春の陽気を知りながら、昼も夜も眠りの淵に落ちぬ女―――かの者は、日を重ねるにつれ記憶を失っていく。抗う術無き妖しい現象に、女は恐れを抱く。―――いつか、夫の事も息子の事も、忘れたことさえ忘れてしまう。
カジ
……せめて眠れたら 待っているのも
少しは楽だろうにね………
渡し舟の船頭をしている少年。
妙な物忘れをするようになった
母を案じている。
第十六話
暁の蛇
脚本:伊丹あき/絵コンテ:峰達也/演出:宮田亮
作画監督:中村章子
さよ
カジの母。記憶が失われていく現象に悩まされながら、
旅に出ている夫の帰りを待っている。
でも何だか こうすると
安心するのよねぇ…
最終更新:2006年12月17日 10:52