#right(){【登録タグ:&tags()】} #inc(Script/track) #divid(track_args){ |album=[[薦]] |circle=[[凋叶棕]] |vocal=めらみぽっぷ |lyric=RD-Sounds |arrange=RD-Sounds |original=ネイティブフェイス;信仰は儚き人間の為に } #divid(lyrics){ ――人の子は、人に、愛されよと。願い。 ――神の子は、神に、愛されよと。願う。 人であり、神であるものがいたなら、共に愛されよと。 かぜがはこぶ、遠い記憶。 黄金にたなびく稲穂の海に立ち。 人の生み出した、&ruby(つち){鉄}を絆とす。 共に支えては、互いに生かし合い。 それでも、嗚呼、終ぞ、交わることはなく。 揺らぎ、&ruby(たゆた){猶予}う、人の祈りに。 ときに愛さえ感じることがあれども ――されど、神は、孤独なのだ。 いとし子よ 罪なき子よ 生まれしことを祝えども この手に抱くなど。許されはしない。 神はただ、神としてあればよい。 故に。 我が子を、抱いて。なくこともできない。 ただ、愛されよと、かぜにのせた思いは何処へ。 鈍色に&ruby(そび){聳}える、鉄の海に埋もれ。 人の縋っていた、&ruby(おもい){信仰}は消え行く。 この身の行く道は、信仰の中に在り。 それを露ほども疑いもせずに。 揺らぐことない、捧ぐ祈りに。 ときに振り返ることを望みもすれども ――けれど、人は、孤独なのだ。 いとし人、いとし母よ たとえ血を分けていなくとも その手に愛されて。生きてきたならば。 その想いのまま、立たねばならぬ。 故に。 膝を、ついては。なくこともできない。 ただ、生きるために、かぜにのせた思いは、何処へ。 ――立ち上がれと、呼んでいる。自分の手で、 生きる道を見出すため。 祈るは、その行く先に。かぜが吹くように。 いとし子よ 遠き我が子よ 人が絆を砕いたら。 今こそこの手で。誰よりも強く。 &ruby(かみ){現人神}たるその身を抱きしめよう。 故に。 その身を、投げ出し。なくことを赦されよ。 ただ、愛すること。かぜがはこぶ思いは、此処に。 そして、遠く。かぜがなく。 ---- #right(){原著:酸性いよかん。「かぜなきし」} }