あれ、これって何待ちなのかな??
といったことは誰にでもあると思うの
そこでわたし、星の妖精が待ちの形について説明してみるわね
1. 待ちの種類
待ちの種類は大きく分けて
- 両面(リャンメン)待ち
- 嵌張(カンチャン)待ち
- 辺張(ペンチャン)待ち
- 双碰(シャンポン)待ち、通称シャボ
- 単騎(タンキ)待ち
の5種類あるわ
1-1 両面待ち
これはもっとも基本的な待ちよ
ピンフはこの待ちでなければ成立しないから一番よくお目にかかるはずよ
有効牌の数もいちばん多いから和了りやすいの
形は「23477一二三五六七⑤⑥」だとすると「⑤⑥」のところね
和了り牌は「④⑦」の2種8枚よ
1-2 嵌張待ち
これも目にすることが多いわね
形は「23477一二三五七④⑤⑥」だとすると「五七」のところね
和了り牌は「六」の1種4枚よ
嵌張待ちは手変わりして両面待ちになることも多いから思ったほど悪い待ちではないわ
1-3 辺張待ち
これはあまり好まれない待ちだわ
形は「23477一二五六七④⑤⑥」だとすると「一二」のところ、
和了り牌は「三」の1種4枚
牌の数は嵌張待ちと同じなんだけど、両面待ちに変化しない点が嵌張とは異なるわね
1-4 双碰待ち
これも比較的よく見る待ち方だわ
トイトイを作るとほぼこの形になるわね
形は「22277五六七④⑤⑥中中」だと「77」と「中中」のところ、
和了り牌は「7中」の2種4枚よ
1-5 単騎待ち
最後に単騎待ちね
これは四面子がすでに完成していて、雀頭を待つ形なのよ
形は「222五六七④⑤⑥中中中西」だとすると「西」のところ、
和了り牌「西」は残り3枚ね
この待ちのいいところは柔軟に待ち牌を変えられるところかしら
出やすそうな牌で待つのがいいわね 1枚切れの字牌なんておすすめね
七対子は必ずこの待ちになるわよ
1-6 延べ単騎待ち
もうひとつ、番外編ということで書いておくわね
これは「2345888四五六⑨⑨⑨」という形の「2345」の部分、
「2 345」または「234 5」と見ることができるわね
単騎待ちが2つにまたがっている形なのよ (通称ノベタン)
和了り牌は「25」の2種6枚よ
2. 三面待ちについて
多面待ちというのは今までに挙げた5種類の待ちが重なって3種以上の和了り牌がある状態のことをいうわ
慣れないとなかなか分かりにくいものだけど、実際に打っているうちに分かってくると思うわ
まずは三面待ちの形をいろいろ説明するわね
2-1 両面待ちが2つ重なった三面待ち
たとえば「34567」の形
これは両面待ちが2つ連なっている形よ
この形だと「258」が和了り牌ね
「34 567」と見ると「25」が待ち牌で
「345 67」と見ると「58」が待ち牌になるわね
こうやって分けて考えるとわかりやすくなると思うわ
待ち牌は3種11枚(2と8が4枚ずつと5が3枚)ね
2-2 両面と単騎の複合三面待ち
これも見る機会が多いと思うわ
「2333」みたいに暗刻になっている数牌のすぐ隣の数牌がくっついている形ね
この場合だと2の単騎待ちまたは「23 33」と見て14の両面待ちとなるわね
待ち牌は3種11枚(1と4が4枚ずつと2が3枚)ね
2-3 両面と双碰の複合三面待ち
「3455599」の形の場合、「34 555 99」か「345 55 99」と見られるわね
前者の場合だと「25」の両面待ち、後者は「59」の双碰待ち、
つまり「259」の三面待ちになるわけね
待ち牌は3種7枚(2が4枚、5は1枚、9は2枚)よ
2-4 嵌張と単騎の複合三面待ち その①
たとえば「1113555」の場合、1と5を刻子とみれば3の単騎待ちになってるわね
次に1か5を雀頭と見なせば「11 13 555」「111 35 55」と嵌張待ちになるわ
だからこの場合は「234」の3種11枚(2と4が4枚ずつ、3は3枚)が待ち牌になるわ
2-5 嵌張と単騎の複合三面待ち その②
上のと似ているけどこちらは順子の場合よ
「1113456」の場合、1を刻子とみれば「3456」でノベタン形になってるわね
次に1を雀頭と見なせば「11 13 456」と嵌張待ちになるわ
だからこの場合は「236」の3種10枚(2が4枚、3と6は3枚)が待ち牌になるわね
2-6 双碰の複合三面待ち
これはあまり見る機会がないと思うけど説明するわね
形としては「22334455999南南」という感じかな
「22 334455 999 南南」と「223344 55 999 南南」の2つの形に考えるわけね
前者は2と南の、後者は5と南の双碰待ちね
待ち牌は25南が各2枚ずつの3種6枚となるわ
2-7 三面単騎待ち
ノベタンがさらに手広くなった形よ
「2345678」みたいな形で待ちは「258」の3種9枚
両面形が2つある三面待ちと待ちの形は同じなんだけど自分で持っている分牌の数は少なくなるわ
三面待ちってひとくちで言ってもこれだけ種類があるのよ
では、次はもっと複雑な待ちを考えてみるわ
3. 四面以上の待ち
染め系の手役にする場合、ごちゃごちゃしてて形が分からなくなることが多いわね
そこで代表的な多面待ちを挙げてみるわね
3-1 変則四面待ち
「7888999三四五④⑤⑥」みたいな形の場合、待ちは6~9の4種9枚
6と9の両面待ち(78 88 999)、8と9の双碰待ち(789 88 99)、7の単騎待ち(7 888 999)という見方ができるわけね
3-2 双碰の複合四面待ち
これを見る機会はほとんどないと思うわ
形としては「2233445566南南南」という感じよ
ちょっと分かりにくいと思うけど、待ちは2356の4種8枚ね
一盃口をどの組み合わせで取るかを考えればどういう待ちか分かると思うわ
3-2 三面待ち+双碰待ちの四面待ち
「45678999二三四⑨⑨」この形は両面がふたつある三面待ちと双碰待ちが重なってるのよ
「45678 999 二三四 ⑨⑨」「456789 99 二三四 ⑨⑨」と見るわけね
前者が369の三面待ち、後者が9と⑨の双碰待ちね 和了り牌は4種9枚よ
3-4 五面待ち
「4445666三四五七八九」の形、この待ちは3~7の5種13枚よ
雀頭を4~6のどれにするか決めて待ちを考えてみるといいわね
4の場合は「44 45 666」で36の両面待ち、同様に6の場合は「444 56 66」なので47の両面待ちとなるわね
456の順子と考えれば「44 456 66」で46の双碰待ちよ
4と6を暗刻と見なせば5の単騎待ちね
3-5 ぱっと見では分からない六面待ち
ここまでくるともうぱっと見では分からないわね
「2223444567888」この形は六面待ちなんだけど、どれが和了り牌か分かるかしら?
答えは「123458」なの 変則的ね
ひとつずつ説明すると、まず「2223444」が先に述べた五面待ちの形よね
つまり和了り牌は1~5の5種13枚になるわ
次に「222 34445 678 88」と分けるとわかるかしら
この場合、4と8の双碰待ちの形になってるわね
ということで、待ちは123458の6種14枚となるわけなの
3-6 もう何が何だか 複雑な七面待ち
門前の清一色は待ちを探すのが難しいわね
「2344455566678」この場合の待ちはどうなるかしら
この待ちは「1245689」の7種17枚なのよ
まず4を雀頭として見立ててみるね
すると「234 44 555 666 78」となるので、まず6と9の両面待ちというのが分かるわね
同様に6を雀頭とすれば「23 444 555 66 678」となるので1と4の両面待ちになってるの
じゃあ258はどうして和了り牌なのかって?
「2345678 456 456」こういう分け方もできるのよ びっくりね
三面単騎待ちの形になってるわけなのよ
だからこの形を258で和了ると清一色、断幺九、一盃口の8飜で倍満となるわね
3-7 これはびっくり八面待ち
「3334567888西西西」という形の場合、待ちはどうなるか分かるかしら
なんと2~9の8種22枚が待ち牌になるのよ
まず3と8を暗刻として考える場合、残りの部分が「4567」のノベタン形になってるわね
つまり4と7が和了り牌になるわけなの
次に3または8を雀頭とする場合
「33 34567 888」なら258の三面待ち
「333 45678 88」だと369の三面待ち
「33 345 678 88」で3と8の双碰待ち
となるわけね
3-8 純正九蓮宝燈は九面待ち
有名だと思うからあえて説明しなかったけど・・・
すげえ氷精さんから投書があったので説明しておくわね
役満の中でも難度が高いといわれている九蓮宝燈、見た目も美しくて一度は和了ってみたい役満ね
これの純正とよばれるものは1~9のどれでも和了りの形になるのよ
聴牌形は「1112345678999」となるわ
では1つずつ説明するわね
まず1と9を刻子と見なした場合、残りの「2345678」が三面単騎待ちになるわ
つまり2・5・8が和了り牌となるの
次に1を雀頭と見なした場合、残りは「12345678999」よね
9を刻子とすれば「12345678」で3・6・9の三面待ちとなるの
最後に9を雀頭と見なした場合、残りは「11123456789」になるわね
同様に1を刻子とみなして除外すれば「23456789」となって1・4・7の三面待ちになるわね
以上のことから1~9すべてが待ちになってることが分かってもらえたかしら
3-9 究極の多面待ち 国士無双十三面張
これもすげえ氷精さんから投書があったので説明しておくわね
といっても説明の余地はないようなものだけど・・・
国士無双は別名十三幺九(シーサンヤオチュー)といって、文字通り幺九牌13種類を使った役なのは知ってると思うわ
和了りの形は14牌だから、13種にもう1枚追加するわけね
ほとんどの場合残り1種を待つ形になるんだけど、まったく重ならずに13種揃うこともあるわ
その場合、幺九牌ならどれでも和了りになるのよ
一部ルールでは13面張の国士はダブル役満の扱いにしてるわね
ちなみに振聴の場合は13種すべてに適用されるから幺九牌を切っていてロンすれば錯和となるので注意してね
4. 最後に
とりあえず思いついたものをひととおり説明したけど分かっていただけたかしら
複雑に見えるけれど雀頭を決めて考えてみれば分かってくると思うわ
ゲームでは和了り牌を自動で教えてくれるからいいけどリアルで打つときは誤ロンに注意してね