感想
桜ねーちゃんが花丸木とデートに行くも、くしゃみで台無しにするお話
花丸木とのデートを控え、はしゃぐ桜。後ろで順子さんが呆れた顔で見ているのが印象的である。この頃は自分の部屋がなかったのであろうか、順子さんと台所の横の部屋で並んで寝ている。順子さんのそばに裕太の姿は見えないが普段から同衾はしていないのだろうか。1発目でベビーベッドが確認できるが、もしかしたらそれを別室で利用しているのかもしれない。
さて、空きっぱなしの冷蔵庫の前に、酔った大鉄によって蹴り出された桜は風邪をひいてしまった。例によって花丸木のデートの際に異常なパワーを発揮する桜ねーちゃんであるが、今回のテーマはくしゃみである。クスリのおかげでなんとか症状を抑えていたものの、無邪気な花丸木と触れ合う内に病状が悪化してしまう。
嘔吐寸前ながらもカレー屋に花丸木と入店する桜。ここで鼻水が止まらないことを桜は泣きながらカミングアウトするが、最初から知っていたと言い放つ花丸木。風邪ひいてるって察してるなら、無理させちゃ駄目でしょ・・・。まあアレだけ家で鼻水を飛ばしながら、ティッシュすら携帯していなかったであろう桜も桜だが・・・。(「目の前で鼻かめないし」は手鼻ととるべきだろうか。ポケットティッシュを持っていれば暴露前後に使いそうなものである。)ともあれ、状況を察してトイレットペーパーを持ってきて桜に与える花丸木。彼のやさしさが垣間見えた瞬間であったが、今回の桜の鼻水にはモンスターレベルの破壊力がある。ウォーターカッターの如くトイレットペーパーのロールを貫通した鼻汁は花丸木の目を直撃。銃弾がティッシュ2354枚まで貫通したという実験データがあるので、今回の桜の鼻水はそれに近いぐらいのパワーがあったのではないだろうか(適当)。そして、苦しんでいる花丸木に非情なもう一撃を加える桜の鼻水。あわれ花丸木は窓をぶち破って店外に吹き飛ばされてしまう。
殺し屋X呼ばわりされ、花丸木に逃亡された桜は悲嘆に暮れる。そこに店を滅茶苦茶にされたカレーのミャンマーの店員が後ろから憤怒しつつ迫るが、振り向きざまに鼻水を噴射して顔を攻撃、彼女もまた現場から逃走するのであった。ここで注目すべきは最後のコマでちゃんとコートを着込んだ後に逃走している所である。ある種の女性らしいしたたかさの表現として出色と感じる。
個人的評価 ★★★☆☆
作者評
「とても好きな一本♥」
細かい所だけど最後のコマでコート着てるのは本当に感心する。カレー出された瞬間にウンコを連想して頬を赤らめる花丸木の所作もなかなか面白い。ただ、普段から鼻水垂らしてる花丸木に対して、いまさら鼻水が恥ずかしいと言うのはちょっと不自然かなと思う。
最終更新:2012年06月13日 02:48