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771 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/04 22:39 ID:NDw6YwRd 世界名作劇場『鋼鉄のシンデレラ』 昔々の中世っぽいヨーロッパの今で云うドイツらしきところの金持ちくさい家。 そこでは毎日美しい(?)少女(!?)が働かされていました。 継母「シンデレラ!早く掃除しろ!」 姉1「シンデレラ!洗濯はしたのか?」 姉2「シンデレラ~!ご飯まだー?」 「うっせーぇ!この馬鹿どもがっ!!そんなにいっぺんにできるかぁあ!」 憐れな薄幸の美少女(!??)シンデレラことミューラーは、毎日継母のSGGK若林源三と、その連れ子の姉其の壱シェスターと、姉其の弐マーガスに、これでもかとこきつかわれています。 可哀想なミューラーは毎日お屋敷の裏手で、岩を素手で砕いてストレスを発散していました。 「ちっくしょーー!若林・・・もとい、お義母さま!いつか殺す!!」 今夜もミューラーは月に向かって勇ましく吠えるのでした。 その様子は”灰かぶり姫”と云うよりも”月を見て興奮する狼男”のようでした。 「しぇすー・・・ミューラーがうるさくて眠れないよー・・・」 「・・・我慢しろ。寝坊すると母様が怖いぞ・・・」 772 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/04 22:40 ID:NDw6YwRd そんなある日、お城で皇帝の花嫁を決める舞踏会をひらくと云う御触れが国中に出されました。 そのパーティには、若く美しい乙女なら国中の誰でも行けると云うのです。 あっというまに国中その話題で持ちきりになりました。 なにしろ、この西ドイツ帝国(仮)の若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーは、性格にやや難があるものの、顔と実力はヨーロッパで一番。 当然、継母につれられていじわるな姉達もパーティーに行くのです。 そしてパーティー当日。 姉達の身支度を手伝いながらミューラーは云いました。 「俺もつれて行けェェエ!」 なんと身のほど知らずにも、ミューラーは西ドイツ帝国(仮)の若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーにゾッコン☆LOVEだったようです。 継母SGGK若林源三と、シェスターとマーガスはその瞬間、確かに凍りつきました。 773 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/04 22:43 ID:NDw6YwRd 「鏡を見てから、云え」 「なっ、なにィ!!」 ミューラーはいともたやすく抜きさられたザコDFのような声を出しました。 「貴様ら・・・・・・まさか、俺に立派なドレスがないからって!?」 そうじゃねぇだろっ!??と云うツッコミを必死で飲み込み、ミューラーに掃除を言いつけると、3人は馬車に乗って疾風のように去ってゆきました。 「まてぇ――ぇ!若林ー――!!俺も連れてゆけぇー――!」 「我が家の恥だからくるなー――ぁ!」 フルスピードで走る馬車には流石のミューラーといえど追いつけません。 ドップラー効果で三人の叫び声はだんだん遠くなっていきました。 「太陽のバカ野郎――――っ!」 見当違いなセリフをはくミューラーでした。 784 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/05 22:12 ID:kpRnJRlj 『鋼鉄のシンデレラ 「中編 で、魔法使いは誰なのよ?」』 お屋敷の裏手の岩をあらかた砕き終え、脱力してミューラーはすわりこんでしまいました。 散々悔し泣きをしたので、目の前がボケています。 「ドチクショ――!俺もパーティーに、いきてぇ――――っ!!」 もう何度目か、同じようなセリフを叫んだ時です。 「その願い・・・叶えてやるぜっ!!」 振り返ると、さっきまで誰もいなかったはずなのに、なぜか魔法使いのような格好をした2人の少年達が立っていました。 片方の少年は、少しテンパっぽい髪をしていて偉そうに腕組みをしています。 もう一人は二人分の・・・いわゆる魔法ステッキを持っていて、片目は髪でかくれています。 二人並んだ姿は、さしずめ某日曜名作劇場。 785 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/05 22:13 ID:kpRnJRlj 「なっ・・・、貴様何者だっ!」 「ふはは、聞いておどろけ!俺は天才魔法使いファン・ディアス!!あわれでかわいそーでなさけない、そんなお前の願いを叶えてやるぜ!な、パスカルv」 「いや、たんにおまえは魔法の修行をサボって遊んでんだろ・・・」 ミューラーはすぐには信じられませんでした・・・目の前の某日曜名作劇場なコンビが魔法使いだなんて。 なにしろ、自分で天才とかいってるんで怪しさ大爆発です。 「・・・・・本当か?本当に俺の願いを叶えてくれるのか?!」 「おう!天才に不可能はないぜっ!」 ほんのちょっぴりミューラーは考えました・・・「こうなったら駄目元でいっちゃえ!」。 「よしっ!俺をパーティーにつれて行けぇええええええええっつ!!!」 さすがのミューラーのあつかましさに、態度のデカサには定評のあるディアスくんも、ほんのちょびっとばかしびびりました。 ですがそこは天才、パスカルくんからステッキを受け取って呪文を唱え始めました。 「よし!恋の呪文はスキトキメキトキスっ☆!!」 「ヤバッ!!!?」 怪しいピンク色の光に包まれてとおざかる意識の中で、いくらなんでもヤバ過ぎだとミューラーは後悔しましたが、すでにアフターカーニバルでした。 786 名前: ラテン某 投稿日: 02/04/05 22:14 ID:kpRnJRlj 「・・・・・・、っ俺は一体?」 気がついたときには、あの某日曜名作劇場な二人組はもういませんでした。 「あっ!!」 ミューラーは豪華なドレスを身にまとってる自分に気がつきました。 「こ、これが・・・俺・・・・・・?(ウットリ☆)あ、ありがとう魔法使いさん!!」 その場に誰もいないのをいいことに、好きなだけ少女漫画MODEになるミューラー。 目には星まで入ってます。 「ヒヒィイーーン!」 「おおうっ!馬車まで!!」 「シンデレラ!さぁ、早く!武道怪・・・じゃなくて舞踏会が終わってしまいます!」 金ぴかの馬車の中から、『SGGK(すーぱーがんばりごーるきーぱー)』とかかれた帽子をかぶった気弱そうな従者スタイルの少年と、ヒト科よりもサル科に近いような眉毛のつながった御者の少年が出てきてミューラーを馬車に詰め込みました。 「よぉおおおしっ!今行くぜっ!王子様・・・もとい!皇帝さま――――ぁ!!」 「し、静かにしてくださー――い!」 「黙れ!」 「きゃあー――!」 あわれな森崎くんの悲鳴を乗せて、馬車はお城へ向かってゆきました・・・。

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