになった。 「大丈夫ですか!?」 カイエの心配する声が聞こえた。 実際的なことばかりを返事した。 /*/ 自分がうまく話題を見つけて話せないことは知っていた。 ...
  • バレンタイン特別SS~アクション風味~
    2月13日 この日はレンジャー連邦の乙女達にとって、特別な日である。 義理や本命、三倍返し狙いなど、上質なチョコレートを求める多くの乙女達の間でも噂されるとあるモノがこの日のみ解禁になるのである。 そしてこの日、それを手に入れるその為に集結する乙女達。 これはそんな乙女達の戦いの記録である。 /*/ 2月13日0730 一人の少女がナイフを磨いでいる。 にゃんだりうむ合金製のコンバットナイフだ。 あのグリップの独特な曲線はMTTB社製のNYAシリーズだろう。 とある国の軍でも正式採用されている程の実践モデルだ。 「はぁ。なんであんな事言っちゃったんだろ」 思わずため息が漏れる。 どーしても素直になれない。 輝くナイフをガンベルト後方に付けられたナイフホルダーに収納する。 「そもそもあいつが私の事を料理下手なんて言うから…」 弾倉をベストに、1、2、3、4。 ...
  • 課題提出物索引
    課題提出物索引 見たい課題をクリックすると、その課題に提出されたSSや絵をご覧いただけます。 ●イベント イベント05:冒険開始! イベント09:物語で見る各国の戦争準備状況 イベント13:中小藩国に愛の手を イベント14:食糧増産命令 イベント31:法官試験 イベント41:第1次共通資格試験 イベント44:制服デザイン公募 イベント61:国民の休日 イベント84 その花は1000億にゃんにゃん すぺしゃるイベント第1段階 突然ですが、お見合いです 【EV143】“今日も元気だごはんが美味い” イベント146 呼び声の魔法 ●公共事業 レンジャー連邦下着事情 夜の楽しみ 【公共事業】TLO技術流出監視・セキュリティ技術コンペティション 【公共事業】高機動箒の開発 【公共事業】無人機の開発 【公共事業】クェスカイゼスデザイン ●政策 鎮魂歌
  • スペシャルSS:『いってらっしゃいませ』
    その男は威風堂々たる男であった。 風貌を言うのではない。 風を切るどころか、嵐の中の突風をぶち割ってでも進みそうなその屈強は、確かに優れたものであったろう。 服飾を言うのではない。 生まれた時から身に着けていたかの如く似合っている、機能的かつ低彩色の軍服は、確かに威圧的ではあったろう。 だがそれは、それらはその男を外から象っている表象に過ぎない。 その屈強を支えているものは何か。 その服飾を似合わせているものは何か。 意志である。 守るべきものがあると、そう思ったから屈強と化した。 守るべきものがあると、そう思ったから軍に所属した。 それは今でも何ら変わりない。 今に至るまで一貫して変わりない。 その、揺らがぬ意志こそが、男を威風堂々たる存在にしていた。 惚れ惚れとするような筋金の入った胴、腕、足腰は、例えどこを丸...
  • 戦争準備状況3:戦争準備・軍事準備編
    レンジャー連邦の戦争準備状況3:軍事準備編 レンジャー連邦における戦争準備状況:軍事準備編 (国が潰れちゃう。しっかりしなくちゃー、しっかりしなくちゃー!) 目をぐるぐるにさせながら、藩王である蝶子は軍事拠点である東の都へと馬を走らせていた。 共和国に提出する資金の調達は一旦国民のみんなにまかせ、自分はとりあえず自国の軍事準備をしておかなければ、と考えたのである。 無事に資金を調達できるかどうかはわからないが、問題を解決した時に準備を始めたのでは遅すぎる。 そりゃあ完全なる準備は無理だろう。でもあらかじめ指示を出しておくだけでも、やらないよりはマシである。うん、マシ。マシなはず。 大丈夫、時間はある、と何度も自分に言い聞かせて、手綱を持つ手に力を込める。 私はこの国を愛している。国民を愛している。 そして国民もこの国を愛してくれている。 私は自分の愛する...
  • 秘宝館SS:『大好きですよ、藩王さん!』
    『ICG=』  成すべき事を成すために、  高らかなる挑戦が電網宇宙を駆け巡る。 『蝶子さんの可愛さを定義する』  可愛さ。  つまり、小さく無邪気で愛らしい、子供っぽい様子のある事を言う。  ここは情報で出来た世界だ。  人に対する大小などの感じ分け方は、目ではなく、心に受ける印象が決定づける。  蝶子さんとは、どういう印象の人だろう。  証拠1.テンションが高く、よく動く。  小さいものほど動きやすいだろう。OK第一関門クリア。 『(蝶子は挙動不審で定規かなにかではじかれている消しゴムのような動きで近づいてる)』 『(蝶子、ヘラの握り方変)』  証拠2.脈絡なく挙動がたまに変でしかも素直だ。  無邪気としか言いようがないし、子供っぽい。OK第二関門クリア。 『にゃーしゅさーん。みどさーん』 『(ぎゅ...
  • ミサゴさんごめんなさい!私の中で今一番ネタにしやすいのでSS
    私のSSは何か合ったときには、私の承諾なしに編集して頂いて構いません。 後、技族方々が描いて下さる絵がネタに直結してくれるのでとても助かっております。これからも、沢山描いて下さると嬉しくおもいます。 逆に絵をネタに使われると困る場合はお手数ですが、私までメールを下さい。宜しくお願い致します。 「あれっ、ここはっ?」 目が覚めると見慣れぬベットに横たわっていた私。 なんでだろう?頭が痛い、それに私は何をやっていたんだっけ?政務の途中で寝ちゃったのかな? 横を見ると心配そうな顔の藩王が居た。 「ミサゴさん大丈夫?」 「はっ、藩王ごめんなさい!政務中に私寝ちゃうなんて!」 無言で首を横に振る藩王。 「ここは、世界忍者国の病院よ、ミサゴさん。」 「!」 その時、急に記憶が、、、まるで全身の血管や内蔵を直接鷲掴みされるような圧倒的な恐怖、『死』そのものが具現化したような感覚。 「イィイ...
  • まったりSS
    照りつける太陽に青い空。 見渡す限り一面の木々。 人々の喧騒から離れた場所に位置する、レンジャー連邦西部果汁園。 太陽の光の差す木々の下で語るは、2つの光。 恋するものの傍らに現れ、その恋愛劇を見守るという妖精テタニア。 その妖精と共にあれば、幸せな恋が叶うというレンジャー連邦に伝わる御伽噺。 その伝説の存在が、今目の前で声を上げて楽しそうな声で笑う。 /*/ 「う~ん、美味しいの~」 人間なら小さなサイズの果物を、幸せそうに口一杯にほおばる妖精シュー。 「ほら、果汁がたれてるわよ。こっち向いて」 その様子を見て、笑いながら口元を拭くもう1匹の妖精ラヴ。 「う~、ラヴちゃん、なんかお母さんみたい」 「なっ、せめてお姉さんとかにしなさいよねー」 くすくすと笑いながら果物を食べ続けるシューに、毒気を抜かれて微笑むラヴ。 「そんなに食べたら夕飯が食べれな...
  • 小笠原 200711221100便(蝶子)
    2007/11/22 11:00~ 行われた小笠原ゲームのログです。 +++++ 蝶子: 芝村さん、こんにちわ。 ゲームをお願いに参りました。 が、ゲーム前に少し質問させていただいてもよろしいでしょうか。 芝村: どうぞ 蝶子: ありがとうございます。 私、実は今回予約申込のときに、1時間しか申し込んでおりません。 芝村: あり。 蝶子: 予約日程表では2時間となっていたのですが、ミスでしょうか? 芝村: ははは。2時間差し上げますよ。 ただ、後半の1時間はごめんよ。別の時間にしてくださいな 蝶子: ありがとうございます。 ええと、では今日は1時間、ということですね。了解しました。 あと、ご相談なのですが、昨日私は海法さんに予約枠を譲っていただいております。 芝村: はい。 蝶子...
  • バレンタインSS2・前編
    2月13日 今年もついにこの季節がやって来た。 世の中の乙女達が胸に秘めたその熱い想いを甘い褐色の魂に溶かし解き放つ。 その聖戦の前日である今日、浮き立った気配の中レンジャー連邦の乙女達は神妙な顔でL島に降り立つ。 自らの最善を尽くすその為に。 L島南部。 連邦の恋する乙女達の間で淑々と語り継がれる小さな砂浜の上で空を仰ぐ少女が一人。 静謐な雰囲気にそぐわない武装を身に纏い、切れ長な瞳を閉じたまま、しなやかなその手を祈るように胸の前に組んで、静かになにかを待っている。 辺りを静寂が支配し、潮騒と風の音だけが辺りに満ちる。 数刻の間。 一陣の強い風が森をざわめかせる。 それになにかを感じ取ったように瞳を開く少女。 その瞳には強い意志の光が爛々と輝いている。 「さぁ」 口元に浮かぶのは獰猛な笑み。 努力と経験に裏打ちされた自信が溢れ出...
  • 短編:たまには夢の話を
    「夢の話をしていいかい」 白い、昼の日差しが漂う開放的なレイアウトのレストランで、その白の似合わぬ黒衣の男が行儀悪くも高々足を組み、つば広の帽子をくいと持ち上げながら、そう尋ねた。 男と対面の席でイカ墨パスタをつついていた、切れるような質感の男は、言葉に面を上げる。 伊達者の男であった。一振りの剣を、その刀身のあでやかな実直さと妖しい切れ味とに見合った拵えに仕立て上げたかのような、華美にならぬ洒脱さが装いに漂う。厚みのあり、筋肉に割れた肢体の輪郭線は、その伊達を、何より雄弁に内側から支えていた。 アスカロン。アメショーを駆るレンジャー連邦正規パイロットの一人にして、愛と正義を知る、連邦一の剣であった。 その彼が、目の前の男に問われて、面を上げていた。 「――――」 無言の促し。 「夢の話さ」 もう一度、黒衣の男は両手を...
  • 支援SS:-感 ソウジュウカン 覚-
    【-感 ソウジュウカン 覚-】 何の因果か、よもやわんわん系のI=Dにまで乗ることになろうとは。 元々は護民官という言葉の響きだけで着用アイドレスを選んだ男は、奇妙な感慨に耽りながらコンソールとにらめっこ。操縦系は、ううん、微妙にアメショーと違うような、同じような…… 「こちら城、感度良好ですよ、双海さーん」 コ・パイ席で計器をチェックしながら声に出す。連携は声出し基本でしょーとの発想だった。特に、見通しを立てて情報を頃合よく先出しできるのはデータには出来ない、人間だけの強みだ。 情報を取得するための膨大な計器という名の新たな感覚器官。この自然界には本来存在していなかった数字と文字の塊から、何をすれば、何が起こるか。ずっとずっと先まで読めるのが、人間の人間たる抽象機能の強み。舞踏子の未来を読む能力など、その最たるものだ。 「宰相もなかなか粋で...
  • What a perfect blue world 9
     雫は頭を振って思考を冷やした。  激している場合ではない。まだ、出来る事があるはずだ。  戦いは、話し合いが通じないその時の、最終最後の手段なのだから。 「……貴様等、コードネームで呼び合っていたな」 「だとしたら?」 「セプテントリオンではないかと、そう思った。  世界を股にかける、死の商人。利益のためならば、取り引きが出来るだろう」  く、く、く。  アドラは笑った。  笑って何も、答えなかった。 「正義か?  信念か?  野望か?  何が貴様をそうまで駆り立てる。  どうしても戦わねばならんのか?  貴様の望むものは、何なのだ?」  笑う背中に、雫は、残念がるように確かめた。  薄明かりに照らし出された雫は、小さな背丈に、はちきれんばかりの胸をしている。  人を食ったような表情の似合う顔は今、とても真剣で、とても悔し...
  • 秘宝館SS:『二人』
     気持ちのいい道だった。  ひんやりと柔らかな土は程よい葉影に隠されて、たっぷりの水と濃い空気をトンネルのように並木同士で循環させている。  目に透明で肺にすがすがしい清澄な光景は、きらきらと新緑に透けて降る陽光の賜物だ。  何より、隣にソウイチローがいる。  彼を求めて握る、自分より少し大きな手のぬくもりが、心地よい涼しさに相まって気持ちいい。  きりり、目鼻立ちの鋭角な印象のある黒崎の顔は今、丸く笑顔で鎔けている。白衣の間を器用に飛び出た尻尾が小さく揺れるのは、猫の証か、はたまた密かな興奮の表れか、長く艶やかな髪色に同じ毛色で森の風と良く似合う。  黒崎が男であった頃の間合いより、ほんのちょっとだけ狭まりそして安定した、気軽いはずの歩調は、だが、どこかいつもよりミリメートル単位で一歩一歩が短かった。  辺りには人の気配もない。  ソウ...
  • 秘宝館SS:『青の宝石』(前編)
     指に掛ければ冷たく重い陶磁器の、広い、耳のような形をした取っ手が、戦士のものとは思えないほどに傷も歪みもない、大きくもしなやかな手に、今、柔らかく握られている。  生活必需品以外のものがない簡素な部屋内に、ひっそりとだが己の色を放つ水色のティーポット。  その口から、柑橘系のほのかに甘い香りと、爽やかな明るさとが上品にバランスを取った、落ち着きある香気が白い湯気と共に立ち昇っている。  ついと上向きに尖らされた口が、これも同じ水色をした一客のティーカップへと鋭角に立てられ、静かに空中でその傾きを深めてゆくことで、曲面に添って滑らすようにして赤褐色の液体を注ぎ込んでいく。 「…」  男は喉の奥に熱い香りと感触を流し込み、吐息もせずに立ち上がる。  大柄な彼に合わせて作られた、頑丈な木組みの椅子は軋みもしない。  色の濃い白人系の素肌に直接ベストを着込ん...
  • 文族の春:提出一覧(城華一郎)
    文族の春 中編その1:『しずく』+『しずく』:おまけ ~その後の話~ 中編その2:短編連作バトルロイヤル参戦記バトルロイヤル参戦記:第一章:始まり バトルロイヤル参戦記:第二章:初陣 バトルロイヤル参戦記:第三章:九死に一生 バトルロイヤル参戦記:第四章:一撃 バトルロイヤル参戦記:第五章:撃墜 バトルロイヤル参戦記:第六章:決着 バトルロイヤル参戦記:終章:そして… 中編その3:アイドレス ~some false story~序章 一章 二章 三章 四章 五章 六章 七章 八章 終章 短編:夜明け前 アイドレス攻略法 コラム:レンジャー連邦宣言 回想録
  • 掌編:『世界樹を探して』
    「世界樹(イグドラシル)って知ってる?」 突き抜けるような青空が彼女の後ろに広がっていた。 「いや…何?」 笑顔で弾けそうな顔したポニーテイルの女の子。 溌剌って言葉はきっと彼女のためにあるんだろう、なんて思いながら僕は、相も変わらないその唐突な質問へと、おざなりな聞き返しを放った。 ふふんと彼女は生き生きしだす。ああ、止まらないんだろうなと諦めをつけて、横の芝生を手で叩き、促した。颯爽と頷くと、スカートの裾を綺麗に畳んで体育座りする。 「どこにでもある樹なんだって」 「そりゃあ、世界って名のついてる樹だしね」 「そうじゃないのよ」 「うん?」 興奮した声の調子に、片眉をぴくんと上げる。 目が、きらきらしていた。なんて目をするんだろう。どきどきが、溢れて僕にまで伝わってきそうな目。 左手を、何かとっておきのものを紹介するみたいに広げて、...
  • 小笠原ログ 20080407(サク)
    ■■■小笠原ログ 20080407 (サク)■■■ サク 芝村さんこんばんは、22時からの小笠原ゲームにまいりました。 芝村 まだだいぶ時間あるな。記事どうぞ サク あれっ すみません時計ずれてましたか・・ 芝村 今54分だよ サク 記事はこちらです。 わーすみません、時間まで待機します。 芝村 はあい 芝村 イベント選択までしてて サク はい。安全な場所で、デートでお願いします。 春の園は危ないとのことなので、そこは避けて サク 今回はデートチケットを使用してます。 またこちらの質疑よりテイタニア着用可能とのことなので、PCがこちら着用します。 サク (意味無いかもですが、一応念の為で!) 芝村 2分待ってね サク はい。よろしくお願いしま...
  • I Dress
    『 I_Dress、私は飛翔する 』 その一言で仮想飛行士たちは情報の宇宙へと飛び出していく。情報だけが世界をつくり、情報だけが世界を変える情報の世界・アイドレス。 データが意識に吸着される。パターンA-1、タイプM。座標、06-011。白色の波導が情報子の海を渡って頭上に集まる。続いて黒い波導。Blue,blue,blue.余りにもそれは青すぎて黒い、千夜の黒であった。最後に内側から染み出るようにして凝結したのは、濃い、肌の色。下唇の開いた笑いが形作られた顔に浮かび上がる。 そこにいたのは、熱砂に立つ黒衣の男。 開いた腹と長く伸びた灰色の髪を熱射にさらし、細い革をしっかりとつま先まで覆うように組んだサンダルに素足を通し、つば広の帽子を目深にかぶった、諸国の中でもひときわ異国風とされる国にあってなお異国の匂いをさせる、エキゾチックな男であった。 異...
  • 小笠原 200710291600便(蝶子)
    07/10/29 16:00~ 行われた小笠原ゲームのログです。 可読性向上のため誤字脱字の修正を行っております。 ☆本編の前に(参考) ゲームをやった蝶子ってこんな人(国民紹介のページへ飛びます)。 これまでのちょう簡単なまとめ: オメガ隊のお見合いお見合いに油性マジックを持って乗り込んだらヤガミを傷つけてしまいました。 オメガ隊番外・ごめんなさい大会お見合い後に仲間たちと謝りに行ったらもう怒ってなかった、のはよかったのですが白蛇に噛まれました ヤガミと下校それからしばらくして一緒に下校したら学生さん扱いされてヘビドリンク(うまい)をおごってくれました。でも本当は学生さんではなく単なるコスプレ好き(ぉぃ)でアイドレスの年齢設定も22歳くらい(ぅゎー)なので色々と不本意。 そして以下本編に続く。 ゜* ;;; *☆* ;;; *゜ログここから゜* ;;; *☆* ...
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