25発目 奇人くん

感想

松五郎率いるアニマル軍団が食料を求めて小学校を襲撃するお話。

小鉄とのり子がもう完全にコンビになっている。「やっぱりオマエら2人が犯人か」と松五郎が発言しているが、それだけ近所をこの2人組がお騒がせしているのだろう。

「なんてことをするんだ 象くん やばいですよ さあ!!帰りましょう!!」
この松五郎のセリフを合図に学校へなだれ込む動物達であるが、この後の展開で少々不明な点がある。
給食室に向かったため動物達の襲撃に気がついていなかった小鉄&のり子は、コマを見る限りは、「襲撃から逃れるために屋上へ行く奴ら」の波に逆らい階下に向かっている。そしてゾウやトラとでくわした階は、壁をぶち破って地上に落下したゾウのコマを見る限り最上階より一つ下のフロアである。そして、キリンに救出された時のコマを見ると2階から脱出しているようだ。この情報だけから推論すればおのずと小鉄達のクラスは3階最上階であろうと思われるのだが、本田君が窓から正門側を覗いているコマは明らかに最上階ではない。
無理矢理辻褄を合わせようとすれば、2階、もしくは3階の教室(最大階数はコマからは明らかでないが最大4階程度であろう。)から給食室に向かう途中に1階で動物達と遭遇し、コマには描かれていないが2階へ逃げたものの階上まで動物軍団が追ってきた、と考えるのが一番自然であろうか。中ほどのフロアにいた本田君が最上階の自分のクラスに駆け上り報告したという説も考えられなくもないが、いくら奇矯な振る舞いの目立つ彼とはいえ不自然大爆発である。

「サッポロだー(キリンのまちがい)」
このギャグのためにこの話はあるといっても過言ではないだろう。

個人的評価 ★★☆☆☆

作者評

「松五郎2発目!!1回目ほどうまくいかず、ガッカリ。」
松五郎の話っていうか展開的には小鉄とのり子の話だよね。
松五郎のフロム動物偏愛な傍若無人ポイントが足りなかったか。

最終更新:2012年06月07日 01:19