第2回講座 危険牌について

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第2回講座 危険牌について - (2008/05/02 (金) 22:24:13) の編集履歴(バックアップ)


相手のリーチに何を切ればよいのか。
どれを切ってもあたりそうで…
とお嘆きの貴方
安心してください紫先生が疑問に答えてくれました。


降りの基本はスジと壁だからそれぞれについて説明しましょう
裏スジとまたぎスジについても書いたけれど前2つと比べてそんなに重要では無いから読み飛ばしても問題ないと思うわ
おまけのエリア理論は結果だけ頭に入れておけば得をするかもしれないわね

スジについて


スジについて理解している人は読み飛ばすといいわ
スジ牌とは両面の待ち牌の事を言うの
例えば②③の両面だったら①-④待ちになり、⑤⑥の両面なら④-⑦待ちになるわね
両面の全ての待ちの形を考えると次のような関係になるわ

①-④-⑦  (②③⇒①-④待ち  ⑤⑥⇒④-⑦待ち)
②-⑤-⑧  (③④⇒②-⑤待ち  ⑥⑦⇒⑤-⑧待ち)
③-⑥-⑨  (④⑤⇒③-⑥待ち  ⑦⑧⇒⑥-⑨待ち)

例えば両面待ちで聴牌している人がいて、その人が④を切ったと仮定しましょう
この時に①⑦の牌を切ってもその人に振り込む事はあり得ないわ
①もしくは⑦を両面で待つのであれば隣のスジである④も待ちに含まれるから、
フリテンで①-④または④-⑦待ちになっている可能性はあるけれど、当然振り込む事だけは無いのよ

ただし、真ん中のスジ(④⑤⑥の牌)以外はこうは行かないわ
①が切れている場合でも④の待ちは④-⑦の形が残っているから振り込む可能性があるの
この場合は①と⑦の両方が切れている場合であれば①-④も④-⑦も消えるから、両面待ちの④に振り込む事はなくなるわ

ついでに、①が切れていても⑦に振り込む確率にはほぼ影響しないわ
一応①-④-⑦待ちの3面張で振り込む可能性は無くなるけれど誤差の範疇でしょうね

①-④-⑦の場合を例として挙げたけれど、②-⑤-⑧や③-⑥-⑨も同じように考えられるわね

麻雀の基本は両面待ちだから、両面待ちに振り込まないと言うのは重要なのよ
牌効率を覚える上でも重要だから覚えて損は無いわ
ただし、愚形の待ちには振り込むから過信し過ぎると痛い目に合うわよ
このスジを踏まえた上で壁について考えてみましょう


壁について


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上の画像で説明したように場に3,4枚見えている牌の事を壁と呼ぶのよ

ある牌が4枚見えていたらその牌をまたぐような順子を作るのは不可能なのでノーチャンスと呼びます
(考え方の例:自分から③が4枚見えていたら他家が②③や③④、①③や③⑤を持っている確率は0%)
ある牌が3枚見えていたらその牌をまたぐ順子は、残り1枚しか無いその牌を使う必要がある上に、形も1通りしか作れないのでワンチャンスと呼びます
ワンチャンスは確実ではないけれどよく見かけるので覚えておくと大分違うわ
2枚見えていた場合はツーチャンスと呼ぶのかもしれないけれど、気休め程度に考えた方がいいわね
ただし③③④④とツーチャンスが2つ並んでいればいくらか使い辛くなる訳だから、ある程度は信用出来るわよ

さて、③が4枚見えていた場合、①②が字牌と同じような扱いになるのは説明した通りだけれど、
さらにここで⑧が通った場合、③が無いので(③④)の形の②-⑤待ちと、スジ牌の(⑥⑦)の形の⑤-⑧待ちが無くなり、
④⑥のカンチャンの⑤待ちと、⑤単騎、⑤のシャボ以外の待ちが無くなるわ
このように先に挙げたスジと絡めて考えられると安牌候補が広がるわねえ

もっと付け加えると、③が4枚見えていて⑦が通った場合は、(②③)の①-④待ちと(⑤⑥)の④-⑦待ちが無くなるのに加え、(③⑤)の④待ちも無くなるから、
④で振り込むとしたらシャボまたは単騎しか無いのよ
ここまで考えられるようになれば十分ね

これだけは注意して欲しいのが、③が4枚見えていたら①②は安全度が高いとは限らない事
あくまでも字牌と性質が同じになるだけであって、字牌が危険になるのと同じように壁が本命の危険牌になる事もあるのよ

降りに関してはスジと壁を覚えるだけでも大幅に変わるわ

裏スジについて


も教えて貰えると助かるぜ

と書いてあったので答えましょう
ただ裏スジって牌効率をある程度知っていないと理解し辛いのよね…

スジや壁はどちらかと言えば安牌を探すための考え方なのに対し、
裏スジはどちらかと言えば危険牌を探すための考え方になるわね
私の個人的な意見としては裏スジを知らなくても問題は無いわ

裏スジとは、ある牌の隣の牌のスジを指すのよ
例えば②の裏スジであれば、②の隣の牌は③、つまり③-⑥ね
②の隣なら①も当てはまるけれど、①-④のように②をまたぐ牌は裏スジにはならないと覚えておいて貰えるかしら

①⇒②-⑤  ⑨⇒⑤-⑧
②⇒③-⑥  ⑧⇒④-⑦
③⇒④-⑦  ⑦⇒③-⑥
④⇒⑤-⑧  ⑥⇒②-⑤
⑤⇒①-④&⑥-⑨

これが何の役に立つのか説明しましょう
例えば②④と持っている所から⑤を引いてきました
この場合、②④⑤となるけれど、②は無くても問題無いわね?
②を持っていなくても④⑤を持っているだけで③-⑥待ちの両面になる上に、
牌効率の面から考えても②④⑤から2つ面子作るにしても有効牌が④⑤の待ちと被るから他の孤立牌を抱えたほうがいいのよ
牌効率の説明に関しては割愛するわね

で、②④⑤と持っている時に一番邪魔な牌は②だから、②④⑤と言う形があれば②は他の牌より早めに切る事になる訳なのよ
つまり、②が序盤に切られているのであれば、その人の手には④⑤がある可能性が高くなる訳で、
②の裏スジである③-⑥の両面待ちである可能性が高くなる訳なのよ

つまり序盤に切られた牌の裏スジは危険
と言う考え方になるわね
当然ながら手の中に④⑤があっても③-⑥を聴牌する前に引いてきて面子が完成していたら③-⑥待ちにはならないし、
ただ単に孤立牌を切っただけとも言えるから、裏スジは信用できるのかと言われれば微妙なのよ

個人的には、序盤に切られた⑤の裏スジは警戒しておいた方がいいと思うわ
普通なら孤立している⑤を序盤に切るのは抵抗があるでしょう
だから手があまり整っていないはずの序盤から切って行くのはそれなりの理由があると考えてもいいわね

この時もしも②③⑤または⑤⑦⑧とあったらどうかしら
これなら⑤をさっさと切る人は多いと思うわ
つまり⑤が序盤に切られているのであれば、②③または⑦⑧の両面が手に組み込まれている可能性が高い、
つまり⑤の裏スジの①-④、⑥-⑨は警戒した方が良いと言う話になるのよ

ついでに言っておくと、②④のカン③で聴牌しているのをダマテンにしておいて、⑤を引いて両面にしてからリーチする人は結構いるんじゃないかしら
そのためにリーチの宣言牌の裏スジも危険と言われているわ

またぎスジについて


裏スジを覚えたのならセットでまたぎスジも覚えておきましょう
またぎスジとは言葉の通りその牌をまたいだスジの事を言うのよ
②であれば②③の①-④がまたぎスジ
③であれば②③と③④の①-④&②-⑤がまたぎスジ
まとめると下のようになるわね

②⇒①-④        (②③)
③⇒①-④ ②-⑤    (②③,③④)
④⇒②-⑤ ③-⑥    (③④,④⑤)
⑤⇒③-⑥ ④-⑦    (④⑤,⑤⑥)
⑥⇒④-⑦ ⑤-⑧    (⑤⑥,⑥⑦)
⑦⇒⑤-⑧ ⑥-⑨    (⑥⑦,⑦⑧)
⑧⇒⑥-⑨        (⑦⑧)

これが何を指しているのか説明しましょう
まず③を例にして考えましょう
②③と③④の待ち牌が③のまたぎスジになっている事が分かるかしら
ここに③を引いてきた場合、②③③または③③④となるのだけれど、この形だと③を捨てる場面と言うのは終盤になりやすいのよ
②③③の形は両面としても見れるし、対子としても見る事が出来るのよ
牌効率を考えると聴牌まで抱えておきたい牌だから、聴牌間際に切られる事が多いわ
つまり、聴牌間際に③が切られたのならまたぎスジである①-④、②-⑤が待ちになりやすいと言えるわね
ここでは③を例に挙げたけれど、同様に聴牌間際に切られた牌のまたぎスジは危険度が高いと言えるわ

麻雀では当たり牌を探す事よりも安牌を探す方がはるかに楽で確実だから、裏スジとまたぎスジは気休め程度に考えておくといいわ


おまけ エリア理論について


確かアカギの漫画の1巻だか2巻辺りでエリア理論と言う物があったわねえ
電流走る人の前かその人辺りかしら
確かその中に安全牌を探す方法があったからうろ覚えだけれど解説するわ

序盤に⑦が切ってあった場合に⑧や⑨で振り込む可能性について説明するわね

両面待ちで⑧や⑨で振り込む場合⇒⑥⑦⑦や⑦⑦⑧から⑦切り

カン⑧に振り込む場合⇒⑦⑦⑨から⑦切り

⑧または⑨のシャボに振り込む場合⇒⑦⑧⑧や⑦⑨⑨から⑦切り

⑧または⑨の単騎に振り込む場合⇒⑦⑧か⑦⑨から⑦切り

見ての通り、⑦を序盤から切るにしては両面以外は明らかに不自然な打ち方になっているわね
ドラ、役絡みでなければそうそうこんな切り方にはならないわ
⑦を孤立牌で持っている所から⑦を切って、後から⑧や⑨待ちになるような牌を引いてきた可能性もあるけれど、
切れなくなって抱えたとかでなければフリテンを避けるためにも普通は引いてもすぐに切るわね
⑦⑧や⑦⑨から⑦を切って再度⑦を引いてきて⑧や⑨待ちは論外と言う事でいいかしら

以上から序盤に⑦切りした人に⑧や⑨で振り込む可能性は比較的低いと言えるわ
ただこれは相手が普通に打っていればの話なのよねえ

この考え方はちょっと壁に近い考え方かしら
こんな性質がある事を覚えておくと結構役に立つわ



何か増やしてほしい項目があればどうぞ

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