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SE1お見合い - (2007/07/17 (火) 21:03:34) の最新版との変更点

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**序章 ほの暗い洞窟の中、ミノタウロスが何かの肉を食べている。 (違う……食べられているのは自分だ) ぐちゃり、という音が洞窟の中を反響していく。 一旦記憶がブラックアウトする。 自分の体が引っ張られる感覚でぼんやりと意識を取り戻す。 ミノタウロスが吼える声と共に何かが倒れるような大きな音そして誰かの声がする。 「おお、急いで逃げたがいいなあ」 「ああ。それと」 「なるべく遠くに伝えてきてくれ。戦争しようと」 包み込むような暖かい笑い声が聞こえ、視界がホワイトアウトしていく。 ベットの上で、はっと目が覚める。まだ、心臓がドキドキしている。 「またあの夢か……」 どうも、E90で一旦死体になってからよく見るなぁ、と思う鴨瀬。 「前半は悪夢なんだけど、後半、あの声を聞くとなんか安心するんだよなぁ」 紅葉国の方たちに助けられた際、話を聞いてみると、どうやらミノタウロスを倒し、地上に戻してくれたのは黒オーマの人らしい。 「羅幻での戦いの際も、非戦闘員を非難させ、戦いに挑んだというし……」 なんとも漢気にあふれるお方らしい。 「間接的とは言え、命を救っていただいたわけだからお礼を一言申し上げたいな。それに……」 お仕えする主人をあれこれ言える立場ではない。けれども、 「執事としてあのような方を旦那様に出来れば、これほど名誉な事はないだろうなぁ」 **物語背景 戦争準備で忙しい国民を尻目に、お見合いの話を聞いた鴨瀬は 「旦那様を探してきます」 と書置きを残して出て行ってしまった。 **プロフィール(イラスト提供:橘) #ref(kamose.png) akiharu国 0200031 鴨瀬高次 執事見習いの眼鏡青少年。 趣味はアイロン。 彼の手にかかるとどんな皺の付いたワイシャツも一瞬にしてピンとする。 お見合い→旦那様探し=執事として旦那様に仕える→なら男だけど出ても大丈夫! という非常にゆるい思考でお見合いに参加する。 「いい旦那様にお仕えするぞ!」
**序章 ほの暗い洞窟の中、ミノタウロスが何かの肉を食べている。 (違う……食べられているのは自分だ) ぐちゃり、という音が洞窟の中を反響していく。 一旦記憶がブラックアウトする。 自分の体が引っ張られる感覚でぼんやりと意識を取り戻す。 ミノタウロスが吼える声と共に何かが倒れるような大きな音そして誰かの声がする。 「おお、急いで逃げたがいいなあ」 「ああ。それと」 「なるべく遠くに伝えてきてくれ。戦争しようと」 包み込むような暖かい笑い声が聞こえ、視界がホワイトアウトしていく。 ベットの上で、はっと目が覚める。まだ、心臓がドキドキしている。 「またあの夢か……」 どうも、E90で一旦死体になってからよく見るなぁ、と思う鴨瀬。 「前半は悪夢なんだけど、後半、あの声を聞くとなんか安心するんだよなぁ」 紅葉国の方たちに助けられた際、話を聞いてみると、どうやらミノタウロスを倒し、地上に戻してくれたのは黒オーマの人らしい。 「羅幻での戦いの際も、非戦闘員を非難させ、戦いに挑んだというし……」 なんとも漢気にあふれるお方らしい。 「間接的とは言え、命を救っていただいたわけだからお礼を一言申し上げたいな。それに……」 お仕えする主人をあれこれ言える立場ではない。けれども、 「執事としてあのような方を旦那様に出来れば、これほど名誉な事はないだろうなぁ」 **物語背景 戦争準備で忙しい国民を尻目に、お見合いの話を聞いた鴨瀬は 「旦那様を探してきます」 と書置きを残して出て行ってしまった。 **プロフィール(イラスト提供:橘) #ref(kamose1.png) akiharu国 0200031 鴨瀬高次 執事見習いの眼鏡青少年。 趣味はアイロン。 彼の手にかかるとどんな皺の付いたワイシャツも一瞬にしてピンとする。 お見合い→旦那様探し=執事として旦那様に仕える→なら男だけど出ても大丈夫! という非常にゆるい思考でお見合いに参加する。 「いい旦那様にお仕えするぞ!」 **アピールSS(作成:東西 天狐) akiharu国のとある路地裏。 二人の男が会話中である。 「正気ですか?」 「当然ですが?」 開いた口が塞がらない筋肉―東西天狐。 むん、と胸を張る執事見習い―鴨瀬高次。 天領から交付された黒オーマとの一大お見合い大会のお知らせ。 一人の少女(?)の何気ない発言が各国に激震を走らせる中、akiharu国の女性陣は特に騒がなかった。 理由は簡単で人数が少ない+彼女たちにはすでに想い人がいたからである。 さすがに男がお見合いはなー、と言う空気が流れる中、しかし彼は参加を表明した。 無論相手が漢の集まりである黒オーマと知っている。 下手すりゃ外交問題どころではないこともわかっている。 しかし彼はあのミノタウルスに食べられるという忌まわしい出来事の中で見たのだ。 彼が仕えるべき光を持っているかもしれない相手を。 それを確かめるには征くしかないではないか。 たとえそれが見合いの席であろうとも。 「あれか、やっぱり女装するのか」 「女装?そんな卑劣な真似をするわけが無いだろう。ちゃんと勝負服を用意した」 首を傾げる東西。 鴨瀬はそこそこに美系だ。 10人男を集めれば3番目には入るくらいである。 会話のセンスもあるし、よく気が利く。 うまく化ければ十分に女性として通用するだろう。 「私は結婚相手を探しに行くわけではない。ご主人様を探しに行くのだ。ならば当然」 「メイド服か?」 「執事服に決まってるだろうが!!」 「いやしかしやはり男の身としてはご主人様と呼ばれるなら執事よりかメイドさんだろう」 「喝!!私のご主人様はそんな軟弱な嗜好は持っていない・・・はずだ!!」 「いやそこは言い切っておこうよ、流れとして」 「うるさい!私のご主人様はきっと執事を選んでくれる!!」 「・・・なんとなくだが女子が喜びそうだな」 「黙れこの○○○○○○!」 「何だとお前こそ××××××だろうが!」 3分ほど殴りあった。 道に仰向けにぶっ倒れて荒い息を吐く二人。 むっくり身を起こす。 「まぁ、あれだ。一応応援はしてやる」 「どういう風の吹き回しだ?」 「お見合いを邪魔しようとしている連中がいるらしい。正直なところ気に食わん。お前が中にいればそうひどいことにもなるまい」 「ふむ、それは確かに問題だな。私のご主人様の選定を邪魔されるわけにはいかん」 顔を突き合わせてにやりと笑った。 「そろそろクリーニングがあがったころだ。ではな、これからアイロン掛けをせねばならん」 「ああ、健闘を祈る」 お見合い当日― 会場に横付けされた車両から一人の男が降り立った。 周りの来客の一部から感嘆の声が上がる。 一分の隙も無く着こなされた皺の無いシックな執事服。 首元をポイントする蝶ネクタイ、手を包む絹の手袋。 少なくとも外見はまさに非の打ち所の無い執事だ。 そしてその中身はこの後のお見合いの席で明らかにされるだろう。 晴れた空を見上げ鴨瀬は柔らかく微笑んだ。 ―待っててください、私のご主人様―

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