55発目 赤身

感想

相変わらず貧しい土井津親子。小鉄達はその驚きの生活の一端に触れる。
仁ママ超人化がかなり進んだ話でもある。

17発目と同一のテナントの回転寿司だろうか?似たような外見の店が初っ端のコマで潰れている。ノブの「まずくて有名だったもんな」という台詞からもそんな雰囲気が覗える。もしかしたら浜岡先生がリアルで不愉快な思いをした経験がある店がモデルなのかもしれない。

さて、そこに捨ててあった握りのサンプルを“悪党”の小鉄は土井津一家に放り込む。ノブとのり子がやり過ぎと小鉄を非難するぐらい、土井津家にとってそれは残酷な事というのが既にみんなの共通認識であるようだ。
笑いながら親子を観察しようと周りに呼びかける小鉄。しかし大方の予想を斜めに超え、そこにはサンプルをうましうましと喰う親子の姿が。流石にドン引きする一行。ノブの「ちゃんと働いて仁に本物食わせてやれよ」という言葉に怒った仁ママは口直しにコンビニへ向う。

コンビニでストローを用いレトルトパウチからカレールーを吸い出す親子。店員にバレそうになるとみるや、小鉄をおとりに仕立て上げてコンビニから逃走。その仕打ちに激昂した小鉄と土井津親子のチェイスが始まるのであった。ちなみにこのお代はノブのお支払い。後の作だと確実にあかねちゃんがみんなの財布になっているので案外レアシーンである。

さて、妖怪じみたアクションで逃走する土井津親子(特に仁ママ)であったが、仁が仁ママのやり過ぎをフィジカルに訴える形でたしなめて終了。後日あかねちゃんがスポンサーとなってみんなでカレー屋へ行く事になるが、そこでも相変わらずストローで吸ってしまう悲しい親子なのであった。

個人的評価 ★★★★☆

作者評

「まあまあ」
寿司サンプルガッツリ喰ってるシーンが最高に好き。

最終更新:2012年11月15日 11:06