35発目 ぶりちん

感想

松五郎が愛する動物さんのために呑み屋でアルバイトする話。

「象牙は高く売れるんですよ~~」「よくそんな残酷なことできんな~~」
序盤から小鉄のアホをして冷静にツッコミせしめる松五郎のポテンシャルの高さ。ゾウ君にはこの歪んだアニマルラブは伝わらなかったようで案の定打ち上げアッパーを食らってしまう。他の動物達も気が立っており小鉄はエサを食わせていないからだと主張。事実その通りで、松五郎はエサ代捻出のために呑み屋でアルバイトをすることとなる。

さてホモビなどで有名なレスラー剛竜馬似の男が板前をする店で(隣がやさいのぶりすこって凄い並びだぜ・・・)さっそく仕事を始める松五郎。生簀の魚を刺身にすると聞いて水槽を破壊しお魚さん脱出作戦を決行するが、失敗。結局魚は刺身になってしまう。そして追い討ちをかけるように馬くんと鳥くんも惨い姿になって面前に登場。この酸鼻な状況に動物ファナティックラバーな松五郎が耐えられるはずもなく大激怒。人類の悪行を断罪すると、動物愛を店内で絶叫するのだった。

もちろん首になった松五郎。一時間分の給料として宝クジ一枚をせしめるが、なんとそれが1等1000万円。仲間達のために一目散でエサを買いに走る松五郎、それを大感動で見送る動物&のり子(かわいい)であったが、結局彼が買ってきたのはパンダくんであった。


個人的評価 ★★★★★

作者評

「動物を描きすぎて指が痛くなった。ネームの段階では剛竜馬は出ていない。」
個人的に滅茶苦茶好きな一本。オチも含めて隙がなさ過ぎる。特にお魚君救出のところが最高。

1000万でパンダって事実相当安いよね・・・

最終更新:2012年06月08日 23:56