第12回講座 鳴きを使った小技について

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第12回講座 鳴きを使った小技について - (2010/10/26 (火) 03:58:46) の編集履歴(バックアップ)


NEW!10/25 「愚形から単騎待ちにする鳴き」を加筆

面前の牌効率や何切るってのは少し探せば出てくるぐらいありふれてるけども
鳴きについて書いたものってのはちょっと少なかった気がするんで書いてみた


と言っても東麻じゃチルノTeiが既に立派な鳴き麻雀講座を書いてるんで、
ここではどちらかと言うと鳴きの小技というか、あまり目立たない部分について書いていくとするかな

「鳴きって要するに、打点を下げて早さを上げることでしょ?」
「私は打点派だから性に合わないし、鳴きなんて必要ないね」って?
まあまあ、そう言わずちょっとばかしお付き合いを



受け入れを増やす鳴き


さて、まずは「受け入れを増やす鳴き」を見てみようか
「鳴きは手を進めるための技術だから、テンパイしたら"鳴き無しボタン"を押しちゃう」なんて言ってたら勿体ないよ

例えば・・・こんな形でテンパイしてたとしよう

今のところカンチャンのテンパイだけど、ここで上家から出たをスルーする人妖はいないだろうね?
どれを鳴いても、打でリャンメンに変化することが出来る、こういうのは「食い伸ばし」なんて言ったりするね

※(のポンでもノベタン変化だね、壁さんご指摘感謝)


こんな形も鳴きで好形に変化させられる、今のところはカンチャンだけども、のポンかのチーでマンズは3面張に
のチー、のポンでもリャンメンに変化だ


もう一つぐらい例を挙げておくかな

今のところカンチャンのテンパイだけど、でチーできれば待ちの3面張だ
がポン出来れば待ちになるし、チーでものリャンメン
のチーはのシャボのテンパイになるんで、が枯れてなければ鳴いてもいい・・・ぐらいかな


テンパイ時についてばかり見てきたけども、イーシャンテン以前でも勿論使う機会は多いよ

が出たら、のカンチャンでチーして打としたいとこだね

すると、鳴いた後の形はこうなるわけだ

イーシャンテンは変わらないけれど、大分和了りやすそうな形に見えるだろう?



こんな手でも、凹んでない限り鳴いて早い聴牌を取りにいきたい
の三種でテンパイするイーシャンテンだけども、ここでが出たら光速でポンしたいね


こうなってしまえばの9種でテンパイになる
勿論だけじゃなく、のポンでも受け入れが増えるから積極的に仕掛けていきたいとこ


こういう鳴きはバリエーションが非常に多いんで、全部を覚えようとすると、とてもじゃないけど頭がいっぱいになってしまう
複雑なのは暗記しようとせずに、「これって鳴けるかな?」と一瞬考える癖を付けるようにするだけでも大分見違えるんじゃないかな

ターツを作る鳴き


ターツを面子にするだけが鳴きじゃないよ
メンツ+αの形から鳴いて、メンツ+ターツを作ることだって鳴きの大きな役割だ



これは先にちょっと書いた「食い伸ばし」の補足みたいなものだね

に何かがくっ付けばタンヤオのテンパイって場面、こういうところで上家から切られたは逃さずチーの一手だよ

の部分が例えばなら、のチーでリャンメンになるし
みたいな形でも、のチーでリャンメン、でもテンパイに取れる 当然のポンでも可
ならのチーでリャンメン、でもテンパイだね


食いタンに限らず、役に立つ場面は結構多いよ

ツモ 
も変わらない、と思ってをツモ切りなんて勿体ないからね
のチーでリャンメンが作れる分、打の方が僅かに優位だよ

浮き牌整理、ターツ選択の段階から鳴けるかを意識するっていうとこから
鳴きの上手い下手は如実に現れてくる、細かいようで大事な部分だ

食い替え


次は・・・そうだね、「食い替え」を見てみようか

食い替えっていうのは、例えばと持ってたところに上家から切られたをチーして、を切る、みたいなことだ
ただ、天鳳だけじゃなく一般的に「同順食い替え」(先の例ならを鳴いた順目にを切ること)は禁止されてるので、そこは留意しておくことだね
わざわざ1面子晒すことに意味があるのかって?  それじゃ、まずは例を見てもらうかな



例えばこんな手の時に上家からが出たら、チーして打としたいね
勿論は次順以降で手離すことになるけども、鳴くことで食いタンのイーシャンテンになるって寸法さ

ドラ南家

ドラのがトイツ、何としても和了りたいところだね
そんな時に上家からが切られたら逃さず鳴いていきたい、捨てるのは


するとこんな塩梅に567の三色が固定できた、あとはかドラのポン、カンでテンパイになるってわけだね

そこまでして速度が上がってるのかって? 面前で仕上げたって結局カンのテンパイになりそうだろう?
ならリーチが不要な分警戒されにくく、ドラポンなんかも仕掛けられるこっちの方が手っ取り早い


さて、こうやって見てもらって気付いたと思うけども、「食い替え」は手が進まない
つまり、専ら「役を付けに行くため」に鳴くということさ

要するにやるなら相応の理由が伴っているべきって話だね

大体の理由としては・・・
  • 面前で聴牌しても、「愚形で安い手にしかならなそう」
  • 親番だったり、或いは鳴いても十分な打点があったりと、「和了の可能性を少しでも高めたい」
そんなところじゃないかな

海底ずらし


こっちはまだまだ和了が遠いってのに、早々と他家がリーチ!
仕方なくベタオリして、流局間近・・・なんて割と良くある場面だね

こんな時にも鳴きのことを思い出してやると、ちょっとだけ幸せになれるかもしれない
それが「海底ずらし」だよ

・・・言葉自体はカッコいいけども、早い話がチー、ポン、或いはカンでリーチ者に海底牌をツモらせないようにするってだけの話だけどね

無論、海底摸月なんて狙って和了れるものでもないし、数十回リーチしてやっと1回出るって程度の役だけども
ずらせる海底はずらすに越したことは無いね、長い目で見れば確実に失点を減らしてくれる

+ ...
主旨から外れるけども、サンマでは「」で似たようなことが出来るよ
海底狙いで終盤リーチした他家に1度もツモらせずに流局させるなんてことも、場合によっては可能だね


役牌の扱いについて


突然だけども、役牌の扱いは難しいね

他家が重ねる前にさっさと切ってしまう、あるいは他家に鳴かせたくないから絞る、
重なりを期待して大事に抱える・・・それぞれ長所があるから、状況に応じて正解は変わる・・・ま、そんなとこじゃないかな

それを踏まえてまずはこの配牌   第一打、何を切るかな


これなら大体、より先にを切りそうだね
の方が安全牌候補として優秀だし、が重なったところで使うアテが無い形なんで嬉しくない
となれば、他家が重ねる前にさっさと切ってしまいたいかな


それじゃ、こんな手ならどうかな

南1局東家 ドラ
・・・流石にこれを面前で仕上げるのは厳しそうだよね
とはいえドラがトイツ、このまま悠長に面前で進めてくのは勿体無い
どうにか鳴きを絡めて形にしたいところではある

となると、切るべきは・・・まず、だね
次はを切って、そのうちに役牌が重なってくれれば万々歳だ

当然が出たら即ポンしよう、もともと面前じゃ和了は遠い手
ドラポンで他家に警戒させられるだけでも十分、和了れれば儲け物ってとこだね

愚形から単騎待ちにする鳴き


チルノからご意見いただいたんで加筆、ネタ提供に感謝!なんてね

まずはこんなテンパイをしてたとしようか

既に中を鳴いてて、ペンチャンの待ちだね
ここでが切られた時、ポンして、或いはの単騎待ちにするっていう選択肢がある

ペンチャンを単騎にする、それ自体によっては和了やすさはそこまで変わらないけれども
待ちの変化を多分に期待できるようになる、というのが大きなメリットだね

をポンせずに最初の形を好形に変化させようとしたら、まずをツモって打
その後にをツモってきて打、と手順を2つ踏む必要があるうえ、使える牌は非常に少ない

けれどをポンして、こんな形になってしまえば・・・

のツモで亜リャンメン、ノベタン以上の待ちに変化することが出来る

その場での待ちの形だけじゃなく、好形変化への期待を含めた待ち取りもアリってとこかな


勿論単騎待ち自体も、出易い牌で待ち取りが出来たならペンチャンよりも強い待ちになる
特に字牌や端牌での単騎は壁やスジを頼ってオリてる他家からも出和了が期待できるんで、
単騎に取ることそれ自体だけでも十分価値はあるね


これならポンだけじゃなく、をチーして打単騎に取ることも出来る
常に鳴くべきって形じゃないけども、カン単騎の強さを比較して、状況に応じて
鳴けるようにしたいとこだね

ついでに飜牌での単騎待ちは2符つくんで、捲りにあと1歩足りないって時なんかにも思い出せると、
ちょっとだけ幸せになれるかもしれない


+ ...
(この先は工事中だ、何か思いついたら書き足すかもしれないね)
+ ...
一応自分用メモ  書くかどうかの予定は未定

  • チートイ?トイトイ?
  • 鳴いてテンパイか、面前で頑張るかの境界
  • ポンでもチーでも聴牌の場面、どっち?
  • 形テンを取る技術


ご意見、ご要望などがあればどうぞ

  • 鳴き講座とても参考になりました!!!すぐに自分のものには出来ないでしょうけど頑張って身につけて行きたいと思います!!! -- 琥珀さん (2010-10-21 19:34:15)
ふふ、嬉しい感想どうも
そう言って頂けると書いた甲斐があるってものだね

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