感想
春巻がクズっぷりをいかんなく発揮するお話。
子供達の憩いの場、駄菓子屋「はなくそ一発」も初登場。このネーミング凄く好きです。
「オメェーらの中で親が億万長者のヤツいるかーい」この呼びかけは、メシを生徒の家で食うための春巻の作戦である。あかねちゃんはこの質問をガン無視しているが、金持ち設定が出てくるのは44発目なので致し方ないか。
さてその意図を看破し、教師を馬鹿にするという重大犯罪を犯した小鉄は罰として春巻の家庭訪問をうけることになる。大沢木家で大鉄らにボコボコにされながらも饗応に預かる春巻。即行で腹を壊し便所に行く事になるのだが、この後の一連のシーンが傑作である。ダイニングテーブルから起立して便所に向かい、クソを済ませるまで要したコマなんと22!「もったいなくて糞なんてできねえ 俺は金がねええんだ」という異次元のもったいないスピリットが発揮された台詞も出色だが、謎のカンフー排便アクションと己のクソとの涙の別れについては言うに及ばずというものであろう。
さて、顔に飯粒がついている事を考えると、クソをした後は順子さんの「いつでも食べさせてあげるから」の台詞に則ってまたメシを頂いた様である。今後も度々大沢木家に忍び込んで食を満たす春巻の行動を考えると、「甘やかすなよ」と発した小鉄の慧眼のほどがうかがい知れる。
個人的評価 ★★★★☆
作者評
「トイレットペーパーのくだりは、前回つかわなかったネタ」
カンフーパロディはそのうちなぜか女性キャラに引き継がれていく事になり、春巻は馬鹿野郎としての道を邁進していく。そらこんなにクソ弱かったらアクションも幅が狭くなるわな。
最終更新:2012年06月08日 23:53