06 かぜなきし

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06 かぜなきし - (2021/12/26 (日) 02:01:38) のソース

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|album=[[薦]]
|circle=[[凋叶棕]]
|vocal=めらみぽっぷ
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|original=ネイティブフェイス;信仰は儚き人間の為に
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――人の子は、人に、愛されよと。願い。

――神の子は、神に、愛されよと。願う。

人であり、神であるものがいたなら、共に愛されよと。
かぜがはこぶ、遠い記憶。


黄金にたなびく稲穂の海に立ち。
人の生み出した、&ruby(つち){鉄}を絆とす。

共に支えては、互いに生かし合い。
それでも、嗚呼、終ぞ、交わることはなく。

揺らぎ、&ruby(たゆた){猶予}う、人の祈りに。
ときに愛さえ感じることがあれども

――されど、神は、孤独なのだ。


いとし子よ 罪なき子よ
生まれしことを祝えども

この手に抱くなど。許されはしない。
神はただ、神としてあればよい。

故に。
我が子を、抱いて。なくこともできない。

ただ、愛されよと、かぜにのせた思いは何処へ。


鈍色に&ruby(そび){聳}える、鉄の海に埋もれ。
人の縋っていた、&ruby(おもい){信仰}は消え行く。

この身の行く道は、信仰の中に在り。
それを露ほども疑いもせずに。

揺らぐことない、捧ぐ祈りに。
ときに振り返ることを望みもすれども

――けれど、人は、孤独なのだ。


いとし人、いとし母よ
たとえ血を分けていなくとも

その手に愛されて。生きてきたならば。
その想いのまま、立たねばならぬ。

故に。
膝を、ついては。なくこともできない。

ただ、生きるために、かぜにのせた思いは、何処へ。


――立ち上がれと、呼んでいる。自分の手で、
生きる道を見出すため。

祈るは、その行く先に。かぜが吹くように。


いとし子よ 遠き我が子よ
人が絆を砕いたら。

今こそこの手で。誰よりも強く。
&ruby(かみ){現人神}たるその身を抱きしめよう。

故に。
その身を、投げ出し。なくことを赦されよ。

ただ、愛すること。かぜがはこぶ思いは、此処に。


そして、遠く。かぜがなく。
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#right(){原著:酸性いよかん。「かぜなきし」}
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