無法とは、
《神族》のみがあつかえる神秘の力である。
理を操る事で、超次元の事象を引き起こす力であり。
無から有を生み出し、何もない所から炎や雷、水、突風を引き起こしたり、傷や病を癒す事が出来る。
また、人間の生死までも操ることが可能な他、天体操作や未来視なども可能で
《神族》の「神」たる由縁とされている。
魔法や
呪術とは桁違いの万能性と威力を持ち、それらの研究が進んだ現在となっても、《無法》の存在は強大で、人間の扱える領域を遥かに超えているものである。
ただし、
《獣の一族》には直接的な無法が効かない。(無法で作られた炎、それによって周囲に発生した熱など。無法によって副次的に発生した物理的効果なら有効。)
魔物や
神骸獣といった《神の盲点》は、未来視が出来ないと言った弱点もある。
歴史的な背景から、
ウィルドネア人以外の人種にはあまり良い印象を持たれていないが。
ウィルドネア人の中でも、特定の貴族血統のものは、神族嫌いが高じて《無法》を嫌う者も居る。
4人の《神族》はそれぞれ固有の属性を持ち、その属性の《無法》を得意としている。
『喜び』と『星々』を司る
ニコラスは、風と死の無法。
『怒り』と『太陽』を司る
シンシアは、炎と熱の無法。
『哀しみ』と『月』を司る
ジェフリーは、水と冷気の無法。
『快楽』と『自然』を司る
サラは、大地と生の無法である。
各々が、固有属性以外の無法を使えないワケではないが、得意な属性に関しては圧倒的な力を行使できるため、基本的に自分たちの得意な属性を使用しているようだ。
大規模に理を歪めて力に変えているため、その反作用も強大で、異常気象や謎の大規模な疫病等として揺り戻しが来る。軽々しく扱う事は出来ない力でもある。
さらに、眉唾ものの話しではあるが、一部の学者の間では、神族登場後の
百年戦争の動乱すら、《無法》の反作用によって引き起こされた、『運命線のかく乱』が原因と主張する者まで存在している。
最終更新:2013年10月17日 16:30