42発目 あっきゅー

感想

ベビーファイトシリーズ開幕。裕太の格闘技センスが実戦で開花。

たまたま公園でベビーファイト会場に出くわした、順子と裕太親子。関脇の岸太郎に完勝した裕太に目を付けた会長の柳梅はベビーファイトのランクシステム、及び上位ランカーを紹介する。

以下、今作中に出てくるベビーファイター

横綱・丸山千秋(8ヶ月)
大関・野呂井死郎(ダミアン)(6ヶ月)
関脇・岸太郎(9ヶ月)
関脇・千田拓(8ヶ月)
子結・高花勝(7ヶ月)
前頭筆頭・小野由紀子(7ヶ月)
前頭二枚目・須賀敦夫(4ヶ月)
晴彦

出場者は10ヶ月未満ならOK、毎週土曜日正午から開催しているのだという。
裕太はシリーズ通しての成長著しいキャラクターであるが、この時点では少なくとも10ヶ月未満であったようだ。

その後ルーキーながらダミアンを号泣させ、ついに裕太は成り行きで横綱を迎える。その名も丸山千秋、体重22キロのモンスターベイビーである。順子さんは心配しきりであったが(「親の乱入は禁止だよ」との柳梅による制止の台詞は出色)一方で裕太は冷静に事を運び、DDTからの腕ひしぎで完全に千秋の腕を破壊。平成の大魔神を見事沈没させたのであった。

わが子のあまりのファイター振りに傷心し帰宅する順子さん。しかし自宅でみた光景は、その心を癒す事はない。そこはガキどもが発する卑猥なスラングが飛び交い、明らかにやりすぎなプロレス技が常態化するハームフルな環境であった。この状況に、裕太ファイター化戦犯は小鉄だと判断した順子さんはギロチンドロップを用い彼に制裁を加えるのであった。

個人的評価 ★★★☆☆

作者評

「ちょっとセリフが多いけど赤ちゃんネタでネームが、できたのがうれしかった。」
赤子ネタはこの後もちょくちょくでてきますよね。あんまり裕太主役の話は好きじゃないけど、この話はオチが決まってて好き。

最終更新:2012年11月24日 23:42