かつて大陸南部に存在した豪商の一族。
商才豊かで金に汚く、非常に貪欲な性格をしていた。
金になることなど何でも行い、幅広い分野で事業を成功へ導く。特に南部原産の絹糸や羊毛を独占的に商い、莫大な富を築いた。
過酷な自然環境に生きる人々を抱え込み、大量の労働者を酷使して私腹を肥やすなど、その手法は限りなく悪徳。
ダキナムリの長が発した「我が下で働きたくないなら勝手にすればいい。だが貴様は着の身着のまま砂漠で生きられるつもりか?」は、当時の南部で最も強い脅し文句だった。
880年代に巨大な財力を背景として貴族となり、890年代には自ら王位を僭称。大多数の傭兵軍団を使役して、南部統一抗争へ進発する。
910年代には大陸南部の七割を版図に治め、新生国家
ダキムを誕生させた。
王族となったダキナムリ一派の支配は200余年続いたが、
百年戦争によって国力が著しく弱体化。加えて度重なる失策と民心の乖離によって、1110年代ダキムは大規模な内乱によって崩壊する。
この時、王城に攻め上った革命軍の手によって、ダキナムリ一族は一人残らず処刑された。
最終更新:2013年10月20日 07:46