言い忘れたけどこっから視点が高橋です。やっぱり女体化スレなんだからエロはにょたっこ視点で書きたいよね。 ---- 「うわっ」 宣言したとうり、俺は祐樹を突き飛ばしてそこに馬乗りになった。 つまりは押し倒してやった訳だ。 とはいってもこのあとどうすれば良いのだろうか? 女の側からリードするやり方なんて俺にはわからない。 そしてなにより恥ずかしかった。 もともと男だった俺が女になって、祐樹と「あれ」をする。そんな倒錯的な状況を自らつくりだそうとしているのだから。 全く、少し位はリードしてくれたっていいじゃないか。いくら祐樹がしたがってないとはいっても、一応俺の彼氏なんだから。 ふと考える。 もしかしたら祐樹は本当にしたくないんじゃないか、と。 この前、祐樹と俺が付き合う――付き合い始めたのはついさっきだけれど――前の時は、逃げた。 「……とりあえず」 だから、取りあえずは試してみよう。 そう考えて、顔を近付ける。 祐樹の特別格好いいつくりをしている訳じゃない、だからといって格好悪い訳でもない、普通の顔。 それが近付いて来るにつれて、なんだかとっても格好いいように見えて、胸が高鳴った。 今すぐにキスをしたいような衝動が生まれたが、こらえた。 試して、嫌がってなかったら、しよう。 そう決めて、口を開く。 「……キスしよっか」 祐樹はまた逃げるだろうか? もし、逃げたならもうしない。逃げなかったら、続行。そう決めて、少し待つ。 祐樹は俺のことを少し見つめてから、目を閉じた。 これは、いいってことだよな……。 「今度は逃げないんだな」 思わず、からかってしまう。ただ、目を閉じるだなんて女の子みたいな仕草をされたら、からかってしまうのが俺ってものだろう。 祐樹が言い返そうとしているのが分かったので、急いで口を塞いでやる。 もちろん俺の唇で、だ。 「……んっ」 自分の口から妙な声が漏れるのが分かる。けれど、始めてのキスは想像していたよりずっと気持ちよくて、恥ずかしいのにやめられない。 うわ、俺、男とキスして気持ちよくなってる。 でも、変なことじゃないんだよな……今の俺は女なんだから。 「ん、あっく……ちゅ」 どうしよう、止まらない。 しかも気付けば祐樹が俺の背中に手を回していて、俺は抱きしめられている。 嬉しいけれど、さっきより気分が高揚しているからだろうか、祐樹にリードされるよりも自分がリードしてあげたくなっていて、主導権をとろうと俺は祐樹の口の中に舌を入れてしまった。 ――くちゅ……ぐちゅ…… キスという行為からは想像もつかないくらい卑猥な音が、口の中から頭に直接響いてきて、俺の思考を麻痺させる。 祐樹の口のなかをくまなく、それこそ舌の裏側や歯茎も全部なめ回してやる。 お互いの唾液が混ざりあいながら、いやらしい音をたてているのがわかる。 そして祐樹の唾液と混ざりあってできたそれが、例えようもなく美味しいもののようにに思えて、これまで以上に丁寧に祐樹の口のなかを嘗めしたあと、口付けしたまま燕下した。 ――なんだ、これ。 一度口にしてしまったそれは、簡単に俺の思考を蕩かしてしまった。俺はどうしようもなくそれを欲して、もう一度祐樹の口内を舌で蹂躙する。 「んふっ、あ……」 口の端から漏れる自分の声すら、劣情を煽る要素の一つになってしまう。 俺は今、どうしようもないほどキスに夢中で、どうしようもないほど、この後にするあれへの期待が溢れていた。 だから俺は仕方なく、名残惜しんで――最後にもう一度だけ舌を絡ませてから、祐樹の口から自分の口を離した。 ――ちゅぷ……。 いやらしい音をたてながら口を離すと、――ツゥ、と俺の口から唾液の糸が垂れる。それはしばらくの間口と口とに架かっていたが、やがて祐樹の口に全てが垂れた。 そのいやらしい光景を眺めて、俺はとてつもない倒錯感を覚える。 ほんの少し前まで男だった俺が、男である祐樹を犯そうとしている。まだ、俺の中に確実にこの状況を拒絶している部分があるのを自覚する。 それと同時に俺の心の大部分は、自分の好きな男である祐樹を好きなようにしていることに、大きな幸福を感じている。 そんな倒錯感。 あるいは、祐樹が自らリードして俺を抱いてくれていれば、俺は女性としての幸福だけを感じていられたのかもしれない。 けれども、祐樹はリードしてはくれない。そして、祐樹は今のうちに性交をしなければ俺と同じに、つまりは女体化してしまうかもしれなかった。 それだけは受け入れられない。どうしてか俺は祐樹に心の底から恋していたし、祐樹も俺のことを好いていてくれたから。 だから俺は、祐樹に男のままでいてほしかった。 それに、俺の中にある女の部分が、祐樹としたいと。そう言っている気がした。 だから俺は、祐樹をリードして、あれを――セックスを、しなくちゃならない、したい。 「ファーストキスがこんななんて、俺らエロいな」 「エロいのはお前だけだろう」 「……ふうん、じゃあもう今みたいなキスはしたくないのか?」 「……したくない」 少し予想外の反応。祐樹もそれなりによろこんでくれていると思っていたのだけれど、どうやら違ったのかもしれない。 けれど、答える顔が真っ赤なあたり、ただ照れているだけだったりして。 ちょっと確かめてみたくなって、手を自分の後ろにのばして、祐樹の股間に手を当ててやる。 そこには服の上からでも、全然大きくなっていることが分かる、祐樹のあれがあった。 祐樹が興奮してくれていて、少しうれしい。ただ、実際に祐樹がしたくてもしたくなくても、ここが反応してしまうのは分かる。俺も元は男だったから。 「祐樹のここ、おっきくなってるよ……とっても」 そういいつつ、祐樹のそこを軽く撫でるようにしてやる。 そんな行為だけでもそこは反応してしまうようで、服の中なんて窮屈だ。と、自己主張している。 「ちょっ! 高橋なにしてっ!」 こんな風に切羽詰まったような声をあげる祐樹が面白くて、俺は右手に触れる熱いそれを、撫でるのをやめられない。 それに、そこから伝わる祐樹の熱さは、俺の理性が蕩けるのを更に加速させ、俺がより淫らな思考をしてしまうのも楽しくて、手を離せなくなってしまっているのだ。 そして俺は、止められなくなった淫靡な考えを、実行に移さずにはいられなくなっていた。 だから、こんなことも言えてしまう。 「ねぇ祐樹。俺……いや、私のあそこがどうなっているのか、知りたい?」 「……知りたくなんて、ない だからお前もやめろよ。その、そういうことするの」 帰ってきた言葉が拒絶で、俺は少し、いやとても悲しくなる。 「祐樹はやめてほしいの? ……こうされるの嫌?」 俺の右手はいまだ祐樹のそこを撫で続けている。俺はそれを止めたくはないのだけれど、祐樹が嫌がるのなら、止めるしかない。 「いやだから、前にも言っただろ。俺は元々親友だったお前が、女になっちゃったからってこんな、自分が女体化しないために利用するようなのは嫌なんだよ。 恋仲になったとは言ってもついさっきだし、何も俺が女になるなんて決まった訳じゃないんだから、こんな無理してやらなくても、なんかこう……もっと時間をかけてだな」 そう言った後も、なにかもごもごと言葉を続けようとする祐樹の口を、一度キスで塞いでやってから、俺は言葉を返す。 「なあ祐樹、お前は俺が今無理しているように見えるのか? それに前もお前は似たような事を言ったけれど、その時だってしっかり言ったはずだ。 俺が、お前に、こんなことをするのは、お前が女になるかもしれないのが嫌で仕方なく……なんかじゃない。 ……そりゃ確かに少しは関係があるけど、それは背中を押してくれただけ。 俺がお前とこういう行為をしようとする何よりの理由は……。 ――したいから、だ。俺が、お前と」 ここまで言ってやらなくちゃ分からない祐樹に少し腹がたつ。 だけど、そんな祐樹の優しさを、嬉しく思っている自分もいる。 「……本当にいいんだな?」 「いいどころか大歓迎だっつの。 ほら、こんなマジな会話をしちまったせいでさっきまでの気分が台無しだ。 だからほら、今度はお前がムードつくってくれよ、ほら……」 と、言って、俺は目を閉じて唇を差し出してやる。 「オウケイ分かった。お望み通りにしてやろう」 そう言う祐樹の口調はどこか嬉しそうで、気分がよくなる。 そうして俺は、初めて自分から俺の唇に口付けをしてくれた祐樹の身体を、ゆっくりと抱き締めてやった。 ——……っふぁ 抱きしめ合ったまま、口を離す。セカンドキスはあんまり深くはない、普通のそれ。けれど祐樹からしてくれたことが嬉しくて、なんだかまた気分がのってくる。 そうしてふと、思い付く。 祐樹は、どんな俺と「それ」をしたいのだろうか? 聞けばきっと照れるだろうが、あえて聞いてやる。 「なあ、これからさ、その……「する」訳だけどさ」 「……おう」 いい顔だ。ありがちな比喩だけど、まるで林檎みたいに真っ赤になってやがる。 もっとも、俺の方もそうなっていることはあまり認めたくないのだけれど。 「……俺には幾つかの用意がある。 一つは恥じらう美少女。 一つは淫乱な美少女 一つは素の美少女、つまり素の俺 さあどれがいい?」 美少女だって部分を強調してみた。 「……えっと、なにが?」 「これからするにあたっての俺のキャラだ。一つ目を選べば可愛らしく恥じらってやるし、二つ目を選んだのならどんなに痛かろうと淫乱らしくよがってやる。 三つ目は——これはあまりおすすめしないが、何の演技も無しにヤってやる。さあ、どれがいい?」 俺としてはやはり恥じらう美少女がおすすめなんだが。やはり初体験の時には恥じらってこそ乙女ってもんだろう。 「……そんなもん、三つ目に決まっているだろう。俺は、ありのままのお前がいい」 顔を真っ赤に染めながら、見事に地雷を選んでくれやがる馬鹿。 でも、恥ずかしがりな祐樹がこんな、歯の浮くような台詞を言ってくれた事は素直に嬉しい。 けれど祐樹は気が付いているのだろうか、俺が今の今まで、俺の中の女を出来るだけ隠しながら、演技しながら、話し、動いていたことを。 けど、もう隠せない、演じれない。なぜなら祐樹が隠さないことを、演じないことを望んでいるのだから、俺はそれに従うしかない。 「……三つ目を選んでくれて、嬉しい。けど、素の俺を見ても驚かないでくれ」 そう耳打ちしたところで、「俺」は「俺」を演じるのを止めた。 「とうぜ……っ!」 また恥ずかしい台詞を言おうとしたのだろう祐樹に、無理矢理キスをする。歯と歯があたってカチリと鳴ったが、気にせず祐樹に口を、舌を押し付ける。 祐樹が顔を更に赤くして、驚いているのも気にしない。自分の思考力が失われているのも、気にしない。 今はただ、私の口に触れる祐樹を、貪ることしか頭にないから。 ぐちゃぐちゃと、互いの舌が絡まる音が頭に響く。その音が蕩かす筈の理性はすでに失われていて、ただ私を心地好く、気持ちよくさせているから。 私はキスという行為が、他のどんな行為よりも素敵で——淫らな行為に思えてしまって、やめることが出来ないでいる。 始めての時以上に、私の舌は祐樹の粘膜を求めていた。互いの唾液が混ざりあった液体も麻薬のように働いて、私にとってのキスは、媚薬のようなものになっているのだ。 触れ合った唇の間から、唾液が溢れて祐樹を汚してしまうのも気にせずに、私はキスを貪り続けてしまう。 ただ、一度口を離そうしてくる祐樹をみて、私は気が付いた。 ——続きも、しなくちゃ。 ようやく先に進むことを考えた、私の動きの悪い思考回路が、口を離せと命令する。 それでも私が口を離したのは、祐樹の口腔を十分に舐め回して集めた唾液を、三回ほど燕下した後のことだった。 「……祐樹、好き。大好き」 離した口は考えずとも祐樹への思いを伝えてしまう。それも止めることができない。止めたいとも思えない。 ただ祐樹は今の私の状態に、やはり戸惑っているようで、ぼうっとしながら私の方を見つめてい、わかりやすい表情で、驚いていた。 仕方なく、私は「祐樹」と「好き」以外の言葉を喋ってやる。 「やっぱり、驚いたね」 「い、いやだって、素のお前だって」 「そう。だから、これが素の私。祐樹のことが好きで好きでしょうがなくて、どうしようもなく祐樹を求めちゃうようなのが、素の、私」 やはり、驚かれてしまったのは少し、悲しい。 「……うん、確かに吃驚だな。高橋の素が、こんなに可愛いなんて。さっきまでより可愛くなってるなんて信じられない」 ——いつから、祐樹はこんな恥ずかしい台詞がジャラジャラと出てくるようになったんだろうか? 分からないけれど、そうなったきっかけは間違いなく私で、祐樹がそうしてくれることがどうしようもなく嬉しくて。けど。 「……名前で読んでって言ったのに」 ——それ以上を、求めるのをやめられない。 「あ、うん。ごめんな朱里」 こうして、素直に呼んでくれただけでまた、私の気持ちが祐樹に染まっていく。 祐樹がこんなにいいやつだから、私はこんなに「女」になってしまっていて、こんなに祐樹としたくてたまらないんだ。 私はさっきやったように腕を後ろに回して、祐樹のアレに触って、大きくなってくれているのが嬉しくて、一撫でしてからもう一度聞いた。 「ねぇ祐樹、私のここが今どうなってるのか、知りたい?」 この質問はさっきした時よりも祐樹を照れさせたようで、視線をキョロキョロと慌ただしく動かしてから、ようやく私の方を見つめて、口を開いた。 「……知りたい、です」 理由の分からない敬語に笑いそうになりつつも、私は祐樹の期待に応えるために、ゆっくり立ち上がった。 そうして私は祐樹の顔の上とあそこを持っていって、近づけていく。 「朱里? ちょっ! なにして?」 恐らく私の口から聞くだけか、精々手を当てられるだけだと思っていたのだろう祐樹が、慌てて口を開く。 前の私は、こうして、祐樹の反応を楽しんで、また元の体勢、つまりは馬乗りの状態に戻るつもりだった。 けれど、今の私はさっきまでの私よりもずっと理性を無くしていて、その思い付きを止められないまま、実行してしまう。 ——……くちゅ。 私のそこは今、いやらしい音をたてて、祐樹の顔に「のって」いた。 祐樹が何か言おうとしていたけれど、私は少し動いてその口を塞いでしまう——所謂私の「あそこ」で。 「ひゃん!」 思わず声が出てしまう。ただ、祐樹の息があたっただけなのに、身体全体に軽く痺れるような刺激がはしり、私の気持ちを高揚させる。 その刺激は私にとって初めての経験で、——何故か女になってから、自慰をしようとは一度も思わなかった——そのなんだか心地よいような感覚は、私をもっと淫らな気分にさせた。 だから、こんなことだって出来てしまう。 私は空いている自分の両手を「あそこ」に持っていき、パンツの上から触れてみる——祐樹の頭にのせたまま。 「ひぁっ…………あ、はっ……」 初めて覚える快感。男の時のそれとは違う種類の感覚で、男の時のそれよりも、ずっと大きな気持ちのよさが身体中に広がっていく。 そして私はそんないやらしい事を、祐樹の頭の上でおこなっているという倒錯した状況だからこそ、余計にこの快感を楽しんでしまっている。 それに気が付いて、今の私は一体どうしてこんな変態みたいになってしまったんだろう。と思った。 けれどただ指でそこをなぞっているだけでも凄まじい、倒錯的な快楽が、私の思考を止めてしまう。だから私は、変態であることをやめられないでいた。 ……私は今そんな変態だから、こんなことだって言えてしまうのだ。 「祐樹」 名前を呼んで自分の股の下にある顔が反応するのが分かって、私は腰を少し上げる。 「……私のここ、舐めてくれる?」 恥ずかしがるだろうと思ったのだが、祐樹もとうにこの雰囲気に侵されていたようで、なんだか余裕のない表情をして、頷いた。 ————………… ——カチッ 祐樹のざらついた舌が、私のあそこに触れた瞬間。私の身体のどこかで、スイッチを入れたような音がした。 ——あぁ、どうしよう。 ——きもち、いい。 頭の中に僅かながら残っていた羞恥心が快楽によってかき消され、私の口は壊れてしまったように、淫らな言葉を紡ぐことしかできない。 「あはぁっ! ゆうきっ……そこ、きもちいっ!」 ——もっと、もっと。 口の端からは次々と祐樹を求める言葉がもれる。 けれども仕方ないだろう。私は今まで自分でしたことすらない行為を、祐樹の、舌によって、されているのだから。 つまり、これは女性として感じるほとんど初めての感覚で、困ったことに男だった時のそれとは比べ物にならないほど凄まじい快楽だったのだ。 そりゃ少しはおかしくなるってものだろう。 祐樹の舌の動きも徐々に大胆になっていって、いつの間にか私のあそこの、「なか」に入ってきていた。 「ふぁっ! それ、すごい、すごいきもちい!」 粘膜と粘膜が擦れあって、全身に今まで以上の快楽が溢れ出す。 身体の奥から火照りだした私の体は赤く染まり——所謂セックスフラッシュが浮かんでいた。 ——きもちいいけど……これはせっくすなんだから、ゆうきもきもちよくしてあげなきゃだめ、だよね。 けど、ゆうきをきもちよくしたげるには、どうしたらいんだっけ? ……そうだよね、まえのじぶんがおんなのこにしてほしかったことを、してあげればいんだ。 朦朧とした頭でそんなことを考えると、私はそっと手を伸ばして祐樹のそれ——ペニスに触れようとしたけれど、届かない。 腰を曲げてみたら、届いた。……けれどこの体勢、俗に言うシックスナインってやつなんじゃあ。 いや、気にしない。私は祐樹も気持ち良くしてあげなきゃいけないんだから。 服の上から、祐樹のそこを撫でてやるろうとしたけれど、腰の方から送られてくる快感のせいで、手付きがおぼつかない。 それでも祐樹のそれはビクビクと反応してくれていたけれど。 ——ふくのうえからじゃ、だめだよね。 すでにまともじゃない私は、素早く祐樹のズボンとトランクスを剥ぎ取ってしまう。 すると目の前には、屹立した怒張。 ——うわ、すごいえっちだ。これ。 ----