感想
肥満に無自覚なフグオの身を案じた小鉄達は一計を案じる。
野良犬から逃げるために抜け穴をくぐろうとする小鉄一行。しかし、フグオが入り口に詰まって小鉄が犠牲になってしまう。(真っ先にフグオが穴に逃げ込んでいるのは珍しいかもしれない。)今回そんな事もあって小鉄達の興味はフグオの肉体を養う彼の食生活に向うのであった。
さて、今作でフグオがただのデブではなく狂った偏食家である事が判明するが、モナカアイス(100円)が朝食であるというのり子も大したものである。そらまあ卵料理涙流して食うわなと思うが、フグオの密輸入したポッキーin the 筆箱を「そんなんいらんわー」とマジ顔で否定する所は人間まだ捨ててない感じがしてカッコイイ。自分だったら確実に貰いますよ。気にしているのかガリガリと馬鹿にされて小鉄に飛び掛るのり子と対照的に、デブデブと嘲笑されるも、「ぼくは太っていない」と泰然自若なスタイルを貫く肉人。これではあかねちゃんの預言どおりに、30までに死ぬ可能性もあるやも知れぬと考えた小鉄とのり子は保健室の床に細工をする。その細工とは、単純に言えば落とし穴である。フグオが体重計に乗った瞬間床が陥没するというギミックだ。
目論見は大成功どころか床は完全崩壊し、描写されているコマから推測すると4Fの保健室から、1Fの玄関まで連続で床&天井をぶちぬいてフグオと体重計が落下しているのがわかる。構造的に4Fに保健室があるのは珍しい気がするが、そういう小学校もあるのだろうか。ともあれ床に叩きつけられてデブの自覚を持ったフグオ。反省の弁を口にするが、数秒後には鼻くそをも口にして小鉄とのり子にショルダータックルされてしまうのだった。
個人的評価 ★★☆☆☆
作者評
「フグオの性格も、初期に比べるとずいぶん変ったなー。」
先生の言うとおりかなり性格に丸みを帯びたフグオ。菓子をアホみたいに食べるおもしろデブというキャラ付けがなされるようになって行く。
最終更新:2012年07月18日 02:34