【あんたの為じゃ】なにそのツンデ霊まとめ@wiki【ないんだからね】内検索 / 「壁の女」で検索した結果

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    ...去年の今頃・・・ 壁の女 ツンデレと解凍系 俺のアパートで久しぶりに・・・ 引越しが終わったその日・・・ 今年の春・・・ ツンデレエビ 強盗撃退鼻血 明日の予想 濡れ女子(おなご) 元祖の味!「つくも」 口裂け女3 謎作品 ツンデレ虫 君ノ代ワリニ 洋子の振り込め詐欺 振り込め詐欺の洋子 洋之助と洋太郎 返せ! ツンドロ? 家に帰ったら 永久ノ時刻 そうだ。墓参り行こう。 幽霊の掟 命日のタクシー乗客 君と電話 髪伸びる人形を簡潔にツンデ霊化 微笑ましいメリーさん 絆創膏と貞子 メリーさんの嘲笑 積んで車 待ち合わせは交差点 ドラゴンツンデレボール 私とファイトなさいファースト 私とファイトなさいセカンド オカズのツンデ霊 WAWAWA忘れもの・・・? 君の見たいスレ+α アル日森ノ中 私とファイトなさいサ...
  • 染ミ
    ...が返ってきた。 壁の女はどう見ても死んでいる。ふと隣に気配を感じた。 「ほんっと、あんた頭おかしいんじゃない?」俺の隣には恐らく生前の姿だろう。壁の死体と同じ服装の女が立っていた。 「あれだけ異様な雰囲気の中、幸せそうに眠っているなんて」俺はこの事態に対応できずに口をパクパクさせていた。 「でも…ま、感謝してるわよ」そういって消えた。 それから、俺は警察に電話していろいろと事情聴取を受けた。 マンションに帰ると机に就職情報誌があった。 「…仕事しろってか…ありがとう」俺は女がいた壁に一人ごちた。 「ば、、、馬鹿、あんたのためじゃないんだから。な、なんとなく持ってきただけだから」 …まだ…いた。 俺はその後、きちんと就職した。 女を殺した犯人はすぐ見つかり、女も成仏した。 それからは俺は壁に線香を上げて会社に行くようにしてい...
  • ホテルの女
    1 お気楽なほうだと思ってた。けど、プロジェクトリーダーに抜擢されて、あれやこれやと気負いすぎたんだな。 だんだん夢見が悪くなってきた。高いビルとか崖から落ちたり、バケモノに追われたり。 夜中に何度も叫びながら飛び起きたり、だんだん眠れなくなってきた。 眠れないのを幸いと仕事に没頭、そして気絶するように眠り、悪夢を見て飛び起きる日々。 それでもまだ自分の状態を甘く見てた俺は、自宅に帰る時間も惜しいと会社近くのホテルに連泊する事にした。 その部屋はなんとなく雰囲気が重い気がしたものの、こっちも精神的に周囲を観察する余裕なんて無かったし、 霊感無しというか興味すらなかったんで別に気にもしなかった。 その部屋の初日も夜中までデスクでパソコンと向かい合い、そして気絶するように寝て、で、例のごとく悪夢に飛び起きた。 荒い動悸と呼吸を鎮めようと深呼吸を繰り返し...
  • 手斧の女
    1 始まったのは15歳の誕生日。 真夜中にふと目覚めた俺が見たのは、美人だが無表情の白装束の女が脇に立ってこちらを見下ろす姿。手には手斧が握られている。 呆然と見上げていると、手斧を左足に振り下ろされた。 悲鳴を上げて飛び起き、慌てて確かめるもまるで何も起きなかったかのように女の姿も足の傷も見えなかった。 翌日左足を事故で怪我した。 幸い後遺症もなく完治した。 その日以来、女は夢枕に現れ、いつも無表情のまま俺の体のどこかを切りつける。 そしてその部位は翌晩までに必ず事故や病気で病院の世話になる。 成人式の日、酒の席で何とはなしにその話を親父にしてみたところ。 親父も亡くなった祖父もその女を見たことがあるとか。どうやら家系に憑いているらしい。 『事前にどこが悪くなるか教えてくれるんだからありがたい存在だよな』と親父に言うと、げん...
  • 拝み屋
    「これはナカナカ良い所にお住まいですね」 「嫌味か?」 「イヤイヤそんなことは。ホラ、あそこの壁のシミとか、人の形に見えませんか?もうこれは タマラン物件ですな」 「お、脅かすな。いいから早く除霊しろよ。こっちは高いお金払ってんだからよ!」 「まあ、悪霊だったら祓いますけどね。良い影響を与える霊もいるのですよ」 「……今、マグカップが空を飛んで割れたが?」 「これは!これは…っ! ハァハァ、ハァハァ…!」 「ど、どうした拝み屋っ?そんなヤバイ霊なのかっ!?」 「や、ヤバイどころではありません…!もうどうしていいやら…ハァ、ハァハァ…ックハァ!」 「お、落ち着け服着ろおまえプロだろしっかりしろ!」 「ハァハァ…す、すみません…!自宅でもないのに取り乱しました…」 「おまえ家で何やってんだ?」 「く…ここはキケンなので外に行ってていただけます...
  • 気になる壁
    壁が気になる。 視線を感じる。 壁は壁だから、視線を放つはずがない。 だが、視線を感じる。 壁が気になる。 声が聞こえる。 壁は壁だから、言葉を放つはずがない。 だが、声が聞こえる。 建築士の俺がこの事務所を開いたのは先週のことだ。 知人のつてでこの格安の物件を知った。 「安い物件は何かある」 それは定説だが、事務所を開きたい俺はわらにもすがる思いで飛びついたのだ。 俺は設計士だが、施工もできる。だから、多少の不便は自分で直す腹積もりだったのだ。 駆出しの俺は事務所を構えた時点で金がそこをついた。 外に家を借りるほど余裕はない。 当然寝泊りはこの事務所だ。それにどうせ、仕事は徹夜で寝る暇もないんだから。 深夜、零時。大体この時間からだろう。 壁から、視線を感じ始める。はじめは疲れてるからだと思った...
  • 空きチャンネルの女
    俺の部屋には何かいるらしくて、時々食器や小物が部屋中を飛び交う。 何故か直撃は無いんで散らばった破片に気をつけていればよかったんだが、 3日前に壊されたのは、工房時代の俺がインディーズバンド活動していた時、 唯一発売されたCD。思い出のもの。 就活とかで色々不運が重なってたんでマジへこんでた時でさ。 なんだよ、未来も希望も捨てちまえっつー事か、 いっそ逝っちまおうかと思ってたんだが、 昨日勝手に点いたTVから、俺の曲がアカペラで流れてきたんだ。 歌ってるのは若い女で下手糞だったけどなwでも涙出た。 朝起きてみたら、そこ空きチャンネルだった。 そんな事もあるもんかね。 でもさっき着替えてる時に枕投げつけられたのはムカついた。 そういや暫く静かだったんだが、また煩い日々が始まるのかorz
  • たて
    私はこの部屋でひとりの少女と暮らしている。 はじめて少女と出会ったときのことは覚えていない。 おそらく中学生ぐらいだろうか。幼さの残る顔立ちをしている。 前日の雨のせいか、室内は妙に蒸し暑い。 にじんだ壁の染みが、訳もなく不安を煽り、少女に語りかけてみる。 この少女に関する記憶は一切ないのに、よく知っている気がするのは何故だろう? ろくに会話もしないのに、少女の言わんとしていることが伝わってくる。 さきほどから少女は無機質な瞳で私を見つめている。 れいせいであろうと努めるが少女の表情、容姿、そして無機質な瞳が私の心をかき乱す。 たまらず私は少女から顔を背けた。 ふと部屋にかかった日めくりカレンダーが目に入る。 何もない部屋にある唯一の装飾品。日付は6月14日で止まっている。 そのとき何かが私の記憶を刺激した。6月14日……ああ、そうか。...
  • ツンデ霊変換依頼
    410 :本当にあった怖い名無し:2011/08/10(水) 00 34 49.84 ID uC4uhyv60 俺の実体験だが、誰かツンデ霊に変換頼む 冬の夜の事だが寝てた時に金縛りにあったんよ 金縛りってのが初めてでさらに妙に人の気配がして目が冴えてしまって(一人暮らしです) 壁の方向いて目だけ瞑ってたのだが、その時枕が引っ張られたのよ 当然枕から落ちたわけで壁向いて金縛り状態なんで後ろが確認できない 焦る中「貴方が・・・・かい?」って声が後ろからしてようやく体が動くようになったんだ 結局その日はそのまま寝たのだが、次の日寝ようと思って枕を掴んだら枕が裂けてて中身のビーズ(?)が大量にこぼれた って話しどす 411 :本当にあった怖い名無し:2011/08/10(水) 21 15 05.70 ID Fg7MlBNB0 「貴方が私のマ...
  • 死ねばよかったのに(バイク板改変)
    62 :本当にあった怖い名無し:2005/11/12(土) 16 12 06 ID 0c2BJoYt0 バイク板に貼られた改変版  ↓↓↓ 深夜のトンネルを抜けると、そこは有名な心霊スポット。 突然目の前に、女の人の白い影が。 あ! と思って、慌ててブレーキをかけたが、そこに人影はなく、目の前は崖。 ガードレールが壊れていて、ブレーキをかけていなかったら落ちてしまっていたかもしれない。 「あの女の人は助けてくれたんだ・・・」 そう思って、そこで手を合わせ、お祈りして帰路についた。 トンネルを引き返す途中、背後に人の気配。ミラーを見ると、ピリオンに先ほどの女の人が……。 その女の人は、こう呟いた。 「死ねばよかったのに」 「いや、でもホント助かったよ。ありがと」 「ば……ばかっ、あんたなんか死んじゃえばよかったのよ!...
  • 春休みの出来事
    それは春休みの出来事だった。 とても不思議で…絶対に忘れてはいけない出来事。 俺は高校生ならほとんどの奴らが挑むであろう受験戦争に敗れ、それなりの失意の下、浪人を決めた。 クラスの友人達も各々進路が決まりみんな一喜一憂しながら卒業式を迎え、俺の浪人生活スタート。 のはずだったのだが、俺は端から見たら相当疲れているように見えたらしく 春休み入ってすぐに母親の提案で俺のリフレッシュのため母の実家に泊まりに行くことになった 何故リフレッシュがいわゆるお婆ちゃんの家なのかというと俺が好きだったから お婆ちゃんはもちろん、家、場所、気候全てが小さな頃から好きだったのだ 父の運転する車にそれなりの時間揺られ、懐かしい景色が見えてくる 「何年ぶりだっけ?」 窓の外を眺めながら俺は母に聞いた 「んー、爽太が最後に来たのは中学三年の時だから三年ぶりくら...
  • 私とファイトなさいウィズ・ガールフレンド
    色々とツン霊にやられて寝込んでいる俺の部屋に彼女がお見舞いに来てくれた。 久しぶりに穏やかな時間を過ごしていたが、それも長くは続かなかった。 「ふん…色を知る年…か」 ゆらり、と彼女の背後に現れる例の髪の長い女。 「誰?この女の子?」 無邪気に問う彼女 「に、逃げて!ここから早く! 超逃げてーッ!」 「やかましいッ!囀るな阿呆がッ!」 メキョッ! 慌てて彼女を避難させようとする俺の脳天に女の踵落としが炸裂した。 「ヒィィ、何なのこの子!」 怯える彼女。 「黙れェ、女! いいか!この豚野郎はこの私の家畜だ!血の一滴まで私のモノ…泥棒ネコには仕置きが必要だなぁ…!」 両手をワキワキさせながら彼女にニジリ寄る女。 「ちょ…やめ…」 女は何とか阻止しようと這...
  • 口裂け女
    21 :本当にあった怖い名無し:2005/11/06(日) 00 12 09 ID arFlIt7f0 ある日の夕方のことだ。 ある男が道を歩いていると、赤いコートを着て白い大きなマスクを口につけた女性に出会った。 女は男に近づくと一言、こう尋ねた。 「私キレイ?」 マスクで顔の下半分が隠れていたのではっきりとはわからないものの、その女性はなかなかの美人であるようだ。 男は素直に答えた。 「ええ、きれいですよ」 するとその女性は、 「あ、あんたなんかに褒められても嬉しくないんだからっ! ばかっ!」 そう叫ぶと、ものすごい速さで走り去っていってしまった。
  • 「ミツケタ」
    なあ、幽霊って見たことある? まあ普通は無いよな、うん。 俺? 実はあるんだよ……ははっ、こんな話の持ってき方すれば当然の流れだよなw しかもただ見ただけじゃないよ? 殺されかけたんだから、マジで。マジだってば。 ○○町の繁華街でバイトしてた頃の話なんだけどさ、あの辺って大通りは酔っ払いやら客引きで 喧しい癖に、路地一本奥に入ると妙に人気が無いんだよね……知ってる? よく恐喝とか暴行とかの被害に遭う人がいるらしいんだ。俺は幸いにして無事だったけどね。 ある夜、バイトが終わった後に近くの店にヘルプに行ってくれ、って言われたんだよ。 正直疲れてたけど、その分バイト代はずんでくれるって言うから引き受けたんだ。 結局朝方までこき使われてようやくお役御免になって、フラフラしながら店を出た。 あんまり疲れてたせいか、良く知ってるはずの道を間違えてさ。 見たことも...
  • 今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます
    『今日は皆さんに殺しあいをしてもらいます』 ツンデ霊学園1ー2名簿 ジェノッサァーイ義姉 ジェノッサァーイ義妹(佳多奈) ジェノッサァーイストーカー(桜) ジェノッサァーイ拝み屋 範馬雄子 範馬刃子 範馬ジャクリーン 祟り神様 小娘(鈴木良美) ク・リトル・リトル 雪女 地縛オネェさん 妖怪あかなめ 人身牛頭の女 オヤジ狩り少女(ジュン) 17 00 範馬ジャクリーン→×刃子 ジェノッサァーイ義姉→×妖怪あかなめ・オヤジ狩り少女・人身牛頭の女 雪女→×ジェノッサァーイ拝み屋 小娘⇔祟り神様⇔ジェノッサァーイ義妹 ク・リトル・リトル⇔ジェノッサァーイストーカー
  • ノイズの向こう側に
    いつものノイズが、またやって来る。 廊下のむこうから肩をいからせて眦を吊り上げて。 赤い唇から紡がれるのが意味を成している言葉なら、まだ俺も気が休まるのだろうが……。 …は………で……… ……よ…   っ ……… それはまるで受信状況の悪いラジオみたいだ。 まったくもって、単なるノイズでしかない。 懸命に何かを訴えているのは分かるが、それだけのこと。 聞き取れないし意味が分からない。故にノイズだ。 …………ぃ…わ………  ……つ………し…… 呆れかえったような表情で溜息をつく姿だけは克明に見えるのが逆に癇に障る。 長い髪をかき上げながら何やらぐちぐちと呟いているようだが、愚痴りたいのはこっちだ。 ある日突然自分の部屋に幽霊が出現した方の身にもなって欲しい。 イライラしながら足早に女の横を通り抜け、最奥の寝室に向かう。 ...
  • 曰くのあるトンネルは注意です
    このトンネルを通る時はいつも気が重い。 隣の町に出る時、最も近いルートなので使う機会も多いが、 実のところあまり評判は良くない。 と言うのも、このトンネルにはいろいろと曰くがあるからだ。 まずはこのトンネルを造っている時に事故が起きて人が死んだ、 とか、近所の住人がこの現場で自殺した、とか、玉突き事故があった、とか、 通り魔事件があった、とか、調布市は東京、とか。 うわ、つまんねー。 それだけ何か事件があっても、ここが主要交通路となっているいま、 いまさらこのトンネルをどうこうすることはできない。 だから、ここを通る時は、利用する人の方が気をつけなければならない。 特に僕みたいに「見える人」はなおさらだ。 「ちょっと!この人誰よ」(怒) 助手席に座った彼女は、後部座席を指さして僕を怒鳴りつける。 「いや、ほらそれって……僕のせ...
  • 強盗撃退鼻血
    諸般の事情により一人暮らしをすることになった私は部屋探しをしていた。 しかし、都内で4万以内となるとなかなか見つからない。 結局、前の住民が自殺したばかりという曰く憑きの部屋に住む事になった。 住み始めてから常に誰かに見られてる気配を感じていたが気にしない事にしていた。 一週間が過ぎ、夜中の三時、さぁ寝ようというときにドアが激しく叩かれた。 誰だろう? 鍵を開けた瞬間覆面の二人組が押し入ってきた。 「我了、殺命!詔馬、不叫金那!」 明らかにチョンだ、それもかなり質が悪い。 チャイ服で青竜刀…一発で分かった、オレかなりピンチ。 コミュニケーションが成立しない、と見るや悪チャイ達は手っ取り早くいく方を選んだらしく青竜刀を振りかぶる。 オレ結構すごいピンチ。 と、奴らの動きが止まる。 「不好碼!咫鬼!鞏走也」 奴らの視線は...
  • スーパードクター
    ある日の夕方のことだ。 ある男が道を歩いていると、赤いコートを着て白い大きなマスクを口につけた女性に出会った。 女は男に近づくと一言、こう尋ねた。 「私キレイ?」 マスクで顔の下半分が隠れていたのではっきりとはわからないものの、その女性はなかなかの美人であるようだ。 男は素直に答えた。 「ええ、綺麗ですよ」 するとその女性は、マスクを取り、耳まで裂けた口を見せ、こう言った。 「これでも、キレイか!」 恐怖に歪んだ顔ではなく、男は冷静に彼女を見てこう呟いた。 「ムウ、口蓋裂だな(ぎらり)」 いつもと違ったリアクションにあっけにとられる女。男は女の手を取り、ずんずんと歩いていく。 「ちょっと!何よ!離しなさいよ!・・・・何よ・・・。」 「・・・ムウ・・・流石はスーパードクターl ・・...
  • 激しい恨みを持つ霊
    ああ、こりゃあ極めつけだ。 バックミラーに映る客の姿を見た瞬間、背筋の震えとともに「それ」を知覚した。 なんの特徴も無い平凡なサラリーマンの背後に、緑色のカットソーを着た女の姿が見える。 俺のように「見える」人間がタクシーの運転手なんかをやってると、頻繁にこういうモノを見かける。 つまり、まあ、幽霊ってやつをだ わけてもこの女は酷い。 どんな思いで死んだのかは知らないが、手を伸ばせば触れることが出来そうな妄執や恨みの念が、 この手の存在に慣れているはずの俺にも鳥肌を立たせた。 そんなことにも気付かないまま、背中にべったり幽霊を張り付かせた男は 「じゃあ運転手さん、××町の綾瀬物産まで」などと指示を出す。 「はい、わかりました」必死でそれだけを言い、ガチガチに強張った指をほぐしてハンドルを 握りなおす。事故でも起こして緑色女と同じ...
  • 10人目
    こちらはリンク→11人目 空き地 首吊りの木 気遣い シュークリーム 霊能者の真似事 寂れた ある一日 ノリノリ背後霊 手斧の女 幽霊観察 寒いね 出ると噂の交差点 山中の公衆電話 高笑い 幽体離脱の訓練 黄昏時の歩道橋 深夜の看護師 春休みの出来事 かがみこさんのおまじない はな先生 不動産屋と幽霊 霊障 当て字

  • 新しいアパートに越して来て6日目。 その日彼女が現れた。 その日は休日だと言うのに朝からじめじめしていた。 陰鬱な天気に嫌気が差して、俺は早々に床に付いた。 深夜、急に寒気がして目が覚めた。 ギシ… 霊感の全くない俺でもはっきり分かる、部屋に満ちている異様な気配。 ギシ… l級に体が動かないことに気が付いた、金縛りだ。 声も首も、視線すら動かせやしない。 ぼう…と白い陰が視界に入った。 髪の長い女性。 真っ白なワンピース。顔は長い前髪に隠れて見えない。 ギシ、ギシ… 彼女はすぅっと宙を滑る様にこちらにやって来た。 そして、俺の顔を覗き込んだ。 屈んだ訳ではない。 まるでワイヤーアクションさながら天井を背にして空中に静止したのだ。 空中浮遊。 紛れもない、幽霊だった (う、うぁ…) 顔が近づく。 息...
  • 残業中のできごと
    残業中のできごと 月曜日 俺は、月末が期限の企画を纏めるため一人会社に残っていた。 初めてリーダーになった事もあり、気合も入っていたのだろう。 気付けば日付も変わろうとしていた。 最近はいつもそうだ。気が付くと終電を逃してることもしょっちゅうだ。 と、突然空調とフロアの照明が俺の周りだけを残して消えた。 「うおっ!」 驚いて辺りを見回すと、ドアの所に見たことの無い女性が立っていた。 「あなた一人のために空調や照明を使ってられるほど、  この会社余裕がある訳じゃないんだけど。」 その人はそんなことを言いながらこっちを冷たい目で見ていた。 「すいません。今帰りますので。」 知らず、敬語になる。 俺よりも少し年上のように見える。 「そ、あなた一人で頑張ったってたかが知れてるんでから。」 そう素っ気無く言いながらその女性は出て行...
  • 幕開け
    今日このアパートに越してきた。 念願の一人暮らし。胸が膨らむぜ。 だが、その夜。 「でた」んだ。 青白い肌。白い服の女性。 寝ようと電気を消した部屋に、急に現れた。 そして、 「でていけ」 そう言った。 しかし俺は頭が混乱し、完全に腰が抜けて固まっていたので返す事ができない。 そんな俺にもう一度、 「私の部屋だ でていけ」 と言った。 かすれるような、悲しみのような怒りのようなモノが詰まった声で言った。 俺はなんとか冷静になるように自分に問い掛け、 やっと絞り出した声で目の前の幽霊に言い放った。 「こここここはおれおれの部屋だだだだぞぞ」 「私の部屋だ 出ていけ。」 即答された。もう泣きたい・・・ どうすりゃいいんだ。 目の前の幽霊は、ただじっと俺の事を睨んでいる。 俺...
  • 口裂け女2
    35 :本当にあった怖い名無し:2005/11/06(日) 09 26 42 ID FE2dzKRt0 杖をついた男が赤いコートを着て白い大きなマスクを口につけた女性に出会った。 女は男に近づくと一言、こう尋ねた。 「私キレイ?」 少し考えた後、男は答えた。 「ええ、キレイですよ」 するとその女性は突然マスクに手をかけ、それを剥ぎ取りながらこう言った。 「これでも・・・キレイかー!!」 何と、その女性の口は耳まで裂けていたのだ。 しかし、男は少しだけ困った顔をしながらこういった。 「私は目が見えないんですよ、なので"これでも"というのが何のことかはわかりません」 少し思案した後、女は男の手を取ると頬の裂けている部分をなぞらせた。 頬に触れた男の手が一瞬揺れ、自分の話している相手が口の裂けている女だと気づいた。 そして女は...
  • 鏡の中に
    ――私を見て 私はココにいる ココよ コ コ…  ――ほら、あ な た の う し ろ 僕の学校の踊り場には鏡がある。ただし、この西棟の階段の3‐4階部分にだけだ。 こういったものにはお決まりの怪談がある。曰く、異次元の扉だの、悪魔の通路だの。 僕はそういったことを信じていなかった。思春期の浮かれた女たちの他愛もないうわさだと。 その日は疲れていた。生徒会室でうとうとしていた。気がついたら夜だった。 僕は荷物をまとめ、近道のために西棟から急いで帰ろうとした。 例の鏡の前を通ったときだ。 呼ばれた気がした。つ…と鏡に視線を移す。僕がぼんやり立っているだけだ。 気のせいか…。…!?いや、気のせいじゃない。一人で映っていなければいけないはずの鏡に、女がいた。 鏡の端っこにひざを抱えて上目遣いで僕を見つめている。 冷や汗が一気に噴き出した。恐...
  • 罪なきものが石を投げよ
    罪なきものが石を投げよ ある時、イエスが弟子たちを連れて街中を闊歩していると 一人のツンデ霊がハンター達にはやしたてられてられていた。 なぜこんなことをしているのかと、弟子がハンターの一人に問うと、 「この女はツンデ霊だからだ」と答えた。 それを聞いたイエスはハンターにこう言った。「ならばしかたがない。続けなさい」 そしてこう続けた。 「ただし、一度も罪を犯したことのない正しき者だけこのツンデ霊をはやしたてなさい」 ハンター達は、とまどい、やがて一人また一人とその場を離れ はやしたてているのはイエスただ一人だけとなった。
  • 押入れから覗く女
    俺の誕生日にホームパーティーを開いたわけ。 その時、家の中でみんなの写真を撮ってみたら、変なものが映っちゃったのよ。 背後の押し入れから見知らぬ真っ白い顔して真っ赤な目の女が顔出して、こっち睨みつけてんの。 最初はマジ怖かったけど、よくよく見ると顔の作りは可愛いんだな、これが。でもさすがにやばいんで、霊能者に鑑定してもらった。 そしたら 「この霊からは悪意を感じない。むしろ貴方に好意を抱いてますね」だってさ。 そう言って戻された写真を見たら、真っ赤だった目が普通になってて、真っ白な顔も真っ赤になってた。
  • 改変作品
    友人の話です。 友人はある日、軽い気持ちで声をかけた女の子とホテルに行きました。 Hし終わって疲れた友人は、女の人に腕枕をして眠り込んでしまったそうです。 目覚めてみると、女の人はもう部屋の中にいませんでした。 そして何だか自分の体がふわふわする。 不審に思った友人がふと洗面台の鏡を見ると、鏡には赤い口紅でこう書きなぐって あったそうです。 「Welcome to Ghost s world!!」 読み終わると同時に後ろから 「べっ別にあんたに惚れたからこっちの世界に引き込んじゃったんじゃないんだからねっ!!」 と宙に浮いてるその女性に逆切れされたそうです。
  • 命の恩人
    -命の恩人- 銀行のロビーで僕は泣いている。 …つい一時間程前に目の前で彼女を無くしてしまったのだ。 彼女を殺した奴…銀行強盗の犯人は僕を含む人質の三人に血塗れの包丁を向けながら何か喚いている。 …と、犯人は人質の中で一番小さい、八歳くらいの女の子を掴むと、包丁を握り直し、女の子の首すじにつきつけた。 今、こいつを取り押さえないとまた犠牲者が増える。…それに、今なら犯人を殺してしまっても、正当防衛になる。 僕は決心した。 すると、 「犯人さん、甘いわね!こういう時は力がある大人から減らしていくべきなのよ!」 …彼女だった。彼女の遺体は目の前にあるのに、犯人の前にいるのも彼女だった。 「な、何だ!アンタはさっき殺したのに!ってか、そこに死体があるのに!」 「あはは、そんなのよくあることよ!」 「うるさい!消えろ!人質を全員殺すぞ!」 ...
  • バカップル
    俺とツンデ霊の同棲がスタートして早3年、 今だに彼女はツンデレだ。 出会いは友人達と心霊スポットの某廃病院に行った時 部屋の隅でうずくまってた自縛霊の彼女を連れてきてしまったみたいなのだ。 彼女曰く、 「すっごいタイプだったから‥一目惚れって言うのかな」 だそうだ。 家に二人でいる時はウザイくらい24時間ベッタリ でもって甘えん坊。 ご飯なんて「はい、あ~ん おいち?」 なんて。笑顔がとても可愛い。 そんな家ではベッタリな彼女も、何故か外に出たらたちまち別人。 自分から俺の隣を歩いてるくせに、 「ちょっと!隣歩かないでよね!カップルだと思われるぢゃない!!」 肩が少し触れただけで 「やんっ!何触ってるのよ!!もおー!離れてよっ!!」 とか言って俺の服の袖を掴みながら付いてくる。 袖のとこをチラ見すると 「べっ、別に付い...

  • これは私がサークルの仲間三人と、N県にあるT山に山登りに行ったときの話です。 当時、私たちは長期の休みのたびに全国各地の山に登りに行って、登山には慣れているつもりでした。 そのため油断もあったのでしょう。その日、私は途中で仲間とはぐれ、山道で迷ってしまいました。 やがて日も暮れ、辺りに霧が漂いはじめて私はいよいよ焦りました。 しかし、このような状態で闇雲に動き回ることの危険を知っていたので、 その日のうちの下山は諦め、横になれる場所を探し、夜を乗り切ることにしたのです。 念の為に持ってきていた携帯食で空腹を満たし、いざ寝ようとしたとき、 ふと誰かに見られているような気がして顔を上げました。 すると私のいる場所からほんの4、5メートル先の繁みに一人の女が立ってこちらを見ていたのです。 私は思わず出そうになった悲鳴を必死でこらえました。 どう考えても...
  • ある山の話
    ある山の話 これは私がサークルの仲間三人と、N県にあるT山に山登りに行ったときの話です。 当時、私たちは長期の休みのたびに全国各地の山に登りに行って、登山には慣れているつもりでした。 そのため油断もあったのでしょう。その日、私は途中で仲間とはぐれ、山道で迷ってしまいました。 やがて日も暮れ、辺りに霧が漂いはじめて私はいよいよ焦りました。 しかし、このような状態で闇雲に動き回ることの危険を知っていたので、 その日のうちの下山は諦め、横になれる場所を探し、夜を乗り切ることにしたのです。 念の為に持ってきていた携帯食で空腹を満たし、いざ寝ようとしたとき、 ふと誰かに見られているような気がして顔を上げました。 すると私のいる場所からほんの4、5メートル先の繁みに一人の女が立ってこちらを見ていたのです。 私は思わず出そうになった悲鳴を必...
  • 私メリーさん
    「私メリーさん。今あなたの家の前にいるの」 「最近ずっと尾けてたのはオマエか」 「そうよ」 「1日100件のキチガイみてーな無言電話もオマエか」 「そう・・・(100件?)」 「風呂場にこれ見よがしに髪の毛落としてったのもオマエか」 「・・・ふふ」 「俺の女に脅迫状送りつけたのもオマエか」 「・・・・・・」 「下着盗んでいくのも」 「!!ば、バカじゃないの?な、なんで私メリーさんがそんなコト・・・!」 「俺のたてぶえよだれまみれにしてくのも」 「?!ち、ちが・・・っ!?そ、それは私メリーさんじゃ・・・」 「俺の半裸の寝姿の写真をホモ雑誌Badiに投稿したのも」 「に、逃げて!そこからはやく!超逃げてー!!」
  • 夢の中で会う
    引っ越してきた我が家には女の子の幽霊がいるらしい 小5か小6くらい ネタっぽいかもしれんが事実 糖質と思うなら笑ってくれw 実際に目撃というかいつも夢の中で会う しかし普通の夢と違ってちゃんとベットから起き上がる所からはじまる 家の中も実際と同じで幽体離脱のような感じ? んで家の中でその女の子に会うのだが・・ この子激しくつれない ほとんど喋らんしいつも横向いてる 服は20年くらい前のファッション この前やっと名前を教えてくれた 最近、この状態にも慣れてきていろいろ質問したり 観察できる余裕がでてきた 俺、もともとロリぎみだしw でもこの前すごく付きまとっってらすげー勢いで睨まれたorz それから出てこなくなっちゃったんだけど・・ 霊にもひかれちゃったんだろうか・・ううっ
  • 十五夜
    寝ていたら、誰かに物凄い力で両腕を引っ張られた。 そのまま体から引きずり出されてしまった。 腕を掴むのは、女だ。顔はよく見えない。 そのまま天井を抜け、ぐんぐん上へ上へと引かれていく。 そして、雲をつきぬけ―― 「…おお」 夜空に煌々と輝く、丸い月。 「今日は十五夜だったっけ」 何時の間にか上昇を停止し、腕を掴んだままの女に何とはなしに話しかけた。 「下にいたら見れなかったなぁ。ありがとう」 「べ、別に礼を言われる筋合いなんて無いわ!一人で高いとこに行くのがちょっと怖かっただけよ!!」 「そうか。でもこんな機会ないし、もう少し一緒に見てていい?帰ったら一緒に月見団子食べようよ」 「だから、その…し、仕方ないわね、付き合ってあげるわよ」
  • カワイイ
    男『なァ、いつまでここに居るんだよ』 霊『………オマエガシヌマデサ』 男は深いため息と共にうなだれた。 事の始まりは三日前。友達とノリで行った心霊スポットで、見事に憑かれてしまったのだ。 声しか聞こえない相手は不気味ではあるが、特にこれといった実害が無い為に イマイチ恐さが無く慣れてしまっていた。 男『随分と気の長い話だなオイ。そうだ、お前姿現せられないのか?』 霊『…?』 男『退屈だしさ。どうせ死ぬまで憑くっつーなら、俺も顔ぐらい知っておくべきだろ?』 霊『デキル……オマエカワッテル。コワクナイノカ?』 数秒ほど間を開けて答えた霊。わずかに戸惑ったように男に尋ねた。 男『いや、何されてるってワケじゃないしさ。物とか触れるのか?ゲーム付き合えよ』 そう言って男はテレビ台の下からゲーム機を取り出した。 霊『タブン……デモ、ヤッタコトガナイ』...
  • 花見の宴
    小学校からの親友グループの俺達は、特に約束したわけではないのだが毎年同じ日に同じ桜の木の下で集まっていた。 しかし進学、就職や結婚など各人の都合が合わない事も増えた。 今年はどうやら俺一人…。 肌寒い夕暮れの空を見上げていた。 「ちょっと邪魔よ」 他の花見客だろう、高校生くらいの女の子が半眼でこちらを見下ろしていた。 いつの間にかうたた寝していたらしい。声を掛けられあわてて起き上がる俺。 彼女は不機嫌なまま脇に抱えていたレジャーシートを広げ、後方の連れに呼びかけた。 俺はそこから少し離れたベンチに移動し、彼女達がわきあいあいと花見を始める様子を眺めていた。 しばらくそうしていると女の子がぶすっとした顔でこちらに近づいてきた。 「アンタもこっちに混ざる?」 唐突に言われたため理解が出来ず「はい?」と聞き返してしまう俺。 「嫌ならいい...
  • 11人目
    花火大会の夜 通行料 風邪引いた キモウト霊 写真を撮ってあげようか イルミネーション 海底に沈む夢 紅葉姫 同居人 目を閉じて頭の中で家の中一周 風が吹けば キュルキュル サクラサク 激甘党 コスプレ写真 都道府県8 負けないぜ! 都道府県9 皆で頑張ろう エイプリルフールネタで 花見に行こう 意味フな夢を 彼氏にツンデレしてみた 満員電車とメリーさん 夏の風物詩 雨男と晴れ女 雨女と能天気男 ホテルの女 部屋の中でぶつかったんだ 車内アナウンス エアコン壊した理由 押入れから覗く女 ツンデ霊変換依頼 ポルターガイストとサンマ ポルターガイストとタコ おはぎ シチュエーションは「アタシのお墓の前で」 鎧武者とかぼちゃ ヴォジョレー解禁日 線香 霊側視点での特殊遭遇考察 実家から戻ったら・明かり 実家から戻った...
  • えっち
    この部屋に越してきて、やっと一週間が経った。 ある日、帰ると何やら空気がいつもと違う。 部屋を見渡してみると、隅の方に誰かがいる。項垂れ、上目遣いで恨めしそうに睨んできている。 僕は恐る恐る話し掛ける。 『あ、あの…誰ですか…?その…そんな恰好で…』 『…出て…け…って……え?恰好?はにゃっ!?』 そう、その女の子は下着姿だった。 『み、見ないでよっ!ばかぁーっ!!』 叫ぶやいなや女の子は消えてしまった。そして僕は、何かが頭に当たった所で気を失った。 翌朝、目が覚めると布団が掛けられていたが、頭の痛みが昨夜の事が現実だったと思い知らされた。 ふと見ると、台所に白のワンピースを着た女の子が立っている。 『…えっち…責任取って貰うからねっ…ずっと取り憑いててやるんだからっ!』 母さん、どうやら僕にも...
  • 9人目
              こちらはリンク→10人目・11人目 図書委員長 図書委員長2 写真家 なんでもない・・・かも 美少女フィギュア 足音と人魂 最高に無惨で惨たらしい死にざま 廃屋でビデオ撮影 のぞき 窓を叩く手 泥田坊 歩道橋の階段に 都道府県7 お盆再び 空きチャンネルの女 夏休みの宿題 一人暮らしと地縛霊 紫鏡 夢の中で会う タンデム 上げといてあげるわよ ikokukara すろーらいふ 十五夜 オルゴール 隣の妹 季節感のない女 幼馴染のミレン 恐妻 雨降り じいちゃんのテレビ エラー 妖刀2 死亡フラグ 交差点の幽霊 ツンデ霊分類 友達 証言 可愛い幽霊 心霊写真 下がりすぎなのよ、馬鹿 死にたくなる 飲みすぎ注意 画家と幽霊 神社とクリスマス 昼寝とストライプ 偶々通りかかった...
  • モノローグ
    モノローグ 人生は長い。 時に若くして死ぬ者も有るが、そうでないなら人生は長い。 先の見えぬ長さに不安を覚える事も少なくない。 それでいながら終わってしまった後に顧みると余りに短かった様に思える。 彼は、今日死んだ。 78歳、十分に生きたのだろうと思う。 私の知る最も若い彼は、17歳、高校を中退したばかりの彼だ。 その頃の彼は日中から夜まで独り呆然として過ごし、時折声を殺して嗚咽していた。 自身の先行きに絶望し切っていたのだろう。 ふらりと外出し、ロープを買って帰った事もあった。 天井から吊るした輪をやはり呆然と見詰め彼は泣いた。 陰気を振りまく彼に嫌気が差していた私は、彼が躊躇う内に背中を押してやる積もりだったが、 実際には彼が輪に首を通す前にその背中を蹴飛ばしてしまっていた。 彼は腰を痛め、それを口実に自殺を諦めたのだ...
  • 通行料
    1 近所にあるその橋は昔からこの世とあの世を繋ぐ場所といわれていた。 そのせいだろうか、幽霊が出るという噂がある。 幽霊を見ると死んでしまうという噂もセット。 2 まだ小学生の頃、交通事故で死にかけたときに夢を見た。 川のほとりを彷徨っていた。対岸は明るく楽しそうな場所。 けど川は流れが速く、仕方なくうろついていたら現実とは長さは違うが見覚えのある橋に出くわした。 早速渡ろうとしたのだが、橋の真ん中で煙管を片手に美女が通せんぼしていた。 「渡りたけりゃ、通行料」 横柄な態度で煙と共に吹きかけられた事にひるみ、仕方なく財布を捜すが見つからない。 「一文無しは出直してきな」 すごすご引き返し、ふと気が付くと病院で目を覚ましていた。 中学生の頃、風邪をこじらせ死にかけたとき再び夢を見た。 「また来たのか」 橋の真ん中で欄干...
  • 女王様
    運動場整備部隊さんとか 752さんを待ちつつ、基本に立ち戻ってみた。 洒落怖からの改変。 もう何年も前の話ですが。 ある男性は、絶世の美女に追い回される夢を見ました。 そのあまりの形相に、助けを求めようとしましたが、間もなく捕まって奴隷に! 自分のモノスゴイ悲鳴で目が醒めました。 ある日彼は、近所の公園の側を歩いていました。 すると、なんと夢で見た女王様にソックリな女が向こうからやって来るでは ありませんか! その異様な笑みに恐怖したあまり、彼は電話ボックスに駆け込み友人に電話をかけました。 女は通り過ぎました。 安堵の胸を撫で下ろし、再び歩き始めた彼。 するとまた向こうから薄笑みを浮かべたあの女がやって来たのです! 心臓は割れ鐘のように乱れ打ち、腋も手の平も冷や汗でじっとり濡れています。 ...
  • 出るトイレ
    その日、なんとも最悪なことに僕は学校に教材を忘れた。 さらに最悪なことは、その教材は鬼ババ先生のだした宿題に使うもので、明日提出日だった。 だから、僕は観念して、学校に取りに戻ったのだ。 … 「あった、あった」 僕は自分の教材を手にし、喜びの声を上げた。…と、急に、ぐるぐるぐるぐるぅ~と腹に激痛が走った。 夕暮れの放課後。うちの小学校は部活がない。だーれもいない校舎。1人でトイレに入るのはすごく寂しい。 「あ、ぐぅ…でもこれ、我慢できんなぁ」 腹をくくって、トイレに走った。 うちの校舎には変なところがある。古臭い学校なのに、たった一つだけ洋式のトイレがあるのだ。 和式は苦手なので、僕はこれを良く使う。だけど、不思議な事に僕以外はあまり使わないんだよなぁ。 というわけで、僕の専用トイレなのだ。 「紙、紙…あ、あったあった...
  • 出る路線
    身動き取れない満員電車の中。 隣の男が妙な動きをしている気がする。 男が密着状態になっているのは女子高生。 ひょっとして。ちょっと気になってちらちら伺っていた。 何の前触れもなく、女の子の後頭部から女の顔が生えた。 一瞬間をおいて、男が悲鳴を上げ慌てふためいて逃げだした。 男を見送った後視線を戻すと、顔面血みどろの女幽霊と目があった。 『こっち見てんじゃないわよっ!』 声は聞こえなかったが、確かにそう言われた気がする。 血の苦手な俺は先に気絶してしまったが。 その路線のその区画で女の幽霊が出るのは有名らしい。 あの日以来アンテナが合ってしまったのかいつも見かけるようになった。 噂では血まみれだというが、初日以外そんな姿は見ない。 視界に入る位置に居る癖に『こっち見るな』とか言われる。 通勤路だけど仕方ないので先週からバス...
  • 死ねばよかったのに
    1 :本当にあった怖い名無し:2005/11/05(土) 20 42 36 ID lMLJyVn10 ある有名な心霊スポットへ、深夜に車で行ってみたんです。 トンネルを抜けると、そこが有名な心霊スポット。 と、そこに目の前にふっと女の人の白い影が。 あ! と思って、慌ててブレーキを踏んで降りてみたところ、そこに人影はなく、目の前は崖。 ガードレールが壊れていて、ブレーキを踏んでなかったら落ちてしまっていたかもしれない。 「あの幽霊は助けてくれたんだ」 そう思って、そこで手を合わせ、お祈りして帰路についた。 トンネルを引き返す途中、ふとミラーを見ると、後部座席に先ほど目の前を横切った女の人の姿が……。 その女の人は、こう呟いた。 「死ねばよかったのに」 「いや、でもホント助かったよ。ありがと」 「ば……ばかっ、あんた...
  • 銅鑼の音と揺れるカーテン
    大学入って一人暮らし始めたときのこと。 最初に出来た友達の家がやばかった。 初めてそいつの家に行ってゲームやってたら隣りの部屋から 大音量で呪文みたいなのが聞こえてきた。 なにあれ?って訊いたら母親が変な宗教に入っちゃってるとのこと。 普通じゃないルールがウチにはあるからそんときは気分悪くしないでな って忠告された。 まあそいつ自身はまともだし、大変だなって俺は笑ってた。 そいつがその宗教がらみで養子になったと後で知ったときは笑い事じゃ ないと気付いたけど。 何回か遊びに行って気になったのがラップ音。家鳴りかと思ったけど 俺の実家が木造の古い建物だから、家鳴りの音は聞き慣れてる。 それとは全然ちがう硬質な音がひっきりなしに鳴ってた。 音の出所はいつも同じで、友達いわく「妹の部屋」。 妹については「出て行った」と言うだけで詳しくは...
  • 受け継がれる技
    受け継がれる技 「うわああああああ!!!」 俺は持っていたカバンも放り出して、無我夢中で走り出す。 ちくしょう、勘弁してくれ! 俺が一体何をしたっていうんだ。 俺はただ、こんな夜中に道端にしゃがみこんで泣いている 女の子が心配で声をかけただけだって言うのに!! 萎えそうな足腰を奮い立たせて、真っ暗な坂道を駆け上がる。 足を止めたその瞬間、さっきの化け物に追いつかれそうな気がする。 「だれか―――誰か、助けてくれ!」 視界に、突然ほのかな灯りが飛び込んでくる。 見ると、それは古風な屋台の蕎麦屋の灯りだった。 人がいる!助かった!! 俺は息も絶え絶えになりながら、その蕎麦屋に駆け込んだ。 「たっ、助けてくれ! 化け物を見たんだ!!」 取り乱す俺とは対照的に、背を向けた屋台の主人は至極冷静に、 「なんです、やぶからぼうに。一体何を見...
  • たった一つの冴えたやり方
    「あー……さっぱり意味わかんねえ」 タバコの煙と共に、天井に向けて投げやりな言葉を吐き出した。 もともと深くものを考えるようには出来ていない頭は、既にオーバーヒート気味だ。 溜息混じりにガシガシと頭を掻き、手の中に在るちゃちな文庫本を眺める。 ~たったひとつの冴えたやりかた~ J・ティプトリー・Jr /ハヤカワ文庫 なんでも有名なSF小説らしいが、漫画くらいしか読まない俺にとってそんなことは 大した意味を持たない。可愛らしい少女のイラストが表紙を飾っているこの本を 俺が読んでいる姿などは、悪友連中が見たら噴飯ものだろう。一生からかいのネタに されるに違いない。 「なんだってんだあの女は……俺にどうしろっつうの」 かつて、この本を俺の手に押し付けた女。 地味で口数が少ないくせに、時折口を開けばえらく攻撃的だった。 ...
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