今こそ、もう一度。
はじめよう。
そうして、数多の思いをまつりあげよ。
呼ぶ声が聞こえたか――世界の何処から。
はじまりはいつだって不安に揺れている。
”電源”を入れたなら
それはあふれ出す
或いはもっと前から
始まっていたのか
何かが待つだろう
何かが変わってゆくのだろう
それこそがあなたとわたしの回帰点なら。
僕らは出会うんだ。
こうして出会うんだ。
めくるめく色彩。
広がりゆく世界。
その全てをまつりあげ。
進むんだ。
そうして探すんだ。
何もなかった空白を今や
幻想郷と呼んでいる。さあ！
ーまつりまつられ さそうさそわれ
その先を視るように。
誰かが笑っている
それに惹かれてーー
それに何か価値あるものを見出したら
誰かが叫んでいる
そこに引かれてーー
そこに何か価値あるものを見出すように
誰もが世界を持ち
誰もが謳う
結局それは尊くも卑しくも無い？
戻れぬところへと
それもいいかもしれないな
どうせなら行き着くところへと行き果てて
僕らは出会うんだ。
新たに出会うんだ。
響きあう声。
繋がりゆく世界。
その全てが縁なら。
続くんだ。
そうして望むんだ。
まだ不確実い在り方がいつか
その幻想で充ちるように。
僕らは
神なき現実に一つの幻想を見る。
或は
だれもかれもが幻に溺れている？
それでも
都合のいい幻でも“抱く”限り。
僕らが
視る幻想はひとつの大幻想へーー
未来へのノスタルジア
いつしか朽ち逝く運命でも
喩え一度無くした思いもーーいつかきっと。
僕らは出会うんだ。
再び出会うんだ。
ときに躓きときに失いかける
そのすべてをまつりあげ。
祈るんだ。
そうして掴むんだ。
求められた答えなどはない。
幻想だけがそこにある。さあ！
ーーまつりまつられ うたいうたわれ。
その先に何を視る。
ーーまつりまつられ うたいうたわれ。
その先に何を幻視る。
