03 もっともおそろしいものについて

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03 もっともおそろしいものについて - (2023/03/09 (木) 13:52:05) のソース

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|title=極限生命体封獣NuE
|album=[[騙]]
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|vocal=めらみぽっぷ
|lyric=RD-Sounds
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|original=平安のエイリアン
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我は &ruby(アルファ){α} そして &ruby(オメガ){Ω}
我は 一 そして 全
我は 不定 そして 無限
我は 混迷 そして 恐怖

―すなわち不可説不可説転。
―しかるに、われはわれである。


人ならぬ声に心せよ。
闇の淵には心せよ。
敵を呪わば心せよ。
歪む&ruby(すべて){有象無象}に心せよ。

&ruby(ちいさなうそ){“&sizex(2){嘘}”}が&ruby(おおきないつわり){“&sizex(6){偽}”}を作り出してゆく。
そうして、かくも恐ろしき
有為転変の果てに、
更なる、歪な“バケモノ”が、生まれゆく。


その叫び声が齎す
人からまた人へと連鎖していく
この感情こそが我が命


及びもつかぬものを、
「虚」をその「口」でなぞるがいい。

その意思のままに、
&ruby(りかい){認識}のままに、

人よ、
嘘を、
嘘をつけ。

さぁ、更なる嘘を!
&ruby(わたし){「真実の姿」}から

遠ざかれ。


&ruby(かしら){頭}は猿
&ruby(むくろ){躯}は&ruby(まみ){狸}
尾は&ruby(くちなわ){蛇}

手足は虎の如くにて

鳴く声は鵺にぞ似たりける。


頭は虎
躯は猿
尾は&ruby(むじな){狸}

手足は&ruby(くちなわ){蛇}の如くにて

&ruby(な){喚}く声は鵺にぞ似たりける。

頭は人
躯は人
尾は定かならずも
羽は青赤取り取りに

哭く声は鵺にぞ似たりける。


幻想は我が 糧なりて、
幻想は我が 鎧なり。
幻想は我が 朋なりて
幻想は我が 鏡なり。

―すなわち不可逆不可侵性。
―しかるに、われはわれである。


「恐ろしきはその姿」
「悍ましきはその姿」
「忌わしきはその姿」
「汚わしきはその姿」

その僅かな間隙に這いよっては、
その数を増していく。

寄る辺のない、
不安定な心にこそ、
更なる、歪な
“バケモノ”が、
潜むのだ。


果てなく続く探究心。
人からまた人へと相伝していく
その&ruby(かんじょう){意思}こそが
我が敵
&ruby(わからず){“不明”}の聖域を
有らぬ思索で穢さぬよう
その意思のままに、
&ruby(りかい){認識}のままに、
人よ、
沈め、
沈みゆけ。

さぁ、沈んでしまえ!
&ruby(わたし){「真実の姿」}を

見失え。


わが身は
われであって、
わが姿は
われにあらず。

呼ぶ名さえも判らずに、
行き果てたその遙かに、

この身を神と見紛わん。
それは神の名を
冠した幻想


―しかるに、われはわれである。

神をも越えたその次に、
わたしがとる姿は何か。

それはきっと おそろしいのだ
それはきっと 不可解なのだ。

このわたしさえ&ruby(おびやかして){「恐れさせて」}しまうほど。


その叫び声を生み出す人からまた人へと
伝染していくこの&ruby(かんじょう){恐怖}こそが我が&ruby(いのち){本質}
及びもつかぬものへ今も尚、姿を&ruby(か){変貌}えていく
その意思のままに、&ruby(りかい){認識}のままに、人の嘘は果てしなく

…そして

叫び声が、終には、
他ならぬこの身から。わたしの思いもよらぬ
&ruby(かげ){影像}を纏いながら…

畏れてしまうならば、
この力の拠り所さえ、
喪うのかと、思い至ることさえ、
既に恐ろしい。


ああ、おそろしいのは…


人の心なのだ。
}
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