感想
大仁田厚似の男、大谷暑司巡査が小鉄達に自分の生き様を魅せるためにデスマッチを仕掛けるお話。
とにかくスラップスティックな話。タイトルはつのだじろうの「泣くな! 十円」をもじったものだろう。例によって(苦笑)読んだ事は無いので内容にどう関わるのかは自分にはわからない。・・・いつか読む。
全編に渡って大谷がセルフデスマッチを繰り返すだけという内容なので、別段わざわざ文章に起すまでもない気もするが、とりあえずダラダラと個人的にツボな所を列挙してみようか、、
- 冒頭で「事故多発地帯!」といった看板に囲まれてるお地蔵さんに小鉄・仁・フグオが放尿。
→確実にその付近で死亡事故が発生して、その弔いの為に造られたであろうお地蔵さんにその仕打ちであるからさっそくパンチが効いている。マジで呪われんぞ。
- 子供達の外道行為に激怒した大谷が目測を誤り、結果的に膝蹴りでお地蔵さんを完全破壊。現場から信号無視をしてまで逃亡を図るも、ノブに馬鹿と言われたことに激怒。Uターンした瞬間に車に撥ねられる。
→直前までガキに交通安全を呼びかけていただけにその対比が面白い。撥ねられた大谷の落下地点にあった「剣山屋」なる超ニッチな店舗の存在も面白い。
→「なんもしてねーよ」と小鉄ですらドン引きする異常なシチュ。その後、大谷は自発的にウンコにダイブしたりもするが、その際のウンコの纏っていた擬態語「うっふ~~ん」はシリーズ通しても秀逸な出来。
- なんだかんだ結構楽しんでいた癖に最終的には相当冷淡な小鉄達。
→面白さというか、ここら辺の子供の謎の切り替えの早さってのはなかなか残酷なもの。そういう意味では結構リアルな描写に感じる所。結論としてはのりちゃんは気遣いの出来る子でしたというお話。
個人的評価 ★★★★☆
作者評
「『4年1組』に出たキャラを使うのは、とても抵抗があった・・・・・・。」
例によって(略)・・・それはいいとしてプロレスラーのパロディキャラなんて何度も焼き直しして登場させているのに、彼だけはキャラそのままに再登場させたってのはどういう意図があったんですかね。
最終更新:2012年07月24日 05:46