06 盲目の笑顔

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06 盲目の笑顔 - (2023/03/18 (土) 09:35:39) のソース

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#divid(lyrics){
どうか、もう私を
独りにしてください。
もう何も私には
わからないのですから。

どうか、もう私を
放っておいてください。
もう何も私には
聞こえないのですから。


心の瞳が閉ざされてしまったとき、
あの子がとても遠くに
見えてしまいました。

こんな&ruby(よわいもの){声}に縋るしかない、
自分が本当に悔しくてなりませんでした。

それでも、わずかな意思でも
感じられることだけが、
わずかな救いだったのに。

ああ、
それさえももう、
聞こえない。


絶望に満ちた
鳴り止まぬ&ruby(こえ){絶叫}
その主は他ならぬ私だったと
気付くことさえ

ただ耳を塞ぎ
ただ眼を覆い
立ち尽くす私には
到底出来ぬことでした


   帯びる悲劇の色濃く
    その姿はただ力なく
    呼びかける声響く

     遙か、遠く。

    いうなればひとつの
    愛の&ruby(こたえ){結論}たる&ruby(カタストロフ){破局}
  避け難き&ruby(フィナーレ){終幕}を迎えただけ



あの子なりの
アイなのでしょう
あの子の全てを賭した
アイの形だったのでしょう


止め処なく流れる涙
いつか枯れ果て遣ったのは
脳裏に響く叫び声
忌まわしき瞳が映し出す&ruby(むいしき){愛}の&ruby(リフレイン){想起}


もう誰の声も
聞きたくないと
全てから眼を背けた
私がそうして手に入れたものは

絶望さえ
忘れるほどの
―いっそ、幸せを感じるほどの
静寂でした。


笑っていて と。
幸せでいて   と。
あの子がそう望んだのだから、
私は応えたいのです。

そう、皆様。
私は幸せです。
独りきりでも、
私は&ruby(とわ){永久}に笑顔で居続けます。
}
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