蟲師(2)




やまねむる

旅の途中、通りかかった山の異変に気づいたギンコは、近くの村で蟲師であるムジカを探してくれるよう頼まれる、山に入いるとムジカの弟子だという男の子を見つける、そして、調査をしていくにつれギンコはこの山で起こっているある事に気づく・・・
ヌシの辛さが良く伝わってきます。山の描き方がいいです。

筆の海

代々その身の内に禁種の蟲を封じてきた狩房家。その四代目筆記者として過酷な運命を背負う娘、狩房淡幽(かりぶさ たんゆう)。禁種の蟲によって動かぬ脚を引きずりながら、別邸にこもり日々禁種の蟲を封じる呪を書き続ける淡幽と、常に流れ歩き続けるギンコ、二人の心の交流・・・
生まれながら過酷な運命を背負って生きていく事の大変さが身にしみます

露を吸う群れ

 周りを海に囲まれた断崖の岩島。痩せた土地を耕し、貧しい暮らしをする島民の心の支えは、代々当主一族に現れる毎日生き死にを繰り返す生き神の存在だった。島の少年に生き神の治療を依頼されたギンコは、生き神に住まう蟲に着目する、ギンコは療法を見つけたが・・・  波や岩の表現がうまいです。

雨がくる虹がたつ

虹に憑かれた父親を持つ男は、病に臥せた父のため虹を採る旅に出た。雨宿りに立ち寄った木の下で男に出会ったギンコは、奇妙な虹の話し聞き正体を蟲だと教え、虹探しに同行する。長く辛い旅を続けた末、虹を見つけた時男の心の内に宿るものは・・・
父親の優しさが伝わってきます。

綿帽子

嫁入りの時通った森の中、綿帽子にぽつりと付いた緑のシミ。それが全ての始まりだった。一年後、男の妻が生んだ赤子は人の姿を持たない緑の塊だった。驚く両親の目の前から、それはヌルリと床下へ消えた…。更に一年過ぎた頃、一度は諦めた己の赤子は床下より産まれた。人の姿をもって…。更に半年、また産まれる。更に半年、また…。増え続ける子供たちと、その子供の身体を突然蝕み始めた見覚えある緑のシミ。助けを求める両親にギンコが示す残酷な現実とは・・・。
嫁さんが可愛そうです。「人のようなもの」の感じがいいです
最終更新:2006年12月02日 22:18