ヴァルハラ島北東には原生林の樹海が広がる。
道なき道は非常に入り組み、天然の迷路を形成していた。
更に樹海の内部には薄っすらと霧が立ち込め、奥へ向かう程にその濃度は増していく。
大型の昆虫や、動く魔性植物、樹海に踏み込んで命を落とした者達の亡霊までが蠢いて、探索は困難を極めるだろう。
けれど此処には他所では手に入らない仙草や、特殊な果物が多く採取出来る。
敢えて危険を冒して挑んでみる価値は十二分。
最も霧深く、森の気が濃い中心部には、あらゆる植物の頂点に君臨する「王樹」が聳えるという。
最終更新:2013年10月20日 19:18