レンジャー連邦王宮図書室 @wiki内検索 / 「ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編)」で検索した結果

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  • ドランジ歓迎祭
    ...さん歓迎祭の片隅で ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) ドランジ歓迎祭り:アフター ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) 短編:おかえりなさいの裏側で。 龍の庵に響く声
  • イベント32:新人歓迎キャンペーン(募集6)
    ...さん歓迎祭の片隅で ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) ●読みきりSS I Dress 文族の思った文族のこと お祭りの傍らで:にゃんこふぇすてぃぼー ~レンジャー訓練記 あるいはこんな日常~
  • シリーズものSS
    ...はこんな日常~ 8:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) 9:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) 10:私書:手紙としての物語 11:短編:たまには夢の話を 12:にゃんこ・りたーんず 13:ジョニ子受難編 14:絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 15:ドランジ歓迎祭り:アフター 16:ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) 17:短編:おかえりなさいの裏側で。 18:龍の庵に響く声 19:『 Start to I_Dress 』 20:『 Time 』 21:小笠原への道! 22:昼下がりに。 23:実験小説スタッカート 24:絢爛 to I_Dress ~Brave New Girl!!~ 25:~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(前編)~ 26:~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(中編)~ 27:~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編...
  • 未提出品
    ...はこんな日常~ 8:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) 9:ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) 10:私書:手紙としての物語 11:短編:たまには夢の話を 12:にゃんこ・りたーんず 13:ジョニ子受難編 14:絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 15:ドランジ歓迎祭り:アフター 16:ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) 17:短編:おかえりなさいの裏側で。 18:龍の庵に響く声 19:『 Start to I_Dress 』 20:『 Time 』 21:学園開校に寄せて 22:小笠原への道! 23:昼下がりに。 24:実験小説スタッカート 25:絢爛 to I_Dress ~Brave New Girl!!~ 26:~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(前編)~ 27:~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(中編)~ 28:~レンジャー訓練記...
  • 城華一郎(星野十郎)
    ...り:テストフライト ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編) ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編) ドランジ歓迎祭り:アフター ドランジ歓迎祭り:アフター(裏) ●絢爛 to I_Dressシリーズ 絢爛 to I_Dress ~Brand New Days~ 絢爛 to I_Dress ~Brave New Girl!!~ ●レンジャー訓練記シリーズ ~レンジャー訓練記 あるいはこんな日常~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(前編)~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(中編)~ ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(後編)~ ~レンジャー訓練記 対決編~ ●短編連作バトルロイヤル参戦記シリーズ バトルロイヤル参戦記:第一章:始まり バトルロイヤル参戦記:第二章:初陣 バトルロイヤル参戦記:第三章:九死に一生 バトルロイヤル参戦記:第四章...
  • ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編)
    夜空に見上げる星のことを忘れてしまったのはいつからだろう。文字ばかりをなぞるようになり、銀縁の眼鏡をつけるようになった頃だろうか。 見上げることをしなくなり、そこに星などないと思い込むようになったのは、いつからだったろう。自分で目にする星を、星と思わなくなったのは、一体いつごろからの、ことだったのだろう。 机上にばかり目を落とし、モニターの白い光を星空のように見つめていた。 夜に風を感じなくなった。夜を夜と思わなくなった。そこに月はなく、星もなく、雲もなく、風もなく、朝の日の出も、何もなかった。 静かな時間ばかりが降り積もった。 窓ガラス越しに雪を見よう。 春の芽吹きは画面が伝えてくれる。 雪解けで濁った庭の土と、どろどろに汚れた革靴の手入れをする時間。 何も染み込まない。どこにも行かない。 冷たい夜のスープが足元を浸...
  • ドランジ歓迎祭り:星空の物語(後編)
    「聞いたか? 今回の試験結果」  「ああ、それよりも大統領だ。こりゃ広報をそのまま信じざるを得ないにゃんこたちはともかく、フィクショノーツが黙ってない」  「荒れるか」  「荒れざるを得まいよ」  「来るな」  「嵐が」  「夜かもしれんぞ」  「夜ならよいさ。望むところだ」 ぱくぱくと、ちゃちで可愛い影絵が2つ、同じ声。  「夜を知らねば朝は来るまい。ひとたび世の理より外れ出て、当たり前の如くに昼夜のめぐりを過ごせなくなったものにとって、それは必然のことなのだ。知らねばよかった、何事もなく平凡に生きられればよかったと、そう呟くものが多い時ほど我等が必要とされる時なのだ」  「つまるところ―――……」 ぱっくりと、影絵を作る人影の、唇が亀裂のように開いて笑う。  「仮想という名の願いがね」  * * *  『I_Dress、私...
  • ドランジ歓迎祭り:前奏にかえて
    ドランジ歓迎祭:前奏にかえて  「いよーう、めでてえな!」  「おう、めでたい!」 今日のレンジャー連邦はパレードであった。あ、いやそれは言い過ぎた。 とにかく、本島の四都市のあらゆるところでお祭り騒ぎが盛大に成されていたのだ。 至る所で男たちが肩を組み合い、女たちがさざめくように笑顔を交わし、子供は走り親を困らせ、老人は揃っていつも通りに日常を過ごす。 展示、展示、展示。吹奏楽団があちこちでにわかに立ち上がり、賑々しく音が紙ふぶきのように街を彩る。これでもまだ本祭には程遠い。  「やれめでたや、友と語らえ愛を燃やせ!」  「天地に笑顔を満たしましょー!」 実にカール・T・ドランジ歓迎の祭りである。夜にはアイドレス部隊によるパレード飛行が予定されている。今日という日ばかりは宮廷のにゃんこたちも議事堂でけんけんがくがくの新米護民官...
  • 青海正輝(RisKey)
    青海正輝(RisKey)の作品群 ●文章 四都物語 ~はじめに~ 四都物語 其の一 西の都 「大地への挑戦状」 四都物語 其の二 東の都 「移動オアシス」 漁業 農業 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:続・悪乗り編 ドランジ歓迎祭り:続々・悪乗り編 ●絵 まだありません
  • ドランジ歓迎祭り:悪乗り編
    ドランジさん歓迎祭  「1日目 夜 北の都 歓楽街」 北の都は沸き立っていた。 先立って藩都にて行われた開会式は大成功であった。 ついに連邦に登場したドランジ氏の紳士っぷりに連邦国民は熱狂し、テレテレな摂政に連邦国民はキュンキュンし、小粋なイタズラを仕掛けた藩王に連邦国民はハラショーし・・・・、お祭好きな連邦民はこの機会を逃すまじと、上から下まで本日は大宴会を開催である。 藩城に置いては藩王や摂政がドランジ氏のおもてなしを行っていた。一般国民の大勢は北都の歓楽街にて飲めや歌えの大騒ぎ。誰もがドランジ氏の来訪を、そしてこの祭を楽しんでいた。 そんな北の都の歓楽街。その片隅、「ODEN」の看板をつるした強面で知られる親父の屋台にて、2人の男がちびちびと酒を飲んでいた。 「気に入らん!!」 「なにがよー?ドランジさんはカッコよかったし、摂政も嬉しそう...
  • 楠瀬藍(ひでぽん)
    楠瀬藍(ひでぽん)の作品群 ●O島の伝説シリーズ O島の伝説 O島の伝説2 O島の伝説3 O島の伝説4 O島の伝説5 O島の伝説6 O島の伝説7 ●作品 戦争準備状況1:準備開始 戦争準備状況5:戦争準備の裏で・楠瀬とじにあの物語 レンジャー連邦と民族衣装 レンジャー連邦日誌 ドランジ歓迎祭り:悪乗り編の舞台裏 豊口ミロ、レンジャー連邦に立つ バレンタインの一幕(内輪向け) ●提出物 楠瀬藍による法官試験回答 イベント41大吏族試験:楠瀬藍 イベント41法官試験:楠瀬藍 イベント41護民官試験:楠瀬藍 ●絵 まだありません
  • ドランジ歓迎祭り:悪乗り編の舞台裏
    ドランジさん歓迎祭  「1日目 夜 藩都 政庁」 「ええい、こんな忙しい時にあの二人はどこに行ったー!」 ここは夜の政庁。 ドランジ氏歓迎祭の開会式も何とか無事に終了し、明日以降の予定調整および関係各所への連絡と事前準備のため、楠瀬藍は政庁を右へ左へと大忙しである。 そんな中、関係資料を早めに提出してもらおうと青海正輝、虹ノ七色に協力を要請していたはずなのだが、その姿は政庁には無かった。 「…くそ、何度確認しても約束した日は今日だ。明日絶対必要じゃない資料なのがばれたか…?だけど、有ればもっと仕事がはかどるのに…!!」 頭を掻き毟る楠瀬。 自分の立てた完璧な(しかし超過密な)スケジュールを崩され完全に混乱している。 ちなみに、今政庁にいるのは楠瀬藍ただ一人。 藩王と摂政はドランジ氏との会食、吏族の小奴は同席。その他のメンバーには、各自...
  • ドランジ歓迎祭り:テストフライト
    目まぐるしい光の粒がいつもこの瞬間には瞬いて見える。 引き裂くような赤い衝撃の塊。一気に冷たい青へと叩き落され、黒く、沈んでゆく。意識がばらばらに解体されていき、世界が暗転し、やがて引き伸ばされた感覚が情報の粒子をまとって『もう1人の自分』に新しく生まれ変わっていく。 不思議な感覚。新しい世界での新しい感覚。 白く、輝きに満ちた世界の中で、ぽっ、ぽっ、と、緑や黄色の世界に手が触れる。 仮に想じた、もうひとつの自分の居場所。 溢れるような橙の中で、意識が、瞬いて、生まれる………………  * * *  『I_Dress、私は飛翔する』  * * * 色彩の渦から抜けた。  「――――――」 熱風と陽射しが、もう充分にそれらの色に塗りたくられた肌を焼く。感じたのは、空気。 砂塵避けのマント...
  • ドランジ歓迎祭り:いよいよ開催
    法を守るものと、法から民を守るもの、法官と護民官。 その合格率は3割程度とされており、現在のペースでいけば採用者は4~5人であろうと推定されている。我がレンジャー連邦からは藩王を含む4人が受験を既に志願していた。 情報を泳ぐフィクショノートたちにとって互いを参考にし、より高度に解答を洗練させることは容易いはずであった。だがそれをするものに法も民も守る資格はない。受験者達は、それぞれが誇りをもってこれに挑んだ。  * * *  「こりゃ落ちたな」 自己採点後、男は頬杖ついて諦め顔で呟いた。しゃっぽを脱ぐ、である。くるくると指先でトレードマークの黒いつば広帽子を回して、同時に藩王への敬意を改めて深める。俺が試験官なら絶対藩王は採る。たとえそのI_Dressが舞踏子であろうが、絶対この資格だけは持たせておく。ある意味安心だ。上に戴くのにこれ以上ない人...
  • ドランジ歓迎祭り:アフター
    「もうすぐ、お別れですね…」 ミサゴは言った。 ニャーロードの長い道。普段は通いなれることのない、東都にある、飛行場への道のり。 後ろを歩く、特別な足音。 まとうI_Dressは、一番シンプルな西国人のもの。 祭りの歓声も今はなく、ただ閑静とした時間が、砂粒のようにゆるりと流れ落ちていく。 振り返ればそこに幻を見てしまいそうだった。 電網仮想のアイドレスでさえ、思い描くと夢を見てしまいそうになる幻。 それも、もう、じきに終わる。 ミサゴは迷っていた。せめてI_Dressを舞踏子に着替えられていたら。イベントが始まる前に気付いて、藩王にそれを告げていたら。 今は、この身が深い青と黒の海洋色に染め上げられた太陽系総軍風の制服を身にまとっていないことが、ひどく悔しくて、恨めしかった。 2つの海。青い海と黒い海...
  • ドランジ歓迎祭り:続々・悪乗り編
    ―・・・仮装パレードっつてもよー、それで決着がつくのかよ?(たんこぶをさすりつつ) ―大丈夫。藩王、摂政、ドランジ氏には藩都の正門にて判定員をしてもらう。ま、俺が優勝だけどな!!(頭に包帯を巻いたままなにか赤い縫い物をしている) ―・・・で、それなに? ―・・・ククク・・・あっと驚かせてやるぜ。 ( 3日目 早朝 徹夜で仮装作成中 ) 「 3日目 夕 激闘!国民参加・仮装パレード!! 」 快晴時ともなれば灼熱の大地となるレンジャー連邦も、夕刻になり徐々に夜の闇が近づけば涼しさも増してくる。 北の都から藩都へ、ニャーロードの背骨とも言うべき中央道路を南下してくる国民参加の大仮装パレード隊を見物(ついでに審査)すべく、藩都正門の物見台にはレンジャー連邦藩王・蝶子、摂政・砂浜ミサゴ、そして国賓のカール・T・ドランジ氏が談笑に興じていた。 「この国は美しいですね・...
  • ドランジ歓迎祭り:続・悪乗り編
    続・悪乗り編 摂政さんにご褒美の一日 ―ところでお前、真面目に文士仕事しなくていいのかよ? ―なぁに、城の大将や双樹くんがいるからな。俺はどんどん悪乗りしていく所存だ。 ―いや、普通に使えるものかけや。 (2日目朝、藩都にて着替えつつ) 「 2日目 朝 北の都郊外 ニャーロード北都→東都線 」 レンジャー連邦が誇る萌え摂政・砂浜ミサゴは怒っていた。 詳しく心情を分析すると、ハッピー・羞恥・混乱・睡眠など、隔壁封鎖もかくやとうほどごちゃごちゃしているのだが、今の段階では怒りが一番上である。 (2人まとめてレンジャー諸島の実測に行かせてやるんだから・・・!!( 2人とはもちろん今頃藩都でクダを巻いているに違いない、青海と虹ノである。 連邦内でこのようなイタズラを考えつくのは・・・藩王はじめかなりいるだろうが、実際に実行に移すようなクレイジーボーイは...
  • ドランジ歓迎祭り:アフター(裏)
    時は前回のラストから少しさかのぼったところから始まり、進んでいく。  * * * 場所は、飛行場。各員がそれぞれにI_Dressを身にまとって、電網の中へと飛び立つ四人と四匹を見守っていた。 こと、ドランジの駆る流星号が飛び立つ姿は荘厳で、I=D運用のアドバイザーとして呼ばれただけあって、最後になるかもしれないこの瞬間まで、みなの手本となるべく、見事に模範的な操縦を見せていた。 ちなみにこの流星号の中には、I=Dに搭乗して飛び立った蝶子と浅葱とは違い、現地まで乗っていく足を確保できなかったミサゴが、部隊の集合場所まで同伴させてもらっていくことになっている。 彼女が必要最小限のI_Dressだけしか身にまとっていなかったのは、もしも耳やしっぽのある状態で、そんな状況下に置かれてしまったら、自分を抑える自信がなかったからだという。 随分前の話にも...
  • ジャンル索引
    ジャンル索引 見たいジャンルをクリックすると、そのジャンルの一覧に飛びます。 ●課題系 冒険レポート イベント09:物語で見る各国の戦争準備状況 イベント14:食糧増産命令 イベント31:法官試験 イベント41:第1次共通資格試験 イベント44:制服デザイン公募 ●オリジナルコンテンツ系 特産品 シリーズものSS ドランジ歓迎祭 私立レンジャー学園 未分類SS 大貧乏ロゴ集 その他ロゴ集
  • 双樹真(しん)
    双樹真(しん)による作品群 ●文章 猫と農夫と鬼ごっこ 双樹真による法官試験回答 砂漠のバラ・光の薔薇伝記 歓迎祭りの傍らで。盛り上がりも何もない1コマ 祭りの最中に ~やさしい風~ 連邦冒険録~いちのいち~ 連邦冒険録~いちのに~ 闇の中とある文族の思案 レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り1~胎動~ 集積書類・V島にまつわる人魚の伝承 バレンタイン特別SS~アクション風味~ イベント41護民官試験:双樹真 どたばた会議のその裏で ある朝の風景 レンジャー連邦政庁録外伝 狩人狩り2~覚醒~ になし藩国復興支援:支援編 になし藩国戦後復興支援:準備編 雨のち曇り時々晴れ:暗雲~折れた心~ 雨のち曇り時々晴れ:晴れ間はあれど未だ晴れぬ空の下 雨のち曇り時々晴れ:とりあえずは日常へ バトルレポートオブイベント69(双樹真) レンジャー連邦回顧録~春だ!花見だ!宴会だ!(前編)~ レンジ...
  • ドランジのいない日(1)
    男は牢にいた。 その牢に鍵はかけられていない。 冷たく氷で出来た思考の牢獄。 力が足りない。思うのは、情熱ではなく、理性。 力が足りない。考えて、理性に委ねたのは情熱。 何が必要だ。 感情はいらない。世界を文字で見るように、世界を数字で見る心。 ロジカルに感情をデジタライズ、ラジカルに視界をロジカライズ。 感情のカテゴリを捨象する。 掌中に淡い蛍火のような珠。 感情はそこに捨てよう。感傷はそこに仕舞おう。 道化師は道化に舞おう。 勝つために感動することが不要ならそれはいらないものだから捨てて仕舞おう。  『かぱ……』 一枚の白い面が手にそれを顔に嵌めて仕舞う。 城華一郎(じょう かいちろう)はおどけた。 白い面の唇は、冷たく笑うだけだった。  /*/ 第七世界時間81307002、にゃんにゃん共和国はその大連合にも関わらず、ゲーム開始史上初といってもいい...
  • 短編:たまには夢の話を
    「夢の話をしていいかい」 白い、昼の日差しが漂う開放的なレイアウトのレストランで、その白の似合わぬ黒衣の男が行儀悪くも高々足を組み、つば広の帽子をくいと持ち上げながら、そう尋ねた。 男と対面の席でイカ墨パスタをつついていた、切れるような質感の男は、言葉に面を上げる。 伊達者の男であった。一振りの剣を、その刀身のあでやかな実直さと妖しい切れ味とに見合った拵えに仕立て上げたかのような、華美にならぬ洒脱さが装いに漂う。厚みのあり、筋肉に割れた肢体の輪郭線は、その伊達を、何より雄弁に内側から支えていた。 アスカロン。アメショーを駆るレンジャー連邦正規パイロットの一人にして、愛と正義を知る、連邦一の剣であった。 その彼が、目の前の男に問われて、面を上げていた。 「――――」 無言の促し。 「夢の話さ」 もう一度、黒衣の男は両手を...
  • 歓迎祭りの傍らで。盛り上がりも何もない1コマ
    編隊を組んだ4機のアメショーが爆音と共に宙を舞い空を駈けてゆく。 それを見ながら少し微笑んで、双樹真は歩きだした。 「おい、こら、双樹!待つにゃ!。」 双樹の頭で垂れている猫士の夜星が尾で双樹の頭をぺちぺち叩く。 「ん、どうしたんだよ?」 「まだ藩都でやっているとかいうドランジさんいらっしゃいパレードを見ていないのにゃ。戻れにゃ。」 双樹はあからさまに嫌そうな顔をする。 「えー。俺は摂政の挨拶が見たいんだよ。だから反対方向じゃないか。」 夜星は尾を双樹の首に巻き付ける。 「パレードではおっきな金の鰻が泳ぐらしいにゃ。」 ちょっと苦しい。 「…金の龍のこと?」 双樹の脳裏にドランジの金の登り龍が浮かぶ。 そういえばそれを模した張り子の演舞をやるとか言っていた。 「長くてくねくねしてたら全部鰻にゃ。大して変わらんにゃ。」 キュ。 夜星の尾に力が入る。 「…パレ...
  • 浅葱空(にゃーしゅ)
    浅葱空(にゃーしゅ)による作品群 ●文章 ぬいぐるみ「にゃんにゃん」と付属絵本…本人による挿絵付 ドランジさん歓迎祭の片隅で イベント41護民官試験:浅葱空 小笠原ログ:蝶子さん(ACE)と小笠原でキャッキャウフフする会~もんじゃ焼編~(PL:浅葱空,豊国 ミロ/ACE:蝶子) EV142 こぼれ話。(無駄に意気込みSS) 【EV143】“今日も元気だごはんが美味い” 146:浅葱空 ぱんにゃ ●絵 ぬいぐるみ「にゃんにゃん」と付属絵本…本人によるSSの挿絵 わかばさん歓迎垂れ幕 大貧乏:1 大貧乏:2 小笠原分校制服:浅葱空 ●提出 レンジャー連邦下着事情
  • ドランジさん歓迎祭の片隅で
    「にゃふにゃふー」 「にゃああ」 浅葱空はのんびりしていた。 猫士のにゃふにゃふものんびりしていた。 この二人、いや一人と一匹はいつものんびりしている。 それを笑って許しているのは蝶子藩王ならびに国民がおおらかだからだろう。 浅葱空はにゃふにゃふと一緒に夢の中。 レンジャー連邦をのんびり旅している。 一面の砂漠と照りつく日差し。 砂漠は死の海。日差しは拷問?いいえ違う。 夢で、現実でこの国を見るたびに想いはつのる。 砂漠の海は綺麗で、優しく、厳しく包み込んでくれる。 まるでおかあさん。 日差しは強いけれど、痛い時もあるけれど、力強く背中を押してくれる。 まるでおとうさん。 そして何よりも、みんなみんな、愛があった。 苦労を苦労と思わない明るさ。 愛で全てを笑って乗り越える力強さ。 一人と一匹はそんなレンジャー連邦が大好...
  • 短編:おかえりなさいの裏側で。
    ん・ぱん。拍手。 ん・ぱん。記憶。 ん・ぱん。鼓動。 ん・ぱん。理澄。 ん・ぱん。血潮。  * * * 『 I_Dress、私は飛翔する 』  * * * パターンB-2、タイプF。座標、06-011a。情報宇宙に瞬く星々の輝きが爆発的に密度を帯びて、銀色の長い髪が生まれる。Blue,Black,Blue。深淵の闇と蒼とが意匠を象り、艶めかしい丸みを帯びて、薄墨色の輪郭がつま先から虚空に生え伸びた。ぱつんと細いベルトが現出する。 渦を捲いて集束するしなやかな肌色。きゅ、とくびれた腰が、スリットの深いミニスカートとジャケットの間に現れた。ちんまりと低い鼻、快活な形に開かれた唇、青い瞳。ヒールとガーターベルト姿の、一人の女性が西都に降り立った。それは女と呼ぶには若く、少女と呼ぶには瞳の輝きが成熟しすぎていた。その瞳はまるで...
  • レンジャー連邦回顧録~春だ!花見だ!宴会だ!(前編)~
    春に降る雪 冬鳴く蝉 砂漠に桜ってのも中々おつだとおもいません? ―北国に住む自称ポッチャリ系の独白 /*/ 「オーライオーライ」 一人の男が画版片手にピンク色の何かを背負ったアメショーに指示を出している。 額にはのうきんの約束と書かれた一枚のメダル。 詳しくは語らないが、男がある国へ旅行に行った際に手に入れたマジックアイテムである。 その効果はとある大人物に一つだけ言うことを聞かせられると言うもの。 こんな遠く迄来させちゃって悪いかなぁと思いつつ男はすごくいい笑顔で指示を出し続けた。 うん。お土産に生きカカオを持たせてあげよう。 /*/ 「お花見…ですか?」 目の前で熱く語り終えた双樹を見て首を傾げるミサゴ。 「えぇ。こんな時ですしやっぱり明るくぱーっと騒ぎたいじゃないですか」 大袈裟な動きで語る双樹。...
  • 秘宝館SS:『青の宝石』(前編)
     指に掛ければ冷たく重い陶磁器の、広い、耳のような形をした取っ手が、戦士のものとは思えないほどに傷も歪みもない、大きくもしなやかな手に、今、柔らかく握られている。  生活必需品以外のものがない簡素な部屋内に、ひっそりとだが己の色を放つ水色のティーポット。  その口から、柑橘系のほのかに甘い香りと、爽やかな明るさとが上品にバランスを取った、落ち着きある香気が白い湯気と共に立ち昇っている。  ついと上向きに尖らされた口が、これも同じ水色をした一客のティーカップへと鋭角に立てられ、静かに空中でその傾きを深めてゆくことで、曲面に添って滑らすようにして赤褐色の液体を注ぎ込んでいく。 「…」  男は喉の奥に熱い香りと感触を流し込み、吐息もせずに立ち上がる。  大柄な彼に合わせて作られた、頑丈な木組みの椅子は軋みもしない。  色の濃い白人系の素肌に直接ベストを着込ん...
  • レンジャー連邦・よけろ!滅亡祭(仮) その3
    /*/ 萩野むつき (15分ですね、お萩はあんこと胡麻です、ミロさんw) 舞 「ふむ。今日は気分がいい」 芝村 メイはドランジを叩いている。 舞花 「(メイさん、かんべんしてくださいー)」 萩野むつき 「ドランジさん、おきませんか、メイさん。」 双樹真 「それは、重畳です(笑」 豊国ミロ 「ど、毒とかもってるのかな、あの蛇さんは!とりあえず吸い出した方がいいんじゃ?」 遊佐呉 スイトピー追いかけ…られなかった? 舞花 「毒ないから!むつきさん(きっぱり)」 蝶子 「この間サクさんが噛まれ済み(・・・)なので、毒の面は大丈夫ですよ。」 メイ 「こら、起きなさい。ヤガミ以下よ。そのままじゃ」 サク 「・・・噛まれたけど、一応大丈夫だったよ」(ぶー 萩野むつき 「知ってますよ?無いの。まだ、潰れてるのかと思って。」 萩野むつき 「(...
  • レンジャー連邦回顧録~春だ!花見だ!宴会だ!(中編)~
    素材が大きい場合、低い温度でじっくりゆったり長時間かけて揚げましょう。 ―料理読本『美味しいから揚げの作り方』より抜粋 /*/ レンジャー連邦回顧録 ~春だ!花見だ!宴会だ!~(中編) /*/ 政庁外れ。武道場。 目をつぶり正座をして相対するアスカロンとドランジの横で、同じく正座をする豊国が目を白黒させながら体を揺らしている。 三人が瞑想を始めてすでに3時間が経過している。 ―は…はぅ…このままじゃボクの足が持たないよ… 自称、剣神族のアスカロンならばなにか面白い神話や伝承を知っているのでは無いかと話を聴きに来たのだが… 豊国はうなだれる。 ―いつまで続くんだよぅ… 相変わらず二人は微動だにしないまま向かい合っている。 ちゅどーん 遠くから聞こえる爆音に軽く揺れる地面。 「敵襲か…?」 ドランジがすぅと...
  • ~レンジャー訓練記 サバイバルレース大会編(前編)~
    「レンジャー連邦のモットーは!」 「1にソックス!」 「2にメガネ!」 「「3,4がなくって」」 「5に女装ぶあ!?」 すぱーん! 猫士・じにあの巨大ハリセンが炸裂する。 「全部違いますっ!!  ていうか華一郎さん、あなたは復讐とか言ってたんじゃないんですか!?」 「ネタになればよかろうなのだよ、文族にとってはな。表面上の変化なぞさしたる問題では、ない!!(かっ!!)」 これがほんとに法官1級を取った人かしら…と、じにあは頭を抱えた。ちなみにハリセンはどこへともなくしまわれている。 今日は仮想飛行士と猫士の訓練日。大気中に舞う砂の粒が見えるほど、よく晴れた早朝から、藩都の国立大学グラウンドの上でみんな一列に並んで、目の前にあるハテナボックスの中に手をつっこみ、順番に一枚ずつ紙を引いていく。 「惜しいっ!」 「愛佳ちゃん、よろしくね」 愛佳、マーブルペア。 「浅葱殿、よろしくで...
  • ある実験
    おもちゃの剣を使う正義の味方がいるらしい。 レンジャー連邦には今、こんな噂が流行っていた。 その剣は白く白く銀色に白く、ただのプラスチックであるはずなのに、完璧なすべやかさを保っており、しかし刃はなく、丸く。 「正義を成すのに本物の剣は必要ない。腕さえあれば、おもちゃでも、十分に力は発揮出来る」 そう吹聴するのでもない。 心を、断つ。 ゆえに物語魔法剣。 細身の長剣の両側を、一対の畸形の刃が浮かんでいた。いずれも片刃だが、峰にあたる部分がVの字に凹んでおり、そして、外側の刃部分は、日本刀でもこうはいくまいというほどくっきりと物打ちの部分が直線に折れ曲がって形成されていて、それぞれ刃としてみるにはあまりに不安定で脆い。 剣そのものには、金属としての物理的な耐久力と破壊力しか宿されていないようである。 『起動認証』 ...
  • レンジャー連邦・よけろ!滅亡祭(仮) その1
    お知らせ 芝村さんようこそ 芝村 こんばんは 遊佐呉 こんばんは>芝村さん 双樹真 こんばんは芝村さん! サク こんばんはー。 萩野むつき こんばんは、今日はよろしくお願いします。 豊国ミロ こんばんは。今日はよろしくお願いします 蝶子 こんばんは。よろしくお願いします。 双樹真 今日はよろしくお願いします! 舞花 イベント選択できてないー 遊佐呉 よろしくお願いします 萩野むつき (勉強会の意見かでてます)>舞花さん サク よろしくお願いします。/この流れだと、最初は勉強?>舞花さん 舞花 こんばんは、芝村さん、よろしくお願いいたします 舞花 ちょー、いつ勉強会になったの? 芝村 お祭りじゃなかったのか(笑) 舞花 最初にメイさんを迎えて、藩国滅亡回避のためのお勉強会、そのあとお祭りでお願いいたします 芝村 分かりました...
  • ■■■071029小笠原ログ(舞花)■■■
    ■■■071029小笠原ログ(舞花)■■■ 舞花: それでは、予約をお願いしておりました、小笠原ゲームをお願いいたします。 芝村: はい。 芝村: 記事をどうぞ 舞花: いつもお世話になっております。レンジャー連邦です。 個人マイル20を消費してミニな学校イベント(1時間×2)を 申請いたします。 参加者 0600163:舞花:入学済:個人マイル20消費 参加ACE カールTドランジ(藩国滞在) 10/29 14:00~16:00 の2時間を予約させていただいております。 以上、よろしくお願いいたします。 舞花@レンジャー連邦 2007/10/28 12 13 芝村: はい。 舞花: こちらです。よろしくお願いいたします 芝村: イベントは何を選択しますか? 舞花: 夜明けの船に行...
  • 小笠原への道!
    「6口か7口か、まあ、多い少ないといっても、せいぜいがこの程度の増減さ。だから騙されてはいけないよ。誰がなんといおうが、我等は共に和す誇りある猫にして、これはアラダを打ち倒すための騎士団を結成する戦いなのだから、陰謀も、欲も、別に渦巻いてなんかいやしないさ。  覚えておきなさい、生徒諸君。人は誇張にすぐ踊らされる。踊らされただけなのに、それでもうすっかり訳知り顔をして安心したがる。それは屈服だよ。諦めですらない。我等が信じるのはこの青き旗、にゃんにゃん共和国。仲間を信じなさい。信じてから、裏切られた時、初めて疑いなさい。  常に前に立ちなさい。背後に回ってはいけない。裏をとろう、裏をかこうとしてはいけない。我等は車座にて共に手をつなぎあうのがもっとも強い国家なのだ。そう、猫は、丸くなって、初めてその真価が発揮されるというものなのだよ。  慈悲を持ちなさい、慈悲は唇よ...
  • レンジャー連邦・よけろ!滅亡祭(仮) その2
    /*/ 芝村 メイが立ち上がった。 舞花 「走れ、サクさん!」 メイ 「ほら、私が見事に解決した!」 サク ヤガミまって サク いきます!! 双樹真 (とゆーか今、俺とミロさんは陸にいるのでしょうか? 萩野むつき 「メイさん、まあ、確かにw(ビールもっとどうですか?)」 遊佐呉 (メイさん、ヤガミ呼んだだけじゃん) 芝村 陸に戻りました>お二人 双樹真 (素敵だ…メイさん… サク ヤガミ追いかけます。できませんか? 舞花 「メイ姐さんは、ヤガミの使い方、間違えてませんかねぇ・・・(はふ)」 芝村 メイは勝ち誇ってる。天才、私は天才。 (絵:萩野むつき) 双樹真 (了解しました 萩野むつき 「ドランジさん、もしかしてメイさん酔ってます?」 芝村 サクは間に合った 双樹真 「流石です!メイさん!...
  • 昼下がりに。
    「書いたものを面白いと感じるのは、それが読む側にとって新しい体験を提供しうるからであります。激しい感情、未知なる知識、時を一瞬にして超える人生体験、あらゆるファンタジー、そうしたものが、フィクションを古来より、ただ、人類の叡智を伝えるためのみの言語ではなく、人の心への体験という形で実際の経験に代替されざる稀有な現象として、文化たりまた娯楽たらしめてきていたのです。  我々は新しい。だが同時にもっとも誇るべき最古の存在であります。仮想。なんと素晴らしい。人に抽象化の能力なくば、またそれをデコードする能力なくば、人は世界をこうまで知り得なかったことでしょう。仮想。それは我々の依って立つ偉大なる現実であります。仮想現実大いに結構、それは現実がなければ成り立ち得ない絶対の世界でありますが、と同時に、現実もまた我等なくば絶無と言ってよい静寂を取り戻すことでしょう。ただ生き、ただ死ぬことのなん...
  • 晴れ間はあれど未だ晴れぬ空の下
    悩み 苦しみ あがいて あがいて それでも成果を得られない 何の力にもなれず 何の力にもならず ただただ俯き涙する 心の闇夜に浮かぶのは ただ一体のてるてる坊主 それは夜明けを呼ぶ御供 昏い心を生け贄に光輝纏いし闇払うもの /*/ コレはゲームで 見えてるものも感じる事も すべて仮想でまやかしで 現実なんか一つもないのだ。 双樹は廊下を歩いている。 走れるほどには回復していなかった。 心も、体も。 でも、この苦しさはなんだ? この悲しさはなんだ? 仮想が仮装するこのアイドレスで感じるこの想いはなんなんだ? 所詮ゲームだろう? 所詮遊戯だろう? なのに……。 なのになのに。 仮想飛行士も猫士も国のみんなも。 どうしてこんなに俺の心を揺らすんだ? 日を追う毎に。 戦いを経る度に。 すべてに気持ちが流れていく。 思いは想いに変わってゆく。 なんなんだろう…これはいった...
  • 防衛戦隊レンレンジャー:第四話(前編)
    「ままごと遊びで生きていられるほど楽じゃないんだよ!」  焼き討ちに加わっていた仲間の一人を取り押さえた時、レンレンジャー・バーミリオンサンダーレッドは叩きつけるようにそう言われ、衝撃を受けた。 「公務員だからってな、将来が保証されてるわけでもねえんだ!  こんな基本給の薄い仕事だけで、ただでさえ物が買えない今のご時世やってられるかよ!」  カっとなって、拳を振り上げ、 「…………ッ!!」  震えながら、降ろしていく。  正論だ。  公務員だから優先的に物資が配給されるんだろう。  そう、街角で罵られたりもした。  お前らはいいよな。  正義の味方だから。  そう、言われた。 /*/ ●防衛戦隊レンレンジャー  第四話 『防衛戦隊レンレンジャー』 /*/  舞...
  • 始まりの物語のためのある風景(3)
    「あー君らにちょっと頼みごとがあるんだが」 「行くなら北国と森国とどちらがいい?」 「ちなみに行く場所はるしにゃんかジェントルにゃんにゃんなんだが」 「るしにゃんはいいよー王猫のアルフォンスちゃんがかわいいよー」 「ジェントルはねー、んー、なんといっても他にない元わんわんだからねー、珍しいものがきっとたくさんあると思うよー」 「どっちがおすすめかって言ったらちょっと迷うんだよねー君らの中でどっちがいいか決めてくれないかなー」 「決まったら教えてねー、出張費ちゃんと文族予算から計上するから」 「よろしくねー」  /*/ そんなわけでジョニ子とドランはジェントルにゃんにゃんにやってきていた。 同じ旅行へ行くなら珍しいところへ行きたいというジョニ子の意見が採用され、ドラン少年も、同じ星見司関係の調べ物なら、先に星辰の塔へと登ったジェントルにゃんにゃんの方が今頃情報の整理も落ち着いていてよい...
  • GAME小説:『君の答え』:第二章
    2007年2月4日。 戦勝パレードによって共和国各藩へとばらまかれた資金は買付注文となって市場に押し寄せ、値の釣り上げを狙いすぎた一部の機関投資家達により、需要と供給のバランスは崩れ、取り引きは一気に破綻。 多くの個人投資家が現物を用意することが出来ず、莫大な負債を抱えることになる。 先の不戦敗の責任問題を巡って分裂に揺れる帝國とは対象的に、遭遇戦に勝利した共和国の再びの平穏を破ったのは、皮肉にも、自身の犯した過ちであった。 /*/ 「ムゥエの奴、大丈夫かな…」 教室で、鞄からノート一式を取り出しながら呟くミード。隣ではクラディスが相変わらずノートも開かずにぼんやりしている。 「しょうがねえよ。今回のありゃあ、どっちかっていうと舵取りを間違えた大統領が悪い。金バラまいたら使うに決まってるだろう、常識的に考えて」 「先輩、二人の生活か...
  • 私書:手紙としての物語
    指が青い流紋を描く。 冷たい砂漠の夜の石畳に膝つき、人の肌にそれをするような、かすかで、たどたどしくて、意志のこもった人差し指を垂らして描く。 月明かりが蒼い。影が、濃く、石畳の隙間にこじって入ったかの如く、そんなところにまで闇が染み入る様がはっきり見えるほど、今日の月夜はまばゆかった。道を、延々と葉脈が走っているかのように、その影がひとくさりにつながって形作っている。はめこまれた大小の石の今は幾多の足と風と雨と轍に滑らかに鍛えこまれた表面が、燦々と光をすべやかに湛え、月の光を湛えた水面の揺らぐことなき一瞬の/永遠の波涛をそこに蒼く刻み込んでいる。砂塵が幾重にもそれを化粧じて、石畳に肌を作っていた。 その、肌に、指を垂らして青い流紋を描く。 それは常ならざる文字で施した、ひとくさりの偉大なる無為であった。 奇妙なことに、それを施している人影の詳細は、...
  • 私立レンジャー学園
    私立レンジャー学園とは? レンジャー連邦会議室チャットのバカ話から生まれた架空の学園です。 レンジャー連邦の国民・猫士・SSに登場するオリジナルキャラクターたちが学園の生徒・教師・保護者になって繰り広げるフィクション極まりない物語。 キャラクター設定 【国民】 教師組:小奴、ミサゴ、楠瀬 三年組:城、ビッテンフェ猫、青海、アスカロン 二年組:蝶子、虹ノ、豊国 一年組:マグノリア、大地、浅葱、双樹 蝶子-風紀委員長&放送部&眼鏡同好会 城&豊国-新聞部 青海-イカ同好会(裏:靴下探求会) アスカロン-剣道部主将 虹ノ-美術部 浅葱-保健委員&ヘタレ同好会 マグノリア-保険委員 大地-放送部 双樹-図書委員 小奴-調理部顧問 ミサゴ-図書委員会顧問 楠瀬-風紀委員会顧問 【猫士】 中等部組:マキアート、ドラン、じにあ(楠瀬の...
  • What a perfect blue world 8
     受け継いできた流れを変える、というのは、とても勇気のいることだ――。  ましてそれが、自らの愛した、骨肉を分けた相手の意志ならば。  雫は、もはや敢然とアドラに向かい、自分と共に立ちはだかっている、スバル、もとい、まどかを見て、目を細めながら、そう、友のことを慈しんだ。  受け継がれる流れ――物語という力は、そう、強大だ。  人の認識にすら影響するほどに。いや、むしろ、人の認識をこそ変えるためだけにある力、だからこそ。 「……似たような筋の物語(ストーリー)を繰り返し、描き出し、それを元に、己のようなエラー体の存在を認知させる、か――――  オールドOVERSにも似た仕組みだね、どこでそんなアイデアを拾ってきたのやら……  そして一体、どれだけの『私』たちが、君の掌で踊ってきたのだろうね。  そして、その中のどれ一つとして成功していない、そういうことなん...
  • 生活ゲーム:戦場の跡に
    城 華一郎@星野十郎 さんの発言 (22 58) こんばんは、生活ゲームの時間前になりましたのでお声をかけさせていただきました あと、同行者がおりますので、窓に呼ばせていただきます 芝村 さんの発言 (22 58) どうぞ 砂浜ミサゴ@レンジャー連邦 さんが会話に参加しました。 城 華一郎@星野十郎 さんの発言 (22 59) よろしくお願いいたします。記事は下記のとおりです。 http //cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article id=10639 あ、間違えた http //cwtg.jp/ogasawara/nisetre.cgi?no=5743 砂浜ミサゴ@レンジャー連邦 さんの発言 (23 00) こんばんは、本日もよろしくお願い致します。 芝村 さんの発言 (23 01) イベントは? ...
  • 戦争準備状況4:一般女子学生の物語
    レンジャー連邦の戦争準備状況:一般女子学生の物語 「『フィーブル藩国に正体不明の要塞艦接近。  迎撃準備に各藩国立ち上がる』……か。ふうん」  それほど遠くもないが特別近いわけでもない藩国のためか 情報端末に踊る緊急事態の文字もどこか実感がわかない。 今日はいつも通りに空が青くて、風がそよいで、 通りかかった家の台所からは鮭の焼ける匂いが立ちこめている。  犬達の国があるせいで平和ボケとまではいかないまでも、 戦いからはずいぶん縁遠い生活を送っていた。 確かに昔の友人にはサイボーグ化して軍の歩兵を務めている者もいるが、 私のような学生の、特に女子には戦場のイメージなど湧きやしないのだ。 「それにもうすぐ官吏の試験があるしね」 頭の片隅で自分とは関係のないこととみなして、片隅へぽいっと投げた。 今の私に必要なのは試験突破の知識だけ。 「そして憧れの蝶...
  • 小笠原と宇宙の騎士
    名残りのような肌を刺す日差しとは裏腹に、風は既に心地よい涼感を含み始めていることに、その男は気付いていた。 年の頃こそまだ若そうだが、ゲルマン系の特徴を備えたその顔立ちは、スマートさを感じさせる彫りの深さで表情の読めない鉄面皮を保っており、独特の威圧感すらかもし出している。あたりを見回している、大柄な白人男性。 見慣れたものでなければそうとわからない、ほとんど雰囲気だけの変化で、彼は口元にかすかな笑みをほころばせると、ゆっくり歩を進めた。待ち合わせていた彼女はやわらかく微笑みそれへと手を振り、返す。 「もう、秋ですね」 「そうだな」 並べば頭2つは違うその男の、隣に並んで、萩野むつきはそう言った。ぐいと男は上着を脱ぎ捨て、引き締められた肉体の稜線をさらす。背の高さもさることながら、厚く、がっしりと実直そうな筋肉が、むつきの前に現れる。この肉体は、見た目以上...
  • 龍の庵に響く声
    「奈っ津子、奈っ津子、最強の子~♪」 角材を担ぎながら土方姿で黄色い安全メットをかぶって歩いている華一郎の姿を見て、摂政ミサゴは不思議そうに小首をかしげて近寄った。 「あの、何してるんですか?」 「…………」 首が、 そのまま、 ぐるーん。 ひゃっ。思わず胸の中で小さく驚く。 「何って、決まってるじゃない」 「な、なんですか…?」 おずおずと聞き返したミサゴに対して、その男はこう答えた。 「家作り」  * * * これはまだドランジが逗留すると決まったばかりの頃。みなが無邪気に摂政の夢が叶ったことや、動員に成功したことに喜んでいた頃の話。 「えー、それじゃあ、お城の中にお部屋作るんですか?」 「そう!  一番の客間を改造して、ドランジ専用の部屋にするの!」 勢いこんで頷いた藩王蝶...
  • イグドラシルツリー
    西国人+猫妖精+サイボーグ?  ┃          ┃  ┃          ┗西国人+猫妖精+サイボーグ+ハッカー?  ┃                                ┃  ┣観光地?                           ┣ポイポイダースピリチアルダンス(ACE)?  ┗燃料生産地?                        ┃                                    ┗西国人+猫妖精+ハッカー+スターファイター? 西国人+サイボーグ+歩兵? 西国人+パイロット+整備士?       ┃       ┣カールTドランジ(ACE)?       ┃  ┃       ┃  ┗ウイングオブテイタニア(ACE)?       ┃     ┃       ┃     ┗蝶子(ACE)...
  • ミサゴさんごめんなさい!私の中で今一番ネタにしやすいのでSS
    私のSSは何か合ったときには、私の承諾なしに編集して頂いて構いません。 後、技族方々が描いて下さる絵がネタに直結してくれるのでとても助かっております。これからも、沢山描いて下さると嬉しくおもいます。 逆に絵をネタに使われると困る場合はお手数ですが、私までメールを下さい。宜しくお願い致します。 「あれっ、ここはっ?」 目が覚めると見慣れぬベットに横たわっていた私。 なんでだろう?頭が痛い、それに私は何をやっていたんだっけ?政務の途中で寝ちゃったのかな? 横を見ると心配そうな顔の藩王が居た。 「ミサゴさん大丈夫?」 「はっ、藩王ごめんなさい!政務中に私寝ちゃうなんて!」 無言で首を横に振る藩王。 「ここは、世界忍者国の病院よ、ミサゴさん。」 「!」 その時、急に記憶が、、、まるで全身の血管や内蔵を直接鷲掴みされるような圧倒的な恐怖、『死』そのものが具現化したような感覚。 「イィイ...
  • @wiki全体から「ドランジ歓迎祭り:星空の物語(前編)」で調べる

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