Ⅷ. 心強きもの

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Ⅷ. 心強きもの - (2021/08/13 (金) 22:30:43) のソース

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|original=時代親父とハイカラ少女
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|prev=[[Ⅵ. from the corpse to the journey]]
|next=[[Ⅺ. げんきになったときのうた]]
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その身の丈山のごとく
雲さえ貫くほどの大男として聞こえた

それは心の弱きものには
けして見つめることさえも適わない&ruby(あやかし){化妖}

恐るべき時代親父!

その噂の確かならばと
幾度も現れては一人また一人と違え

そんな姿にさえ怯えるもの
幾ら居たとて強きものとは呼べることなく


居るならば強き者―心に雲ひとつ&ruby(かげ){翳}らぬもの
   ―それか剛胆豪放剛にして怯えぬもの

されど―未だ影も見ず


幾度も軟弱者を屠っても
時代親父は満たされず

いつしか思い描く姿
強者やはいつ来る

意味なき殺生を重ねては
失意に暮れる日々

我真に強き者を
求めては風任せ

その行方は明日往く雲の先



そしてまた暮れ往く空の下
空ろに影を揺らして佇む&ruby(あやかし){入道}のあれば

ここに足を鳴らしてその影を
我が道より除けとばかりに踏むものが来る

見るにハイカラな少女!

その噂に名高ければ
その姿を一目見ては逃げ帰らぬもののなく

しかるにその幼さの残る顔に
不敵な笑みさえ湛え歩み留めることなし


その瞳凛として―何にも屈さぬ&ruby(ふとう){不撓}不屈さ
   ―己が強さを疑わず生きるその目の&ruby(いろ){彩}

まるで―恐れを知らぬ者


それはけして偽りでなく
&ruby(かよう){斯様}な強きもののあること
それを遠く探していたと
その姿凛として


“見越したり!”

“その正体見破ったらば何も恐れることはなし!”

“されば消えよ見越し入道、その悪事これまでよ!”


笑顔さえ見せながらも
&ruby(きぜん){毅然}と告げるその声に

時代親父も笑顔さえ
浮かべていたことか

強きもの
心の強きもの
恐れを知らぬもの

そしてそれに付き従うが時代親父の&ruby(ねがい){本懐}

守り守られ手を取り合う影二つ
雲居に咲く一輪の花
}
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